サムライへと変わった俺は、そのままサムライソードを構えながら、眼前にいるジャマトへと目を向ける。
ジャマトは、俺達を睨みながら、そのまま四足歩行で迫ってくる。
研究所の金属床は、それに合わせた音を鳴らしている。
「さて、行くぞニカイドウ」
「分かっているよっと」
サムライソードを構えながら、真っ直ぐと走る。
それはニカイドウも同じく、既に二刀流モードへと変えたニンジャデュアラーで構えていた。
そのまま、俺達は一気に駆ける。
そして、その勢いのままに──
ガキィン! ジャマトが前足を繰り出してきた。
それを俺達は左右に分かれて避ける。
だが、ジャマトはそのまま体を回転させると、尻尾を振り回してきた。
それが俺達の頭上を襲う。
それを俺達は左右に避け、同時にサムライソードを振った。
ジャマトの右後ろ脚を切りつける。
しかし、硬い。
まるでゴムのように弾力があるのだ。
そして、ジャマトはそのまま後ろに下がる。
そこで、俺達は一旦距離を取る。
すると、そこにジャマトが口を大きく開けて、そこからまるで槍のような勢いで舌が放った。
それを俺達は左右に分かれる事で回避し、同時に斬りかかる。
だが、やはり傷一つつかない。
どうやら、かなり頑丈なようだ。
それに、あの舌の攻撃はかなり厄介だ。
もしも直撃すれば、俺なんて簡単に吹き飛ばされてしまうだろう。
「だとしてもな」
「そうだねぇ」
それでも、俺達に退くという選択肢はない。
ならば、戦うだけだ。
「ふっ!」
まずは俺から仕掛ける。
ジャマトに向かって走り出し、その勢いを利用して剣を振るう。
だが、それはジャマトの前足によって防がれてしまった。
ジャマトはその前足で俺を押し返そうとしてくる。
だが、そう何度も同じ手を食らう訳にはいかない。
だから俺は、すぐにバックステップをしてその場を後ろに下がる。
同時に勢い良く攻撃した為、ジャマトはそのまま、前に出てしまう。
それに合わせるように、ニカイドウは滑り込むようにジャマトの下に入り込むと同時にニンジャデュアラーで切りつけた。
だが、それも硬い皮膚によって阻まれてしまう。
そこで、ジャマトがまた体を反転させ、尻尾を使ってきた。
それは横薙ぎに振るわれる。
俺達はそれを上に飛ぶことで回避する。
「くそっ、本当に硬いな」
「全くだよ」
着地しながら愚痴を言う。
確かに、ジャマトは強い。
だが、勝てない相手ではない。
そう考えていた時だった。
「ジャジャ!」「ジャッ!」
「「えっ」」
それと共に、俺達が見つめた先。
そこには、眼前にいるジャマトと同じ種類が、奥からどんどん現れてきた。
これはちょっと不味いかもしれない。
「……どうする? ここは一度引くか?」
「そうしたいけど」
そう言って俺達は後退しようとするが、ジャマト達が迫ってくる。
「ちぃ! こうなったらやるしかないのか!?」
「しょうがないよねぇ!」
それと共に、俺達は互いの武器を向け合う。
そして、俺達の目の前にいるジャマトの群れに対して構えを取った。
迫り来るジャマトに対して、俺達はそれぞれ違う方法で迎え撃つことにした。
まずはニカイドウだ。
奴は両手に持った二本のニンジャデュアラーを構えながら、ジャマトへと向かっていく。
その速さは、とてもではないが人間とは思えない速度であり、まるで瞬間移動しているかのような錯覚さえ覚えるほどだ。
しかし、それだけの速度で動いているにも関わらず、ジャマトはニカイドウの動きを捉えているようであった。
対して、俺はサムライソードで斬りかかる。
迫る攻撃を受け流し、時には弾き飛ばして攻撃を防いでいく。
そんな攻防がしばらく続く。
「どうやって戦うか決めたのか?」
「ああ」
俺はニカイドウにそう答えながら、再びジャマトの攻撃を弾く。
だが、やはりジャマトも簡単にはやられてくれなかった。
俺が弾き飛ばしたはずのジャマトの腕が突然伸びてきて、俺の首を狙ってきたのだ。
それを間一髪で避けることができたものの、このままではジリ貧だな。
「ニカイドウ!」
「わかってるよ!」
俺は呼びかけると、すぐにニカイドウは応えてくれた。
そして、ジャマトに向かって飛びかかっていったのだ。
ジャマトは接近してきたニカイドウに対して、素早く反応して迎撃した。
しかし、それは予想通りだった。
ニカイドウはその攻撃を紙一重で避けていく。
その動きはまるでダンスを踊っているようだった。
「さて、どうすれば」
同時に、俺は腰にあるフィーバースロットレイズバックルに目を向ける。
「さて、運試しをするか」
そう、フィーバースロットレイズバックルのレバーを操作する。
すると、スロットは回転され、現れたのは。
「これは」『MAGNUM!』
鳴り響く音声と共に、俺の手にあったサムライソードの代わりに、現れたのは白い銃、マグナムシューター40Xだった。
「銃か、これだったら」
それと同時にマグナムシューター40Xの銃口をジャマトに向けた。
その銃口の狙いは、ジャマトの剥き出しになっている頭部に定める。
そして、引き金を引いた瞬間、マグナムシューター40Xから放たれたのはエネルギー弾だ。
それはまるでビームのように一直線に飛び、ジャマトの頭部に命中した。
すると、ジャマトの頭は簡単に吹き飛ばされる。
「へぇ、これだったら、ニカイドウ!」
「そういう事か、分かったよ!」
俺はそのまま、マグナムシューター40Xをジャマトに向けて撃ち続けた。
ニカイドウは、その隙間を掻い潜りながら、ジャマトを俺に近づけさせないように動き回る。
ジャマトも何とか立ち上がろうとしているようだが、中々うまくいかないようだ。
まぁ、頭を一つ失ったんだしな……。
「さて、これで」『GOLDFEVERVICTORY!』
「終わりだね」『NINJA STRIKE』
同時に、俺はそのままマグナムシューター40Xの銃口を真っ直ぐと構える。
すると、ニカイドウは、まるで瞬間移動のように動き、ジャマト達の動きを止める。
それと同時に引き金を引く。
そうして、放たれた巨大なレーザーがジャマト達を纏めて消し飛ばした。
「ふぅ、なんとかなったか」
「けど、これは一体」
そう考えている間にも、俺達の足元には新たなミッションボックスがあった。
それを開けてみれば、そこには。
「サムライレイズバックルか」
ここに来て、これが来たのは、本当に幸運だ。
「それにしても、どうする? さっきの奴は」
「あぁ」
見れば、さっき助けたライダーの姿はなかった。
おそらくは、俺達が戦っている間に逃げたんだろう。
「……とりあえず、飯でもするか?」
「いや、こんな所に食べ物あるのか?」
俺は思わず問いかけると。
「まぁ、研究所だから、もしかしての程度だよ」
そう、ニカイドウの言葉に対して、俺もまた頷きながら、とりあえず探る事にした。