※この作品はR-18です。

ゾンビになるまでにヤりたい100(暫定)のヒロイン   作:ボルメテウスさん

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㉞増殖するサーヴァント

 これまでの敵のサーヴァントが、どのような存在なのか、分からなかった。

 

 正体もその真明が判明するまで分からなかった。

 

 けれど、いまは違う。

 

 俺は、恵を抱えながら、すぐ近くの壁に寄り添いながら、窓の外を見つめる。

 

「きゃぁぁあぁ」

 

 聞こえてきた悲鳴。

 

 見つめると、そこにはびっしりと煙のような何かがあった。

 

 だが、それは煙ではない事はすぐに分かった。

 

 それは、それに何かに囲まれている人がいる。

 

 その人は、瞬く間に肉の塊となった。

 

 噛み千切れれたのではない。

 

 一瞬で、その人は肉片となったのだ。

 

 そして、窓に何かがへばり付いた。

 

 その煙の正体が、すぐに理解出来た。

 

「飛蝗」

 

 それが、壁を這い、窓ガラスに張り付いている。

 

 そして、煙の正体も飛蝗である事はすぐに理解出来た。

 

「まさか、今回のサーヴァントって、飛蝗なのか」

 

 まさかの虫だと、少し呆然としていると。

 

「飛蝗だと思って、油断は駄目だよ、マスター」

 

「ひゃぁ」

 

 そうしていると、ルーラーが突然現れた。

 

 その事に、恵は驚きの声を出しているが、今はどうでも良い。

 

「どういう事だ?」

 

「飛蝗はね、バッタなど相変異を起こす一部のバッタ類の大量発生による災害といえる。

 

 人類にとって、食糧危機などをもたらす天敵として恐れられている」

 

「その災害が、今この街で起きているって事か?」

 

「そうだ、それもサーヴァントの仕業だろうね」

 

 ルーラーは笑みを浮かべながらそう言う。

 

 そして、窓から飛び込むように入ってくる。

 

 俺達もそれに続き、飛んでいる飛蚊も追いかけるようにして入ってくる。

 

 俺達は部屋に入り込むと、飛蚊が一気に数を増した。

 

 それは、一瞬で俺達に襲いかかってきた。

 

 だが、それをルーラーは杖を振った。

 

 すると、襲ってきた飛蚊が一斉に吹き飛ばされていく。

 

 だが、それでも、次々と襲ってくる飛蚊は消えない。

 

 それどころか、少しずつ増えている。

 

「おいおい、こりゃあ一体何なんだよ」

 

 飛蚊の数は、既に百を超えていた。

 

 けれど、飛蚊の数は増え続ける。

 

「本当に厄介な事になっているね、これは」

 

「厄介と言うと」

 

 ルーラーと共に逃げながら、俺は思わず問いかける。

 

「サーヴァントというのは、本来ならば、顕界をするのには魔力消費量が激しい。けど、この飛蝗のサーヴァントというのは」

 

「もしかしてだけど」

 

「あぁ、魔力を喰らって、膨大に増えている。しかも、本体という概念はない」

 

 その言葉を聞いて、俺は理解した。

 

 つまりは。

 

「もしも、倒し方を間違えれば」

 

「うん、永遠に倒せないね。というよりも、この場にいる奴らが全員かどうかも分からない以上はね」

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