ゾンビになるまでにヤりたい100(暫定)のヒロイン 作:ボルメテウスさん
「はぁぁ、回復したぁ」
「がくっ」
そんな虞美人から絞り取られた後、俺は気絶した。
それに対して、三日月さんはため息を吐いて、見つめていた。
「それはそれとして、聞きたい事はあるわ」
「何かしら、人間?」
「その言葉からして、少しは予想していたけど、やっぱり、人間の英霊じゃないのね」
すると、虞美人は頷き、笑みを浮かべる。
「まぁ、そうね、私は真祖よ」
「真祖?」
それは、俺も聞いた事はなかった。
吸血鬼というのは聞いていたが、まるで知らない言葉だ。
「まぁ、この街で暴れている死徒というのは、大きく二つに分かれているから」
「その真祖と死徒の違いって一体」
「まぁ、簡単に言えば後天的な吸血鬼。
真祖、または死徒に血を吸われるか、魔術により肉体を改変することで人間が変じたもの。現在の吸血鬼は大多数がこちらで血を吸っていればとりあえず寿命の心配はいらない」
「俺達の知っているイメージとほとんど同じだな」
「そして、真祖と違い、血を吸わないと生きていくことが出来ないのよ」
「そうなのか、けど、なんでそんな事を?」
「んっ?」
すると、三日月さんが疑問の声を出した。
「どういう疑問?」
「だって、その話が本当だったら、下手に同胞を増やせば、言い方は悪いかもしれないけど、餌となる人間が少なくなるよね。だったら、この騒動は」
「あぁ、本来だったらね、無駄も無駄。けどね、奴らはどうしても実行したいからね」
「実行したい事?」
疑問に思い、首を傾げる。
「この世界は、死徒にとっては不都合なのよ」
「不都合?」
俺は首を傾げる。
「今の世界は、簡単に言えば人類史を肯定するのよ。人間世界の秩序を護る存在である英霊がいるの」
「それは確かルーラー達のように」
「それと、死徒がこんな事にするのに、何の関係が?」
「決まっているよ、そのルール自体を、死徒に適応したのをね。この地の霊脈を使ってね」
「それじゃ、聞きたいのだけど、もしも、このまま奴らが勝ったら」
「人類、滅びるんじゃないの」
軽い調子で、虞美人はとんでもない事を言った。
「・・・つまりは、この戦い、ますます勝たなければいけないという事ね」
「まぁ、私はどっちでも良いけどね」
そう、虞美人はそのまま何事もなかったように休み始めた。
「聞きたいんだけど、他のサーヴァントに何か知らないかしら?」
「さぁね、私は別に興味はないわ。まぁ、あえて言えば」
すると、虞美人が目を向けたのは、どこかの建物。
「あっちの方に別のサーヴァントがいるじゃない」
「本当に興味はなさそうだね。まぁ、けど」
俺はそのまま虞美人に目を向ける。
「助けてくれて、ありがとう」
「・・・私の方に来た奴を追い払っただけよ」
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