ゾンビになるまでにヤりたい100(暫定)のヒロイン 作:ボルメテウスさん
「それで、マーリン、お前の最終的な目的はなんだ」
スカサハが、そう尋ねるが、マーリンは変わらない笑顔をしていた。
「それは、聖杯にかける願いかい? それとも、この戦いでの目的か?」
「あえて聞くとしたら、聖杯にだな」
そう、スカサハは尋ねる。
「本来のルーラーならば、願いを求めない役割を持っている。だが、お前はそれを偽ったのならば、話は別だ。お前もまた聖杯で何か願いを叶えるつもりだろ」
スカサハが、そう怪しむように見つめるが。
「ふふっ、私の願いは、別に聖杯じゃなくても、叶えられる。むしろ、聖杯で叶えたら面白くない。だからあえて答えるならば、彼らの道のりを見守る事かな」
その言葉に悪意もなかった。
偽りもなかった。
「なるほど、お前にいくら尋ねても、分からないようだな、ならば」
そのままスカサハの視線は俺の方に向ける。
「そいつのマスターだったな、お前に聞く。このマーリン、果たして信用できるか」
そう尋ねるが、俺は思わず目を丸くする。
「……おいおい、いきなり何の話だよ」
「答えろ、こいつ、お前にとって敵か、味方か」
その問いに、俺は少し迷う。
正直、マーリンは怪しい。
ここまでの道のりで、怪しい言動は確かにあった。
だけど。
「俺がここまで来れたのは、間違いなくマーリンのおかげだ。こいつがいなかったら、こんな場所まで来れてなかった」
「ほぅ」
その言葉に対して、スカサハの興味はなぜかマーリンから俺の方に移っていた。
「聞くが、魔術も何も使えぬただの子供だろう」
「あぁ、そうだな、俺は、何もできないガキだ。だからこそ、マーリンがいなかったら、こんな場所にまで来れてなかった。だからこそ、俺は彼女を信じられる」
「ほぉ、そこまでの根拠を示せるか」
「あぁ、示せる。確かに俺は、こいつに命を救われた。でも、そんな命を預けた相手だ。例え、どんな理由があろうと、俺は、こいつを疑わない」
そうはっきりと答えると、なぜかスカサハの口元が笑みを浮かべた。
「いいだろう」
スカサハは、そう言う。
そのまま、マーリンに目を向ける。
「だからこそ、聞きたい事がある。お前は一体、何を企んでる」
そう尋ねたが、マーリンはやはり変わらない表情で。
「ふふっ、そうだね、とっておきのハッピーエンドにさせる為の準備を」
「なんだよ、そのハッピーエンドって」
そのマーリンの言葉に、スカサハは目を細める。
未だに謎は多いが。
「ふふっ、それは楽しみにね」
マーリンはそう、呟いて笑みを浮かべた。
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