とりあえず自称相棒のことは置いといて『自称相棒ってなんだよ自称相棒っておいおいおい無視すんな』とりあえず周囲の確認をする。
おそらくここは通路、見えるところに敵影はなし。前にはT字、右からは何かの鳴き声、左からは特に何も気配がない。
(おそらく相手はゴブリンかコボルト。気づいていないのなら奇襲だな。)
警棒を構え、姿勢を低く保ち、右の通路に入る。
そこにいたのは3匹のゴブリンだった。左のやつだけがこん棒らしき武器を持っていてこちらに背を向けて談笑している。すなわち絶好の奇襲機会。
音を立てずに移動し、左のゴブリンの脳天に向かって思いっきり警棒を振りおろす。
「グギャ!」「ギュガ?!グギャグギャギャ!!!!」
脳天から血が噴き出る。
衝撃で警棒が折れたが、問題なし。左のやつは一撃で殺せた。ほかのやつが慌て、殺意を向けようとしている間にこん棒を奪い構える。
こちらに拳を振り下ろそうとするが、遅い。バックステップでかわし、姿勢のおかげで下がった首を狙ってこん棒を横なぎで力任せに振り払う。首から鮮血が舞い、首がぼとりと落ちる。
残りの一匹は逃げようとしていた。今から追いつけるものではないので放置していいだろう。緊張状態を解除し、壁にもたれかかる。
『おいおいスゲーな。
戦闘が終わった瞬間を狙っているかのように声をかけられる。
『あったりまえだろーあんぐらいのモンスターにお前がやられないのは確信してたさ、僕の助言が必要ない相手に口出して集中切らせて死んだら魂魄結晶なくなるからな』
何を言っているのかいまいち意味は分からんがきちんと理由があるならいい。
『せやな。お前がいいなら必要な時に声をかける方針でいい?』
まあいいぞ。
『おk。このまま進むか?ここに居残るのは
当たり前だろう。前に進み、怪物どもを殺しまくる。
そして何より
「なぜかはわからんが…興奮が治まらん。戦闘をしたい。血がわき、肉躍る戦いを」
ゴブリンを倒した瞬間から体が喜んでいる。今まで眠っていた力がこじ開けられている感覚がある。
ああ…嗚呼…世界が俺を呼んでいる。蹂躙をしろと呼んでいる。
滴る血さえも美しく感じられる。
『お、ちょいまてこいつ叶馬みたいなやつか?僕依り代ミスった?』
さあ…行こうか。
『おい待てなんでわざわざゴブリンが多数いそうなところに進むんだ。待って待ってくださいまって!』
俺は高揚感に身を任せながら地を蹴り、気配のするほうに向かった。
モンスターハウスに突っ込み、一匹目を奇襲で落とす。持っていたこん棒を二匹目の顔に投げ、目くらましをしながら武器を奪い、二匹目の首を吹っ飛ばす。それをひたすらに繰り返す。敵がいなくなるまで。最初は一匹一匹殺していくごとにねむっていた力がこじ開けられていたが、十匹目を超えるとそれが二匹ずつ、三匹ずつになっていき、3回ほどのモンスターハウスを攻略するとその感覚が遠くなっていった。
そのまま虐殺を続けたが、それ以降高揚感を感じることがなくなり、次第に頭も冷静になっていった。頭に響いていた音も雑音ではなく自称相棒の声だと思い出した。
『コワイ…怖いよこいつ。なんで笑いながら嬉々としてモンスターハウス向かっていくの?今確認したらこいつクラスが
少し申し訳ないと思う。
『まあいいや。宿主が強いのは僕にとって得しかないし』
そうなのか。
『んでもうそろそろでダンジョンダイブ終了の時間だね。どうだった?初めてのダンジョンは?』
ダンジョン終了時間まで大体14分。もう
「そうだな…母上の言っていたとおりの場所だったなという感想しかなかったな。第一階層にはゴブリンとコボルトしか存在せず、質もよくない。せいぜい数しか俺に勝っていることはない。おそらくあと数回潜れば次の階層にもつけるだろう。しいて言うならば死んだら終わりなのだから今後も油断しないということだけだ」
そういうと自称相棒は深くうなずいたようにうんうんとしきりに言ってきた。
『そうだね。ここは彼らが今後行く場所である既知外領域と違ってレベルキャップにきちんと従っている場所だ。今日殺したゴブリンのほとんどはレベルが1だっただろう。それでも50匹以上は倒したから10レベルに入っていそうだけどな』
少し気にかかることを言っている。
(彼らとは何だ?それは幻聴で聞こえた叶馬と関係があるのか?)
そう聞くと自称相棒はギクッと自分で言いながら意識をそらした。何も言いたくないのであろう。仕方がないからとりあえず放っておく。
『そうだ!今のままこん棒もって帰るといろいろまずいぜ!死んでいないって学園にばれてみろ!直々に殺されるぞ!』
確かにもっともなので入手した武器を捨てる。
その時、全身を光が包んだ。思わず目を閉じてみるともう俺はダンジョンから地上へと帰っていた。
クラスメイトである寅組のみなは周りをきょろきょろ見回し、何もなかったかのようにふるまっている。おそらく俺を除く全員が失ってしまったのだろう。仕方がないと割り切るしかない。
先生のありがたいお話を聞き、帰路に就く。
さっさと寮に帰って寝ようとしていたのだが、自称相棒が邪魔をしてきた。
『もうレベルキャップに到達したんだろ?なら
寝たかったのだが、初日なら警備が薄い分目立たない、万が一学園に行ったことがばれても初日だから場所確認しておきたかったといえばごまかせるだのあーだこーだ言われたため行ってしまった。
誰もいなかったので急いで入り、唯一扉が開いていたところに向かい、クラスチェンジをする。
やることは終わったのでさっさと寝るかと思い、立ち上がると突然自称相棒から大声で問い詰められた。
『おい!!!!!お前のクラス
主人公
叶馬より神としての血が濃いためわざわざ亜神化しなくても神見習いになれた。
風神見習いの読み方はボレアース サン
相棒
おいてめぇやばいくらいの役ネタじゃないかさっさと教えろやおら
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本作のヒロイン壱号
陰摩羅鬼に体を使われている模様
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