※この作品はR-18です。

奉仕しないと帰れない部屋に囚われた男の業務記録   作:dolph

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数クリックの手間を惜しまない方は前話後書きをどうぞ。


子作り本番 フェルン▽

 成人してからの身長は幼少期の栄養状態が大きく影響する。如何に種が良かろうとも、環境が悪ければ育たないのだ。

 幸せな家庭に生まれ育ったフェルンは飢える事なく成長した。戦火に巻き込まれ家も家族も失ってしまったが、間を置かず元司祭であるハイターに救われた。ハイターはかつて聖都で高い地位にあり、貯えは十分にあった。やはりフェルンが飢える事はなかった。

 そこに加えて、フェルンは遠い部屋の鍵を持っていた。部屋の管理者としてフェルンを持て成した男は、幼いフェルンの健康と栄養状態にとても気を遣った。

 フェルンは小さかったので量を食べられないため、少量でも十分な栄養を取れるように、美味しいのは大前提だが自身の世界との食事の差異に惑わないように。男は栄養学すら修めて振る舞った。

 紛れもない善意によってフェルンはすくすくと育ち、鍵を失ってからも築いた土台はフェルンを支えた。

 大人になったフェルンの身長は、成人女性の平均よりやや上である。胸と尻は平均よりかなり上となる。

 

「フェルンくらい背が高ければああいう事が出来るのね。私だと届かないわ。フリーレンにも無理ではないかしら」

 

 ソリテールは傍らの共犯者を見やった。共犯と言っても、ソリテールに悪い事をしている認識はない。静かにしているのは観察に支障を来たさないようにだ。

 そして、ソリテールの隣で隣室の観察を続けるフリーレンにも悪い事をしている自覚がない。そんな事を考える余裕がない。真っ赤な顔で頻繁に固唾を飲んで壁の向こうを見続ける。

 

 生憎「少し離れたところを見る魔法」は大した効果がなく壁一枚を透かすのが精々だ。暗い視界が明るくなったり、拡大したりは出来ない。角度だって変えられない。

 見えにくいところを見ようとして、フリーレンは時々移動する。

 自分には縁遠く興味もない事柄であるはずだった。

 初めて見るものなので僅かばかりの興味がないでもないが、どうして見てしまうのか。

 フェルンが見せる知らない一面だからか、それ以外の理由があるのか。

 言い訳のしようがないほどに、フリーレンは隣室の情事に見入っていた。

 

 

 

 

 

 

 二人は互いに向き合って横たわり、但し頭の向きは反対になっている。

 男はフェルンの太ももに顔を挟まれ、フェルンは枕に頭を乗せる。どちらも頭を支えられているので楽な姿勢である。片手が少々不自由になるが長時間続けても疲れない。

 舐める舐められるのハードルを越えられれば、側位のシックスナインは初心者でも楽しめる。

 初めてのフェルンは口に含んで舐めていた。

 

「ちゅっちゅっ……、れろ…………。あむっ!」

 

 目を閉じて膨らんだ先端に口付ける。

 おかしな味はせず、突然伸びて口の中に入ってくる事もない。何度か口付けて、おかしなところではないと唇で悟った。大好きな兄様の体の一部なのだから、おかしいわけがないと疑った自分を恥じた。恥ずかしくてもおかしい事でないならば、兄様のためにしてしまえる。

 唇で食めば僅かな弾力を感じられる。握っていた所と違って柔らかさがある。口付ける内に唇と先端とで糸を引き、まだ舐めていないのにと思ったところで小さな割れ目に雫が滲んでいたのを思い出した。

 濡れた唇を舌で舐めとれば、唾よりずっと粘りが強い。量が少なすぎて味はわからなかった。

 舐め続けて口に含めば、もっと舐めとる事になる。それでも全く構わない。どんなものでも飲んでしまえると思う。

 

 心も体も理性も賛成したのだ。フェルンは口を開けて、男の逸物を口内に迎え入れた。

 することはわかっている。指を舐めた時と同じように、舌先でつつき、舌の腹で舐めて、舌の裏にも触れさせる。れろれろと舌を動かし、亀頭を舐め回す。

 先端を咥えたら両手で押さえている必要がない。自由に動かせる左手だけを逸物に添え、右手は小さくたたんで引っ込めた。

 体が切なくて何かを欲しがっている。しゃぶっているものが欲しいのか、もっと色々な事をして欲しいのか。この姿勢なら自分が何をしていても見えないはず。もどかしさをほぐすように、そっと自身の乳房に触れた。

 

「んっ……。ちゅっちゅっ、れろぉ……。んぅ……。ちゅぷ……。んっ……♡」

 

 しゃぶり続ける内に段々と深く受け入れて、口の中がいっぱいになる。時々抜ける寸前まで戻って先端を舐め回せば、粘つく汁が多くなってる。

 フェルンは尖らせた自分の乳首を摘まみながら、初めての口淫に我を忘れた。

 

 フェルンが頑張っているのだから、先導すべき男もすべきをしている。

 顔をフェルンのむっちりとした太ももに挟まれるのは、それだけで気持ちいい。その上、拙くても熱心にしゃぶってくれるのだ。少々物足りなさを覚えても、とても心地よくてこのまま眠ってしまいたくなる。

 無論、眠ってはいけない。そもそも立たせてしまったので、出さなければ眠れない。そのために然るべき準備をしているところだ。

 フェルンは良く濡らして指が二本入るところまでほぐしたので、挿入は出来ないでもない。それでも続けるのは、フェルンをよがらせ体を緩めさせるのと、ソリテールとは出来なかったシックスナインをしたくなったからだ。ソリテールの身長だと、側位のシックスナインでも難しいと思われる。

 フェルンだけにしゃぶらせてあれこれ指導するのは次の機会に。

 

「んっ! んっふぅ……! んっ……、ちゅぷぷ……、んっんっ……んっくぅ……」

 

 逸物にフェルンの温かさと柔らかさを感じながら、フェルンの割れ目を可愛がる。肉付きの良い太ももを抱え、伸ばした指で割れ目を開いた。

 割れ目の内側は、間近で見ると一層淫靡だ。濡れた肉は、見ているだけで食欲にも似た獣欲を煽ってくる。

 淫裂の始まりから小さな穴までを舐めれば、ぬるつくフェルンの味と、官能的な柔らかさが舌に楽しい。

 始まりのあたりに舌を押し当てれば、舌先に柔らかな陰毛を感じられる。フェルンの下生えは薄くて肌が透けて見える。どこぞの神官戦士と違って長くもない。それでも、媚肉の方へ一本二本と流れている。

 陰毛を指で退けてから、舌を僅かに震わせた。

 

 逸物への刺激が弱くなり、口を塞がれているフェルンが喉奥で鳴く。

 舌の腹には柔らかさだけがあったのに、乳首より小さな突起が膨らんできた。こっそり触っていたらしいフェルンはここを触っただろうか。

 自己主張し始めたクリトリスは包皮を被ったままでいる。舌と唇を使って剥いて押さえ、剥き出しの肉芽に吸い付いた。

 フェルンの太ももに力が入り、口の動きが止まってしまう。代わりに逸物を握る手にも力が入った。

 

「んっ! んぅ……! あっ! あんっ♡ にっ……、にいさまぁ……♡ あんっ、そこぉ……! そんな、吸っては……。んっ……あっ♡」

 

 風呂で軽く流しはしても、意識してクリトリスを触った事など一度もないフェルンだ。乳首以上に敏感なところが自分の体にある事を知らなかった。

 舐められているところだけでなく腰まで痺れるようで、自分の体なのに自由に出来ない。

 自分でも知らなかった自分を暴かれる事に、僅かばかりの恐怖と恥ずかしさと、それら全てを凌駕する幸福感があった。幸福感を翻訳すれば、快感となる。

 幸せで気持ち良くてもっとして欲しい。

 舐められているのは自分の秘部で、小水を出してしまうところ。そんなところを舐めさせることに申し訳なさを感じるが、抗えない。太ももに乗る顔を挟んでしまうし、押し付けるように腰が前に出る。

 摘まんでいた乳首を抓ってしまっても、痛いはずなのに気持ちいい。

 とろりと溢れているのはもうわからなくなった。とっくに奥までとろとろになっている。

 

「んっ、あっあっ……。わたしも、にいさまを……。はむっ……、んっんっ、ちゅる、じゅぷぷ……。んぅ……♡」

 

 握っていた逸物を思い出し、最初から深く迎えた。

 半分と少しまで頬張って、強く吸う。ふっくらとした頬が窪み、口内の粘膜が肉々しい竿部に密着する。赤い舌をピタリと逸物に這わせ、出来る限りに頭を前後に振り始めた。

 自分はあんなに濡らしてしまって舐められて、と云う事は溢れた汁を舐めとられて飲まれている。

 だったら自分も。

 しゃぶっているところから、何かを出して欲しいと思った。

 

 残念ながらフェルンのフェラチオはまだまだ拙くて、男を射精に導く技がない。位置関係が良ければ、ソリテールのように初めてのフェラチオでも射精させられたかも知れない。

 生憎、男は日中ソリテールに一度出して、そこまでの切迫感がない。

 シックスナインなので、フェルンは逸物の裏筋を舐められなかったし、そこが感じやすいところなのも知らなかった。

 フェルンに出来るのは夢中で頭を振る事と、与えられる快感を受け入れる事。

 

 男はフェルンの肉芽を吸い出しながら、大きな尻肉を撫でていた。おっぱいと同等に、触っているだけで幸せになれる尻である。

 汗ばむ尻をさわさわと撫で、長い指を伸ばして尻の割れ目に届かせる。尻肉を揉むのと同じくらいに、フェルンの肛門をほぐすのは重要だ。

 尻を突き出させて陰唇を揉んでいた時は周囲から責めるだけだったが、今は指先を肛門に当てている。フェルンは甘く鳴くばかりで拒まない。

 フェルンの震え方から何度か達しているようで、その度に指の下の窄まりが緩むのを感じた。

 指は立てるように押し当て、緩んでも引かずに留め、少しずつ圧を掛けていく。

 

「あっ? やっ!? にいさま、そこちがっ……! あっ!? んんっ♡ やん、だめ……、ですっ! やぁ、吸わないでぇ……!」

 

 フェルンは甘い痺れで体が緩み、どこをどうされているかもわからない。

 けれども、緩んだ体が元に戻ると、あってはならないところに何かを挟むのを感じてしまった。

 フェルンが気付かない内に執拗にほぐされて、吸われて舐められ甘く達してしまうと尻の穴も僅かに緩んだ。開くほどではなかったが、緩んだ隙に少しだけ進んできた。

 それが戻ると、男の指先がほんの少しだけ、フェルンの肛門に入っていた。

 外側から緩々と触るだけだったので、近くにあるもっと鋭い刺激に気を取られていた。しかし、内側に来られては、ほんの僅かでも気付いてしまう。

 反射的に拒否の叫びを上げかけたが、上回られた。

 股間の敏感なところを舐められていたはずが、内側に進んできた。

 とろけた淫裂の中を舐められ唇を強く押し付けられて、じゅるじゅると卑猥な水音が自身の股から鳴ってきた。

 溢れた汁を吸われている。

 小水とは違うけども、自分が股から出してしまったいやらしいおつゆ。舐めとるではなくて、吸い出された。

 肛門に入ってきた指は出ていかずに深くなって、汁を出している穴には違う何かが入ってきている。舌先で処女膜を探っていた男が、入り口にまで進めたのだと頭でもわかってしまった。

 羞恥心が悲鳴を上げて閾値を越えそうなのに、拒み切れない。兄様にされている事で、兄様のする事なら間違いはなく、恥ずかしくても気持ち良くて、羞恥心が焼き切れたように頭の中が真っ白になった。

 

 

 

 フェルンは、あぁと虚ろな目で天井を見上げ、豊かな胸を上下させて荒い息を吐く。

 未知の何かに全身を侵されて、体が虚脱していた。

 体中が熱くて敏感になっている。

 僅かな空気の流れでも、肌が敏感に感じ取る。目を瞑っていても、マットレスの沈み方からどこに手足をついているのかすら感じ取れる。

 自分の脚を跨いで、兄様が見下ろしていた。

 フェルンは自分の痴態を思い出して、ふいと横を向いた。

 

「……ひどいです。……あんな……あんな、恥ずかしいこと……」

 

 酷い事をされたはずなのに、恥ずかしくて仕方ないのに、体は未だに熱を孕み、疼き、求めている。快感の名残が心にも体にも、まだべっとりと絡み付いて離れない。

 子供じみた八つ当たりだ。再会した直後にも甘えてしまって、夫婦になって初夜を迎えた今も甘えている。

 

「痛かったかい?」

「……痛くはなかったです。でも……」

 

 でも、恥ずかしかったのだ。

 続きは言えず、頬に優しくキスを落とされた。

 唇にされたかった。

 

「驚かせたかな? 今度はフェルンに断ってからにするよ」

「…………断らなくても構いません。でも……、うぅ~~~っ!」

 

 あらかじめ言われてしまったら拒否出来ない。兄様がしたい事を断れるわけがない。

 それに口では何と言おうと、実際にとても恥ずかしかったが、それを上回るくらいに気持ちよかった。と言うことを言えるわけがない。

 子供のように駄々をこねる事しか出来なかった。

 しかし、いつまでも子供でいられない。すぐに大人の時間に戻ってしまった。

 

「フェルンもそろそろ大丈夫かな?」

「っ……。はい……」

「フェルンは初めてだから痛みがあると思う。痛みを消す事も出来るが――」

「いえ、必要ありません」

 

 男が言い終える前に、フェルンは拒否した。

 

「兄様に初めて愛して頂くのです。私の体に兄様を刻んでください」

「フェルン……」

 

 フェルンの体は快感に上気して目は虚ろだったけども、目に意思の光を宿して真っ直ぐに男を見た。

 大事な思い出になる行為なのだから、全てをありのままに受け止めたい。それに少々の痛みなら耐えられる自信があった。これまで魔族や魔物との戦闘で、腕を貫かれるようなこともあったのだ。それに比べたら、と思っている。

 

 男はフェルンの覚悟を受け止めた。

 スラックスのポケットから取り出した赤い回復薬はフェルンの枕元に置く。

 

「それなら、いいね?」

「はい」

「脚を開いて膝を立てるんだ」

「……はい」

 

 始めはパンツを穿いていても開けなかった脚を、フェルンは自分の意思で開いた。

 男の体が十分入れるまで開いてから、言われた通りに膝を立てる。

 濡れた女をさらけ出して、男を受け入れるために体を開く姿勢。

 処女であっても十分すぎるほどにほぐされたフェルンの割れ目は、股を開くだけで薄く開いた。

 開いた股の間に男の体が入ってくる。フェルンの目には、盛り上がる自身の乳房と、薄く茂る陰毛と、その向こうに勃起した男の逸物が見えた。

 

「フェルンはどこに入れるかわかってるね? 自分で広げてごらん」

「え……。でも、それは、兄様に……」

「俺は位置を合わせないといけないからね。それともフェルンがこっちをしてくれるかな?」

「い……いえ! ですが、その…………。わかり、ました……」

 

 フェルンはおずおずと両手を伸ばし、開いた股の間を指で触れた。

 触れた肉は自分でも知らない柔らかさで、外側なのにぬるりと濡れてる。

 穴の位置は割れ目の下の方になる。フェルンは指を進ませふわりと柔らかい陰唇を押さえ、左右に引いた。

 逸物を勃起させた男の前で、脚をM字に開き、濡れそぼった秘部を広げて、開きかけた膣口を見せ付ける。

 この次に何が起こるのか、処女のフェルンでもわからないわけがない。

 

「入れるよ?」

「はっ……いぃ……!」

 

 フェルンの唾と粘つく汁に濡れた亀頭が、開かれた内側に触れた。

 下から上までを一度だけなぞってから、位置を定める。

 入り口にぴたりと合わされ僅かに沈んだ。

 

「痛くても大丈夫でございますから!」

「……そうか」

 

 確実に痛いのだから、わざわざ痛くする意味はない。

 圧しては引いてを繰り返そうと思っていたが、フェルンの方から腰を揺すってきた。

 フェルンの処女膜が、揺すられる度に少しずつ押し込まれる。男もフェルンに応えると、圧に耐えかね裂け始めた。

 

「んっ……! あっ! にい、さま……! もっと、きて……!」

 

 一番太い亀頭がフェルンの処女に沈み、この時を待っていた処女膜が静かに裂けた。フェルンから処女の血が滲み始めても、フェルンは僅かに眉根を寄せただけで苦しそうな顔を見せないでいる。

 痛みはあっても、圧倒的な幸福感が麻痺させた。入ってきている。一つになろうとしている実感が多幸感をもたらして、破瓜の痛みすら喜びだった。

 

「あっ……んっ……。ちゅぅ……。んっ、じゅるる……。ちゅぷ、れろぉ……、んんっ!」

 

 フェルンが処女だろうと、男は何度もこなしてきている。

 入り口に入り始めれば、わざわざ手を添えて位置を定める必要はない。

 フェルンの体に覆い被さり、抱き締めて、口付けを送った。

 フェルンも男の背に腕を回し、強く強く抱き締める。降ってきた唇を貪って、舌を絡めて唾を啜った。その間も入ってきている。

 

 二本の指が根元まで入ろうと、逸物の方が遥かに太くて長い。フェルンの未通の穴をこじ開け押し広げ、抉っていく。

 フェルンの膣内は温かくて柔らかく、けれども強い弾力が抵抗となって押し返そうとする。狭い膣が締まる時は引かずに留まって、緩む瞬間を選んで進んでいく。貫かれた穴は傷となって血を流し、シーツを汚した。

 フェルンの爪先は頻繁に折れ曲がってシーツに皺を作る。男の体に抱き着いて、キスをする余裕はなく首筋に顔を埋めた。

 切なげに呻き、時に甘い声で鳴いて、熱く硬いそれが、フェルンの奥深くまで押し入ってきた

 

「フェルンの奥まで来たよ」

「あぁ……にいさま……♡ 嬉しいです。これで、兄様と一つに……。兄様のが……、兄様のおちんこが全部私の中に入ったのですね?」

「いや、それは……だな」

 

 奥まで届いたと宣言されてフェルンは恍惚とした笑みを浮かべたが、問いかけられた男は言葉に詰まった。

 

 比較対象がないので何とも言えないのだが、どうやら自身の逸物は長いらしいと自覚していた。

 ソリテールのように最初から根元まで入ってしまうのは少数で、奥まで届いたのを更に押し込まないと全部は入らない。押し込めるのだって相手を選ぶ。

 そこでフェルンは、奥まで届かせて指が三本分余った。フェルンの膣が浅いわけではない。男は自身の経験に照らし合わせて、人間の女性としては平均と判定した。ここから根元まで押し込むのは難しい。してしまうと、間違いなく痛みがあるし体を傷める。

 言葉を濁そうにも、触ったらわかる。正直に答えるしかなかった。

 

「全部には届かないけど十分フェルンを感じられるよ」

「全部ください。入って頂いたのは平気でした。痛くても大丈夫です」

「それは無理だよ。フェルンの体を傷つける」

「傷つけてくださっても構いません」

 

 フェルンの顔は、真剣そのものだった。

 

「痛いだけなら我慢してもらうが、これ以上入れると体を傷める。二度とセックス出来なくなるかも知れないんだぞ?」

「う……。でも…………、兄様の全てに来ていただきたいのです……」

 

 二度とと言われさすがに語調を弱めたが、想いを捨て切れられないらしい。悲しそうで、どこか拗ねたように視線を逸らした。

 本来なら新妻の無茶に困るところだが、幸いなことに男は解決策を持っていた。そもそも、始めはそちらで行こうと思っていたのだ。

 

「入れたばかりだからフェルンはまだ痛いと思う。その痛みが完全に消えるが俺のが全部入るようになる。痛いけどここまで。痛みは消えるが全部入る。フェルンはどっちがいい?」

「全部来ていただきたいです!」

 

 どこかのクルセイダーと違って、フェルンは痛いのが好きなわけではない。初めてを刻んで欲しかっただけだ。痛みを感じている今、一つになれた実感は鮮明に体に焼き付けられた。

 目的を達成した以上、痛い事に拘る意味がない。

 

「それなら……」

 

 男が手を伸ばし、掴んだのは赤い回復薬である。

 

「手を離してくれるかな?」

「……はい」

 

 フェルンは、男にしがみつくように抱き着いていた。

 中でも外でも出来うる限り近付いて溶け合っていたかった。が、離せと言われたら仕方ない。頬こそ膨らませなかったが、唇はちょっぴり尖らせた。

 

「あっ……」

 

 男が体を起こし、奥まで来ていた逸物がぬるりと抜ける。

 男の顔よりもそちらを注視していたフェルンは、跳ねるように反り返った肉棒に赤いものが付いているのを見て、恥ずかしくも嬉しく思った。あれは初めてを捧げた証なのだから。

 

「フェルンはもう一度広げるんだ」

「……はい」

 

 一度目はとても恥ずかしかったが、二度目となれば抵抗は少ない。

 さっきと同じように脚をM字に開き、充血して破瓜の血に濡れた割れ目を指で広げた。一度挿入を許して処女を捧げたので、小さかった膣口は最初より大きく開いている。

 そこへ男は亀頭を潜り込ませ、フェルンの下腹に赤い回復薬を垂らした。

 水よりも粘性が高い液体はフェルンの下腹を流れ、可愛いおへそに溜まって、シーツに滴ったのもあり、男と繋がろうとしている股の間にも伝っていく。

 

「あうっ!?」

 

 男に腰を掴まれ、一度開いた道を一番奥まで貫かれた。ほんの一瞬息が詰まって、顎が上がった。

 奥の壁に当たっても止まらず押し入られ、体の芯まで響いたけれど痛みはない。最初の挿入で感じた痛みも消えている。

 体の中に大きな圧迫感があって、股間には男の股間が触れているのも感じられた。体を見下ろしても入っているところは見えないが、陰毛と陰毛がこすれ合っているのは見えた。下腹に掛けられた赤い液体が消えているのに気付いたのはその後だ。

 

「今度こそフェルンの中に全部入ったよ」

「はい……。お腹の中に兄様がいらしているのを感じます♡」

「痛みもないようだね」

「まったくございません。それで……その……。この後は……?」

「大丈夫とは思うけど、もう少しこのままで」

「はいっ。……ちゅっ♡」

 

 繋がったまま、男はフェルンの上に体を倒す。

 近付いてきた男をフェルンは待ち構えていたかのように抱き締めて、キスを送った。

 

 破瓜の痛み消しに何度も使われてきた赤い回復薬である。

 瞬間的に効果を発揮して傷を癒すので、処女を切り裂かれても痛みを感じる時間がない。但し、瞬間的に癒してしまうのが良いとも悪いとも言えないところ。

 挿入時に使用すると中に入ったまま回復する事になり、膣内の形が男に合わせて再形成されてしまう。膣は柔軟性があるので広げられたのが戻らないと云う事にはならないのだが、深さは別である。切り裂かれて押し込まれ、男を全て受け入れられる形に変えられる。

 と云う事を何度も経験してきた男だが、それらの主目的はあくまでも破瓜の痛みを消す為であって、膣を深くするためではない。

 深くするためだけに赤い回復薬を使用したのはフェルンが初めてだった。

 

「あっ……あの……、兄様? この後は……、動くので、ございますよね?」

「そうだよ」

 

 深く繋がって抱き締め合って、啄むようなキスを繰り返す。

 その内に、フェルンの顔が変わってきた。僅かながらに焦燥感を浮かべて、心の声を押し出すように訴える。

 大好きな兄様と結婚出来て、念願の初夜で、子作りで、奥にまで挿入してもらっている。

 体の真ん中に自分の体ではないものが深く突き刺さっているのに、異物感を余り感じない。体の奥で何か素晴らしい事が起こっているようにも感じている。

 上に乗られて体重を掛けられているのも好ましい。中からも外からも圧迫されて、兄様の存在をとても強く感じられる。

 どれもこれも素晴らしくて、幼い日に見た夢が実現しているのに、どこか何かが足りてない。一体何が足りないのか。

 フェルンの知識と意地と羞恥心が、肉体の欲求を代弁した。

 

「男の方は、最後に出す……、のでございますよね? 兄様も、私の中に……」

「フェルンは何を出すのか知ってるね?」

「……知っております。でも兄様が仰ってください! 私が口にするのは……はずかしい……です……。んぅ……」

 

 男は小さく含み笑いをして、フェルンの頬に口付けた。ここまでしているのに恥ずかしがるフェルンがとても可愛らしい。

 しかし、可愛いからと言ってからかってはいけない。フェルンはこの世界でもやや特殊な育ちをしている。それなりに学んでいるだろうし、異界の部屋を訪れていた頃に色々教えてもいる。知識はあると思えるが、十分に備えているかは不明なのだ。

 

「フェルンの中に出すのは精液だね。フェルンは俺のちんこをしゃぶっていてくれただろう? 亀頭の先に尿道口があるのも見たはずだ。そこから精液が出るんだよ」

「精液……。あの……、手や口でしている時にねばねばしたのが出てきました。それとは違うのでございますか?」

「それは先走りだね。男も感じると出てくるんだ。いっぱい濡らしたフェルンほどじゃないけど」

「おっしゃらないで、んっ……、ください……」

「悪い事じゃないと言っただろう?」

「はぃ……。はぁ……、ふぅ……。んっ……」

 

 正常位で挿入したまま抱き合って、二人は全く動かない。

 と思ってるのはフェルンだけで、男はフェルンが気付かないところで動くともなく動いている。

 フェルンの子宮口に押し当てられた亀頭は、動いていなくとも圧を掛け続けている。むしろフェルンの方がはっきりと蠢き、中に入っているのを確かめるように締め付けた。

 入っているのを確かめたフェルンは目が揺れて、男の顔を見れなくなる。

 

「フェルンの中で出すんだ。おまんこの中だね。フェルンに全部入ったちんこがフェルンの奥に触れてるのがわかるよ。そこに向けて出すわけだ」

「はっ……はぃ……。んっ……はぁ……あぁ……。そ、そこに、で、ございます、ね?」

「その奥にあるのがフェルンの子宮。このあたりかな?」

「あっ……はぁ……。あんっ……、にいさま……。そこ……、あつい、です……」

 

 最初に挿入した時のように、男は体を起こしてフェルンの下腹を撫でた。

 

「俺のちんこが入ってるのもこの奥だ」

「兄様のおちんこ……。私のおまんこに……」

 

 教えられたことを復習するように、フェルンも自身の下腹を撫でた。

 

「だけど、入れたら勝手に出るわけじゃない。フェルンの中で動いて、俺の方でも良くならないと出てこない。フェルンは先走りを見たんだろう? あれと一緒で、刺激して気持ち良くなってくると出てくるんだ。射精って言うね」

「しゃせい……。兄様のおちんこは、私のおまんこで動くと気持ちよくなれるのですか?」

「それは勿論。それに俺だけじゃない」

「あっ…………」

 

 ずっと奥に留まっていた逸物がゆっくりと、しかしフェルンにもわかる速さで引き抜かれていく。

 逸物に付着していた処女の血は、滲んで薄れてほとんどわからない。フェルンの媚肉に根元まで埋まっていたものだから、入っていたところ全てがフェルンの愛液に塗れている。

 男は完全に引き抜いてから、亀頭だけをフェルンの膣に潜らせた。

 浅いところで前後に動くと、ぬるりと入ってしまう時もあれば、強い弾力に押し返される時もある。

 引き抜く時は毎回締まるものだから、押し出されるようにも、逃がさないように咥えたがっているようにも感じられる。

 

「にっ、にいさまぁ……! もっと……、もっと奥にも……きてください……」

 

 フェルンの顔が切なく歪んで、すがるように腕を伸ばす。男の胸には届いたけれど、指先が胸板を掻くだけで抱き締められない。

 

「フェルンの腰が動いてるよ。奥まで来て欲しいのかな?」

「えっ? あっ! …………はぃ。だから、奥にと、言っております……」

 

 亀頭が処女膜に触れた時も、フェルンは腰を揺すっていた。その時は意識して動いていたが、今度は完全に無意識だ。

 意識に上らないフェルンの女が、奥に来て欲しいと訴えている。

 抜けそうになった亀頭を締め付けるのも無意識で、入ってきたものを逃がすまいと蠢いた。

 

「出す時は一番奥で出すよ。すぐに出るわけじゃないから、今はまだ必要ない」

「でも……でも、奥に……。兄様のおちんこを……。おまんこの奥に……。あんっ……。あぁ、にいさまぁ……」

 

 男は軽く腰を揺すって浅いところを行ったり来たり。

 フェルンも動ける範囲で揺するものだから、抜けてしまう時もある。濡れた入り口を出たり入ったりするときは、くちくちと小さな水音が鳴った。

 男は深く入れない代わりに、両手をフェルンの胸に置く。

 指を開いて乳肉を鷲掴みし、むにゅんと形を変えさせ揉み始めた。愛らしい突起は指の股に挟まれて、これでもかと尖っている。

 乳首は弄らずたぷたぷと乳房を揺らし、フェルンの柔らかさを堪能する。

 

「俺はフェルンの中に入れてるだけでとても気持ちいいよ。だけど、フェルンにも気持ち良くなってもらわないと困る。セックスは子供を作るだけじゃなくて、とても良いものだからね」

「はっ……はい……。兄様とこうしているだけで、とても気持ちいいです。おっぱいを触られるのも、乳首を摘まんでもらうのも……。あと……それと……。おまんこに、おちんこが入っているのも……」

「それで?」

「それで……だから……おくに……」

 

 フェルンは、口に出来なかったことが出来るようになってきていた。ほのめかしたり言葉をぼかしたりではなく、それそのものを口にする。

 最初の挿入で処女膜を貫かれた時は抵抗が大きかったけれども、奥まで入られてからの二度目の挿入はずっと滑らかだった。それと同じように、一度口にしてしまえば二度目はずっと舌に乗せやすい。

 

「兄様のおちんこで……」

「俺ので?」

 

 男は名残惜しく感じながらフェルンの胸から手を離し、ベッドに突いた。

 ゆっくり体を倒すと、胸を掻いていたフェルンの手が首筋に伸びてきた。フェルンを潰してしまわないよう気を付けて体を近付け、双丘が胸板で押し潰される。

 フェルンは構わず男の体にしがみつく。ぎゅうと抱き締め、艶やかな唇を男の耳元に寄せた。

 何度もされたように、自分からもしたように、唇が耳朶を掠める距離で囁いた。

 

「兄様のおちんこをおまんこの奥まで入れてください。私のおまんこでおちんこを気持ちよくしてください。私のおまんこも……」

 

 そこで言葉を区切って、はあと熱い息を男の耳に吹きかけた。

 

「私のおまんこも、兄様のおちんこで気持ちよくしてください……♡ あっ♡」

 

 卑猥な言葉を卑猥だと自覚せず、フェルンは体の欲求を素直に告げた。

 フェルンの告白で、入り口を撫でていた亀頭がゆるゆると深くまで入ってくる。

 形を変えられても処女だったのだから、入ってくる時は押し返そうとする弾力があるし、逸物を包む膣肉にも固さがある。

 けれども阻むほどではない。フェルンの意思も体も、奥まで来ることを求めている。フェルンの求めに応えて、先端がフェルンの最奥に触れた。

 破瓜と、赤い回復薬で作り変えられた時と、これで奥まで届いたのが三度目となる。

 

 フェルンは男の頭を抱くようにして耳元で囁いていたので、男からはフェルンがどんな顔をしているのか見えなかった。

 

「兄様のおちんこで私のおまんこがいっぱいになってます。おまんこの中でおちんこをいっぱい動かして、いっぱい気持ち良くなってください。私のおまんこの中で……、兄様の精液をいっぱい出してください♡」

 

 始めは偶然だった。

 正直な気持ちを告白する自分はきっといやらしい顔をしている。恥ずかしい。見られたくない。だから顔が見えないよう耳元で囁いた。

 今度は違う。

 耳元で「兄様に私の全てを捧げます」と囁いた時、兄様の反応が変わったのを覚えていた。囁いた直後に、スラックスの上から撫でていたのを直に握らされた。耳元で小さく囁けば反応を得られると覚えたのだ。

 同じようにすればきっと興奮して反応してくれる。欲しがってるものを与えてくれる。焦らすことなく奥まで来てもらえる。

 

「あっ♡ ……にいさまのおちんこが、おまんこの奥に来てるの。……わかります♡ あっ……、あっ、あっあっあんっ! あっ、あっ? あんっ、にいさまぁ……!」

 

 確かに、フェルンのした事は大正解だった。

 フェルンに包まれた逸物が一層硬くなって僅かに膨らむ。フェルンは自分の一部と錯覚するくらいに馴染んでしまったけれども、確かに入っているのだと感じられた。

 それがずるりと引き抜かれ、間を置かず奥に戻ってきた。

 処女を捧げたばかりの女の穴を、いきり立った怒張が蹂躙する。

 

「あんっ、あんっ、あぅっ……、あっ……はぁっ……。んっ、あぁっ! ひゃあんっ! あんっ、らめぇ……! あぁんっ♡」

 

 狭かった膣口を目一杯広げられて、一番奥まで同じ広さに広げられる。

 奥に来られる度に見えるものが変わっていき、どこにいるのかわからなくなった。

 

「ダメな事はないだろう? フェルンの全てを捧げてもらうんだ」

「はいっ♡ にいさまにぜんぶっ♡ あんっ♡ おくまでっ、きてますっ♡」

 

 物足りないと思ったものを完全に満たされた。

 どこにいるのかわからなくても、愛しの兄様だけは見えている。愛し合っている。子作りのために深く繋がっている。体の奥に隠れた女の器官に男の一部が入ってきている。

 挿入前から何度も達したフェルンの雌は、蕩けて淫らな肉になっている。逸物を深く咥えて離さない。膣肉の淫らさがフェルンになったようで、愛欲に蕩ける顔を隠さず見せた。

 今日まで知らなかった快感と、愛されている多幸感と、もっと愛したくて愛しさが溢れてくる。

 

「んっ、あっ♡ あっ♡ あぁっ♡ にいさまのおちんこ、きもちい、です♡ おまんこにきてっ、おまんこもぉ……♡ やあぁんっ♡」

 

 淫靡な熱に浮かされて、けれども半分近くは意識して。

 ここに至るまでに、何度かいやらしい言葉を言わされそうになった。口にしたら悦ばれた。

 そうと感じたフェルンは、男を悦ばせるようと卑猥な言葉を口にする。

 口にしただけ夢中になれて、愛の行為に没頭出来る。

 何でも口にしてしまえるのだから、腕を掴まれるくらい大した事ではない。

 両腕を囚われながら腰を打ち付けられて、豊かな乳房がぶるんと暴れた。

 

 見下ろす男には壮観だった。

 腰を振る度にフェルンの胸が揺れている。晴れて結婚したのだから自由に出来る大きなおっぱい。

 揉んで吸ってはしたけれど、まだ挟んでいなかった。ここに滞在している間に絶対しようと心に刻む。

 フェルンの膣は処女の固さが取りきれないが、ピッタリの形に再形成したので隙間なく密着してくるのがとても良い。フェルンの素質も優れていると思わされた。

 

「はうぅ……♡ あっ、にいさまぁ♡ にいさまと愛し合えて、幸せです♡」

 

 動きを止めて奥の壁を押しやれば、フェルンは蕩けた笑みで悦びを口にする。

 潤んだ目も上気した肌も、半開きで閉じ切らない唇も、どこをとってもいやらしい。

 

「もちろん俺も幸せだよ」

「~~~~~~~~~~っ♡♡ ……わたし、うれしいです♡」

 

 フェルンの膣肉が痙攣して、男の逸物をきゅうきゅうと締め付けた。

 何とか言葉を返せた時にはとろりと緩み、さっきまで処女だったとは思えない柔らかさで男を包む。

 

「……続けるよ?」

「はい♡ わたしのおまんこでおちんこ気持ちよくしてください♡ あっ♡」

 

 ずっと正常位でいるけども、今度は少しだけ違いがあった。

 フェルンに応えて、男からもフェルンの体を抱き締める。間に何も挟まず裸で抱き合って、深く繋がったまま。

 

「あむっ……、ちゅっちゅっ、ちゅるる……。れろ、んっんっ……んんっ♡」

 

 唇を重ねて舌で舐め合う内に、男はフェルンの肩を抱く。

 何が起こるか知らないフェルンは、恍惚と舌を伸ばして男の体にしがみついた。

 フェルンの股は大きく開いたままで、つま先はシーツに皺を作っている。脚を伸ばして膝で曲げ、男の腰に絡みつかせる技はまだ知らない。

 そんな事をしなくても、男は離れるつもりはなかった。

 フェルンの肩を抱いたのは、フェルンを逃がさないためなのだから。

 

「あ゛っ♡ ……いまの、深くて……。あ゛っ♡ あ゛っ♡ ん゛っ♡ あんっ♡ これぇ……、あ゛っ♡」

 

 男の股間がフェルンの股間に打ち付けられて乾いた音を立て、フェルンの中では男の逸物が奥を叩いた。

 肩を押さえられているので、フェルンの体は逃げられない。雌の穴を入り口から一番奥まで全部使って、男の欲望を受け入れる。

 男が往復する毎に、フェルンは甲高い声で鳴く。

 奥に届くときは乾いた音を立てるだけあって、フェルンが垂らす淫液が飛沫となって二人の下腹を濡らし、散らないものはフェルンの尻の割れ目を伝ってシーツに吸われる。

 結合部の水音もじゅぽじゅぽと濁ってきた。

 しかし、どちらも二人の耳には届かない。悲鳴にも似てきたフェルンの声でかき消された。

 

「あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛ あ゛っ、ん゛っ♡ あ゛あ゛っ♡ んぅ……。あぅ……。にいさまぁ……♡ あ゛っ♡」

 

 互いに抱き締めて密着しているけども、男はフェルンの顔を隠させない。

 キスの距離より少し離れて、腰を使いながらフェルンが乱れる顔をつぶさに見ている。

 

 フェルンは男に見られているのをわかっていても、抑えきれずに鳴き続けた。顎が勝手に上がって、叫ぶために大きく口を開いてしまって。

 心の何処かで乱れ過ぎてると思ったし、こんなに乱れたところは見せたくないとも思った。

 けれどもそんな自分は現れた直後に掻き消され、愛欲と快感を叫ぶだけの雌になる。

 こんな自分を引き出したのは兄様で、だから兄様は受け入れてくれる。優しそうで、だけどもとってもいやらしい顔で見下されてる。

 感じやすいんだな、とか、ここがいいのか、とか言われれば、涙を流して全肯定した。

 いつの間にか両手をシーツで握っていた。前から入れてもらっていたのが後ろからになっている。

 

「あ~~~~~~~~~~っっ♡♡ お゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ はっ、はいぃ……、フェルンのおまんこ、感じやすくてぇ……♡」

「いい子だ」

「あ゛いっ♡ ふひゅっ……! にいさまも、フェルンのおまんこでぇっ♡」

 

 男の下腹が大きな尻を叩き、正常位よりも軽やかな音を立てる。

 後ろからでも肩を掴まれて、男の逸物が容赦なくフェルンの子宮口を何度も叩いた。

 フェルンは顔を見られながらでも淫らな叫びを止められなかったのに、顔を見られていなければ枷をなくしたように淫らに叫んだ。

 

「あんっ、そこちがいまっ……! あ゛っ♡ らめ、はうっ♡ あ゛っ♡ くうぅ……、あーーーーっっ♡」

 

 後ろから雌穴を犯されて、大きな尻を揉まれて開かされる。

 前戯の最中にほぐされていた窄まりは、フェルンが垂らした淫液で濡れ光っていた。

 そこへずぷりと親指を捻じ込まれても、フェルンの体は拒めない。熱くされた尻穴が悦んでいる。

 

 どの穴も嬲られて男に使われているのは、大体フェルンの自業自得である。

 フェルンは大いに乱れて感じているので悪いことばかりではないのだが、男はここまでフェルンを責めるつもりはなかった。なのにしているのは、フェルンに煽られたからである。

 フェルンが目的をもって意識的に敢行した囁きは、男の劣情をひどく煽った。

 興奮させられたし、そこまで言われるならその気にもなってくる。フェルンは責任を取らなければならないのだ。

 日中にソリテールとしていたのも細やかな助けとなって、一度も出すことなくフェルンを犯しぬいていた。

 が、胸も尻も豊かで中の具合も良いフェルンを相手に、いつまでも出さないではいられない。温かいフェルンに包まれて、大分前から迫っていた。体位を変えたのだって持たせるためだ。

 フェルンは後ろからでもとても良かった。

 

「フェルン、そろそろ出そうだ。どこに出して欲しいか言ってごらん」

「あっ♡ あっ♡ おっ、おまんこにっ。フェルンのおまんこに出してくださいっ♡ にいさまの、せいえき♡ おまんこにっ♡ ……あっ♡」

 

 子作りの本番なのだから、フェルンの希望は最初から決まっている。

 男はフェルンの尻に下腹を打ち付けて、尚も奥へ潜ろうと押し込んで、深くなってしまった膣の最奥に亀頭を押し付けた。

 精を捕らえようとフェルンの子宮口が開いて、尿道口がピタリと合わさる。

 フェルンが咥える逸物が、とくんと震えた。

 

「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡♡♡」

 

 フェルンの子宮目掛けて、熱い精液がどぴゅどぴゅと吐き出された。フェルンは澄んだ声で鳴いて、歓びに涙した。

 射精は長く、断続的にぴゅっぴゅと噴き出す。ぴくぴくと尻を震わせるフェルンは、全てを膣の中で受け止めた。

 

 

 

「あ…………うぅ………………。はっ……はずかしい、です……。んっ♡」

 

 絶頂の余韻から戻ってくると、フェルンは両手で顔を覆った。

 夢うつつで乱れても、自分がどんなことをしたのか覚えているらしい。

 

「おまんこに出して欲しいって言ったのはフェルンだぞ?」

「覚えておりますが……、恥ずかしいです。でも…………、あっ♡」

「少し激しくしたからね。フェルンの体は大丈夫かな? 万全に回復してからだから問題ないとは思うんだが」

「それは、大丈夫で、ございます。あんっ♡ …………でも、あんなに声を出してしまって」

「防音の魔法が掛かっていると聞いたよ。フェルンの声を聞いたのは俺だけだ」

「…………はい♡ んっ…………、あっ♡ あんっ♡ ……にいさまの……、大きいです……♡」

 

 その気になりさえすれば、一度や二度が五度や六度になっても萎えない男である。

 フェルンの中に放っても萎えさせず、抜かずにフェルンの中に収まったままでいた。今度はフェルンの体を起こした側位の形。

 フェルンの尻に下腹を押し付けながら、フェルンの乳房をまさぐっている。コリコリと乳首を弄るのも忘れない。

 

「フェルンが大丈夫ならこのまま続けたい。いいかな?」

「……はい♡ 兄様に愛して頂けるなら、何度でも♡」

「フェルンにも愛して欲しいけどね」

「もちろんでございます♡」

 

 そのまま二回目が始まった。

 時間を掛けて互いに高めて、フェルンはよくわからない事を叫びながらここではないどこかへ飛ばされた。

 

 三回目は乞われるままに胸を使って。口も使ったけれども技術が拙く、もう一度前から入れられた。

 

 その次は、フェルンの記憶に残ってない。

 

 翌朝目覚めたら、どこか気怠いのに絶好調だった。とても幸せだった気がするが覚えていない。

 少し残念に思ったが、同じベッドに兄様が寝ていて、腕枕で抱き寄せられていて、幸せの最高値を更新した。

 夢のようだったけど、夢ではなかったのだ。

 

 ずっと兄様の寝顔を眺めていたいが、残念なことにしなければならない事が色々ある。仕方なくベッドから起き上がった。

 色々なところやシーツがあれな液体で汚れているのは、「服の汚れをきれいさっぱり落とす魔法」で綺麗に出来る。伝説級の魔法なだけあって、ちょっと工夫すれば服の範囲を拡張して綺麗に出来るのだ。

 健やかに眠る兄様の頬に口付けてから、フェルンは部屋を後にした

 

 

 

 

 

 

「でゅわっ!?」

「………………おはようございます、フリーレン様。ソリテール様も」

「おはよう。旦那様はまだ寝ているの?」

「……はい。まだお眠りになっています」

 

 部屋を出たフェルンは、フリーレンとソリテールにばったり出くわした。

 ソリテールが普通に挨拶を返してくれたのはいい。

 しかしフリーレンは、フェルンの顔を見るなり飛び退いて、両腕を肘で折り曲げ盾にするかのように突き出した。

 どうにも様子がおかしい。顔が赤いし、昨夜はよく眠れなかったのか目の下に隈がある。

 昨夜はとても幸せでぐっすり眠れたフェルンは、持てる者の余裕でもって睡眠不足らしいフリーレンを哀れんだ。

 

「フリーレン様はよく眠れなかったのでございますか?」

「ああ、それはね――」

「まてーーーーーーーーーーっ!!」

 

 フェルンは目を瞬かせた。

 フリーレンが朝に弱いのはよく知っている。今朝は昨夜の事でフェルンも少々寝坊気味であるが、フリーレンが起きるには少し早い。それに、起きたばかりのフリーレンは基本的にぽやぽやしている。

 それなのに、フリーレンは素早くソリテールに飛びかかって口を押さえた。

 起き抜けと云う事を措いても、フリーレンがあんなに素早い動作を見せるのを、フェルンは初めて見た。起きたばかりなら絶対にあり得ないと断言できる。

 

「フリーレン様はどうかなさったのでございましょうか? 何かご心配なことがございましたら」

「なんでもない。なんでもないからフェルンは心配しなくていいよ。ソリテールがバカをしないか心配なだけだから」

「ソリテール様が? 私たちの言葉は聞いてもらえなくても、兄様にお願いしたら聞き届けてくれると思いますが……」

「旦那様とフェルンは――」

「だから喋るな! フェルン! あいつをすぐに呼んで来て。ソリテールに喋るな聞くなって言わせて」

「………………はあ?」

 

 フェルンは首を傾げて昨夜の寝室に戻った。

 幸せ成分を限界以上に充填されて、フリーレン以上にぽややんとしているフェルンである。フリーレンの明らかな異常に首を傾げつつも、まあいいかと流してしまった。

 フェルンの姿が見えなくなるなり、フリーレンはソリテールに詰め寄った。

 

「昨日見てたことは絶対にフェルンに知られないようにしろ」

「どうして? フェルンに知られるとフリーレンは何か困るの?」

「そうじゃ…………。そうだから喋るな」

「ふーん? あっ! フリーレンはまた見たいのね? エルフは性欲が薄いらしいからセックスを見たのが初めてだったのかしら? 私と旦那様が愛し合ってるところを見ていてもいいわよ?」

「………………それはいいよ」

「フェルンと旦那様のセックスだけが見たいのかしら?」

「そうじゃ…………。そうだよ……」

「だったらフェルンに話して次の時を教えてもらわないといけないわ」

「だからフェルンには話すな」

「どうして?」

「どうしても」

「それならフリーレンも旦那様に可愛がってもらったら?」

「絶対いらない!」

「……フリーレンが何を考えているのかわからないわ」

「わからなくていい。ともかく黙ってろ」

「旦那様がそう言うならそうするわ」

「…………」

 

 自分はどうして見てしまったのか。

 後悔する事しきりであるが、フリーレンは過去に戻る魔法を使えなかった。




日中暑くても夜は涼しい。
が、こんな時間まで書くのは割とあれ。
週末ならまだ良かったが。

今年も折り返し地点となり、前半は随分と投稿したなと思います。
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