第二回のXDGは終わりを迎えた。
終焉を迎えようとしていた世界は、ネクスの活躍によって、滅びを避ける事は出来た。
「ブラボー!なかなかに良い活躍じゃなかったか、ネクス」
そんなネクスを出迎えるのは1人の男。
年齢としては、ネクスよりも年上の男性。
その格好はどこかの喫茶店のマスターを思わせ、近くには珈琲が置かれている。
「何がブラボーだ、今回の結果もあまり良くなかった」
「全く、かなり尽力した方だと思うぞ」
苦い顔で呟くネクスに対して、男は不敵な笑みを浮かべながらも、珈琲を飲む。
「今回のXDGに出場したほとんどのライダーが死んだんだぞ」
「仕方ない事だ、奴らは自分の欲望に正直過ぎた故に死んだんだ」
今回のXDGの結果を思い出してか、ネクスの脳裏に思い出すのは、共に闘ったライダー達。
彼らは、一癖も二癖もあったライダー達だった。
「奴らは、奴ら自身の願いで死んだんだ。むしろ本望だったと思うぞ」
「だけど」
そうしながら、ネクスの呟く声に対して、男はため息を吐く。
「第一、お前も分かっているはずだ。今のお前が考える事は、犠牲になった奴らの事じゃない。この戦いを生き残る事。じゃないと、お前に未来はない」
「分かっているさ、その為に、俺はお前と手を組んだんだ」
ネクスは、真っ直ぐと男に目を向ける。
「おいおい、そんなに睨まなくても良いだろ、俺達は仲間同士という訳じゃないが、共通の目的で動いている。その点は信じて欲しいけどな」
「分かっているよ、お前はそういう奴だから」
ネクスはため息を吐く。
「それで、お前、名前なんだっけ?」
「おいおい、サポーターの名前を忘れるなよ、たく」
すると、男は頭を叩きながら、不敵な笑みを浮かべる。
「エボルだ」
「エボル、進化という意味のか」
「そうだとも」
そう、男の名前、エボルの名を聞いて、ネクスは頷く。
「ある意味、お前らしい名前だな」
「そうだろ、この名前、なかなかに気に入っているだぜ」
不敵な笑みと共に、エボルは頷く。
「とにかく、お前はお前で注意しろ。運営の奴らも、お前の正体を勘づいているかもしれないぞ」
「だとしても、もう俺を大会から降ろす事は出来ないだろ」
「確かになぁ、いやぁ、にしても、なかなかに考えたよなぁ」
そうしながらも、エボルはその手にあるカードを見せる。
それはXDGの願いを叶える為のカード。
そこには二枚のカードがあった。
『俺が死ぬまでXDGに参加できる』
『俺の力が繋がるようにする』
「これで、スタート地点に立った、分かっているよな」
「分かっている」
そうしながらも、俺はエボルを見つめる。
「勝ち抜いてみせるよ、こんな下らない戦いをな」