ゾンビになるまでにヤりたい100(暫定)のヒロイン 作:ボルメテウスさん
「希望の光景? 確かにサーヴァント相手には、少々厄介ですがぁ」
サンクレイドは、その視線を俺の方へと向けていた。
「マスターを護りながらだと、どうでしょうかねぇ!」
その一言が合図だった。
地面が急に崩れ始めた。
ビルである事もあって、俺達はそのまま下の階へと落とされてしまう。
「おっと、これは厄介」
ルーラーは、すぐに俺を抱えてくれた。
それによって、地面への衝突は避けれたが、代わりに周囲にはゾンビの大軍が待ち構えていた。
「これはこれは」
「さぁさぁ、蹂躙ですよぉ!!」
サンクレイドのその一言と共にゾンビ達が襲い掛かる。
俺には迎撃の手段はない。
だからこそ、ルーラーはゾンビから俺を守る為に、戦い続ける。
「ほらほらぁ、どうでしょうかぁ!」
サンクレイドは、ルーラーを無視して、俺に向けて、攻撃を集中をする。
それは、ルーラーが、俺を守る為に動く事を理解しており、自分が自由に動けるようにしている。
そして、そんなサンクレイドの行動は正解だ。
ルーラーは、俺を守りながら、戦うしかない。
それこそ、俺に攻撃が当たらぬように、気を使いながらの戦いとなる。
その為に、サンクレイドと戦う事が出来ない。
「さぁさぁ! どうしますかぁ!!」
俺に向けて、奴はこちらを挑発する。
「……」
そう、このまま俺達では勝てない。
けど。
「騒ぎすぎじゃないか」
俺はそう呟く。
それと同時だった。
先程まで、大騒ぎしていたサンクレイド。
だが、その頭は突然、撃ち抜かれる。
「へっ」
その言葉を最後に、サンクレイドはゆっくりと地面へと落ちていく。
グシャリ。
その音と共に、サンクレイドは、そのままゾンビ達に群がれる。
そこから聞こえて来たのは咀嚼音。
俺はそれに対して、俺は吐きそうになったが。
「さてさて、それじゃ行くとしようか」
そのまま、ルーラーは俺を抱えて、上に飛ぶ。
それは、先程まで俺達がいた場所。
そこには、花があった。
「事前に決めていたとはいえ、ここまでとはな」
それは、合図。
俺達が、スワンプマンのマスターを見つけたという合図だ。
この戦いにおいて、マスターを倒す事が最善手だ。
だからこそ、俺達がそのマスターを見つけたら、合図をした。
同時に、その動きは決まっていた。
「そして、向こうの方は」
見つめた先、そこではスワンプマンと戦っていた。
しかし、周囲にいたゾンビは既に片付けていた。
それと同時に魔力提供を行っていた相手がいなくなった事もあり、ゆっくりと、その姿は消えていった。
それを見つめながら、俺は。
「勝てたのかな」
あまりにも呆気ない終わりに、思わず呟いた。
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