ゾンビになるまでにヤりたい100(暫定)のヒロイン 作:ボルメテウスさん
スカサハからの指摘に対して、ルーラーは笑みを浮かべる。
それは、未だに余裕を隠そうとしない。
同時に、スカサハにも、俺達にも敵意を向けていない。
「さて、それではせっかくだからここで問題を出すとしようか」
その言葉を呟きながら、ルーラーは、俺達にも問いかける。
「私は一体、何者なんでしょうか?」
「何者って」
そう、ルーラーの言葉に対して。
「えぇ、だって、私は結構ヒントを出してきたつもりだよぉ」
「・・・正直に言えば、あんたの事を信じられないとは思っていた。けど、ルーラーというのも嘘という事だったら、一つだけ、心当たりがあるわ」
「心当たり?」
青子さんの一言に、俺達は首を傾げる。
「フェイカー、他の英霊の偽物や影武者などに該当するサーヴァント。つまり、あんたはそのフェイカーという事?」
「少し違うかな、確かに似ているけど、私はそのフェイカーではないよ」
「だったら」
そうしていると共に、俺はこれまでの、ルーラーの言動を思い出す。
俺達の、人類の味方である事。
杖で、魔法を操る事。
そして、スカサハと似ている事。
それらと合わせて、彼女は。
「・・・花」
「へぇ」
その言葉に、ルーラーは初めて反応した。
「花?」
「初めて会ったっと言っても夢の中で、ルーラーと会ったのは花畑だったんだ。現実味もなくて、まるで理想郷のような」
「ちょっと待って」
その言葉に青子さんが止める。
同時に、ルーラーの方を見る。
「まさか、あんたの正体って」
「おや、君の方は気づいたみたいだね」
「えぇ、そりゃね、ここまでヒントを出されたら、さすがに、けどまさか本当に出てくるなんてね」
それと共にルーラーは笑みを浮かべると共に、そっと後ろへと飛ぶ。
「それじゃ、私の真名は」
「・・・アーサー王の師であり臣下であり頭痛の種でもあった、伝説の魔術師。『アーサー王伝説』の登場人物としてあまりに有名であり、伝承を紐解けばそれこそ枚挙に暇がない程の逸話が存在する」
「ちょっと、それってまさか」
「えぇ、既に分かっているようね、あなたの正体、つまりは」
同時にルーラーは頷く。
「そう、私の名前はマーリン。そして、クラスはルーラーではなく、ブリテンダー」
「ブリテンダーって、一体」
「役を羽織る者という意味で、簡単に言うとクラスすら騙す事が出来るんだ」
「けど、なんで」
「だって、僕が人類側に勝利させる為にはルーラーと偽った方が都合が良い。だからこそ頑張ってなったんじゃないか」
「まさか、本当に」
そうしている最中で、疑問はあった。
「だったら、聞きたい事がある」
「何かな、マスター?」
「お前は、これまで一体、何の為に行動したんだ」
それが、疑問だった。
彼女の、マーリンは、一体、何を仕込んでいたのか。
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