奉仕しないと帰れない部屋に囚われた男の業務記録 作:dolph
ターニャは記帳し終えた利用者ノートをパラパラと捲り始めた。前回の利用時まで戻り、今度は目に付いた部分を読み始める。他の利用者がどのようにレジャールームを使っているか知るのは重要だ。情報交換の意味もある。
ここで何が出来て何があるのか、古株であるターニャにも把握しきれていない。間抜けな事に管理者の彼も把握してない。彼は管理者であって主ではないからだ。
書斎であらゆる書籍が取り寄せ可能と知ったのは、利用者同士の情報交換によるものだ。その後の検証により、利用者が属する世界に存在したあらゆる文献が閲覧できると判明した。ターニャの場合、前世の日本で出版した文献も対象だ。大学時代に学んだ論文を復習した事もあった。残念ながらと云うべきか当然と云うべきか、利用者から見て未来に出版される文献は閲覧できない。閲覧できないだけで存在はしているとターニャは睨んでいるが、今のところ裏道は見つかってない。
あらゆる怪我や病が治せる薬があると情報提供したのはターニャである。ターニャの怪我を治した赤い飲み薬は、肉体の一部が欠損しても元通りに回復させる。しかしとある利用者は「死ぬかと思った」とノートに残した。使用者によっては急な回復による副反応が出るのかと警戒したが、その利用者は死者であると自称した。死んで転生したターニャに、死んでも生きてる管理者がいるのだから、死者がいても不思議はないのだろうか。
古今東西の飲料があり、そればかりを楽しんでいる利用者もいる。ターニャは酒に興味がない。前世ならともかく今世では肉体が受け付けない。好みは珈琲だ。管理者は珈琲や紅茶を淹れる技術が卓越していた。キノコに習ったらしい。ターニャは考えることを諦めた。
管理者が情報整理を得手としているのに気付いたのもターニャである。聞けば、とある国の宰相の相談役をしているらしい。これには大いに驚かされた。ターニャはそこそこに偉い将校であるとは言え、所詮は一軍人に過ぎない。対して宰相とは行政のトップである。日本で言えば内閣総理大臣だ。三権分立を実現していない国であるようで、ほとんど絶対権力者と言ってよい。その相談役なら半端な者では務まらないだろう。
毎回肩揉みをさせる利用者もいる。色々文句を書いているが、一言にすれば上手いらしい。
食事が目当ての利用者もいる。その利用者が初めて記帳したページには涙の痕があり、他の利用者たちの涙を誘った。
読み進めても新たな機能を発見したものはいなかった。強いて言うなら利用者が増えた事。管理者の使い方を拡張した者が出たこと。
「老婆心からヴィルトに忠告しよう。ノートに好き勝手に書かせると利用者が減りかねない」
前世と今世を合わせればそこそこの年月になるが、今のターニャは幼い少女である。口にしてからそぐわない言葉だったかと自省した。
なお、ヴィルトとは個人名ではない。主人や店主を意味するドイツ語である。
「そうなってしまったらとても困ります。ご忠告ありがたく存じます」
ヴィルトはちっとも困っていない顔で礼を述べた。ターニャは内心で舌を打った。利用者が減っていないのはノートの履歴から明らかだ。それなのにそんな事を口走った自分に腹が立つ。
「私には利用される方々のお名前しか読むことが出来ませんので、記帳以外に不要な事をお書きにならないよう注意させていただきます」
「そうだったな」
ターニャは利用者の名前を読むことが出来ない。反対に彼は利用者の名前以外を読むことが出来ない。但し、利用者がどのように使っているかは自分の事なのだからわかっているはずだ。
ターニャに舌を打たせた一文は「手ほどきをしてもらった」である。以降、ノートの記述の風向きが変わってきている。
そのように使ってきたのは自分だけだと思っていたのに、秘密の宝物を汚された気分になった。しかし、使い方を変える気にはならない。ノートを読む限り、他の利用者も同じのようだ。彼に何をさせなくても、レジャールームで得られる物が減るわけではない。
「もう休む」
ターニャはソファーから立ち上がった。口の中にはクッキーが残っていて、ポリポリしている。飲み込んでからヴィルトを睨みつければ、手を差し出された。
「お供いたします」
「ふん」
拗ねた子供のように鼻を鳴らしながらも手を取った。
切っ掛けはヴィルトに相談をした利用者が出た事だった。真剣に相談を聞いてくれて気持ちが楽になった、とノートに記されていた。
考えてみれば、相談事には最適な相手である。知識が豊富で頭の回転が速い。生きる世界が違うため価値観や常識に大きな隔たりがあって、そこだけは注意しなければならない。そこに目を瞑ると、何を話しても絶対に漏れない。もしかしたら他の利用者に洩らす可能性もあるが、少なくとも帝国の上司や部下に知られる危険はない。相談事に限らず、人には言えない愚痴をこぼすには最適の相手だ。
それに気付いたターニャは、自分が転生している事を隠して性自認について相談した。
前世は男であるが今世は女である。前世が男であることから男性に性的な魅力を感じず、かと言って女性に欲情する事もない。自分がどちらなのか全くわからなかった。第二次性徴を待てばはっきりしたかも知れないが、相談してしまった。半ば愚痴だったのだ。そこで提案されたのが、肉体に女性の機能が備わっているか確認する事だった。
雰囲気に流されたとも言える。何が起ころうと誰にも知られない保証がある。間近で彼の顔を見続けたのも大きい。命を与えられた天上の彫像の如き美貌だ。現実感をなくしてしまうのも無理はない。
その結果、一通りの事をしてしまった。絶対に無理だと思ったが、赤い飲み薬を塗布することで痛みが薄ければ裂ける事もなかった。
以来、彼の拡張した使い方を幾度となくしていた。
▽
応接間に浴室が広いのだから、寝室も広い。中央には天蓋付きの大きなベッドが鎮座している。ターニャの体格なら二十人は同時に眠れそうだ。
天蓋の四方を覆う紗は一方が捲られている。ターニャは踏み台を使ってベッドに上り眉をひそめた。
「柔らかすぎる。前と同じにしてくれ」
「かしこまりました」
ヴィルトが答えるなり足に感じる弾力が変わった。超常のレジャールームはベッドも超常で、寝具が一瞬で交換される。
「前回と同じく畳敷きに変更いたしました」
ターニャは前世で、とある恋愛小説の大家のエッセイを読んだことがあった。御大曰く、「恋人同士はムードを重視してベッドで。夫婦になったら布団で」であるらしい。布団の下は当然畳だ。眠るだけなら夢幻世界への重力を発するベッドで良いが、そうでないなら固い方がいい。
ベッドに上ったターニャが何を言うまでもなく、視線を送れば彼も続く。
紗が降りた。四方を囲まれ薄暗いベッドの上で、今度はターニャから手を伸ばす。手のひらが重なる代わりに手首を握られた。引き寄せられ抱きしめられた。ターニャからも腕を回した。
「珈琲の味がいたしますね」
「とても美味だったよ。おかげで目が冴えてしまった。しばらく寝付けそうにない」
「お付き合いいたしますよ」
「頼む。ちゅっ……」
ターニャの可憐な唇を、男の唇が塞ぐ。先に味わわれたお返しに、ターニャから小さな舌を伸ばした。応えはすぐに返ってくる。舌同士で触れ合い絡める。口内の柔らかな粘膜に触れるのは、ただ抱きしめるより繋がっている感覚が強くなる。
舐め合う内に湧いてきた唾は、薄い茶色をしている。ターニャが飲んでいた珈琲の色だ。男の口内からも唾が湧いている。唇を押し付け舌が絡むのだから二人の唾も混ざり合い、珈琲の味が薄れていく。
ターニャの細い喉が小さく鳴ると、混ぜ合う唾が減ってしまった。それを補給するように、あぶくが混じる唾がターニャの口内に注がれてくる。柔かな舌にぬめりが加わって、幼い口の中は隅から隅まで蹂躙された。
ターニャも負けじと舌を使うのだが、前世込みの経験値でも敵いそうになかった。使おうとするなり強く吸われて舌を吸い出され、白い歯に囚われたことが何度もある。動かせない舌を存分に嬲られるのだ。そこに敗北感を覚える。それと同時に従属感を覚えてしまう。案外、悪いものではない。
戦場では自分が支配しなければならないが、ベッドの上では問題ない。任せていれば良いように進むのだ。
「あっ、相変わらず、手が早い……」
「恐れ入ります」
「誉めてない! んっ……ふぅ……」
ターニャがじろりと睨む目を、男は体ごと包み込む。キスを交わしながらバスローブの合わせを解き、手を差し入れた。
風呂上がりのバスローブなのだから、下着は何もつけてない。男の手はターニャの素肌をまさぐり始め、膨らみ始めた乳房を包んだ。
ターニャは12歳だ。肉体はまだまだ未成熟。同年代の中でも特に華奢で背が小さい。中には発育の良い女子もいるだろうが、ターニャはそちらではなかった。
現在は十分に栄養がある食事を取っているので、髪や肌の艶は素晴らしい。金髪は輝き、肌は透き通るように白いと称えられる。しかし、上背や骨格は幼少期の栄養状態が関わる。孤児であったターニャは、十分な食事に恵まれなかった。
その結果が今のターニャだ。背は低く、体は小柄で、女性的な魅力はこれからという事は胸も小さい。
小さいであって、ないではなかった。
「ターニャ様の胸に柔らかさを感じます。私の記憶より大きくなっていますよ」
「ヴィルトが触るからだろう? 大きくするには揉むのが……一番と、いうから、な」
「さようでございますか? それではもっと貢献いたしましょう」
「んぅっ! すこし、ちがうだろう……」
乳房が小さくとも、桜色の突起は問題なく機能している。なだらかな乳房を撫でられる内に膨らみ始め、ツンと尖っていた。
無乳とまではいかないが仰向けになるとなくなってしまう乳房なのに、乳首だけは自己主張するように勃起させる。無垢な体に淫らな欲望を宿しているようで、異常な淫靡さがあった。
その乳首が、男の親指と中指の間にある。ターニャはベッドに押し倒されたので、両乳首が捕まっている。
指と指は互いに擦り合せたり、距離を詰めたり離したり、距離を詰めたまま引っ張る事もあった。
その度にターニャは小さく鳴いて、乳首の赤みが強くなり膨らみも大きくなる。
乳首だけでなく、ターニャの肌も上気してきた。顔はのぼせたようだ。息は荒くなっていくのに、頻繁に口を塞がれる。始めは飲み干せていた唾が、唇の端から零れていく。舌をちろちろと舐められて、繋いだ糸は千切れてターニャの顎へ落ちていく。
「あんっ」
口を塞がれなくなると、ターニャの口からははっきりとした嬌声が溢れ始めた。
男の口はターニャの乳首に吸い付き、乳首を摘まんでいた手は押し出されてターニャの股に伸びた。
ターニャの股間は無毛だ。産毛すら生えてない。無垢な一本筋があるだけである。
ふにふにとした陰唇はピタリと閉じて、ターニャの女を隠している。そこへ三本の指が添えられた。中指は筋の上に乗り、人差し指と薬指は陰唇をあてがわれる。優しくはあったが、それなりの速さで小さな円を描き始める。
下腹に手のひらをあて、子宮を起こすのは何度もしてきた。そこを省いても、経験のあるターニャはしっかり濡れてくる。
「久し振りですが、お変わりないどころか以前よりも」
「久し振りだからだっ。その間に私が何をしてたと思ってる! んっ! くっ……!」
死が隣り合う戦場にいた。現実主義で合理主義であるターニャをして、ある種の興奮状態にあることを冷静に俯瞰していた。その興奮状態に、とある情動が絡んできたのは戦場ではない場所で処女を失ってからだ。
前世での雑学として、死が身近に迫ると性欲が増すと聞いていた。生殖本能が刺激されるからであるらしい。その通りの事をターニャは自身の体で体験した。
「あっ、もう……! あぁっ!」
秘部を撫でられ続け、下腹が熱くなってくる。
筋に過ぎなかった割れ目は徐々に開き出し、染みだす汁が男の指を濡らしていく。ターニャの愛液をまとった指は割れ目に沈み、内側をなぞった。膨らみ始めた乳房よりずっと柔らかな粘膜は、ターニャの女が目覚め始めたことを教えてくる。
指は内側の上端に辿り着き、小さな突起を執拗に責め始めた。
淫靡な肉で出来た小さな豆状の器官は、擦り続けると乳首のように膨らんでくる。乳首とは違って表面はツルツルとして滑らかで、弾力があるようでいながら頼りない柔らかさを同居させる。
「あぁっ、だめっ、やめぇ……! あっ、んっ……、あぁんっ!」
前世が男であった矜持が、ターニャには僅かにあった。自分の口から甘い声が出るのを抑えようと、下唇を噛んだ。きゅうと抓られ、決壊した。
腰が跳ね、股間が温かくなり、顔も体も熱くなった。何を口にしたかわからなかった。
このようになってから、ターニャはギリシア神話のテイレシアスを幾度となく思い出すことがあった。
テイレシアスは盲目の預言者だ。それよりも有名なのが、男であったが蛇を打って女になった事だ。男であったが女になったテイレシアスは、ゼウスとヘラに男女の快感についてこう語った。
『男の快感を1とすれば、女の快感は9である』
それは真実以上であると、ターニャは身をもって思い知らされた。
甘い痺れが全身を走り、体の中からぬるりと汁が出て行くのを感じる。汁の流れに逆らって、入ってくるものがあった。
「ターニャ様はこちらにいらっしゃらない間にクリトリスを弄っていらっしゃったのですね」
「~~~~~~~~っ!!」
幼い美貌が真っ赤に茹る。揶揄うような男の顔も気に入らないが、それ以上に図星を指された事が恥ずかしい。
戦場から駐留地に戻り将校用の天幕の中で、滾った熱を解消したことが何度となくあった。しないとよく眠れないのだから仕方ない。同性であることから副官も同じ天幕を使用していたが、きっと彼女も同じはず。
「乱れ方の違いでわかりますよ」
「うっ、うるさっぁぁあっ! あっぁう!」
怒鳴りつけようとして、中に入って来た指がくいと曲がった。内側から裏側を擦られ、急な刺激に力が抜ける。怒声は甘く溶けてしまった。
幼い膣は長い指を咥えるようにしっかりと飲み込んで、そのくせ二本目もちゃんと受け入れる。固くはあっても潤滑液が供給され続け、指が動くことを許してしまう。
「あっ……、はっ……、うぅ……、んっ……!」
「気を楽に。私にお任せください」
ターニャは細い脚を大きく開かされ、またぐらには男の手が張り付いている。
手は中指と薬指が根元で曲がり、割れ目の中に消えていた。ターニャは陰唇すら透き通るように白かったが、いまや薄っすらとピンク色になっている。
朧気に宙を見上げる碧眼は、涙で潤んでいた。
「あっ…………はぁ……。あぁ……もう……」
ターニャが望んで始まった行為なのに、声にならない声で終えることを懇願する。
9どころか10以上の快感で、何度も達していた。快感なのだから良いものは確かなのだが、その度に体力が削られる。クリトリスに膣内に乳首に、どこもかしこも弄ばれて、何度も達した。体力がなくなってもう声も出せないと思うのに、快感を与えられると今日一番の鮮烈さで反応してしまう。それが辛くもあり、恐ろしくもあり、自分の中に底知れぬ何かがあるのを知った。
「ターニャ様のお体は小柄でございますから。以前も同じようにしたのをお忘れですか?」
挿入までするのだから、十分以上にほぐさないと痛みを伴う。まして今回は数か月空いた。週に一度だった時とはわけが違う。指を抜いたらぽっかりと開いたままになるまでしてもいい。
「あっあっあっ、あぁっ! そんな、しないでぇ……!」
入念にほぐしている甲斐あって、指の動きがかなり滑らかになってきた。
速めに注挿しても、ターニャの膣肉は問題なく受け入れている。中指と薬指を第二関節まで入れた状態で軽く開けば、指と指の間に隙間が出来た。ターニャに痛みはないようだ。但し指を開かれたのがわかったらしく、顔を歪めて両手で隠した。
「ターニャ様の準備が整ったようです。それでは私も」
三つ揃えの別名はスリーピース。スラックスにベストとジャケットの三つを指す。男のジャケットは後裾が長い燕尾服。脱ぐにはひと手間も二手間も掛かる。
それなのに、男が手が襟を掴んで上に引けば、全ての衣服が宙を舞った。男の真の主が得意とする技は、レジャールームの管理者でいる時に限って使えるようになるようだ。
ターニャの目の前に、男の怒張が突き出される。
ターニャは息を飲んだ。処女だった時の驚きと畏怖が蘇る。前世の自分との比較云々よりも、こんなにも大きなものが自分の中に入ることが信じられない。こんなものを入れられたら裂けてしまう、壊れてしまう。
哀願するように男を見れば、優しい目で見下ろされる。後頭部に手を添えられ、頭を持ち上げられた。怒張が唇に触れ、ターニャは舌を伸ばした。
「れろ……、ちゅっ……、んっ、ああっ! んんっ……、れろれろ……」
舌にたっぷりと唾を乗せ、湯気が上がりそうな男性器に塗りたくる。
事を終えた後は、自分のこんな体に興奮するのか、と疑問をぶつけたものだが、行為の最中は頭のどこにも言葉がない。舐める事に夢中になる。たっぷりと舐めて滑りを良くすれば、それだけスムーズに入ってくれる。
口淫の最中も膣の中で指が蠢く。時折指が開かれて、未成熟な膣を広げられる。初体験こそ赤い飲み薬に頼ったが、二回目以降はこうしてほぐしてきたのを思い出した。
「あっ……。いれる、のか?」
「ターニャ様の準備が整ったと思われます。入れますよ?」
「うっ…………」
いいともダメとも言えない。
ターニャは股を開いたまま、腕を体に引き寄せた。貧相な胸を隠そうとしたが、両手を捉えられた。股の間に男の体が入り、顔が近付いてくる。ターニャの唾で先端から根元まで濡れた男の性器が、閉じ切らない割れ目に触れた。
「ターニャ様のおかげで私のちんこが勃起していますよ」
「……わかってるぞ? 私にちんことかまんことか言わせたいんだろう?」
男であった事もあるターニャは、男が望むこともわかっている。良いようにされてしまった反撃で、からかってやろうと思ったのはその時だけだった。
「あ……」
亀頭が膣に潜り始め、ターニャの顔から挑発的な気配が消え去った。心細そうに眉を八の字にして、繋がろうとする場所と男の顔を交互に見る。
「あぁっ……」
じっくりと広げられた膣に、男が入って来た。膣肉を押し広げて奥を目指して入ってくる。狭い穴を埋めながら、ミチミチと押し込まれ。
「ああぁぁあっ!!」
ターニャの女は、入り口から一番奥まで、全てを男に満たされた。
正常位なので、体全てを男に包まれているかのよう。股間ではターニャが男を包んでいる。あるいは侵入され、犯されている。
久し振りでも痛みはなかった。広げられようとも元が狭いので、肉が肉をきつく噛みつく。
ターニャの呼吸が落ち着いてから、隙間なく密着している中を、男が動き始めた。
始めはゆっくりと、徐々に速く。やがて激しく。
上でも下でも、ターニャが男に食らいつく。上では男の肩が、下では二人の結合部に血が滲み始めた。
ターニャはまだ小さくて、男のものが大きすぎる。ターニャの粘膜が擦れて切れてきた。愛液と共に亀頭のエラで掻き出される。
確実に痛みがあるだろうに、ターニャは気付きさえもしない。
「あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡ あっ、いいっ♡ あっはあぁぁぁんんっ!」
幼い美貌を淫蕩に染め、甘い声で鳴いている。
快感と、穴を埋められた充足感と、分かたれたものが一つになった幸福感に浸っている。
痛みは熱で、熱は証で、証が示すのは二人が一つになっていること。
ターニャが上にもなった。腰を振るのはターニャの仕事だ。腰を落とし切っても逸物は入りきらず、三分の二で子宮口を突き、押し上げる。
男が下から支えてやると、亀頭が浅い部分の良いところを擦った。ターニャは上半身を倒しながらも腰を使い、甘い声で鳴き続ける。
ただでさえきついターニャが何度も締め付け、動けなくなれば男が下から突き上げる。
鳴き声は叫び声になって、碧い双眸からは涙が流れた。
「-----------------------っっ!!」
子宮口を熱い粘液に打たれ、ターニャが声にならない声で絶叫する。
最奥で迸る精液は、確実にターニャの子宮に注がれた。
とは言え、初潮がないターニャに妊娠の可能性はない。
初潮があっても、望まない妊娠を避ける手段がある。逆を言えば、望めば孕める。
だとしても、利用者の世界に行くことが出来ない男には出来る事は何もなかった。
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幾多の戦場を潜り抜け、溜まっていたものは綺麗に解消された。
ターニャは二度目は望まず、と云うよりも気が付いたら入室してから15時間が経過していた。行為後に気を失い、そのまま眠ってしまったのだ。いつもの事であった。
汗や涎や愛液や精液に汚れた体は、寝ている間に綺麗にされるのもいつもの事である。
残りの時間はヴィルトから世話を焼かれながら次の戦場について考え、時に意見をもらう。
時間が迫った去り際にキスをねだり、無事と武運を祈られた。
ターニャは休暇を満喫し、上機嫌で帰還した。利用者ノートには退室の日時をサインしただけで、余計な事は書かなかった。
一人残った男は利用者ノートを開く。
最新のページから数ページ戻り、独り言ちた。
「あと五人はいらしてくれないと帰れないな」
次回、ラム・レム予定