そこは、どこかの居酒屋。
既に馴染みになってから数十年。
彼らは決まった席で、決まったメンバーで話していた。
「まぁ、俺自身、今の所は決まっていないからな、とりあえずはってね」
「勿体ない、黄金の果実ではないとしても、願いを叶える神様と出会える事なんて、早々ないだろう」
「お前にその権利をやったら、絶対に碌な事にはならないだろ」
「あっ分かった」
「まったく、お前達は」
「そういう君だって、願いはあるんだろ。というよりも娘に嫌われて、オロオロとしていたんじゃないのか?」
「・・・関係ない事だ」
「うわぁ、相変わらず堅物だなぁ、お前は」
「そういうお前達は結婚はしないのか」
「私はそういう幸せは求めていないからね、というよりも君は散々やりまくったんだろう」
「閉じ込められて、無理矢理だ。責任を持てない状態では」
「お前らしいな、まぁ良い、今日はゆっくりと聞かせてくれ」
「あぁ、勿論、君が私以外で変身したライダーの力に関してもね」
「分かったよ、たく、相変わらずだな、ここは」
クロスギーツは、倒した。
奴が倒された事によって、周囲のライダー達は、その姿を消していった。
「これで、終わったのか?」
「かもな」
同時に、見つめた先には、今回の黒幕であるメラが白目を剥いて気絶していた。
「メロの方も、既に捕まえております。同時に、今回の裏で手を回していた人物達も無事に捕まえる事が出来ました」
「えっと、あんたは」
「初めまして、流浪様。私はツムリ。本物の、ゲームナビゲーターです」
そう、圧を籠めて、俺の方に挨拶をする。
「此度は、我々のせいでご迷惑をかけました」
「別に良いよ、それにこっちの方でもせっかく復興している途中の世界で、邪魔が入ったら、嫌だからな」
「復興ですか?」
すると、タイクーンに変身していた青年が話しかける。
「流浪さんの世界は、現在、ジャマトの同種だと思われる植物の侵略を受けています。本来ならば、人類が滅びても可笑しくない状況でしたが、彼ら自身の努力の成果もあり、現在は脅威は僅かになっています」
「だとしても、まだ完全じゃないけどな」
そう、俺は呟く。
ヘルヘイムの森からの侵略は、一応は止まった。
それでも、ヘルヘイムの果実、そしてインベスの被害は多くある。
世界は、未だに戦い続けている。
「それでは、願いを」
「んっ?」
すると、デザイアカードを俺に渡してきた。
「あなたは、今回のデザイアグランプリの優勝者でもあります。これまで、メロとメラによって行われた偽りとはいえ、デザイアグランプリを優勝を続けたあなたにも幸せになって貰いたいので」
そう言った彼女の言葉に嘘はなかった。
ならば。
「だったら、これだな」
そう、俺が書いた願い。
それは。
『パートナーとなった彼女達の幸せ』
「これで良いのか?」
「でも、これを使えば、あなた自身の願いは」
そう、言ってくる。
けど。
「いいや、良いんだ、俺の世界は、俺達自身で願いを叶える。なんでもかんでも神様が願いを叶えたら良いというもんじゃないからな」
「なるほど、確かにな、それがお前の理想ならば」
ギーツは、そう言ってくれた。
だけど、そうだな。
「もう一つ、願いがある」
「もう一つ?」」
それに対して、俺はギーツに目を向ける。
「ギーツ、本気で戦って欲しい」
「へぇ」
その言葉に、思わず笑みを浮かべた。
「えっ、いきなり何を言っているの!?」
「いやぁ、あの野郎に操られていて、本気を出せなかったからな。本気じゃない状態で負けたというと、なんだか気分が悪くてな」
「そんな理由でか」
そう、俺の言葉に周囲は思わず反応する。
だけど。
「・・・そうだな、確かに」
反対に、彼だけは違った。
「俺も本気のお前と戦ってみたいな」
「珍しい、そんな顔を出すなんて」
「俺だって、たまにはな、何よりも」
そうしながら、彼もまた、構える。
「願いも何もない。純粋な戦い。それもたまには良いじゃないか」
「ならば、やるぞ」
それと共に、俺達は互いに構える。
「「変身!!!」」
今回の話をもって、XDGは最終回を迎えました。
当初は、ギーツでSSという事で、肘神さまからのリクエストと共に書かせて貰いました。
さすがにデザイアグランプリのようなルールで書くのは難しく、簡略化した部分が多くありました。
さらには、参加するライダーも雑な部分もあり、読みにくい部分があったと思います。
それでも、ここまで書く事が出来たのは、ここまで応援してくれた皆様、そしてメッセージで支えてくれた肘神さまのおかげです。
それでは、別作品で、また会いましょう!