ゾンビになるまでにヤりたい100(暫定)のヒロイン 作:ボルメテウスさん
あれから、俺達はすぐに別の場所へと向かっていた。
「それにしても、やっぱり昼だとゾンビはあまり現れないんだなぁ、なんでだろう?」
日中での移動を心掛けている俺達は、そのまま周囲を見渡す。
空からは、太陽の光が降り注いでおり、暑さにやられそうだが、なんとか歩く。
「分からないわ、そもそもゾンビなんて創作の中の存在だと思っていたから、彼らの習性も未だに謎ばかりだから」
俺の言葉に対して、三日月さんはすぐに答えてくれる。
彼女もまた、その身体から汗を流しながら、答える。
「けど、変な話だよなぁ」
「何が?」
そう、話をしている最中で、ゾンビの習性でふと疑問に思い、言葉が出てしまう。
「太陽の光を避けるように、夜に活動している所が」
「まぁ、ゾンビなんて、存在自体が意味不明だから」
「あぁ、けど、それってっさ、ゾンビというよりも吸血鬼に似ていないか?」
「吸血鬼?」
それに対して、三日月さんは目を点にする。
「いや、太陽の光に弱いって言ったら、吸血鬼じゃない?」
「…そう言われてみれば、確かにその言葉には納得できるかもしれないわね」
俺が冗談交じりに言うと、三日月さんは頷く。
「血肉を求めるゾンビというよりも、吸血鬼を思わせるような行動。
そう考えれば、確かにこの状況には納得出来る。だとしたら、このパンデミックスの目的は一体」
すると、三日月さんがぶつぶつと言葉を出しながら、考え始める。
そう、俺は三日月さんに目を向けていると、ふと、見つめた先。
そこには雲が見えた。
「あぁ、もしかして雨雲か?すぐに降ってしまうんじゃないかな」
「雨?」
そう、三日月さんもまた見つめた。
同時に、目を見開く。
「これは、まずいっ」
「三日月さん!」
すると、俺の手を掴み、走り出す。
「へぇ、すぐに気づいたんだ、勘が良いんだね」
「どういう事なんだ、ルーラー?」
そう、走り出した事に対して、疑問に思っていると、ルーラーが関心したように頷いていた。
「さっき、あなたが言っていた吸血鬼という話題。あれから考えたら、ゾンビ達は日中は外に出る事が出来ない原因って、太陽の光よ!だとしたら、その太陽を隠す雨雲が現れたらっ」
「まさかっ」
そのまま、俺達の頭上にあった太陽は、そのまま雨雲に覆い隠された。
それが合図だったんだろう。
周囲の建物から轟音と共に、溢れ出たのは、ゾンビ達だった。
「なっ」
「ここで隠れていたようだね」
そうしながら、俺もすぐに走り出した。
「これって、マジでやばい!」
「けど、先に気付いて、逃げる事は幸いね!もしも、その話題がなしで、歩いていたら、逃げる事に遅れて死んでいたわ!」
そう、俺達はゾンビ達から逃げる為に走る。
「けど、どうする!!さすがに太陽が出るまで逃げ切るっていうのは」
「そんなの無理よ!」
ルーラーが足止めをしてくれているとはいえ、このままじゃ。
そう考えていた時だった。
ゾンビ達が、吹き飛ばされた。
「えっ」
それがどういう状況か、困惑をしていると。
「へぇ、まさかサーヴァントを連れている奴がいるなんてなぁ」
そこにいたのは、褐色の肌をした白髪の女性。
手には槍を持っており、これまでの事を考えると、おそらくはサーヴァントだと思うけど。
「ふむ、へぇ、面白いねぇ」
「そっちの奴には色々と聞きたい所だが、まぁ先に、こいつらを始末してからだな」
そう、彼女は、眼前にいるゾンビに向かって、突っ込んでいった。
未だに状況についていけない俺と三日月さんは、そのまま呆然と見る事しかできなかった。
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