奉仕しないと帰れない部屋に囚われた男の業務記録 作:dolph
14k字
ソリテールの希望は着衣セックスである。これまでは毎回全裸だったので、いつもとは違う刺激が欲しいのかも知れない。
難点は服が色々な体液で汚れる事だが、フェルンの魔法で綺麗になるようだ。素晴らしく便利な魔法である。
問題は、二人が諸々の体液で汚した後始末をフェルンにさせる事である。
しかし、魔族から人間に擬態した魔族と言われる男と、人類を熱心に観察研究していてもやはり魔族であるソリテールでは、問題発生を予見出来なかった。
▽
互いの唇を心のままに貪って、たっぷり唾液を交換する。
喉を鳴らすのは組み敷かれるソリテール。混ぜ合わせた唾が重力に従って注がれてくる。
反対の時は強く吸う。泡立つ唾は小さな舌と一緒に吸い出され、ソリテールは恍惚と身を任せた。ついでに舌を使って押し込んであげる。
唇が離れる時は、ちゅぷんと鳴った。
「もう……、旦那さまったらずるいわ」
「何が狡いのでしょうか?」
瞳に自分の顔が映る距離。
何が狡いかわからない男は小首を傾げる。訴えるソリテールは、常の微笑が崩れてきた。
「だって……。んぅっ♡ ……だって旦那様は私を触れるのに、私は握ってるだけ。私も旦那様のおちんちんをいっぱい可愛がってあげたいの」
黒いスラックスから取り出した男の逸物を、ソリテールの細い指が包んでいる。ゆるゆると上下に動かすだけでは強い刺激を与えられない。
熱く硬く勃起していて自分が求められている事実に嬉しくなるが、もっと余裕を失くさせてケダモノのように貪って欲しい。顔にも体にも掛けて欲しいし、中にだって出されたい。
今は愛しの旦那様に伸し掛かられているので、激しい動きが出来なかった。
「でも、旦那様の指は……♡ んっ……、指で、触ってるだけなのよね? すごく、気持ちいいわ♡ 奥からいっぱいおつゆが出てきてる。おまんこがぐちょぐちょにされちゃってる……♡」
扱くのなら上下運動が必須でも、スカートの中に潜り込む手はそこまでの動きが必要ない。男の手はソリテールの股に貼り付いて、揃えた指が小刻みに動いていた。
陰唇全体を優しく揉みほぐすようなのに、クリトリスだけは違うリズムで圧されている。片手でしている動きとは思えなかった。
ソリテールは自己申告時以上に濡らしてきたし、クリトリスも膨らんできた。ワンピースドレスの下にはインナーでスリップを着ているけれど、尖り始めた乳首が浮いている。
「ソリテール様の中が深いのは知っています。それが前戯を省いてよい理由にはなりませんよ?」
「わかってる。でも、旦那様も私を感じて?」
潤んだ目で切なく訴えた。
今のソリテールをフリーレンが見たら、魔族への評価を改めるかも知れなかった。
けども、ソリテールはどこまで行っても魔族である。魔族は繁殖しないので生殖活動を行わず、異性を求める必要が全くない。人類のような、例えばフェルンのような慕情はどこを探しても見つからない。
但し、自己愛はある。自分が愛おしいからこそ研鑽を重ねて死を遠ざける。
ソリテールにとっての旦那様は、ねだればねだっただけ知識と力と快楽を与えてくれる人。だから魔族であっても大切にして、愛おしく感じる。と云うのとは少し違う。そこで止まるなら精々がお気に入り。便利な道具に過ぎない。
そこから何歩か踏み出していた。たった数歩でも、かつては存在しなかった未知の領域。
与えられた知識は力となって己を支え、与えられた快楽は心身に刻まれた。心にも体にもずっと残り続け、交わる度に増え続ける。
言わば未来の自分を作る一要素。自分の未来の一部。自分の外にいる自分。
魔族が己の身を愛して大切にするならば、自分が旦那様を愛して大切にするのは魔族の理としてもごく当然の帰結だった。
それが失われるのは我慢ならない。だったら自分の手で終わりにしたい。
そう思うのが独占欲である、とまでは分析出来なかった。
「あっ、あっ♡ んっ♡ あんっ……。もう……、旦那様がいっぱい意地悪するから、クリトリスがジンジンしちゃってるわ。乳首も立っちゃって擦れるとくすぐったいし。これ以上されたらおちんちんを入れて欲しくなっちゃう。そうなる前に、ね? 旦那様も私を感じて?」
男の耳に唇を寄せ、甘い声で囁いた。
手指で握る逸物がピクリと震え、下腹に押し付けられる。尿道口から滲む汁がワンピースドレスに擦り付けられたのは二人とも気付かない。気付いたとしても、フェルンに綺麗にしてもらうので問題ない。
男はパンツの縁から指を忍ばせようと思っていたところだったが、そうも言われたら断れない。ソリテールを愛撫しているのは挿入のためで、その前にしてくれるなら大歓迎である。
「そう仰っていただけるなら」
「ええ」
「おっと」
男が体を起こすなり、ソリテールはもう一度男を押し倒した。
ソリテールは小柄で見た目通りに軽いため、行為中は男に振り回される事がなくもない。けれどもとっても力持ちな大魔族。逆に押し倒したり、少々無理がある体位でもしてしまえる。
男の腹に馬乗りになったソリテールは、その場で向きを変えた。ぴょこんと反り返る逸物は、黒いスラックスを穿いたままなので殊更に目を引いた。
「うふふ……。旦那様のおちんちん、とっても美味しそうだわ♡」
食欲ではなく淫欲が口をついたわけだが、男は割とかなりヒュンと来た。
ついさっきは喰い殺そうとしてきたソリテールである。そのソリテールが美味しそうと言えば、そう云う意味にも受け取れる。
回復する手段があるなら腕一本脚一本は喜んで進呈するところであるが、そこをガブリとやられたら堪らない。回復して体が元通りになっても、心の傷までは癒してくれないのだ。そんな場面ではないと頭ではわかっても、どう感じる事までは制御出来なかった。
幸いなことに、一度立ってしまうと簡単には萎えてくれない。ソリテールの期待通りにそそり立ったままでいる。
「おまんこだと全部入るけど、お口だと全部は咥えられないわ。旦那様のおちんちんはとっても大きいから」
自由に使える両手でシュッシュと扱きながら、淫靡に蕩ける顔で振り向いた。
「それに初めての格好。……体位と言った方が良いのかしら? したことはなかったけれど挑戦してみるわ」
「おお……!」
突如現れた意外過ぎる素晴らしい光景に、男は感嘆の声を漏らした。
馬乗りになっているソリテールは男の体を跨いでベッドに両膝をつくと、そろりそろりと体を下げ、あるいは上げてきた。
男の顔に股間を近付けて上半身を倒すその姿勢はシックスナインである。
生憎身長差が激しいので、どちらかが口を使うともう一方は口が届かない。ソリテールが上になって口を使うのだから、男の方は見るだけだ。じっくりとほぐしたソリテールの股が間近に迫り、けれども感嘆したのは違うところ。
ソリテールの服はゆったりとしたワンピースドレスである。肩紐で吊るしているのでキャミソールワンピースとも言える。
フェルンもまたワンピースドレスを着ているが、ソリテールとはデザインが大きく違う。フェルンがソリテールと同じタイプのワンピースを着ると、胸部で大きく盛り上げられた生地がそのままとなってしまうのだ。結果、太って見える。それは断固として避けたいフェルンは、乳房の下で切り替わるか絞れるかする服以外は絶対に着ない。
フェルンの事情はさておき、ソリテールのワンピースはゆったりしているので、四つん這いになれば緩くとられた襟元が広がった。インナーにしているスリップも同様である。
つまり、スカートのずっと向こうでソリテールが逸物に口付けるのが見えた。
性器を舌や口で互いに愛撫するシックスナインは、何度もしてきている男である。着衣のままも経験がある。しかし、ゆったりとしたドレスの向こうにしゃぶっているのが見えるのは初めてだ。
当然のことながら、ソリテールの小振りな乳房も良く見える。四つん這いなので、なだらかであっても曲線の始点と終点がはっきりわかり、桜色の乳首が赤みを帯びて尖っているのも見える。
何度も見てきた艶姿だが、ワンピースのおかげでそれ以外に見えなくなる。それが一層の興奮を駆り立てた。
これぞトンネル効果であると言えた。
「んっんっ、ちゅぷ……。ん~~……。じゅる、じゅぷぷ……。んふ……♡」
ソリテールは先端にちゅっちゅと口付けしてから、ゆっくりと頭を下げる。
勃起した逸物が可憐な唇に含まれていく。トンネルの向こうとこちらで目が合うと、目を細めて微笑んだ。
うっとりと目を閉じて、口内に迎え入れた亀頭を舐め回す。敏感な部分は舐めにくいけれど両手で扱いているのが良かったらしく、ぬるりとした味が滲み出てくる。嫌いじゃない味。だけども精液と比べたら物足りない。
もっと気持ち良くさせていっぱい出してもらうために、男の股の上で頭を上下に振り始めた。
ソリテールは異界の部屋を訪れる度に口を使ってきた。そこに適切な指導が加わって経験値が溜まっている。いつもとは反対の向きでも手をきちんと使うので刺激は上々である。
自分を感じて欲しいと云うのだから、しばらく任せてみても、と思うのは下の下の論外であった。
口淫で奉仕したいだけならシックスナインの形を取らない。自分にもと思うからこそこちらの顔に股を近付けている。トンネル越しに合う目が妖艶に細められるのは、何かを求めているように思えてならない。
引き寄せられるように手が伸びた。
「あんっ……。うふふ、旦那様も私を気持ちよくしてくれるのね♡」
「勿論ですよ」
「だったら競争しましょう? 私が旦那様のおちんちんから精液を出すのが早いか、旦那様にいっぱいおまんこをいじめられて私がおちんちんを欲しくなっちゃうか。どっちが先かしら?」
「構いませんよ。ハンデが必要ですか?」
「要らないわ。凄い自信なのね?」
「ソリテール様の体を隅から隅まで知っておりますから」
「……うん。旦那様に私の全部を知られちゃってる。でも…………、あむぅっ……。んっ、んっ、ちゅうぅっ……♡」
ソリテールに負けるつもりはないらしい。深く咥えるようになったし、扱く手も上下運動が加速した。
男としてはどちらでも良い。ソリテールが楽しんでくれて、それがこちらの楽しみに繋がるのだから言う事は何もない。だからと言って、手抜きをしたら気分を害するだろう。
誠心誠意全力で、だとやり過ぎるかも知れない上に勝利条件から離れてしまう。勝利条件はいかせる事ではなく、欲しがらせる事なのだ。戯れの勝負事なのに、魔族は狡猾であった。
勝敗は一先ず忘れ、男はソリテールをそっと撫でた。
「んっ……」
長身な男と華奢で小柄なソリテールとでは、シックスナインをするとどちらかの口が届かなくなる。ソリテールがしゃぶっている以上、男の口は届かない。
ソリテールは初夜で男にたっぷり舐められ、処女にもかかわらず大いに乱れた。口を封じれば勝機があると思ったのかも知れない。
しかし、口は届かなくても手は届く。何度も味わってきたが、いずれも次に至るための前戯に過ぎない。ゆえに、甘く見たのかも知れなかった。
ゆったりしたスカートが幸いして、男の手と顔はスカートの中にいた。
ソリテールが膝を突いているのは肩より下で、股間はこちらに向いているけどもやや遠かった。その代償に、全体が良く見える。
細い太ももが伸びて小振りな尻を突き出し、股の間がこちらを向く。下着は白で、見たところでは無地のコットンパンツのようだ。濡らしていると自己申告するだけあって、秘部を覆うクロッチ部は染みが広い。始めはまるい染みだったろうが、何度も撫でたせいで縦にも横にも広がっていた。ソリテールに貼り付き、開きかかった割れ目の形を浮かばせる。白の奥に、鮮やかな肉色が薄く透けた。
パンツの上からじっくり撫でた。次は直にと思ったところ。
今度こそ実行しようと、男はソリテールの内股を撫でる手指を進ませた。白いパンツの縁へ指先を忍ばせて、意外な感触に目を見開いた。
トンネル越しのソリテールが悪戯に微笑んだ。
「うふふ。驚いた? 旦那様なら気付いてくれると思ったわ。こんな事も出来るの」
「驚きました。そう仰るという事は、魔法に依るものなのですか?」
「そうとも言えるし、そうでもないとも言える。魔法という程ではないわ。長く生きた魔族なら出来る者は多いはずよ。私がしたのは性質を少し変えただけ。手間を掛ければデザインも変えられるわ。どうかしら?」
「とてもよろしいかと」
「ありがとう♡ 旦那様のために工夫したの♡」
男が意外と感じたのはソリテール自身ではなかった。ソリテールを包むパンツの伸縮性である。
パンツの内側に差し込んだ指は、薄布の締め付けを全く感じなかった。もしやと思いつ引っ張れば、抵抗らしい抵抗もなく良く伸びる。伸びきったゴムのようであるが、手を離せば元の形に戻った。
魔法を掛けたか、或いは魔法で作ったパンツと思われた。
少し考えれば当たり前の事。
社会性皆無で孤独に生きる魔族が、人類社会の仕立て屋を使うわけがない。魔族の仕立て屋だっていないだろう。
ならば自分の手で仕立てるしかないのだが、少なくともアウラにそんな能力はなかった。ソリテールやリーニエの全てを知っているとは言えないので可能性は無きにしも非ずだが、やはり自分で仕立てているとは思えない。
となると、答えは一つ。魔族は自分の魔法か魔力で服を作っているのだ。
どうやらその通りであったようで、ソリテールは自分の魔力で作ったパンツにとても良く伸びる性質を与えたらしかった。
「ソリテール様にこうも期待されては応えないわけにはいきませんね」
「いっぱい気持ちよくして?」
「勿論ですとも」
「うふふ……、あっ♡ そんなに広げないで? おまんこの奥まで見られちゃう……。恥ずかしいわ♡」
魔族にしては素晴らしく探求心が旺盛なソリテールである。どこかで人類の情事を盗み見たか、それとも異界の部屋にて文献に当たったのか。男の興奮を駆り立てる言葉を知っていた。
してやられている男は下半身に通う血が多くなり、そこを柔らかな口内に迎えられる。
耐えようとは思ってないので敗北が着々と近付いてきていたが、何もせずでは終われない。
ソリテールの白いパンツは、紐パンでもここまで伸びないと思えるくらいに良く伸びて、軽く引っ張れば隠された秘部全てが暴かれた。
白い肌に刻む淫らな割れ目は、股を開いてるのもあって肉色の内側を覗かせる。雌穴も小さな口を開いて奥の暗がりが見えてしまう。
軽く親指を添えて左右に引けば、ぬめる肉は濡れ光って、広がされた穴からは見る間にもぬるつく汁を滴らせた。
食欲にも似た劣情を大いにそそる美しい光景であるが、生憎口は届かない。
湧いた唾は飲み込んで、指の背で撫で始めた。
「んっんぅ……♡ んふふ♡ れろぉ……、ちゅうぅぅっ♡」
勝負だろうと何だろうと、する事は変わらない。
指の背で撫でるのは位置的に手首を返すのが難しいからで、陰唇全体を軽くほぐす。幸いにもさっきしたばかりであって、ソリテールの濡れ方は十分である。
撫でるのはほどほどにして中指をすっと立て、ソリテールの膣口に潜らせた。
小さく開いては閉じるを繰り返していたソリテールの小さな穴は、男の指を迎えると捕らえるようにきゅっと締まった。
「あんっ♡ 旦那様の指をおまんこに入れられちゃったわ♡ おちんちんだけじゃなくて、旦那様の指も、舌も、色々入れられちゃってる。私のおまんこは旦那様に入れてもらうためにあるみたい♡」
「……光栄ですよ」
魔族恐るべし、であった。
社会性がないために羞恥心皆無であるので、どんな卑猥な言葉だろうと何の恥も躊躇いもなく口にする。
それだけなら只の無知だ。エグいパンツ一枚で歩き回ったアウラと変わらない。
ソリテールの違うところは、卑猥な言葉と知った上で口にするところ。言葉の意味と効果を分かった上で挑発している。
旺盛な知識欲と探求心の為せる技なのか。それとも、もしやすると。
男の脳裏をアウラと初めて会った瞬間が過った。
あの時、アウラをサキュバスと思ったのだ。
手を抜いてよいわけがなかった。
「あっあっ、あんっ♡ あっ! あんっ、だめ、だんなさまぁ……。おちんちん……、なめ……れなっ………。あぁんっ♡」
差し込んだ指を一本から二本に。
指先で滑らかな膣壁を擦りつつ、速度を速める事も緩める事もなく注挿を繰り返す。
ソリテールはフェラチオを中断して甘い声で鳴くようになり、上の口ではなく下の口でくちくちくちゅくちゅと鳴らすようになった。
卑猥な水音が鳴るに連れて垂らす涎も多くなり、小さな穴から掻き出されてたらりと滴り落ちてくる。男のシャツに落ちて幾つもの染みを作ったが、フェルンの魔法で綺麗になるので問題ない。
閉じ切った部屋の中に、熱っぽい匂いとソリテールの甘い体臭が満ちてくる。
小振りな尻を撫でる手に微かな震えが伝わって、愛らしい窄まりもきゅうと締まる。尻を撫でつつ指を伸ばした甲斐あって、そこの準備も十分である。
男の指は何度も締め付けられていた。締め付けは指の第二関節から先だけを甘噛みするようで、その奥は自分から迎え入れようとする。体ははっきりと欲しがっているとわかったが、内側を抉る指は止まらない。但し、徐々に速度は緩めていった。
目的はソリテールをひたすらによがらせるのではなくて、欲しがらせる事なのだ。
欲しいものに届きそうで届かないソリテールは、唇を尖らせ男を睨んだ。それでも逸物を握る手は離れない。口は鳴かされてばかりで舌も使えない代わりに、手は上下に動き続ける。
「降参なさいますか?」
「……旦那様は意地悪だわ」
「そう仰られても困ります」
女が届きそうで届かないところで止められれば、高まったものは冷めていくばかりである。
それをわからない男ではない。だからゆっくりと緩めていく。
ソリテールは口を開く余裕を取り戻してはいても、下腹の疼きは治まらずに愛を求め、受け入れるために愛液を滴らせる。外からも中からもじっくりほぐされて、今か今かと待っている。指が入ってきていても、奥まで届かず物足りない。物足りないと思える事こそが男の妙技だとは、ソリテールは知らないでいた。
「ですが、私の方がそろそろ。ずっと舐めていただいていますから、ソリテール様にはおわかりでしょう?」
「ええ……。旦那様のおちんちんが凄く硬くなって、ピクピクしてるわ。ぬるぬるのおつゆも出てきてるし。美味しくてずっと舐めていたくなっちゃうの。でも…………。んっ♡」
差し込まれていた指をぬるりと引き抜かれ、甘く鳴いた。
伸びきったと思われるパンツは、手を離すと元の形に戻っていった。ソリテールの女を弄らなくなった代わりに、指先が執拗に濡れた尻を這いまわる。興奮と高まる愛欲で、しっとりと汗ばんでいる。それ以上に男の手指が濡れている。ソリテールの淫液を塗り伸ばすようだった。
「飲みたかったけれど、最初からそうだったの……」
ソリテールの手が逸物から離れ、上半身を起こして膝立ちとなる。
男の体を跨いだままずりずりと前に進んで股の上まで来ると、スカートが独りで捲れ上がった。
ソリテールの固有魔法は剣を出現させる魔法。その応用で物体を操作出来る。スカートを魔法でたくし上げる程度は造作もない。
左手は自身の股間に伸ばし、伸縮自在のパンツをずらす。
右手は後ろ手にして、男の逸物を自身に向けた。
ソリテールが上にさせられた事は何度かある。先端が入り口に触れるまではゆっくりと、亀頭が潜ったら一息に腰を下ろした。
「あっっ……はァ♡」
口では頬張りきれない逸物を根元まで膣に収め、どこまで貫かれたものか背筋を反らす。
長い髪を幾筋か額に貼り付かせ、妖艶な顔で振り向いた。
「飲みたかったし掛けて欲しかったけど、一番はおまんこに欲しかったの♡」
「私もですよ」
「旦那様も同じ気持ちだったのね。嬉しいわ。わたし、旦那様と繋がってるだけでとっても嬉しいの。ねぇ……もっと私を感じて? 旦那様も私に感じさせて? あっ♡」
「勿論ですとも」
男は上体を起こして、ソリテールの華奢な体を抱き締めた。
一見して男の膝上にソリテールが座っているだけのようでも、いきり立った逸物がソリテールを貫いている。
騎乗位は何度かあったが、背面は騎乗位でも座位でも初めてた。代わりに後背位はそれなりにある。
「私が上だから、動くのは私なのよね? んっ……んっ♡ うふふ、いっぱい時間を掛けて、ゆっくりしてもいいかしら? でもそうすると、旦那様が我慢できなくなってしまうかしら?」
「ソリテール様がそうなるかも知れませんよ?」
「そうさせて? 旦那様といっぱい気持ち良くなりたいから♡」
激しい注挿はまだこれから。ソリテールは軽く前後に腰を揺する。深く受け入れたまま、中で擦れるところが違ってくる。それだけで甘く呻いてしまう。
しかし、繋がってる快感よりも、男の吐息を感じる方が心地よい。間違いなく気持ちよくさせてる証がソリテールの女を鼓舞してならない。
動きらしい動きはないのに中が騒めいて、肉ひだが男に絡みつく。奥まで入ってもう十分なのに、愛液が更に増えてくる。中はきゅうきゅうに埋まっていても、溢れてきたら流石にわかる。
けども、捲れたスカートは元通りで外からは何もわからない。その事実で閃いてしまった。
「そうだわ。服を着たままでこの体位なら、誰かに見られていてもわからないのじゃないかしら? そうしたら皆で食事を取ってる間も旦那様とセックスが出来るわ」
「…………」
やはり魔族に羞恥心はなかった。
男としては、見るのも見られるのも抵抗ない。
複数人でする時は、空いてる女たちから見られている。
見る方では、身近な女たちにそんな事を言ってしまうと高確率で殺されて復活させられてを何度も繰り返す羽目になるので、思った事はあっても口にした事はない。瀕死からの回復を何度も繰り返した末に思いもしないようになった。
対象は身近な者たちではなく、馴染みの娼館で、である。
技術の研鑽のため、他の男たちがどのようにしているか興味を引いたのだが、娼婦たち全員が「全員が例外なく比較対象にならないほどに稚拙である」と断言したので実行に移した事はない。
「興味を引かれるご提案ですが」
「あっ!」
「こうされたらわかってしまうかも知れませんよ?」
「んっ……、あんっ♡ ……もっとつねって? 強くしていいから、やぁんっ♡ 乳首がとれちゃうわ♡」
後ろから抱き締めるだけだった男の手が、スカートの内側に入り込んできた。
細い体を這いあがり、辿り着いたのはなだらかな乳房。小さくはあっても膨らみは確かにあって、指が這えば柔肉に沈む。
スリップとワンピースを着ていても浮いてしまう乳首はとっくに固く勃起して、こりこりと甘い弾力を男に楽しませた。
「あぁ……、つねられるのも、ひっぱられるのも気持ちいいの……♡ おまんこには旦那様のおちんちんが入っているし……、私、幸せよ? 絶対に旦那様を逃がさないわ」
「それは私の台詞ですよ。ソリテール様に逃げられたら私に追う術はありません。逃げられないように尽力しなければなりませんね」
「それは、もう、だいじょうぶ、よ♡ んっ……、んっ、あっ、あっ……あんっ♡ あぁっっ♡」
ワンピースのスカートは男の腕で捲られて、へそは隠れているけれど白い下腹は露わになっている。
なのだから、正面から見れば繋がっているところが見えてしまう。
ソリテールが腰を振り始めて、尻を上げれば二人の間に太い肉棒が僅かに覗く。すぐに隠れてしまうが、またすぐに現れた。繰り返す度に逸物の濡れ方が変わってきた。
ソリテールは滴るほどに濡らしていたのだから、奥まで入れば根元まで淫液に塗れた。それに白い汁が混じってくる。男が射精したわけではなく、ソリテールが膣から溢れさせている淫液。
小さいけれど深い膣内で愛液が攪拌されて、ソリテール自身が垂らす汁も快感が深くなるにつれて白く濁った。
本気で感じている本気汁を垂らすのは、乳首を摘ままれるだけではなかったからだ。
「ひぅ……っくぅ……ふぁ……ん……っ♡ あっ……あっ……。ああぁぁーーっ♡」
ソリテールの尻が落ちるのに合わせて下から突き上げる。ただ入れただけでは奥の壁まで届かなくても、息を合わせれば容易く届く。それがなくとも、ソリテールの子宮が下がってきた。男の精を受け入れようと体全体が待ち受けている。亀頭で子宮口を叩かれ押し上げられてもソリテールに苦痛はなく、更なる快感の呼び水としかなっていない。
加えて、愛撫する場所が変わってきた。尖った乳首は交互に引っ張られるが、繋がっているところは途切れない。
全く挿入の邪魔にならないパンツなのだから、内側に手を入れても妨げない。男の手は貼り付いたようにソリテールの股間から離れず、指先がつるりと膨らむクリトリスを撫でていた。
包皮を剥いて直に触れるクリトリスは、頼りない柔らかさを失って、細やかな弾力で主張する。
「あっ♡ あっ♡ んっ♡ あぁ……んっ♡ そんなのっ……そこぉ、らめえぇぇえっーーーっ♡」
音を封じる魔法が掛かった部屋だからか、恥も外聞もない魔族だからか、ソリテールは甘い叫びを抑えない。
中からも外からも愛されて、子宮でも胸でも頭の中でも弾けている。
ソリテールが乱れれば乱れるほど、男の満足感も深くなった。
立場的にも男の生理としても、女を悦ばせられれば支配欲と征服感を煽られる。
勿論の事、ソリテールの中はとても良い。
華奢で小柄な体なのに人類とは違う魔族だからか、根元まで入ってしまうし、締め付けも素晴らしい。狭いのではなく、絡みついて咥えこむ。
入り口のところはややきつめで根元を絞り、奥では淫らに柔らかく、媚肉に舐められているようだ。
大いに濡らしているのは始めからで、往復する度に淫液が逸物に絡んで押し出されるのを感じられる。結合部からも溢れて飛沫となった。
アウラの言葉を信用すれば二か月振り以上なので、お預けされただけ高ぶっているのかも知れない。
ソリテールが何度も達しているのは、逸物への締め付けと体の震えでよくわかる。それはとても良いのだが、腰の振り方が緩やかになってきた。
いっぱい時間を掛けてと言ってはいたが、腰の振り方を見る限りその段階は通り過ぎている。
「あっ!? だんなさま? なに、を?」
ずっと背面座位で、ソリテールは男の股に座って腰を振っていた。
それが突然、ベッドに押し倒された。
繋がったままで、ソリテールは両手をベッドに突き、顔もまたシーツに埋もれた。
「おわかりでしょう? そろそろ私も、なのですよ。ソリテール様はどこに欲しいですか?」
突然四つん這いにさせられて、ソリテールは目を白黒させた。
今度は魔法を使えず、背後へ伸ばした手でスカートを引っ張り上げる。
シーツに埋もれた顔を何とか上げて振り向いた。
「だんなさまっていやらしい。私に言わせたいのね?」
たれがちな目が細まり、可憐な唇はだらしなく緩んでいる。
微笑んでいるつもりなのか自然に出た表情なのか、口角が微かに上がった。
「旦那様はどこに出したいの? 今からお口にしちゃっていいの? 私のおまんこが気持ちいいからそろそろなのよね?」
小振りでもきゅっと上がった丸尻は形が良い。そこに男の下腹が触れている。
最奥に届く逸物を根元ではきつく締め付け、奥では淫らな媚肉が絡みつく。
ワンピースの下では全身を上気させ、愛欲に染まった顔でこう言った。
「おまんこ……に、ね? わたしの奥、全部……旦那様で……♡」
細い腰を男の手が掴み、中に来ていた逸物がぬるりと入り口近くまで戻っていく。
抜けてしまうくらいのところでゆるゆると前後に動き、焦らすように亀頭が入り口近くをくすぐった。
少しずつ深くなって、それでも毎回入り口まで戻り、ソリテールはきゅっと両手でシーツを握った。
「やぁあぁんっっ♡ あっ♡ あっ♡ んっ♡ あんっ♡ おく、きてぇえぇぇ♡ あっ……はああぁんっ♡」
男の下腹が小さな尻を打ち、乾いた破裂音を響かせた。
太く長い剛直が、小さな雌穴を容赦なく何度も抉る。
小柄な少女に見えるソリテールを背後から犯すのは、酷く背徳的で暴力的だった。
にもかかわらず、尻を叩く音も結合部の水音も、ソリテールの甘い叫びがかき消している。
「あんっ、やぁあんっ♡ そこちがうのぉ♡ お尻のあないじめないでぇ♡ あっ、あむぅぅ…………ちゅうぅ…………っ♡♡」
ソリテールが尻を突き出すものだから、わざわざ腰を掴む必要がない。男の手は尻肉を掴んで、白い尻たぶを左右へ開いた。
穴が空いてるけども閉じてる窄まりは、白い肌の中で薄く染まっている。男は親指を添えて細やかな抵抗を押し破った。
シックスナイン中に十分ほぐしていたし、これまでの交わりで実用段階にまで開発されているもう一つの穴。
ソリテールは淫靡な笑みを浮かべて振り向き、長い髪を搔き上げてキスをねだった。
舌を差し込み強く吸って舌を吸い出し、互いを求めて体液を交換するためのキス。
「あんっ♡ んっ♡ んあっ♡ あっ♡ もうっ……♡」
「もう、ではなくて。また、でしょう?」
ソリテールは細い太ももを抱え持たれて、体をぐるりと回された。大股開きが出来るのは大魔族なのとは関係がなく、ソリテールの体が柔らかい。
後ろからだったのが正面からの正常位になって、美しい男に見下ろされた。
余裕そうな表情で口元はいやらしく歪んでいるが、額には汗が滲んでキラキラと輝いて、時折耐えるように眉間が寄る。
嘘吐きと指差される魔族のソリテールは正直に答えて、心と体が求めるものを訴えた。
「そう、なのっ……♡ また、だからぁ♡ わたしといっしょにぃ……んんっ♡ だんなさま?」
見下ろす男を抱き締めて、細い脚は男の腰に絡む。
膣肉は奥まで来ている逸物をきゅうと締め付ける。それでも奥が柔らかいのは、これから出されるものを受け入れるため。
体の中も外も男を逃がすまいとしがみつき、心はとっくに囚われている。
「きて♡」
「っ!」
男とソリテールはどちらが先だったか。
ソリテールの爪先がきゅっと曲がり、腕にも脚にも力が入る。奥深いところがピクンと震えると、あっと掠れた声を上げて顎が上がった。
「あーーーーーーーーーーーーっっ♡♡」
甲高い声で叫んだ。
子宮口に押し付けられた尿道口がどぴゅどぴゅと熱い精液を吐き出して、希望通りに内側から染め上げる。狭く蠢く膣奥が、温かく満たされた。
押し込むようにして根元まで突き立てられた逸物がひくひくと痙攣するのを、ソリテールは体の内側で感じていた。
男以上にソリテールは膣も尻も腰も震えさせ、男を包む肉ひだは蠕動する。
魔族なので孕めないが、男の精液を子宮に導こうとして。
「あ……、はぁ……♡ 中にいっぱい♡ だんなさまぁ♡ んーーーーー…………、チュッ♡」
絶頂の余韻に揺蕩いながら、ソリテールはキスをねだった。
千年生きた意味は、この瞬間にあると気付かされた。
▼
甘い言葉をたっぷり交わしてから。
ずるりと引き抜かれた逸物は、ソリテールが口で清めた。咥えられるのは半分と少しだけども、尿道に残る精液は残らず吸い出す。
咥えきれない根元近くと新たに濡らしたソリテールの唾液は、スカートの裾で優しく拭った。二人が交じり合った淫液で汚れてしまっても、フェルンの魔法で綺麗になるのだ。
「ねえ、旦那様? いつもは続けて何回もしてくれるのだから、一回だけでは物足りないのよね? おまんこに出してもらったけれど、お口にも欲しいわ♡」
「嬉しい申し出ですが、まだ明るい時間ですよ。暗くなる前にしなければならない事がありますから」
「そうね。旦那様はまだいるのだもの。急がなくても大丈夫なのよね?」
男としては次の瞬間にも遠くの部屋に戻されて、否。自身の世界に帰らせてもらって構わないと云うかそうあって欲しいのだが、現実的に考えてあり得ないとわかっている。
最悪はアウラが言っていた二・三カ月。無難なところではこれまで通り。
「私が連れられるまで少なくとも一週間はあるでしょう。それまではここにおりますよ。置かせて頂かないと困ってしまいます」
「もちろんよ。ずっといてくれていいわ♡」
「ありがとうございます」
「♡」
ベッドにペタンと座るソリテールに、男は優しいキスを送った。
ソリテールは続きをとねだるくらいなのだから期待に満ちた眼差しでいるし、男の余力はまだまだ残っている。とりあえず死なないでいられるラインを越えた程度なのだから、もう2・3回。欲を言えば5・6回と思うが、外はまだ明るい時間。夜に備えたあれこれの準備が必要だ。ベッドで為される準備ではなく、食事や入浴に就寝の準備である。
しかし、すぐに取り掛かるつもりになれない。瞬時に切り替えたら怒られた経験が数えきれないほどにある。
とりあえずは火照った体を冷ましたかった。
「窓を開けても構いませんか?」
「ええ、いいわ。私も窓を開けて波の音を聞くことが多いの。うるさいのは嫌だけれど、時々聞きたくなるのは不思議ね」
「私は海を見た事すら数えるほどしかありませんよ」
「そうなの? それだったら旦那様の初めてをいっぱいもらえるのね♡」
「お手柔らかに願います」
他愛ない言葉を交わして、男は窓を開けた。
閉じた空間に海風が流れてきた。ここでの季節は冬のようで、潮気を含む風は重く冷たい。それでも熱を冷ますにはいささか足りない。
密室が解かれた事で防音の魔法も解除されたらしく、波の音も聞こえてきた。
独りで聞けば厳かでいながらも物寂しい音なのだろうが、そんな情緒は一瞬たりとも与えられない。部屋のドアが、ドンドンと強く叩かれていた。
魔法で封じたドアで、音の行き来も皆無だった。いつから叩かれているのか部屋の二人には全くわからない。
首を傾げて見つめ合う合間もドアは叩かれ続けている。
窓辺の男よりドアに近いソリテールが、ベッドから下りてドアを開いた。
「あら?」
「………………何を、為さって、いたのですか?」
美貌を凍らせたフェルンがいた。
その後ろでは、フリーレンが無になっている。
「それは――」
「いえ、仰らないでください。わかりました」
「わかったのなら良かったわ。そう云う事なの♡」
「ですから何も仰らないでください」
フェルンが何を言ってるかわからない。ソリテールは後ろに控えるフリーレンに目を向けるが、左右に首を振るきりでやっぱりわからない。
勿論の事、窓辺に佇む男にもわからない。もしかしたら機嫌が悪いのか、くらいの推測は出来ている。
フェルンとてはっきりとわかっているわけではない。
鍵を失くしてしまった時から再会の瞬間まで、フェルンの乙女回路は完全に凍結していた。色事どころか愛や恋には全く関心がなく、そのような経験は皆無である。
旅の同行者であるシュタルクは修行僧のように研鑽を重ねる日々を送っており、そのような気配やら匂いやらをさせる事は一度もなかった。
だがしかし、ソリテールの全身から漂う女の匂いではない匂いを、フェルンは知らないのに直感した。
フェルンの生存本能が絶対命令を下したのだ。
『巨悪討つべし』
と。
暑くなってきました。
明日は猛暑日とか。
おそろしい。