※この作品はR-18です。

ゾンビになるまでにヤりたい100(暫定)のヒロイン   作:ボルメテウスさん

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㊺2人のアナスタシア

「ふぅ、やっぱり、寒いのは苦手だわ」

 

そう、彼女は落ち着いた態度を崩さなかった。

現状、俺だけではおそらくは何も出来ない。

だけど、なぜだろうか。

 

「一応聞くけど、双子の姉妹とかはいるんですか?」

「双子はいないわ。姉妹はいたけど、それとは別にね」

「だったら、あそこにいるのは」

 

そう、俺は尋ねてしまった。

 

「そうね、彼女は私というよりも私が契約した子に関係しているの」

「契約?」

 

首を傾げる。

 

「ヴィイよ、今は魔力が盗られてて、疲れているけど」

 

そう、彼女は自分の手元にある人形を撫でながら言う。

 

「魔力を盗られているって、あのアナスタシアは」

「私じゃないわ」

 

これは、まさかのスワンプマンの1件と同じような感じなのか?

だとしたら、あのもう1人のアナスタシアは一体。

 

「私達と敵対している英霊達は、皆が人間を滅ぼす事を考えているのは、既にあなたも知っているわよね」

「あぁ、勿論」

「その中には自分の形を持たない者達もいるの。そして、ここを凍らせているのは、ある意味、ヴィイと似た存在なのよ」

「ヴィイと?」

「しかも、私とヴィイの2人が合わせても知名度では勝てないのよ」

「一体それは」

 

俺は恐る恐る、聞く。

 

「雪の女王」

「雪の女王?」

 

確か、聞いた事はある。

 

「確か、アンデルセンが作った話だっけ?」

 

俺自身、昔話というのはあまり興味ない。

幼い頃、読んでいた本というのも、ほとんどが桃太郎や浦島太郎など日本の話がほとんどで、外国の話で聞いた事があるのはあかずきんなどのお話程度だ。

それ以上は見ていないし、興味もなかった。

 

「えぇ、そうね。それで合っているわ。けどね、有名ではあるけど、その詳細はあまり語られていないはずよ」

「俺は、そういうのには詳しくないけど」

「私もよ、ヴィイが教えてくれたのだから」

 

そう、アナスタシアが話してくれる。

だとしたら。

 

「なんで、アナスタシアと同じ姿に?」

「ヴィイの魔力を奪う際に、私の魔力も奪ったの。その影響で、本来の姿はなかった彼女が私の姿を摸したのよ」

「なるほど、スワンプマンと同じような感じか。だけど」

「えぇ、日本では雪の女王の方が有名だからね」

「それって、つまり」

「このままじゃ、私では勝ち目はないという事」

 

彼女は、そう呟く。

どうやら、かなりヤバい状況らしい。

 

「それで、俺に何を?」

「あなたの噂は聞いているわ。だからこそ、お願いがあるのよ」

「お願いって、まさか」

「察しが良いわね」

 

そのまま、電車の席で横になる。

 

「抱いて欲しいの、ここで」

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