豊葦原千五百秋水穂学園特級科。
通称華組。
そこは元華族しか入学することを許さないエリートの楽園。
他の通常の生徒がダンジョンという火をくべる薪とするならば彼らはまさしく暖炉の前で暖を取る人間。死なないことが第一に求められる。そのために卒業生の護衛をはじめ、武器を作るための素材の斡旋、ダンジョンについて今現在わかっていることの高度な教育などの様々なダンジョン攻略に必要な土台を得られる。
だが彼らは数多の屍の上で肉体の進化という利益だけをかすめ取っている卑しいコソ泥に過ぎない。
そしてここは情報が行き届かない陸の孤島。
つまりは親の地位がそのまま子供の地位につながっていることが多い。当たり前である。親の地位が上な者ほど学園により多くの寄付をすることができ、より高度な教育を得、より優秀な護衛をつけることができる。
さらには魂魄結晶をなくした者はここまでやっても失敗した落伍者というレッテルを張られ、通常の生徒よりもひどい扱いを受ける。
ならばどうなるか。
より有利な枠の奪い合い、蹴落とし合いである。
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某日、とある日の朝。
彼ら男子生徒2人はすっきりとした顔で寮を出た。
詰襟学ランと学帽に身を包み、インバネスを羽織る彼らは押しも押されぬ特級科の生徒。
無論性処理用の女も学園から支給されるが彼らが昨日味わった女は一味違う。
黒江結衣。とある政党のお偉いさんの娘。そのような価値のある女をモノの様に扱ったことで彼らの自尊心はとても満たされた。そして彼女はおそらく今日も大忙しで風呂に入り、化粧を整え、何も恐れていないような勝気な顔で授業を受けるのだろう。落とさないために、なくされないようにするために。いつか影響力のある者に守られるまでの辛抱かの様にいじらしく自分の核を守りながら大多数の男にこびている。それを堕としたことを妄想するだけで昨日酷使した息子がいきり立ってくる。
彼らにとってここ最近は天国だった。
クラスカーストトップの水上という男から黒江さんを犯していいと許可が出た。
卒業生の手厚いサポートによる一般生徒には公開されていないマップによって安全に攻略ができる彼らに対して地図役たる文官は普通科と比較してそこまで必要性がなく、直接戦闘があまりないためなりても多く飽和気味。さらにはあの簒奪者の娘。遠慮はしなくていい。エリート枠から外した後、精神が壊れたら魂魄結晶を剥奪してペットにしても良いと許可が出た。
それから彼らはあの勝ち気で天才で努力家で聡明で優秀な女を自分たちの所有物にするために努力を惜しまなかった。
とりあえずその日のうちに部屋に押し入ってレイプした。
処女だったようで痛い痛いと涙目に訴えていて、酷い目つきでこちらを見てきたがそれすらも興奮を増長されるスパイスであった。
そのあとは二日に一日は彼らが彼女を犯す日でもう一日は他の人が彼女を犯す日になった。
無論彼らが犯す日でも他の人が乱入してくるしそのまた逆も然り。彼女に希望はないのだと、白馬の王子様は君には現れないという事を示すかのようにネチネチと嫌がらせをしていく。
最初は寝室での言葉責めだけであったが次第に陰湿ないじめへと悪化していった。よく使う化粧品はいつのまにかゴミ箱に入っていたり、歩いている時に足をかけて転ばせたり、いつのまにか教科書が無くなっていたり等々教師という権力が機能しない学園だからこそのあからさまないじめが発生した。
だがそれでも彼女は折れなかった。
かつての王子様がこの学園に一般枠として入学しているという情報をあらかじめ掴んでいたからである。
その人を見つけるまで、その人と一緒になるまでの試練。そう考えたら自分に似合わない媚びた顔も平気でできた。
そしてついに掴んだ。彼の詳細な情報を。
先にパートナーがあるが問題ない。最悪2番目でもいい。彼に謝りたい。自分の親がかつては彼のお父様がいた地位になってしまっているということも。彼のお父様を潰した相手を探すために自分の親がその地位を甘んじて受け入れているということを。敵を一緒にやっつけようと、協力しようと、伝えたい。
そのために今までバカで高慢ですぐに心が折れそうな女を演じ、自尊心を満たさせた。
戸棚からバレないように隠していた自分が1番気に入っている化粧で武装し、自分を象徴する挑戦的な笑顔で身を守る。
かつての私と同じだと。貴方に私は相応しいと。自分の核たる気高さは何も傷ついていないかのように。自分に言い聞かせるように。
人払いを自分をモノかのように扱っていた人達に頭を下げて頼み、とうとうその人が来た。
振り返った時にわかってしまった。彼の中で何かが変わった。そう‥何か柔らかくなってる気がする。かつての彼ならあんなに大事に女の子を扱うことなどなかった。
「お久しぶりです。空閑さん」
そう挨拶すると烏合の中の虫かなにかの様に私を見たと察してしまった。その時点で失敗を確信してした。
いや違う。私の見立てが間違っているだけだ。そう自分を鼓舞しても彼はもうかけらも彼女に興味など抱いて居ないとその優秀な頭脳が残酷に告げる。
拒絶の言葉が耳に届いて立ち去られた時、私は多分どんな顔をしていたのだろうか?いつもの笑顔を維持できていたのかがわからない。
いつの間にか自分の部屋に帰っていた。
その後はいつものように性処理用の玩具にされた。彼に会うために丁寧に整えた顔に精液をかけられ、昔彼が褒めてくれた髪を馬の鬣の様に掴まれてバックで無理やりイかされた。
もう無理なんだ。この地獄から抜け出すことは叶わないんだ。彼は私を救ってくれないんだ。そう思うと今まで演技で出していた嬌声もバカらしくなってただただひたすらに無言で抱かれた。いつもより多く暴力を受けたがもうどうでもよくなった。
もう何も考えたくなかった。何をしても上の空で初めて授業を真面目に受けなかった。
そんな態度だったからだろう。
気がついた時にはダンジョンの外にいた。数時間分の記憶が抜け落ちたまま。
王子様はどこにもいない
感想をするとモチベが死ぬほど上がるのでくれ…くれ…