「はぁはぁ」
あの時、突然現れたレイズバックル。
そして、俺が新たな姿となった黒いブーストフォーム。
未だに謎が多い。
「あの姿は一体」
あの時、なんとか聞こえた音声。
同時に、俺の手にはその時に使用したレイズバックルが残っている。
「ブーストフォームマークⅢ」
「ほぅ、ついにそこまで来たのか」
エボルは、そう俺の方に話しかけた。
「エボル、聞きたい事がある」
「なんだ?」
「この力が俺達の求めていた力なのか?」
「そうなるな」
それと共に、エボルにそのレイズバックルを渡す。
同時に確認する。
「このレイズバックルには、神に対抗する力がある。お前がこれまでの7回のXDGを乗り越えた事によって、既に条件は揃っている」
「つまりは、この8度目で」
「あぁ、お前は神を喰らう蛇となる」
「神を喰らう蛇って、お前がそれを言うのかよ」
そんな事を言うエボルに対して、俺は思わず苦笑いをする。
「さて、始まると思うぜ。お前にとっては最後のXDGが」
その言葉と共に、俺達はゆっくりと会場へと向かう。
会場へと移動した。
移動したのだが。
「ここは研究所か?」
周囲を見渡せば、そこはどこかの研究所。
おそらくはゲームの会場だと思われるが。
「なんというか、これまでとはまた違ったゲームの雰囲気だな」
そう考えていると、ジャマトのうなり声が聞こえる。
「さっそく戦闘か」
そのまま、俺はちらりとブーストレイズバックルⅢを見る。
未だにこの力に関しては慣れていない。
何よりも、前回の戦いで、江ノ島を目の前で死なせてしまった事で暴走した。
あれで、制御出来るかどうかは。
「仕方ない、とにかくは「頭を下げて下さい」んっ!?」
聞こえた声。
それに対して、俺はすぐに頭を下げる。
同時にジャマトに向かって飛んでいったのはナイフ。
「ナイフ、あんなレイズバックル知らないが」
そう考えていると、ジャマトに攻撃を仕掛けていたのは。
かなり派手な白い格好をした茶色の髪の女性。
「あの、あなたがネクスさんですよね」
「という事は、君がパートナーという事か」
「はい!とにかく、ここは私に任せて下さい!確か、このXDGというのは、レイズバックルがなければ戦えないはずです」
そうしながら、俺の前で彼女が立つ。
「それはレイズバックルじゃないのか?」
「えっと、説明すると難しいのですが、シンフォギアと言って」
そうしている間にも、反対側からジャマトが現れる。
それも、これまで見た事のないジャマト。
「ネフィリムっ、なんで」
「さて、よく分からないけど」
あれは、ブーストⅡでは一瞬では倒せないだろう。
どのような能力か分からないが。
「仕方ない使ってみるか」
同時に俺はブーストレイズバックルⅢを取りだし、セットする。
「レイズバックル!!何時の間に」
「俺専用だけどな、変身」『BOOST MARK Ⅲ』
そのまま変身する。
あの時はあまり冷静に見ていなかったが、こうして見ると、違うのがよく分かる。
以前のブーストフォームとは違い、漆黒のアーマーだ。
「ちっ、制御は、なんとか出来るが」
同時に、俺は、その身体から出てくる3つの黒い蛇が現れる。
それと共に、俺は、そのままハンドルを握る。
『BOOST STRIKE』
「夏が来たりて陽炎揺れて、雨が来たりて命が騒ぐ」
その叫びと共に黒い蛇は真っ直ぐとネフィリムに向かって行く。
「御山の麓を流れ出て、八岐に分かれて神と成す。伊吹御霊・八脈怒濤!」
それによって、ネフィリムは、そのまま喰らう。
そうして、ネフィリムは消滅する。
「レイズバックルはないけど、クリスタル?」
俺は疑問に思う。
「あのネクスさん」
「まぁ、詳しい事情は後だ、とりあえずはジャマトをなんとかするか」
ブーストⅢは制御が難しく、俺はすぐにブーストⅡに切り替える。
「そう言えば、君の名前は?」」
「あっはい、セレナ・カデンツァヴナ・イヴです!」
そうしながら、俺は眼前にいるジャマトに集中する。