※この作品はR-18です。

ゾンビになるまでにヤりたい100(暫定)のヒロイン   作:ボルメテウスさん

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⑬黄金の船の主

「ほぅ、カイニス、そいつが噂のルーラーなのか」

 

 俺達が港に辿り着くと共に、そこで出迎えたのは1人の男性が迎え入れる。

 

 それは、金ぴかのスーツを身に纏って、派手な格好をしている人物だ。

 

「そういう事だ、紹介するぞ、こいつはイアソンだ」

 

 そう、ここまで案内してくれた謎のサーヴァントの真名がカイニスである事が理解出来た。

 

 だが、そんなカイニスによって、眼前にいる男の正体もまたすぐに分かった。

 

「いや、俺の真名をすぐにバラすなよ!?」

 

「あぁ、別に問題ないだろったく、細かい事を言う奴だなぁ」

 

 カイニスによって、いきなり明らかになった事を、イアソンは思わず叫んでしまう。

 

 どうやら真名の事を隠そうとした理由は別にあるらしい。

 

 その慌てた様子から、イアソンと言う男は確かに真名を隠す事に固執しているようだ。

 

「それにしても、イアソンって、一体、どういう英雄なんだ?」

 

「イアソン、一応は知っているわ」

 

「本当ですか」

 

 英霊に関しては、ほとんど素人な俺にとって、ありがたい情報だ、

 

 そのまま三日月さんは頷くと共に。

 

「イアソンというのは、ギリシャ神話に出てきた英雄よ」

 

「はぁ、ギリシャ神話」

 

 ギリシャ神話という名前だけならば聞いた事がある。

 

 だけど、目の前にいるイアソンがどのような英雄かまでは知らない。

 

「そうね、あなたでも知っている英雄で言えば、例えばヘラクレスは、彼の乗るアルゴー船の船員よ」

 

「へぇ」

 

 それは結構凄い人なんだ。

 

「なんだ、俺の事を知っているようだな、ここまで有名なのも、罪だな、俺は」

 

 イアソンは、そう三日月さんからの言葉を聞いた瞬間、鼻を高くして、自慢げに言うが。

 

「まぁ、最後は自分の船に潰されて、死んじゃったけど」

 

「それを言うなよぉ!」

 

 その次の瞬間、三日月さんの一言で、膝から崩れ落ちてしまった。確かに、そのオチを言えば、いくら偉くても英雄としては残念な話だよな。

 

「おい、そんなもんよりもやる事があるんだろ」

 

「あぁ、そうだった」

 

 そのまま、イアソンは立ち上がる。

 

「ルーラー、お前に一つ聞きたいが」

 

「何かしら?」

 

「お前が顕現してという事は、これは、聖杯戦争ではなく、聖杯大戦という認識で間違いないんだな」

 

「聖杯大戦?」

 

 これまでに聞いた事のない単語に、俺は思わず首を傾げる。

 

「えぇ、間違いないよ」

 

「だとしたら、この聖杯大戦で俺達と敵対している奴らは、この騒動を起こした奴らという事だな」

 

「えっ!?」「それって、どういう事なの!?」

 

 イアソンの言葉に対して、俺も三日月さんも思わず聞いてしまう。

 

「それを含めて、話をしてやる、着いてこい」

 

 そう、言われた以上、俺達は断る事は出来ない。

 

 果たして、その聖杯大戦とは一体。

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