「おぉ、まさか丁度良いのがあるとはなぁ」
研究所の中で、食事を取る為に、俺達は探った。
その中で見つけたのは、なんと調理場を見つける事が出来た。
そこには大量の食材があり、俺達はすぐに料理を始める。
「しかし、よくそんな事知ってるよなあ」
俺は感心して言う。
「ああ、こういうのは慣れているから」
「慣れているって」
「まぁ、色々とな」
そうニカイドウは言いながら、研究所にある食材で調理を始めた。
その手際は見事なもので、あっという間に料理が出来上がる。
俺達の前に並べられたのは、肉野菜炒めに、焼き魚、味噌汁といった献立だ。
この世界に来て以来、まともな飯だった。
「「頂きます」」
二人で同時に箸をとる。そして無言のまま食べ始める。
まずいわけではないが、特別うまいわけでもない。だが、温かい。それだけで十分だ。
「にしても、まさかこんな場所でも肝が据わっているんだな、ネクスは」
「・・・まぁね、どんな状況でも食べれる時に食べておかないといけない環境だったからな」
「そうなのか?ここのような感じなのか?」
「まぁ、だいたいな」
俺はそう言いながら味噌汁をすする。
「ふぅん、まぁ、詳しい事は聞かないよ」
ニカイドウはそう言って食べ始めた。
「・・・なあ、聞いてもいいか?」
俺の言葉に、ニカイドウが顔を上げる。
「なんだ?」
「お前さ、何のために戦うんだ?」
ニカイドウの動きが止まる。表情には出さないが、少し驚いているようだ。
「・・・どういう意味だよ?」
「そのままの意味だ。なんで戦うのかなって」
その言葉に対して、俺はどう答えるべきか。
「・・・色々だな」
「色々?」
「あぁ、色々、守りたいのを全て。その為には、力が必要だ」
「だから、この大会に」
「あぁ、そういうニカイドウは」
そう、俺が問いかけると。
「・・・あんたのと比べたら、そんなに立派じゃないけど、ただ一つ。友達の為かな」
そう、ニカイドウは言った。
「別に恥ずかしがる必要なんてないさ。誰だって、誰かの為に戦ってるんだから」
「・・・そっか」
そう言って、ニカイドウは再び箸を動かし始めた。
「俺にも友達がいるからな。その友達のためにでもあるからな」
「へえ、どんな奴だ?」
「そうだな、ちょっと説明しにくい奴なんだが、とにかく頭がいいんだ。俺よりずっと賢い。だけど」
「だけど?」
「すっげぇマッドサイエンティストで、俺を実験台にする事が多々あるな」
「えぇ」
俺の言葉を聞いて、ニカイドウは嫌そうな顔をした。
「他にも、無愛想で堅物な奴とか、色々な。
でもまあ、悪い奴らじゃないんだよ」
「・・・ふーん」
ニカイドウは気のない返事をした。
その時だった。
ドォン! という轟音が響いた。同時に建物が揺れる。何事かと思い、俺は立ち上がる。
「地震かな?」
「違うね、おそらくは」
それと共に、俺達はスパイダーフォンを開く。
そこには、ラストミッションが書かれていた。
「脱出する為に必要な飛行艇を破壊しようとしたボスジャマトを倒せか」
ニカイドウは、そのミッションの内容を読み上げた。
「やれやれだな。こんなことなら、最初から全員で来ればよかったぜ」
「仕方ないよ。皆、自分の仕事があるんだから」
「まあいいさ。やるしかないしな」
そう言って、俺達は見つめる。
飛行艇がある場所。
「それにしても、どうやって行く?そこまでゾンビジャマトが大量にいるようだけど」
「どうせ、バレバレだ、だったら」
俺は、研究所の近くにある車を見つめる。
「へぇ、なかなかに派手好きじゃないの」