13話目 押し付け 押しかけ
それは叶馬たちがダンジョン攻略し、溢れるリビドーをセックスで解消してから夕ご飯を食べてダラダラと過ごしている時だった。
誠一と麻衣がイチャイチャしながら何かをパッドで書いている静香と今後の話をし、叶馬がどこからともなくお酒を出して、おいしそうにおちょこで飲んでいる空間にコンコンコンと少し強めのノックが響く。
叶馬が応対したそうに立ったがそれを誠一が防ぐ。
こいつが対応するとどんな相手でも話がこじれそうだというのもあるが、この寮にはわざわざノックしてから入るような人ができている先輩などいない。この学園に染まり切っていない同級生であってもここ最近一部のクラスに仲間を探しに行っている名目で恐怖を振りまいている叶馬の部屋にアポなしでわざわざ来るやばい奴はそういないだろうと判断したからだ。
そこで誠一が下した判断は、
(ぜってー本家がらみの連中だ)
というものであった。
仲間たちの実力と
(なんにせよ俺が処理してこいつらを守る)
そう結論付け、ナイフを後ろ手に持って警戒しながらドアをゆっくり開ける。
そこには幼女をの首ねっこを掴みながらこちらを見る
「こんばん」
即座にドアを閉める。
だが唐突にドアの隙間に刀が差し込まれ、それを許さない。
ガッという音で麻衣が驚き、刀をきれいに二度見する。
思わずため息をついてしまい、観念して扉を閉めようとする手を放す。
扉を破壊するような勢いで風堂が扉を開いてその後ろの刀を持った女の子がすっごい怖い目で誠一を見る。
「邪魔する」
「邪魔するくらいなら帰ってくれ」
(女の子の方はこの前パートナーになってた沙姫って子か?報告ではところ構わず男を誘う奴だと聞いてあいつの生まれの関係上そういうのは嫌いそうだからデマだと思ってたけど違ったか)
呆れている誠一をよそにずんずんと我が物顔で叶馬のほうに向かい、幼女を放り投げる。
「世話を頼む。では」
何も言わずにそのまま帰ろうとしている阿呆に声をかける。
「ちょ、ちょい待て」
「なんだ?」
叶馬は幼女に何か話しかけているし静香は静香でメモ帳に何かをすごいスピードで書いている。
なぜか麻衣は沙姫とやらと話し合っているからまったくもって全員役に立たない。
(クソが)
「
「ああ…やはり必要だったか」
得意げにそういうなり鞄から何か袋を取り出す。
「土産だ」
開けてみると構内のカフェで売っているマフィンが4個入っていた。
思わず固まる。
「じゃあまた」
そのまま窓をあけ、そのままダイナミックに出て行ってしまった。
え?
「では」
沙姫も窓からするりと出ていき、まるで風に乗ったように優雅に地上におりていった。
ゑ?
慌てて窓の下を見ると煙に巻かれたようにそこには何もなかった。
~~~~~~~~~~~~~~~
いい仕事ができた。
そうは思わないか?
『…』
おーい
『…』
返事がない。ただの屍のようだ。
冗談は置いといておそらくエネルギー切れとかそのあたりだろう。
俺も少し調子が悪いしそういうものなのだと推測出来る。
寝たらよくなるってなぜか感じれるからそこまで心配はしなくていい。
そんなことより
「やはり土産は必要だったのだな」
なんてったってお父様が友達を家に呼んだ時にいろいろもらってたからな!
実体験に勝るものはない!
まあもらっていたのはなんかの紙とか小さめの箱とかであんまり覚えていないがな。
なんだかんだ1番思い出に残っているのは黒江さんのとこのお父様がくれたお菓子なんだよな。来るたび毎回色々なお菓子をくれて、いろいろなところに連れてってもらって楽しかったのを覚えている。覚えているが…まあ忘れたい思い出だ。役には立ったが。
余分に買っておいたマフィンを二つ取り出し、沙姫と分ける。
控えめで上品な甘さが口の中に広がり、沈みそうだった気持ちを持ち直す。
やはり甘いもの‥甘いものはすべてを解決してくれる。
「勉強不足でした‥私は友人付き合いというものをしたことがないので」
しゅんとした顔で結構悲しいことを話さないでくれ。どういうふうにリアクションしたらいいのかわからん。
「以後気をつけたら良い」
とりあえず頭をポンポンとなでる。
髪に手櫛を通すとさらさらして気持ちがいい。
…沙姫ってろくにケアしてないよな?お風呂から上がった後も髪の毛べちゃべちゃで出てきてるよな?毎回拭いてるの俺だし。羨ましい。
こら頭をぐりぐり押し付けるな。
ちょっと痛い。
「そろそろ
「おふぃさー?ですか?」
「ああ。マッピングなどができるらしい。あまり戦闘力はないがあれを攻略するなら必須級の」
カツカツカツと規則正しい足音が廊下に響く。
いつのまにか周りにいた他の生徒もいない。
「やっと見つけました」
振り返ると見知った顔があった。
少し長めの綺麗な黒髪。
強い自信を感じさせる黒い瞳。
創作物のように整った顔。
美しく、どこか教養を感じさせるたたずまい。
身長は平均的な女性よりも低い150cmほど。
身に纏うのはセーラー服に学帽、その上にインバネス。ちらりと見えるニーソに包まれた足がまぶしい。
澄んでいて美しく、蠱惑的な声。
そして何より印象的なのはその造花のような儚い美しさをドブに捨てながらもその子の性質をとても良く表している挑戦的な笑み。
「ああ…黒江さんか」
「お久しぶりです。空閑さん」
さーてどこでばれたのやら。
風堂 厄介ごとをゴールにシュートして超エキサイティングしていたら昔なじみにゴーシュートされた奴。断じてロリコンではない。
黒江 端的にいえばオリ主の熱烈追っかけ。aカップ
沙姫 麻衣とは互いにパートナーを取りかねないと警戒していたが両者ともズブズブに依存してるのを確認したため急速に中が縮まる。原作とは違い静香の方は興味なし
叶馬御一行 幼女が消えた!ナンデ!エエ!
誠一 風堂の再調査を決意
感想並び高評価をよろしくお願いします