ゾンビになるまでにヤりたい100(暫定)のヒロイン 作:ボルメテウスさん
「聖杯大戦って、一体どういう事!というよりも、ゾンビがそいつらの仕業ってどういう事なの!」
その単語に一番反応したのは三日月さんだ。
これまでにない出来事に対して、三日月さんもストレスが溜まっていたんだろう。
それと同時に、俺達がこれまで知らなかった新事実に知りたい気持ちも分からなくない。
「それは、私から説明しますね」
その言葉と共に、船から出てきたのは紫色の髪色の女性が出てきた。
見た感じだと、魔法使いを思わせる格好をしている。
「彼女は?」
「メディア」
「それって、確か、裏切りの魔女と呼ばれた存在。つまりは魔女ね」
「えぇ、同時にここ数日のおかげで、この騒動の犯人も分かりました」
それは、確かに知りたい。
同時に、恐怖もあった。
「それで、その騒動の犯人って一体」
「死徒と呼ばれる存在よ」
「死徒?」
聞いた事のない名前で、俺達は思わず首を傾げる。
「後天的な吸血鬼。
死徒に血を吸われ、正確には血を送り込まれて、魔術により肉体を改変することで人間が変じたものです」
「吸血鬼、そう言われたら」
その言葉と共に、ここまでの道中で思い出した。
「そう言われたら、吸血鬼と似て、太陽の光には弱いはず」
「はい、その通りです。彼らの弱点は日の光。
えぇ、分かりやすさを重視して『吸血鬼』と呼ばれることが多いです。血を吸われた場合はまず『食屍鬼』と呼ばれるゾンビのような存在として蘇る」
「食屍鬼、まさしくこの事態を引き起こした感じね。けど、なんでこんな事を」
「本来ならば、こんな騒動は起こせない。けど」
「聖杯を取られたという訳か」
それに対して、メディアさんは頷く。
「奴らは、その聖杯を使った。けど、これはかなり無理があったんです」
「無理が?」
俺達は、思わず首を傾げる。
「英霊が人類史を肯定する存在、人間世界の秩序を護るものである人類史の影法師であるのに対し、死徒は人類史を否定する存在、人間世界のルールを汚すために存在してきた地球そのものの影法師である。
だからこそ、本来ならば、英霊は召喚が出来るこの世界では、死徒は力を発揮できないけど」
「聖杯を独点したせいで、それが出来るようになった」
「それじゃ、このままその聖杯大戦というのに、負けたら」
「人類は滅びるでしょうね」
それに、俺達は衝撃を隠せなかった。
「どちらにしても、このままじゃヤバいとは思っていたけど、そこまでとは」
「幸い、向こうのサーヴァントは一体、既に倒しているわ」
「あの時の」
それと共にフランの戦いを思い出す。
あの時のが。
「さて、どうやら、既に次の奴らが来たようだな」
それと共にカイニスが呟く。
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