※この作品はR-18です。

ゾンビになるまでにヤりたい100(暫定)のヒロイン   作:ボルメテウスさん

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54 マーリンのハッピーエンド

「それで、マーリン、お前の最終的な目的はなんだ」

 

 スカサハが、そう尋ねるが、マーリンは変わらない笑顔をしていた。

 

「それは、聖杯にかける願いかい? それとも、この戦いでの目的か?」

 

「あえて聞くとしたら、聖杯にだな」

 

 そう、スカサハは尋ねる。

 

「本来のルーラーならば、願いを求めない役割を持っている。だが、お前はそれを偽ったのならば、話は別だ。お前もまた聖杯で何か願いを叶えるつもりだろ」

 

 スカサハが、そう怪しむように見つめるが。

 

「ふふっ、私の願いは、別に聖杯じゃなくても、叶えられる。むしろ、聖杯で叶えたら面白くない。だからあえて答えるならば、彼らの道のりを見守る事かな」

 

 その言葉に悪意もなかった。

 

 偽りもなかった。

 

「なるほど、お前にいくら尋ねても、分からないようだな、ならば」

 

 そのままスカサハの視線は俺の方に向ける。

 

「そいつのマスターだったな、お前に聞く。このマーリン、果たして信用できるか」

 

 そう尋ねるが、俺は思わず目を丸くする。

 

「……おいおい、いきなり何の話だよ」

 

「答えろ、こいつ、お前にとって敵か、味方か」

 

 その問いに、俺は少し迷う。

 

 正直、マーリンは怪しい。

 

 ここまでの道のりで、怪しい言動は確かにあった。

 

 だけど。

 

「俺がここまで来れたのは、間違いなくマーリンのおかげだ。こいつがいなかったら、こんな場所まで来れてなかった」

 

「ほぅ」

 

 その言葉に対して、スカサハの興味はなぜかマーリンから俺の方に移っていた。

 

「聞くが、魔術も何も使えぬただの子供だろう」

 

「あぁ、そうだな、俺は、何もできないガキだ。だからこそ、マーリンがいなかったら、こんな場所にまで来れてなかった。だからこそ、俺は彼女を信じられる」

 

「ほぉ、そこまでの根拠を示せるか」

 

「あぁ、示せる。確かに俺は、こいつに命を救われた。でも、そんな命を預けた相手だ。例え、どんな理由があろうと、俺は、こいつを疑わない」

 

 そうはっきりと答えると、なぜかスカサハの口元が笑みを浮かべた。

 

「いいだろう」

 

 スカサハは、そう言う。

 

 そのまま、マーリンに目を向ける。

 

「だからこそ、聞きたい事がある。お前は一体、何を企んでる」

 

 そう尋ねたが、マーリンはやはり変わらない表情で。

 

「ふふっ、そうだね、とっておきのハッピーエンドにさせる為の準備を」

 

「なんだよ、そのハッピーエンドって」

 

 そのマーリンの言葉に、スカサハは目を細める。

 

 未だに謎は多いが。

 

「ふふっ、それは楽しみにね」

 

 マーリンはそう、呟いて笑みを浮かべた。

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