ゾンビになるまでにヤりたい100(暫定)のヒロイン 作:ボルメテウスさん
「ほぅ、カイニス、そいつが噂のルーラーなのか」
俺達が港に辿り着くと共に、そこで出迎えたのは1人の男性が迎え入れる。
それは、金ぴかのスーツを身に纏って、派手な格好をしている人物だ。
「そういう事だ、紹介するぞ、こいつはイアソンだ」
そう、ここまで案内してくれた謎のサーヴァントの真名がカイニスである事が理解出来た。
だが、そんなカイニスによって、眼前にいる男の正体もまたすぐに分かった。
「いや、俺の真名をすぐにバラすなよ!?」
「あぁ、別に問題ないだろったく、細かい事を言う奴だなぁ」
カイニスによって、いきなり明らかになった事を、イアソンは思わず叫んでしまう。
どうやら真名の事を隠そうとした理由は別にあるらしい。
その慌てた様子から、イアソンと言う男は確かに真名を隠す事に固執しているようだ。
「それにしても、イアソンって、一体、どういう英雄なんだ?」
「イアソン、一応は知っているわ」
「本当ですか」
英霊に関しては、ほとんど素人な俺にとって、ありがたい情報だ、
そのまま三日月さんは頷くと共に。
「イアソンというのは、ギリシャ神話に出てきた英雄よ」
「はぁ、ギリシャ神話」
ギリシャ神話という名前だけならば聞いた事がある。
だけど、目の前にいるイアソンがどのような英雄かまでは知らない。
「そうね、あなたでも知っている英雄で言えば、例えばヘラクレスは、彼の乗るアルゴー船の船員よ」
「へぇ」
それは結構凄い人なんだ。
「なんだ、俺の事を知っているようだな、ここまで有名なのも、罪だな、俺は」
イアソンは、そう三日月さんからの言葉を聞いた瞬間、鼻を高くして、自慢げに言うが。
「まぁ、最後は自分の船に潰されて、死んじゃったけど」
「それを言うなよぉ!」
その次の瞬間、三日月さんの一言で、膝から崩れ落ちてしまった。確かに、そのオチを言えば、いくら偉くても英雄としては残念な話だよな。
「おい、そんなもんよりもやる事があるんだろ」
「あぁ、そうだった」
そのまま、イアソンは立ち上がる。
「ルーラー、お前に一つ聞きたいが」
「何かしら?」
「お前が顕現してという事は、これは、聖杯戦争ではなく、聖杯大戦という認識で間違いないんだな」
「聖杯大戦?」
これまでに聞いた事のない単語に、俺は思わず首を傾げる。
「えぇ、間違いないよ」
「だとしたら、この聖杯大戦で俺達と敵対している奴らは、この騒動を起こした奴らという事だな」
「えっ!?」「それって、どういう事なの!?」
イアソンの言葉に対して、俺も三日月さんも思わず聞いてしまう。
「それを含めて、話をしてやる、着いてこい」
そう、言われた以上、俺達は断る事は出来ない。
果たして、その聖杯大戦とは一体。
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