※この作品はR-18です。

XDG   作:ボルメテウスさん

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慕情二:絶望の少女

「えぇ、いきなり最強フォームにはならないのかよぉ、オジサン!!」

 

「言っていろ」

 

 そうしながら、眼前にいる俺のパートナーと名乗る女からの攻撃を受け止める。

 

 ブーストフォームⅡを選んだのは、決して油断ではなく、一応は理由がある。

 

 それは、レーザーブーストフォームは、リミッターがあるからだ。

 

「ほらほらぁ!」「そんなのでは、砕けるか!」

 

 そのまま、こちらに攻撃をしてくる骨に対して、俺は拳に炎を灯しながら、殴り返す。

 

 レーザーブーストフォームの特徴は、簡単に言えば、俺がこれまで使用してきた技を再現する事に特化している。

 

 レーザーレイズライザーを使用する事で、その武器を光で再現。

 

 同時に、俺の身体を、その技に適した形に変換する事が出来る。

 

 つまりは、本来ならば、その姿でしか発動する事が出来ない力も、レーザーブーストフォームであれば、それを使用する事は出来る。

 

 だが、言い換えれば、それは技を放つ時のみ。

 

 普通の戦闘時には、俺が普段使っている刀を模した形態が一番適している。

 

「おらおらぁ、まだまだこれからだろうがぁ!!」

 

 そして、必殺をそんなに連続では放てない。

 

 だからこそ、レーザーブーストはとっておきの姿である。

 

 そういう意味で、俺の身体のリミッターを外し、身体能力を極限まで高めるブーストフォームⅡの方が、この状況は適している。

 

 眼前にいる奴は、俺の想像以上に厄介だ。

 

「いやぁ、本当に面白いねぇ、オジサン!!」

 

 そう、俺に攻撃を行っている彼女は、まるで俺の行動を全て読むように行う。

 

 その動作は、俺にとっては異様で、それでいて戦いにくい。

 

 俺の全てを読み切り、それに対応した動きをしてくる。

 

 そんな相手の行動が読めれば、こちらもそれに対応する事は出来る。

 

 だが、それを行う事が出来ない俺は、どうしても相手の動きに後れを取る。

 

 そして、そんな相手に、俺は勝てるのか。

 

「まぁ、この程度、どうって事ないか」

 

「えっ?」

 

 俺の言葉になぜか、彼女が反応した。

 

「この程度って言うけど、勝ち目はないんだよ? 絶望しないのぉ?」

 

 そう、問いかけてくる。

 

 それに対する答えなど決まっている。

 

「俺からしたら、日常と変わらないぐらいの出来事だよ。何よりも、この程度で絶望なんて、笑わせるぜ」

 

 そう、俺が呟く。

 

 その答えを聞くと共に、彼女は。

 

「そんなの、どんな人生だった訳」

 

 彼女はゆっくりと俺の方に近づく。

 

「あなたの人生! 一体どんな絶望があったのかしらぁ!」

 

「えぇ」

 

 その奇妙な奴と、これから戦わなければならないようだ。

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