ゾンビになるまでにヤりたい100(暫定)のヒロイン 作:ボルメテウスさん
俺達は、虞美人の案内で向かったのはタワーマンションの屋上。
そこは。
「うわぁ、これは」
まさしく、その光景はナイトプールを連想させた。
ライトアップされた室内プールの上にいるように感じる光景だ。
室内なのに外が見えるというのは妙ではあるが、まぁ、その辺を考えると頭が痛くなるだけだしスルーしておくとしよう。
ちなみに室内だから、当然のようにエアコンが設置されている。
そして室内には、水場があり、そこにテーブルを置いて食事を取る事も出来れば、お酒を飲む事も可能になっているらしい。
また、テーブルの上に置いてある食べ物を食べても毒ではないという保証付きである。
どう見ても屋内ではなく屋外にしか見えないのだが、室内なのだそうだ。
「なんというか、贅沢しているな」
「何よ、文句でもあるの?」
そう、俺が言うと虞美人がこちらに対して言う。
「文句というよりも、あなたは、なんでこんなにのんびりとしているの」
「別に、そもそも、私はこんな聖杯戦争だが聖杯大戦なんて、興味の欠片もないのだから」
虞美人は、はっきりとした口調で言い切った。
それを聞く限りでも、間違いないだろう。
「ふむ、やはり面白いね」
「なに?」
「君は真祖なんだね」
「真祖?」
これはまた、聞いた事のない名前だ。
「そういうあんたは、夢魔、という事は。面倒な奴ね」
それと共に、虞美人はルーラーに向けてジト目で見つめる。
この人はいったい、どういう存在なのかさっぱり分からない。
ただ、そんなルーラーはどこか嬉しそうな様子であった。
「ふっふっふ、私が何者か分かってしまったようだね」
「夢魔、って言えば一つだけよね」
「ほぉ、それはいったい?」
「淫魔の事よ」
その言葉と同時に、三日月さんはルーラーを警戒するように見つめる。
「私は、そういうのはあまり興味なかったけど、ルーラー、あなたは本当に何者なの?」
「ふふっ、さぁねぇ、何者でしょうねぇ」
ルーラーは笑顔で言う。
それに対して警戒するかのように見る三日月さんの視線は鋭い物がある……のだが、それに気付いているのかいないのか分からない程に平然としていた。
「ただ、強いて言うなら」
そう言ってからルーラーは、こちらの方を見つめる。
「マスターは私の真名は興味はあるのかい?」
尋ねてくる。
「気になると言ったら、気になるけど、まぁ、ルーラーが言いたくないなら」
「ふむ……まぁ、今は良いかな。いずれ分かる事だし」
ルーラーは意味深な事を言った。
「それで、あんたは何しにここに来たのよ」
虞美人は、俺達に対して言う。
「いや、特に用はないんだけどね」
俺はそう答えると虞美人が呆れた様子でこちらを見ていた。
いやだって本当に用事がないんだよ。ただ何となく来てみただけだし。
そんな時だった。
──ドゴォォォン!! 突然、大きな音が聞こえてきたのだ。
それはまるで爆発音のように聞こえる。
「……もしかしてだけど」
「……相手のサーヴァントだと思うけど、一体」
そう考えている間にも。
「……あの野郎」
同時に、白い霧を思わせる何かがこちらに迫る。
それに対して、虞美人は、その両手から血を思わせる剣を持ち、構えた。
眼前には、中国刀を構えた白い中華服を身に纏っている。
「久し振りだなぁ、虞美人」
「ちぃ、白骨夫人」
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