「運営が、変わったぞ」
その言葉は、ゲームを終えた後、エボルの奴から伝わった。
「運営が変わった?それは一体、どういう事なんだ?」
「スエルの奴が消されたって事だ」
「・・・そっか」
エボルからの情報を聞くと共に、納得した。
あのリガドΩとなったスエルを倒したのは俺自身だ。
しかし、あの時、奴が生き残っていた可能性は既に理解していた。
それと共に、奴らが、それを乗っ取る為の行動を行うのも理解出来ていた。
「奴らもついに本格的に動き出した。そうなった以上、お前も油断をするな」
「分かっているよ。というよりも、お前の方でも細工はしたのか?」
「当たり前だろ、こっちだって、わざわざ苦労したんだぜ」
そう、エボルはわざとらしくため息を吐く。
「あのジャマト語での名前で、お前の正体がばれる訳にはいかない。そうしたら、俺達の計画がパァになるからな」
「お前の計画に乗っておいて、あれだけど、本当に成功するのか?」
「さぁな、賭けに近いからな。
なんだって、俺だって、色々な世界を渡り歩いて来たが、目的の世界達成出来るかは分からないからな」
「・・・そうか」
「けど」
俺に向けて、エボルは笑みを浮かべる。
「お前も諦める気はさらさらないんだろ」
「当たり前だろ」
その言葉と共に、既に次のXDGが始まる通知が来た。
「それじゃ、行ってくる」
「おう、行ってこい」
変わらない挨拶。
それが、あとどれぐらい行えるのか分からないが、それでも俺は向かう。
しかし、今回のXDGは、これまでの俺の予想を遙かに超えていた。
「ここが、次の舞台となるゲームか」
周囲を見渡せば、まるで中世を思わせるような町並み。
だが、ここはXDGの舞台となるゲーム。
「あれぇ、もしかして、あなたが私のパートナーのネクス?」
すると、俺に話しかけた声。
見ると、そこには派手な学生服を身に纏った女性がおり、おそらくは今回のパートナーだろう。
「あぁ、そうだ、君が?」
「そうそう、私様こそが、あなたの今回のパートナーだぜぇ、という事でぇ!」
そう、彼女は笑みを浮かべると共に。
「派手にやろうぜぇ」『CURSEREADY FIGHT』
眼前にいる彼女は、既にライダーへと変わっていた。
半分は黒、半分は白の奇妙な熊の仮面に上半身の時はまるで死に装束を思わせるアーマーと共に、そのまま俺に向かって、襲い掛かる。
「っ」『BOOST MARK Ⅱ』
それと共に、俺はその一撃を受け止める。
「どういう事だ」
「いやぁ、ゲームを開始に、パートナーに殺されて失格ってのも、なかなかに絶望かなぁと思っただけだよぉ」
「これは」
今回のXDG、これまでよりも過酷なようだ。