天花の急な訪問の翌日の早朝、七番組の面々は中にいた。
優希は既に無窮の鎖形態である。
「と言うことで、決戦に備え無窮の鎖能力の拡張を試みる。」
「寧にも何か役に立てるのでしょうか?」
この中で戦闘系でない能力の寧が尋ねる。
「貸出だ。優希を七番組のほかの人間も使えるようにする。乗り手の違いで優希の特徴が変化するかもしれない。」
「確かに。組長と自分では容姿や能力に大きな違いがありました。」
京香の説明に日万凛は納得する。
「相性時代では七番組の戦術の幅が広がる。」
「組長の能力コンボできるとか刺激的ぃ!」
「早速やりましょう!」
二人もノリノリである。
最初に試すことになったのは寧である。
優希は寧が乗りやすいように体制を低く取る。
「ちょっと体踏んじゃうかもです。」
「気にしなくていいよ。」
罪悪感を感じる寧に優希は優しくそう語り掛ける。
「寧、鎖を掴め。」
「はい。」
寧は京香に言われて優希の鎖を掴む。
すると全体的に丸みのある姿へ変貌する。
無窮の鎖・煌星
「組長やひまりん以外でも姿変わった!」
「これ応用効きますね!」
喜ぶ二人だが能力を使っている京香は違った。
片足が少しふらつき、苦しそうな表情をする。
(貸し出しは・・・・・私の力そうとう持っていかれるな。)
周りに感づかれないように京香はふるまう。
「どうだ優希、寧の形態は?」
「少し動いたりしてみないとわかりません。寧ちゃん、動くからしっかり捕まっててね。」
「思いっきりどうぞ!」
優希は拳を繰り出し、蹴りを繰り出すが違和感を感じる。
「パワーでもスピードでも二人の形態には大きく劣るな。」
「すいません、寧のせいで。」
「いや待てよ・・・・・・・・・・寧ちゃん。能力は索敵なんだからそれに関係していると考えるのが自然だ。感覚も研ぎ澄まされてるし・・・・・・・・五感に集中すれば能力が発揮するかもしれない。試しに目でやってみます。」
烙印破の要領で目に力を集中させる。
「おー、索敵特化かぁ。」
「どこまで見えるの?」
朱々は感心し日万凛は純粋に気になった。
「結構みえ・・・・・・・・」
優希が日万凛を見ると下着姿になっていた。
「おかしいな。俺の目がおかしくなったのか?」
優希は頭をふるい今度は朱々と京香の方を見る。
今度は下着ではなく全裸姿であった。
「た、大変なものが見えちゃいます!スイマセン!」
「ま、まさか透けて見えてるわけ!?いやらしい!」
「いやそれが後ろが見えて!」
「優希さんがターンすればいいんですよ!」
「冷静な判断ありがとう!」
寧の指摘でとりあえず事態は収まる。
朱々は恥ずかしがりながらもうれしそうな顔をする。
それに対して京香は冷静に分析する。
「透視・・・・視力が強化されたわけか。」
「ええ。聴覚も研ぎ澄ませば心音も聞こえます。」
「優希の指摘通り五感に特化した能力だな。その特性は隠れている醜鬼を暴けるかもな。検討していく余地のある形態だ。いろいろ試していこう・・・・」
京香が前に倒れそうになるが優希が咄嗟にそれを支えた。
「組長!?」
「大丈夫ですか!」
日万凛と朱々が駆け寄る。
「消耗が激しいな。私も慣れる必要がある・・・・・」
「そうですね。ですが無理に使いすぎると今後に影響を及ぼす可能性があるので計画を立てていかないと。」
京香の提案に賛同する優希だが、念には念をと言う精神である。
かつて竜宮島でSDPを使いまくりSDP特有の同化現象を引き起こし搭乗者を不安にさせたあの記憶を優希は今でも覚えている。
そして優希の無窮の鎖が解除さてる。
「優希、私は嬉しいぞ。能力を試せるのはお前との相性がいいからだ。」
「こちらこそ、日万凛のようにSDPやファフナーの能力を行かせれる機会があるので今後は構想しようかと思ってます。」
京香の感謝の言葉に優希は感謝で返す。
「お疲れ様でした。」
寧は優希に近づくと自然な流れで頬にキスをする。
「?」
「ああ、やっぱ発動したけど安心できた。」
「あれぇ!すいません!かかかか、体が勝手に動いてしまって!」
自分でも自分鼓動に驚く寧。
「借主が使ってしまった分の代償は借主が支払うわけか。」
「でもそうなると京香さんの方にも本来発生するはずですし、もしかして使用時間に比例してその関係性に差が出る可能性もありますよね?」
「言われてみれば。」
優希の指摘に京香は納得する。
この能力は使役する本人である京香か日万凛にもそれが発生する能力。
だがそれが今回は発生していなかった。
前回は途中で加わった日万凛も褒美の能力を出してた。
「使用者の継続時間によるもの・・・・・・・・というよりももしかしたら鎖を握っている人間に限定して発動する可能性がありますね。」
「そうなるのか?」
京香は顎に手を当て考える。
「そう言えば京香さん、褒美に関すること説明しましたっけ?」
「あ、ああ・・・・・すまない忘れていた。寧さっきのは――――」
京香は無窮の鎖能力の代償について説明する。
「だから寧の身体が勝手に動いたんですね。」
「すまない。貸し出しは初めてで間違えた。私が代償を与えると思っていた。」
やったことがないからこそこういった憶測で判断してしまったが冷静に考えればそうだ。
借りた人間が料金を支払ったり、壊したら弁償なのは普通だ。
そんな時急に寧が優希に謝罪をする。
「こちらこそすみません!」
「なんで寧ちゃんが謝るの?」
「いきなり、あ・・・・・・・あんなことされたら・・・・優希さんが嫌かと・・・・・」
寧は顔を赤くしてそう言うが優希は不意にある人物と面影が重なった。
「そんなことないよ。それにね、寧ちゃんを見ていると思い出すんだ。」
「思い出す?」
「そ。美和ちゃんって言ってね、寧ちゃんより一個下の女の子でね。わがままな点は多いけど元気な子。俺は寧ちゃんを見てて思うことがあるんだ。あの子も本当だったらこんな風に成長しているはずなんだって。」
「?」
寧は首を傾げる。
「ああ、こっちの話。俺に出来ることがあったらやるから頼っていいよ。」
「そうねぇ。褒美は奴隷が潜在的に望んでいるものって聞くし。」
日万凛にそこを指摘される。
「優希さんが寧と仲良くなりたいと望んでいるなんて、寧は嬉しいです。」
そんな言葉に優希は微笑む。
「実は寧・・・・家事の達人である優希さんを尊敬しているんです!」
「そうだったの!」
今時珍しい希少種な発言をする寧に優希は驚く。
「・・・・・・・では実験を続けるぞ。戦闘をしないのでそこまで体を張る褒美もないだろうが何かあったら相談しろ。」
「はい!」
その時朱々はわざとらしく咳払いをする。
「んんっ!ゴホン、オホン!組長そろそろ体力回復したんじゃあいですか?アタシ、ユッキーの形態試しますよ。」
「お前は戦う可能性がある。寧よりも褒美の具合が激しいかもしれん。」
「激しっ!?」
その言葉に朱々は反応する。
“さーて頑張ったお褒美だよ。こんなことされたいなんてユッキーはHだねぇ♪”
妄想の中、上着を脱がした朱々は優希の上にマウントを取り乳首を舐めていた。
「――――聞いているか、準備はできている。」
「はっ!?」
妄想に浸り全く聞いていなかった朱々。
朱々が妄想に浸っている間に優希は無窮の鎖形態になっていた。
「大丈夫です!醜鬼撲滅が魔防隊の任務!褒美くらいバッチこい!」
「いい返事だ、乗ってみろ。」
「駿河朱々、いっきまーす!」
朱々は滑るこむように鎖を掴む。
「さあユッキー!アタシ色に変わって!」
そして優希の姿が変わった。
無窮の鎖・岩融
上半身の筋肉が京香化されたシンプル形態。
優希はシャドーをする。
「パワーは感じるけど、スピードが・・・・・・」
「見た通りの姿ね。」
優希の感想に日万凛も共感する。
「これはこれで協力だが、シンプルな特性名から貸し出す必要がないか・・・・」
「ちょ、ちょっと待ってください!アタシが巨大化するとユッキーも一緒に大きくなる可能性も!」
「まぁないとは言い切れないけど、この状態で能力が二重に発動するのかな?」
「物は試し!玉体革命!」
試しにやってみたが結果として優希は物理的に朱々の尻に敷かれた。
そして褒美として優希のけがの手当てをすることになった。
「とりあえず能力が二重に発動することがなかったのは証明できたから良しとして、こうなると極振りなのが分かった。」
「どういうことですか?」
寧の疑問に優希は答える。
「形態が身体特化の場合は能力が使えなくて、逆に能力力特化の場合は身体面が使えない。でもそうなると・・・・・・・・」
優希は京香の方を見る。
「ん?」
「京香さんの形態の場合、バランスタイプって考えるべきですよね?」
「確かにそうなるな。」
「・・・・・・・・・ふと気になったんですけど、俺で能力を試したんですよね?」
「ああ。」
「じゃあその先って考えたことは?」
「先?」
「SDPでもそうなんですけど、元々の使用者は単純に基礎能力を使ってたんです。例えば転移する能力。あの御能力は一人だけを移動させれましたけど、大きくすれば複数転移させれるのが基礎能力。本領発揮は攻撃の際に敵の空間を割く能力なんです。」
「それは頼もしいな。」
京香はその発言に共感する。
「そうなんです。だから、もしかしたらみんなの能力もそうなんじゃないかって。基礎面だけを使ってその本質的なのが使えないのが現状ではないかと思うんです。」
「つまり進化するのか?」
「それに近いですが本質を見抜くですかね。俺も無窮の鎖の時に気になった点がいくつかあったんです。」
「と言うと?」
「いや単純に。あの鎖ってどこまで伸びるのかなーって。もし伸ばす範囲が長いなら場合によっては敵を締め上げてまとめたり、それこそ朱々ちゃんの玉体革命で一網打尽をより効率的にできるんじゃないかって。」
「なるほど。思えば醜鬼共やお前にずっと乗ってるときに掴む以外なにも使ってなかったからな。後日検討しよう。」
朝の検証が終わり寧は小学校へ行くため服を着替えた。
「それでは行ってきます。」
「気をつけてな。」
「・・・・・・・・」
寧の小学生の姿を見て優希は黙り込む。
「優希さん?」
「ああ、ゴメン。ちょっとね。」
脳裏にどうしても浮かべてしまうこのことを思い出す優希。
「・・・・・・・・京香さん、寧ちゃんを学校まで送っても?話したいこともあるので。」
「許可する。上司のことも知っておけ。」
京香はそう言うと外出許可書を優希に渡す。
通学路を歩く二人。
寧が話を切り出す。
「優希さん、寧を見て何か思っていたと思ったのですが何を思ったんですか?」
「美和ちゃんのこと。あの子も平和だったら寧ちゃんのように学校に通うこともあったんだけどって思ってね。」
「学校に通わなかったんですか?」
「通う前に大きくなりすぎちゃったんだ。」
「大きく?」
寧は優希の言っていることがわからなかった。
「美和ちゃんは3歳の時にすでに10歳くらい身体が大きくなってたんだ。」
「えっ!?」
寧はあまりの成長に驚く。
「と言っても、能力で大きくなったんじゃなくて複雑な事情で。周りの子よりも大きいから浮いちゃうし・・・・・・・・・・そういや寧ちゃんは大丈夫?無理してない?」
「いえ、全然です。魔防隊の仕事にはやりがいを感じます。それに両親が見つかるかもしれませんし。」
「・・・・・・・・・」
そこの言葉を聞いてどういう意味か察した。
「寧のお父さんとお母さんはある日突然行方不明に・・・・・魔都災害に認定されました。その後にモモを食べて千里眼の力がついたので、寧の気持ちが能力になったのかもしれません。」
「寧ちゃんの能力の名前ってたしか・・・・」
「“きっと見つける”、文字通りです。」
笑顔で言う寧にふと美和の両親のことを思い出す。
どちらも娘より先に死んだが、二人とも大事な娘を守って死んだ。
「優希さんはこういう話を聞いたことありませんか?魔都在外でいなくなったはずの家族から電話がかかってきたり姿を目撃したりと。」
「一応情報収集の中で何度か目にしてる。」
「だからまだ寧は望みを捨てていません。」
そんな寧の言葉にふと笑みをこぼす優希。
「じゃあ、差異化したらやりたいことをいろいろ考えていこう。それくらいのワガママさせても怒られないし、むしろ怒っちゃってもいいんだよ。」
「はい!そうします!」
その日の夕方、京香と天花は焼き肉屋で食事をしていた。
「醜鬼の巣があった場所に乗り込むのを待てだと?」
「総組長は人型醜鬼との対話がしたいようだね。」
「もうどう無用で襲ってくる奴らなんだぞ!」
「上手くいけば魔都の謎の醜鬼の問題も解決できるって意見だよ。」
総組長の考えに京香は納得できなかった。
「温い考えだ。今すぐ総組長に直談判行くか?」
「京ちんがそう思っているだろうから伝えておいてって。」
総組長は京香のことを簡単に予想できた。
「“近いうちに全組長を集めて会議をするから意見はその時に”だって。」
「・・・・・・・そうか。天花は気に入られてるな、あの総組長に。」
「立ち回り上手いもんでしょ。」
「醜鬼共が呼びかけに応じるとは思えん。」
「うん。結局敵陣に乗り込む流れになるね。でもカノンが・・・・・・・」
「どうかしたのか?」
「向こうの世界でのことらしいんだけど、対話ができたって。」
「どういうことだ?」
「カノンに聞くより優希君のほうがいいんじゃないかな?なんでも“みわちゃん”って子がやり遂げたって聞いてるよ。」
京香はその言葉を聞いて顎に手を当てる。
「どうしたの、京ちん?」
「今朝少しその話が出てな。寧より年下の子なんだが優希は気にかけていた。今もだ。」
「よっぽど親のような目線なんだろうね、彼。」
「だな。寧にもそんな感じの目を向けていた。」
京香が天花と焼き肉に行っている中、優希は寧と一緒に台所にいいた。
「結構スパイスが多いんですね。」
「カレーは特に結構多いからね。このカレー粉も時間が経つと風味が消えていくからこうやってスパイスを足していくんだよ。」
優希はカレーの準備をしていた。
因みに粉から作るのでルーは使わない。
「でもなんで優希さんは作れるんですか?」
「向こうじゃ喫茶店で不定期にバイトしててね。その時に一輝先輩がカレーすごく上手に作ってて、それで影響されたんだ。向こうでいろんな仕事を学んだよ。特に料理では勝てなかった。一計でも勝てたことが・・・・・・・・・くそ!残念過ぎるほどにない!」
スパイスを粉にし、フライパンで焼いていく。
「で、でも優希さんその人のおかげでここまで家事スキルがアップしたんですよね?」
「まぁね。・・・・・・・・・・勝ちたかったな、あの人が人であるうちに。」
そう言いながら優希はカレーができたので煮込んだ野菜の鍋のスパイスを入れる。
「後は時間をかけて焦がさないようにしないとね。」
そう言いながら優希はおたまを回す。
「カレーって奥が深いんですね。」
「と言うよりも家庭の味って奴なんだよ。向こうの国じゃ家庭ごとに味とか調味料とかの配合が違うから。」
「そう言えば前の時もカレーの味が違いましたね。」
「同じ味だと飽きるかもしれないし、配合を調節するんだよ。いろいろ試してるけど、記憶の中の味には程遠くて勝てないのが現状だからね。」
優希の脳裏にはいつもの楽園で料理を作っている一騎の姿があった。
そんな時天花の天御鳥命で戻ってきた京香と天花の姿があった。
「おかえりなさい、京香さん。天花さん、送り迎えありがとうございます。」
「ああ、今戻った。」
「どういたしまして。」
優希は鍋の火を止めてコップを棚から取ると水を注ぎ二人に渡す。
「結構飲んだみたいですね。どうぞ。」
「すまないな。」
「いただくね。」
二人は水を飲む。
「「っ!?」」
その時寧と優希が反応する。
「組長、醜鬼がこっちに向かってきてます!」
「・・・・・・」
寧が報告する中、優希は悲しそうな眼をしていた。
「優希さん?」
「・・・・・・京香さん、俺が倒していいですか?」
「優希?」
「優希君?」
二人は優希の発言が気になった。
七番組の外では全員が外に出ていた。
そんな中で一人優希は悲しそうな顔をしていた。
「ユッキー、どうしたの?」
「さっきから悲しい顔をしているじゃない。」
「・・・・・・・・・今からくる奴が可哀そうでね。」
そんな優希の言葉を理解できない一同。
「優希さん、醜鬼来ました!」
寧が指を指す方向にはいくつもの醜鬼が無理やりくっつけられたような醜鬼の姿があった。
「・・・・・・・俺は、ここにいるぞ。」
優希はMk.XVIIに姿を変えるとガンドレイクを展開し、スラスターを吹かせて急接近する。
「・・・・・・・・・」
優希は何も言うことなく醜鬼の足を斬る。
足を斬り落された醜鬼は態勢意を崩す。
「すぐに楽にしてやるよ。」
Mk.XVII1は体から生えている腕を斬ろ落すとガンドレイクを消し、醜鬼の身体に触れる。
「よく頑張ったな。お前は俺だ、俺はお前だ。」
MK.XVIIが触れたところから全体へと同化が始まり、醜鬼は跡形もなく姿を消した。
「・・・・・・・・・・お疲れ様。」
Mk.XVIIは京香たちの前にまで移動すると元の姿に戻る。
「優希さん、どうしてあんなことをしたんですか?」
寧は気になって聞く。
「あの醜鬼、無理やりくっつけられてたんだ。クロッシングをして分かった。もしできるとすれば・・・・・・・」
「例の雷煉の仲間ってことだね?」
天花の言葉に優希は頷く。
「多分今回は試験的な奴なんでしょうけど、正直に言って胸糞悪い奴ってことは理解できました。」
優希がそう言うと突如優希以外には聞きなれない声が聞こえてくる。
「ならもっと強くなりなさい。そうしないと愛悪の未来が来るわ。」
声が聞こえた方を一同警戒するがそこには黒髪の女の子が立っていた。
「女の子?」
「・・・・・・・・・皆城輝夜!」
天花が疑問に思う中、優希は彼女の名前を叫ぶ。
「そうね。確かに私は皆城輝夜よ。どうして私がここにいるのか、なぜ今も存在しているかはわからないわ。でもこの世界に私はいる。今はそれだけで十分よ。」
そう言うと輝夜は優希に歩み寄る。
「優希、それにあなた達も全員強くなりなさい。人類の未来がそこで決まるわ。」
そう言うと輝夜は姿を消した。
それは偶然でなく必然であった
君は知るだろう
相容れない世界をつなぐのは本名些細な偶然出会ったことに
そしてそれこそがすべての惨劇の始まりであったことを