「クロスギーツ」
かつての戦いにおいて、手も足も出す事が出来なかった相手。
それが、再び、俺の前に現れた。
「さて、前回はすぐに終わっちゃったからな、わざわざ早くステージがクリア出来るようにしたんだぜぇ」
わざとらしく言いながら、両手にある黒い剣をゆっくりと回しながら、呟く。
「前回って」
クロスギーツの言葉に対して、疑問に思ったセレナが俺の方に問いかける。
「あぁ、戦った事がある」
「そして、ボロ負けだったんだよねぇ」
そう、クロスギーツは仮面の下からでも分かる程に悪辣な声で言う。
「今度も遊んでよねぇっと!」
同時にクロスギーツは、俺の方へと向かって、跳ぶ。
瞬時にレーザーレイズライザーにレーザー刃を生成し、クロスギーツの斬撃を受け止める。金属音が鳴り響くと同時、凄まじい衝撃が俺の腕を襲う。
それは、クロスギーツの力もあるが、何よりレーザーブレードが耐え切れていない。
このままでは、レーザーブレードごと切り裂かれる。
──―ならば! 腕での攻撃を止められた瞬間に、クロスギーツは更に力を加えて俺を吹き飛ばそうとしてくる。
だが、それに負けずとレーザーブレードに更に力を込め、耐えきる。
「おいおい、この程度じゃないだろっと!」
クロスギーツは、その言葉と共に、俺に更に攻撃を繰り出す。
それに対して、俺は、レーザーブレードを盾にして、防ぐ。
しかし、それもすぐに破られる。
このままでは。
「はぁ!」
すると、クロスギーツの攻撃を妨害するように、セレナがそのナイフを放った。
それは、仮面ライダーとしてではなく、シンフォギアのナイフだった。
「セレナ!」「何か事情があるか分かりませんが、クロスギーツよりもネクスさんの方が信頼出来ますから」
セレナの言葉に対して、俺は嬉しくなった。
「あぁ、行こう!」
それと共に、俺とセレナはそのままクロスギーツに攻め込む。
「まぁ、その程度の奴らで何が出来るかなっと!」
そのままクロスギーツは、俺とセレナの連撃に応戦する。
俺もセレナも、クロスギーツの攻撃を防げてはいるものの、押されている。
未だにクロスギーツの余裕は消えていない。
恐らく、今の俺達じゃ、奴に勝てない。
それは分かっている。
それでも、俺は……。
「負けてたまるかよ」
そうしながら、立ち上がる。
「ネクスさん」
おそらく、いや、間違いなく、こいつを放っておけば、不味い事になる。
だから。
「ネクスさん、ブーストレイズバックルⅢを貸して下さい」
セレナは、そう、俺の方に向けて言う。
その言葉に一瞬だけ、戸惑う。
だが。
「分かった」
俺は、ブーストレイズバックルⅢを、セレナに投げる。
ランダムで選ばれただけかもしれない。
それでも、俺は、パートナーである彼女を信じる。
それと同時だった。
「切札を他人に渡しても、良いのかなぁ!」
クロスギーツが、一気にこちらに迫る。
俺はすぐに迫る。
すると。
「Gatrandis babel ziggurat edenal」
聞こえた歌声。
それはこちらに迫るクロスギーツを吹き飛ばす程の何かを感じた。
「今のは」
「Emustolronzen fine el baral zizzl」
見つめた先。
そこには、ブーストレイズバックルⅢに何かを注ぎ込んでいるセレナ。
「Gatrandis babel ziggurat edenal」
「セレナ」
何をしているのか、疑問に思っている間にも、ブーストレイズバックルⅢが二つに分かれる。
「Emustolronzen fine el zizzl」
そして、最後に、そのまま俺の方へとブーストレイズバックルⅢともう一つのバックルがその手に。
同時にセレナの口から血が吐かれた。
「がはぁっ」
「セレナっ」
俺はその様子に、すぐに近づく。
「あの時から、このレイズバックルのエネルギーがどうすれば良いのか、分かりませんでした。けど、アガートラームのベクトル操作で、なんとか出来ると」
それは、確かネフィリムの時に言っていた言葉。
「だから、お願いしますね、妹さんも助ける為に」
それと共にセレナは、そのまま、気絶する。
「いやぁ、びっくりしたよぉ、けど、無駄になるねぇ」
クロスギーツは、すぐにこちらに目を向ける。
だが。
「無駄じゃねぇよ」『マークⅧ』
俺はそのまま、二つのレイズバックルを、そのままセットする。
同時に、クロスギーツが襲い掛かるが。
『SET IGNITION』
鳴り響く音声。
同時に、俺の周囲から8つの首の蛇が、地上に現れる。
それに対して、クロスギーツはすぐに後ろに退く。
「これは」
俺はそのままセレナをそっと寝かせると共に、デザイアドライバーに手を置く。
「変身!!」『REVOLVE ON』
鳴り響く音声。
それと同時に一閃。
眼前にある物を斬り裂くように。
『DYNAMITE BOOST! NEX! Ⅷ!』
それと共に、俺の身体に食らいつく7つの蛇。
噛み付いた箇所から、蛇の頭はそのままアーマーとなって、装着する。
8匹の頭が特徴的な蛇。
それこそが、八岐大蛇。
神をも喰らう事が出来るだろう蛇。
「さぁ、始めようか」
それに合わせるように、残る一つの頭は巨大な銃となって、俺の手に収まる。
『READY──FIGHT!!!!!』