※この作品はR-18です。

ゾンビになるまでにヤりたい100(暫定)のヒロイン   作:ボルメテウスさん

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㊽雪を貫く眼

 アナスタシアと雪の女王による戦いが始まった。

 

 アナスタシアは、その背中から巨大な黒い影を操りながら、真っ直ぐと雪の女王が造り出した巨大な雪像と激突する。

 

 当然ながら、相手は、雪の女王。

 

 その巨大な力にアナスタシアは押される。

 

 だけど。

 

 その黒い影の勢いが勝る。

 

 そのまま、雪像を吹き飛ばし、そのまま雪の女王に攻撃を仕掛けた。

 

 だけど。

 

 雪の女王も負けていない。

 

 その巨大な雪像を操り、アナスタシアと黒い影の攻撃を防ぐ。

 

 そして、そのまま反撃に出た。

 

 巨大な雪像が、黒い影に向かって突撃する。

 

 その巨体から放たれる一撃に、黒い影は吹き飛ばされた。

 

 だが、それでも、黒い影は立ち上がる。

 

 すると、その黒い影の体が徐々に変化していく。

 

 まるで、黒い霧の様に姿を変えると、その霧の中から、その身体を吹雪に変える。

 

「っ」

 

 その吹雪は、そのまま雪の女王に襲い掛かる。

 

 だが。

 

 その吹雪を、巨大な雪像が受け止める。

 

 そして。

 

「この程度」

 

 そう雪の女王が呟いた瞬間だった。

 

「ヴィイ、全てを見なさい。全てを射抜きなさい。我が霧氷に、その大いなる力を手向けなさい」

 

 その瞬間、雪の女王が動かない。

 

「なっ」

 

「ヴィイ、お願い。全てを呪い殺し、奪い殺し、凍り殺しなさい」

 

 アナスタシアは、ゆっくりと呟く。

 

 それと共に、雪の女王はゆっくりと苦しみだす。

 

「魔眼起動──疾走せよ、ヴィイ!」

 

 アナスタシアは、その言葉と共に雪の女王に向かって走り出す。

 

 だけど。

 

 そこで、雪の女王の身体が弾けた。

 

 その身体を構成していた雪玉、弾けたのだ。

 

 それと同時に、吹雪も消えた。

 

 そして、そのまま、アナスタシアは、雪の女王のいた場所に辿り着く。

 

「砕け散れたのね」

 

「あれは、一体、どういう事なの?」

 

「精霊ね」

 

「精霊?」

 

 すると、青子さんが呟く。

 

「精霊?」

 

「えぇ、ヴィイと呼ばれる精霊。しかも、その魔眼はかなり厄介わね」

 

「魔眼って、小説とかでも出てくるような奴だけど、その能力なの?」

 

 三日月さんは、そのまま青子さんに質問する。

 

「主に魔術師が持つ独立した魔術回路で、本来、外界からの情報を得る受動機能である眼球を、自身から外界に働きかける能動機能に変えたもの。視界内の人間に問答無用で魔術をかける代物よ。そして、ヴィイの魔眼は」

 

 それに対して、青子さんは、本当に厄介だと感じたと思っただろう。

 

「その種類は、直死の魔眼と似た力ね」

 

「直死の魔眼?」

 

 まるで聞いた事のない名前だ。

 

「その能力って、一体」

 

「そうね、簡単に言えば、因果律すらもねじ曲げて弱点を創出するんだよ」

 

 そう、ルーラーが笑みを浮かべながら言う。

 

 それを聞いた俺と三日月さんは、そして青子さんも。

 

「なんというか、サーヴァントは、本当にとんでもない」

 

 それに頷くしかなかった。

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