ゾンビになるまでにヤりたい100(暫定)のヒロイン 作:ボルメテウスさん
「すっスカサハぁ!? それって、まさかあの影の女王のっ!!」
アナスタシアから出たスカサハの名前が出た瞬間、青子さんはこれまで見た事のないぐらい興奮していた。
影の女王、というのはよく分からないが、青子さんが興奮するぐらいだ。きっと凄い人なのだろう。
「知っているんですか?」
「知っているも何も!! スカサハって言ったら、アイルランドのケルト神話に伝わる影の女王よ!! 神と人の混血にして、その槍捌きは、あのクーフーリンをも凌ぐと言われているわ!!」
「そっ、そうなんですか、というよりも、クーフーリンって、誰?」
かなり慌てた様子で言っているけど、俺は、そのクーフーリンを知らないので、思わず質問する。
すると、三日月さんは冷静に。
「クーフーリン、もしくはクランの猛犬と呼ばれるアイルランドの大英雄です。ケルト神話の中でも指折りの強さを誇り、魔術や神秘に染まっていない状態では、随一の実力を持つ英雄とよ」
そう説明してくれたので、大体理解した。
なるほど、そういう大英雄がいるから、影の女王も最強と言われるようになったのか。
「それで、その、スカサハって、伝説ではどれぐらい強いんだ?」
「えぇ、クーフーリンと互角か、それ以上の実力を秘めているわ。あの影の女王は、その槍捌きで多くの戦士を鍛えてきたのよ、けど」
「けど?」
すると、青子さんは疑問に思ったように首を傾げる。
「スカサハは、サーヴァントにならないはず」
「えっ?」
その疑問に首を傾げる。
「サーヴァントっていうのは、本来ならば死んだ英雄が、そのまま使い魔となって、聖杯戦争に召喚された英霊の事でしょ? けど、スカサハは、まだ死んでいない」
「そうなのか?」
俺は三日月さんに尋ねると。
「えぇ、本来ならば、影の国の女王で不老不死であるはずのスカサハは、サーヴァントにはなれないわ、それは一体」
「理由は分からないけど、確かに本人は名乗った。そして、一応は味方だと考えても良いけど」
「良いけど?」
すると、アナスタシアは苦い顔をした。
「あの人、かなりスパルタなのよ」
そう、アナスタシアが言う。
けど、スパルタって。
「どういう事なの?」
「文字通り、生き残る為の訓練が本当にスパルタなの! 私も同じ英霊だから、1度会ったけど、戦ってみたいと」
「味方同士じゃないの?」
「あぁ、これはもしかして、いわゆるバトルマニア?」
「……そうとも言うわ」
俺の言葉に対して、アナスタシアは頷く。
どうやら、最強のサーヴァントではあるけど、同時にとんでもない人物である事が判明した。
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