※この作品はR-18です。

ゾンビになるまでにヤりたい100(暫定)のヒロイン   作:ボルメテウスさん

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⑪ゾンビの正体に少し触れる

あれから、俺達はすぐに別の場所へと向かっていた。

 

「それにしても、やっぱり昼だとゾンビはあまり現れないんだなぁ、なんでだろう?」

 

日中での移動を心掛けている俺達は、そのまま周囲を見渡す。

空からは、太陽の光が降り注いでおり、暑さにやられそうだが、なんとか歩く。

 

「分からないわ、そもそもゾンビなんて創作の中の存在だと思っていたから、彼らの習性も未だに謎ばかりだから」

 

俺の言葉に対して、三日月さんはすぐに答えてくれる。

彼女もまた、その身体から汗を流しながら、答える。

 

「けど、変な話だよなぁ」

「何が?」

 

そう、話をしている最中で、ゾンビの習性でふと疑問に思い、言葉が出てしまう。

 

「太陽の光を避けるように、夜に活動している所が」

「まぁ、ゾンビなんて、存在自体が意味不明だから」

「あぁ、けど、それってっさ、ゾンビというよりも吸血鬼に似ていないか?」

「吸血鬼?」

 

それに対して、三日月さんは目を点にする。

 

「いや、太陽の光に弱いって言ったら、吸血鬼じゃない?」

「…そう言われてみれば、確かにその言葉には納得できるかもしれないわね」

 

俺が冗談交じりに言うと、三日月さんは頷く。

 

「血肉を求めるゾンビというよりも、吸血鬼を思わせるような行動。

そう考えれば、確かにこの状況には納得出来る。だとしたら、このパンデミックスの目的は一体」

 

すると、三日月さんがぶつぶつと言葉を出しながら、考え始める。

そう、俺は三日月さんに目を向けていると、ふと、見つめた先。

そこには雲が見えた。

 

「あぁ、もしかして雨雲か?すぐに降ってしまうんじゃないかな」

「雨?」

 

そう、三日月さんもまた見つめた。

同時に、目を見開く。

 

「これは、まずいっ」

「三日月さん!」

 

すると、俺の手を掴み、走り出す。

 

「へぇ、すぐに気づいたんだ、勘が良いんだね」

「どういう事なんだ、ルーラー?」

 

そう、走り出した事に対して、疑問に思っていると、ルーラーが関心したように頷いていた。

 

「さっき、あなたが言っていた吸血鬼という話題。あれから考えたら、ゾンビ達は日中は外に出る事が出来ない原因って、太陽の光よ!だとしたら、その太陽を隠す雨雲が現れたらっ」

「まさかっ」

 

そのまま、俺達の頭上にあった太陽は、そのまま雨雲に覆い隠された。

それが合図だったんだろう。

周囲の建物から轟音と共に、溢れ出たのは、ゾンビ達だった。

 

「なっ」

「ここで隠れていたようだね」

 

そうしながら、俺もすぐに走り出した。

 

「これって、マジでやばい!」

「けど、先に気付いて、逃げる事は幸いね!もしも、その話題がなしで、歩いていたら、逃げる事に遅れて死んでいたわ!」

 

そう、俺達はゾンビ達から逃げる為に走る。

 

「けど、どうする!!さすがに太陽が出るまで逃げ切るっていうのは」

「そんなの無理よ!」

 

ルーラーが足止めをしてくれているとはいえ、このままじゃ。

そう考えていた時だった。

ゾンビ達が、吹き飛ばされた。

 

「えっ」

 

それがどういう状況か、困惑をしていると。

 

「へぇ、まさかサーヴァントを連れている奴がいるなんてなぁ」

 

そこにいたのは、褐色の肌をした白髪の女性。

手には槍を持っており、これまでの事を考えると、おそらくはサーヴァントだと思うけど。

 

「ふむ、へぇ、面白いねぇ」

「そっちの奴には色々と聞きたい所だが、まぁ先に、こいつらを始末してからだな」

 

そう、彼女は、眼前にいるゾンビに向かって、突っ込んでいった。

未だに状況についていけない俺と三日月さんは、そのまま呆然と見る事しかできなかった。

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