※この作品はR-18です。

魔都精兵のファフナー   作:ザルバ

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14 存在

 雷煉と対峙する天花。周りには醜鬼の死体があった。

「我は怒っている。待っては見たものの結局標的は二人だけ。もっと増えんか。」

(私を含めて標的が二人?狙いは組長かな?)

「これではすぐに、戦いが終わってしまう!」

 雷煉の指先から雷が放たれる。それは天花に直撃したかに思われた。

「ふん、これで長とは笑わせる。廃れ者は所詮、廃れ者よ。」

 勝利の余韻に浸ろうとした途端、殺気を感じ取り回避を取る。

 後ろから雷煉い蹴りを入れ寮としたのは天花であった。

「当たってくれると楽なんだけど。」

「廃れ者が我を蹴ろうなど思い上がりよ!そもそも我の肉体は鋼のごとく!傷などつかぬ!」

 雷煉から複数の火球が放たれる。

 天花はそれを直前で回避し雷煉のすぐ側に現れる。

 雷煉は腕を振り払うが天花はそれを回避し、雷煉に向け手を伸ばす。

 雷煉の側の空間が歪み吸い込もうとするが雷煉はそれを回避する。

 しかし雷煉の体には傷があった。

(我に傷を?!)

 雷煉が動揺した隙を天花は逃さない。雷煉の後ろに転移するとそのまま後頭部を殴る。

「小癪な・・・・ぬぅ!」

 雷煉は前のめりに倒れるが目の前には地上にいる醜鬼たちが小さく見えていた。

 天花は雷煉の体勢を崩すと同時に上空に転移させていた。

「甘いわ!」

 雷煉が上から雷を落とす。

「っ!?」

 天花は転移して地上に回避を取る。

 しかしそれを醜鬼が襲い掛かって来る。

(間に合わない!)

 負傷することをっ覚悟した天花。

 しかしいくら時間が経っても痛みが来なかった。

「大丈夫、ですか?」

「優希、くん?」

 そこには醜鬼により片腕を深く食い込まれている優希の姿があった。

「優希、動くな!」

 優希から離れていた京香が醜鬼の首を切り落とす。

 醜鬼が優希の腕から離れると優希は元の人間の姿に戻る。腕には深い傷と噛み跡が残り、血が流れていた。

「優希!」

「ちょっとあんた!」

 優希は腕を抑える。

「私が油断したばかりに!」

「気にしないでください。それより・・・・・」

 優希は地面に着地した雷煉を睨みつける。

「お前、さっき人間を殺すのを遊び感覚的なこと言ってなかったか?」

「ふん、当然だ。我にとって所詮お前たちなど退屈を潰す存在でしかない。」

「っ!お前・・・・・・・命を何だと思ってやがる!」

 優希の腕から緑の結晶が生える。

「京香さん、すいません。無茶します。」

「優希、お前いったいなにを・・・・・」

「これが俺の祝福だ!」

 優希の身体を結晶が包むだけでなく、周辺の地面にまで広がる。

「これは!」

「なに!?」

「ユッキー!」

「わ~!すっご~い!」

 全員がその光景に驚く。

 結晶は醜鬼たちをも喰らい、覆ってゆく。

 そして結晶が砕け、そこに姿を現したのは普段優希が変身するMK.XIIIではなかった。

 

 純白のボディは名前の通り存在を示している。

 その機体こそ人類が生み出した究極の機体であり、最初の救世主の機体。

 ザルヴァートル・モデル Mk.Sein

 

「白い・・・・・・ファフナー・・・・・・」

 京香は驚き、容姿をそのまま口にする。

 Mk.Seinは右腕にルガーランスを装備。持ち手はすぐに結晶で覆われる。

「少し離れててください!」

 優希はそう言うと前へと走り出し、そのまま背部のスラスターで急加速。

(速い!)

 雷煉はその速度に驚く。

「はぁああああああああ!」

 ルガーランスを前に突き出し、そのまま雷煉を突く。

「ぐ、うぉおおおおおおおおおおお!」

 雷煉はそのままMk.Seinと共に移動する。

「な、舐めるなぁ!」

 雷煉はルガーランスの刀身を掴む。

 しかしルガーランスの刀身は開く。

「なにっ!」

「くらぇええええええええええええ!」

 ルガーランスから放たれたレーザーが雷煉を吹っ飛ばす。

「ぬぉおおおおおおおおおお!」

 雷煉は悲鳴をあげながら岩にぶつかる。

 するとMk.Seinを狙って醜鬼たちが襲い掛かって来る。

「ちぃ!」

 左手にもルガーランスを形成すると醜鬼たちを切り裂いていく。

「アイツ・・・・・集団戦に慣れてる!」

 日万凛は優希の戦いに驚く。

 普段とは違う姿なだけでも驚くが、戦いの中で敵を誘導し倒しやすいように動いいている。

「このぉ・・・・・・・・廃れ者どもがぁああああああああ!」

 雷煉が醜鬼を巻き込むのを構わず落雷を落とす。

「優希!」

 京香が声を上げると共にMk.Seinに落雷を落とす。

 Mk.Seinは左のルガーランスを投げ捨てると右のルガーランスを展開しシールドで防ぐ。

「ぐぅううううううう!」

 落雷が止むと共にMk.Seinの姿が露になる。

「ふはははは!姿がどう変わろうと所詮廃れ者!この雷煉の力には勝てぬか!」

 右腕が欠損したMk.Seinと雷煉の間には刀身が損傷したルガーランスが刺さっていた。

「優希!」

 京香が声を上げる。

「舐めるなぁあああああああああ!」

 Mk.Seinはスラスターを吹かしながら右腕を再生させる。

「なにっ!?」

 雷煉は驚く。

 そしてMk.Seinは突き刺さっていたルガーランスを手に取り刀身を再生させると今度は深く雷煉へ押し込む。

「ぬぐぅううう!」

 雷煉は刀身を掴む。

「うぉおおおおおおおおお!」

 雷煉を高々に掲げるとMk.Seinはルガーランスを最大出力で放った。

「ぬぉおおおおおおおおおおお!」

 雷煉は空中に放り出される。

「出雲組長!」

「うん、位置バッチリ。」

 天花の天御鳥命を発動。

一つの場所に同時に二つの穴を作り出す。

 引力同士が反応し、小規模のブラックホールを生成する。

「空間ごと裂かれれば、防御力なんか関係ないよね。」

 天花の放った技の後には醜鬼も雷煉もいなくなっていた。

「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・・・」

 Mk.Seinは倒れる。

「優希!」

 京香はMk.Seinに駆け寄る。

 Mk.Seinな結晶に覆われると優希の姿へと戻る。

 だがその姿はいつもとは違っていた。

 優位の右腕が結晶に覆われ、ゆっくりと肉体を侵食していた。

「なんだ、これは!」

 京香は優希の今の状態に戸惑いを隠せなかった。

「っ!?」

 天花はすぐに天御鳥命を発動させる。

 するとわかっていたのかアタッシュケースを持った女性が姿を現し、優希に駆け寄るとアタッシュケースの中身を取り出して優希に注射する。

「おい、なにを!」

「拮抗薬だ。ファフナーに乗っていれば必要になる薬だ!」

「お前・・・・なんで優希の秘密を・・・・・!」

「知ってる!こいつのことも!竜宮島のことも!」

 彼女が拮抗薬を注射すると優希の結晶は霧散する。

「よし・・・・・・・出雲組長、すまないが彼を寝かせれるように繋いでくれ。」

「わかったよ、カノン。でもあとで教えてよね。」

 

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