奉仕しないと帰れない部屋に囚われた男の業務記録 作:dolph
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フリーレンが伸ばす手を見て、男の脳裏を古い記憶が過った。
美女姉妹の三女へ男性器の扱い方を教えた時の事である。美姫と呼ばれるのにそちらの経験皆無だった彼女は、二本の指で摘みながら『ゆで卵よりやわらかい』と宣うた。あれはとても凄く危険が危なくてヒュンと来た。強い意思を保てなかったら逃げ出していた事だろう。
その時と同じ悪寒をフリーレンから感じてしまった。
フリーレンの目には固い決意が宿り、伸ばした手はぐわっと五指が開かれる。それは熊の振り下ろしか、はたまた虎の爪撃か。
反射的に待ったを掛けた。
「お待ちください! フリーレン様に触れられるのはとても望ましいのですが、繊細な部分ですのでまずは軽くお願いします」
「……やっぱり魔族だ。ソリテールに騙された」
フリーレンは眉間に皺を刻んだ。
呪うのは噓を言ったソリテールではなく、魔族の言葉を信じた自分の迂闊さ。怠惰ではなく葬送の二つ名を与えられていると云うのに。
難を逃れた男は首を傾げた。魔族が嘘吐きなのは同意するところで、アウラとソリテールからわかりやすい嘘を吐かれた事がある。しかし今になって、ソリテールがこの場に影響する嘘を吐くだろうか。
フリーレンを騙して股間にダメージ、などと遠回りな嘘を吐くのは魔族の生態として考えにくいのもある。
「ソリテール様がどのような嘘を吐いたのでしょうか?」
「……それは力いっぱい握っても大丈夫だって」
「それなんて言わないでください」
それではまるで粗末なもののようではないか。
「だから……!」
フリーレンは顔を赤くして横を向いた。
実物を目の当たりにしても、言葉にするのは恥ずかしい。
「……おちんちんのこと」
言い終えてから、湿った目で男を睨んだ。色々されたのはエッチな事ではない気がするけれど、言わされるのはエッチな事だ。心の中でカウントを一つ積み上げる。
誤解と知った男は安堵の息を吐いた。ソリテールがフリーレンを使って攻撃を仕掛けたわけではなかったのだ。
「ソリテール様の言葉は必ずしも間違いではありませんよ。勃起してからなら強く握られても大丈夫です。むしろ強く握られないと刺激が弱いですから。それでも力いっぱいは不安なので様子を見ながらして頂けると嬉しいですね」
「ぼっき? ……どこかで聞いた気がする」
長く生きてるのだから、言葉を聞いた事はあった。そちらへの興味がなく魔法とも関わらなかったので、曖昧にしか覚えていなかった。
「勃起とは様々な要因でちんこが立つことを指します。今はしていません」
「ふぅん……」
男の股間に生える肉の棒は項垂れて柔らかそうだ。それが勃起する事によって大きくなるらしい。フリーレンは目指すものを知った。
ちらちらと男の顔を窺いながら、改めて手を伸ばす。今回は掴むのではなく、指を揃えて下からそっと持ち上げてみた。
「……硬くない。柔らかい」
「それはまあ、立っていませんから」
初めて触れる男の性器に好奇心が刺激されるのか、フリーレンは大胆に指で包む。軽く握って上を向かせるも、手を離せば下を向く。昨夜覗いたのとは違う形。難しい顔を見せた。
「むぅ……」
ふにふにと逸物を握るフリーレンは、じろりと男を睨み付けた。
睨まれた男は心外と言わんばかりに肩をすくめる。それがフリーレンの闘争心に火をつけた。
フリーレンはベッドにペタンと座ったまま後ずさりした。それでも手を伸ばせば届く距離。但し、左手を置いたのは男の太ももの上。
男がまさかと思う間に、フリーレンは上半身を倒した。
右手では何度もしていたように逸物を上向かせ、エルフの美貌を男の股間に近付けた。
▽
ソリテールの言葉は一先ず嘘ではなかった。他に色々言っていたのも嘘ではないと仮定する。もしも何か不味い事をしてしまったらソリテールが嘘を吐いた事になる。フリーレンは完璧な理論武装を整えた。
と同時に他の言葉も思い出す。敏感なところがどうのこうのと言っていた。フェルンがしていた反対側であるらしい。昨夜のフェルンは頭の位置が反対側にあった。反対側の反対側とは、すなわち裏側である。
そう思って観察すれば、あからさまに弱そうなところがあった。
男性器は肉棒と例えられるだけあって棒状の部分が大半である。皮が柔らかくたるんでいるのは伸縮性のためと思われる。先端部は丸みを帯びて、尿道口は小さな割れ目に見えた。
その境目に皺だか筋だかが寄っている。丁度ソリテールが言っていたあたり。ここで良いのかと男の様子を窺おうとしたが、さっき取られた態度を思い出してやめにした。
手で駄目なら口でと考えたわけだが、間近に見る男性器にちょっぴり怯む。女にはない男の匂いも怖気付かせる。
しかし、フェルンはしていた。舌を這わせて口に含み、深く咥えて頭を振った。弟子に出来て師に出来ない道理はない。
フリーレンは舌を伸ばし、目当ての場所にちょこんと触れた。何も起こらなかった。
「むむ……」
不本意な結果である。が、思い切った代償に気付いた事があった。
女にはない男だけの器官であるが、爆発するわけでも毒液を分泌するわけでもない。少々形が変わるだけで、肉体の一部に過ぎないのだ。
そうとわかれば恐るるに足らず。目を固く閉じて意を決し、パクリといった。
「あむっ!」
さっきよりも接触面積が多く、時間も長い。感触だけでなく微かな味も伝わってきた。人体なので基本は塩味。まさかと思うが汗よりも薄い味なのでそれはないと云う事にする。
感触は想像通り。上唇に触れるのはつるりとして柔らかい。舌に触れるのはたるんだ皮で、こちらは思った以上に柔らかい。
想像を越えなかったことに安堵して目を開けば、男性器の根元が見えた。ふわりとした短い毛が生えている。髪は銀色なのに、下の毛は色が違って金に近い。目の色も左右で違う。色々とちぐはぐな男だ。
それはそれとして、この次にどうするかを考えていなかった。
ソリテールは舐め方もどうのと言っていたと思うが、初めて見る情景に見入ってもとい驚かされて、細かいところまで覚えていない。とりあえずは右へ左へと舌を動かす。
男性器の棒状の部分は、揃えて手指に乗せているだけだったのを軽く握ってみる。
「握ったら動かせる範囲で上下に振ってください。舌の動きはそのように。歯に当たらない事だけを注意してくだされば結構です」
「…………」
頭の上から指示される。どういうわけか反発心が湧いてきて言われた通りにしたくない。しかし、全く未知の分野である。面白くなかろうと言われた通りにやってみると、すぐだった。
「んんっ?」
舌で感じるものは変わらなくても、上唇に触れる柔らかさが弾力を帯びてきた。
全く違うのは手で握っているところ。明らかに熱さが違う。握る手を押し返すように硬くなった。どうなったのか一目見ようと口を離せば、手や口で支えなくても上を向いたまま。長くも太くもなって、反り返っている。
変貌に驚いたのは少しの間。大人の女性ではないだとか成熟してないだとか色々言われたが、自分の手と口が大きくさせたのだ。
むっふーと鼻息荒く、口角を上げて男の顔を見上げた。
「立たされてしまいました」
「な……、なんだよ……?」
優しい顔で見下ろされていた。それが無性に気恥ずかしくなって顔を逸らす。けれども、すぐにもう一度見てしまう。
見られているのが恥ずかしいのに嬉しくもある。そんな事で嬉しくなってしまう事が恥ずかしい。どうして嬉しいのかわからない。わからなくても見ないではいられない。
ずっと会いたかったけれど会えないでいた誰かに会えたような。郷愁にも似た切望感が湧いて、瞬時に満たされる。会いたかった誰かも、故郷もとっくに失くなったというのに。
そんな事を思うのは絶対におかしかった。
「……私に魔法を掛けた?」
自分が自分の知らない自分になっている。この男から何かされたからとしか思えない。
「私に魔力が皆無だと仰ったのはフリーレン様ですよ? 魔法は使いたくても使えません。魔法以外のアビリティやスキルを使ったわけでもありません」
「……じゃあ、なんで?」
アビリティやスキルとは何だとは言えなかった。
男は答える代わりにフリーレンの手を取り、立たされた逸物をもう一度握らせる。さっきと同じようにと言えば、フリーレンは素直に手を振り始めた。
「なんでと仰られてもフリーレン様がどのように感じられたのか私にはわかりかねます。何かご懸念がございますか?」
「…………別に」
もっと触りたくなって触られたくなったなんて言えるわけがない。顔を良く見せて欲しいとも言い難い。
言ってしまったら何かに負けた気がするし、拒み切れない何かを求められるような気もしている。
「でしたら」
「あっ……」
そっと抱き寄せられ、そのままベッドに倒れた。
どちらが上になるでもない向き合う形。横たわるなら身長差は関係ない。いつの間に移動させたのか、頭は枕に迎えられた。男の頭も同じ枕に。フリーレンが垂らした涎の染みは乾いている。
フリーレンの目の前に男の顔があった。引き寄せられるように近付いた。
「ちゅっ……ちゅっ……。んぅっ……」
二度触れ合わせてから唇を開いた。求めるままに舌を伸ばして貪って、同じように貪られて。男の顔を捕まえていた手を取られ、さっき握っていたところへ導かれる。
「今度こそ強く握ってください」
「……うん。ちゅっ……、ちゅる、れろ……」
キスをしながら勃起した男性器をきゅうと握る。さっきよりずっと熱い。反り返っているから先端が下腹に触れている。触れているところが熱くなってくる。
「私はこちらに」
「あっ!?」
フリーレンは小柄で背も低く、反対に男は長身で腕が長い。キスをしながら手を伸ばしたのは、さっきのキスでもされていたところ。その時はキスに夢中になっていたから気付けなかった。マッサージの延長であるので、男も一々断らなかった。
だけれども、宣言されてから触れられればわからないわけがない。その上、今度は間に何かを挟むことなく直接である。
男の長い手はフリーレンの小振りな尻を撫で、中指を先頭にして尻の割れ目を這い進み、フリーレンの女に届いた。
そこは温かく湿っていて頼りないほどに柔らかい。そっと押せば僅かに沈む。ぬめる中を滑らせて、上端にまで辿り着く。
「そっ……そこ……、は……」
「フリーレン様のおまんこですね。まずはゆっくりほぐしますから」
「う……うん……。んぅ……!」
互いに横たわって同じ枕に頭を乗せ、向き合っている。そのままキスを出来る距離なのだから、フリーレンは顔を俯けることも背けることも出来ない。揺れる目を男に見られても、恥ずかしいと思える余裕すらなかった。
そんなフリーレンをそのままにさせておく男ではない。
「私と婚約していただけませんか?」
「…………はあ!?」
色々な事を思って感じて戸惑って、心と体が知らなかった何かを求めているのが不安でもあり、けれども抗う気持ちは湧いて来なくてこのまま任せてしまうのが良いかも知れないと思い始めたところへ理不尽なほどに大きな一撃。
何もかもをも消し飛ばして頭の真ん中に居座った。
「今すぐではなく、いつか結婚しましょうという約束の事ですよ」
「そのくらい知ってる。なんだよいきなり」
「ですから今すぐにではなく、いずれという約束なのです。結婚は双方の合意が必須ですから、フリーレン様のお気持ちが変わったら破棄してくださっても構いません」
「だからって……急すぎだろ……」
「いつかの約束なら急でも構わないのではないでしょうか? 私はその日を待ち続けておりますよ」
「そうじゃなくて……」
「私はフリーレン様に触れたいと申しましたよ?」
「言ってない。お前が言ったのは『触れたいと思うものは多かった事でしょう』だよ」
「失礼いたしました。フリーレン様のお体を隅から隅まで触れたいと思っておりますよ」
「うぅ……」
顔を伏せようとして、こつんと額と額がぶつかった。驚いて顔を上げれば異色虹彩に映る自分の目。何度もしていたから、今度も極自然に近付いた。
触れてしまってから、こんな事をしてしまえば先の申し出を受けたも同然と気が付いた。隅から隅まで触れるのを許すも同じ。
だけど、と自己弁護する。
あくまでもいつかの約束であって今ではない。破棄する権利だってある。フェルンの事が浮かんで何か言われそうとは思ったが、そう言うフェルンだってソリテールが先に結婚してるのを知った上でだ。それに比べたら些細な事。
「んっんっ……、ちゅ……。あっ……♡」
色々思ったはずのあれこれは、キスを重ねる内に溶け消えた。
フリーレンの目が定まったのを見て、男は自分の言葉が正しかったと確認できた。
フリーレンはマッサージの段階から結婚がどうのと言っていた。
この地のエルフが持つ貞操観念か、それともフェルンが結婚したので師匠として何かしらの意地を発揮したのかはわからない。どちらであれフリーレンも結婚すれば良いと考えたのはその通りだったようだ。結婚相手が一人増えるが今更である。
しかし、いきなり結婚はフリーレンが言ったように急過ぎる。故に婚約である。とは言っても、婚約が成婚まで漕ぎ着けるかは別問題だ。
フリーレンは千年以上生きているらしいが、外見は未成熟な少女に見える。この地のエルフは成長にとても時間が掛かるらしい。フリーレンが自称するような大人の女性になるまで何千年、下手をしたら何万年掛かるか知れたものではない。
約束を破るつもりはない男だが、いくら何でも何万年も先の事を予定に組み込めるわけがなかった。
そして、だからこその婚約である。もしもフリーレンが本当に大人の女性だったら結婚も婚約も申し出てない。
求められるなら別であり結婚は肩書きが一つ増えるだけ。けども、管理すべきものが増えるのは少しばかり面倒である。
そこを押して婚約を申し出たのは、フリーレンが子供だからだ。
フリーレンは少女に見えようとも千年の時が磨いた美しさがあり、言葉は理知的だ。しかし態度が幼い。
自分は大人だと言い張ったり、細やかな達成を得意げに誇るのは子供そのものだ。
子供の我が儘や心配事をどうにかしてあげるのは大人の仕事である。
フリーレンが聞いたら断固として否定するであろうが、この男の中でフリーレンは子供判定されたのだ。
それが決定的に噛み合ってしまったのはどちらも自覚がない。
フリーレンが家族諸共故郷を失ったのは、外見年齢と実年齢が等しかった幼い頃。
窮地はフランメに救われ庇護を得たが、フランメは師であって母ではなかった。本当に子供だったフリーレンが、自らに必要なものを知る由もない。それを無自覚に与えられ、無自覚に受け入れた。
幼かった日のフェルンが享受していたように、子供には甘く優しい男なのだ。
▽
前戯の前戯がようやく終わって、これから本当の前戯である。
単なるマッサージだった時からかれこれ一時間はほぐしている。経験皆無で性欲が薄いエルフであろうと、潤って、開いてきた。
ずっと手のひら全体で撫でていたのを、中指だけ先行させた。ふわりと柔らかい陰唇へ少しだけ潜り、指先が小さな突起を探り当てる。軽く圧してやるとフリーレンが跳ねた。
「あっ♡ ……な、なに? いまピリッとした?」
「私の指がフリーレン様のクリトリスに触れたのですよ。痛みがございましたか?」
「ないけど……。クリトリスって……」
「ご説明しましょうか?」
「それくらい知ってるよ!」
長く生きているのだから、どこがどう呼ばれるかは知っている。知らなかったのは、そこを触れるとどうなるか。
性欲を覚えた事がないのだから、陰唇全体をじっくり揉まれてからクリトリスを撫でられればどうなるかなど知るわけがない。
初めての刺激は鋭かったけれど、甘く痺れるようだった。知らない魔法を手に入れた時よりも嬉しいようでいて、どういうわけか心が逸る。もっとして欲しいとでも言うように。
「あんっ♡ あっあっ、それぇ……ピリッとしてぇ……! あっ…………」
男はフリーレンの心が読めなくても求めに答えた。
中指の腹にぬめる肉を感じながら、指先で小さな円を描き始めた。撫でまわす内に柔らかな肉芽は弾力を帯びて、ここにいると自己主張するかのよう。
フリーレンは順調に感じていると思われたが、先と同じ訴えを聞いて動きを止めた。いくら自分は順調だと思っていても、実際にフリーレンがどう感じているかは別である。特にクリトリスは敏感な部分だ。やり過ぎると痛みがある。
フリーレンは初めてなのだから、言葉には真摯に耳を傾けなければならない。
「刺激が強かったでしょうか? 痛みはないと仰られたのでそのまま続けてしまいました」
「そうじゃなくてぇ…………」
「そうではないと?」
「うぅ…………」
同じ枕に頭を預けて向き合っている。顔を伏せる事も逸らす事も不可能な距離。
フリーレンの顔は真っ赤で口元が何かを言いたそうに絶妙に歪み、ついには両手で隠してしまった。
「だから……」
「だから?」
男の手はフリーレンの股間に貼り付いたままでいるが、いやらしく蠢いてはいない。代わりに腕全体に力を入れてフリーレンの体を抱き寄せる。
フリーレンが握っていた逸物が白い下腹に押し付けられた。その熱さに急かされたのか、消え入る声で囁いた。
「……よかったから。…………もっと」
エッチな事を言わされるのはエッチな事だけど、エッチな事をして欲しいと言うのはもっとエッチな事かも知れない。
死ぬほど恥ずかしいが、死んではいない。それにこの男が気を利かせていたら言わずに済んだはず。やっぱりこいつが悪いとカウントをもう一つ重ねて、
「あっ! こっ、こら! 見るなよぉ……!」
顔を隠していた手を剥がされた。
羞恥で目には涙が滲み、頬も額も耳も熱を持って真っ赤になって、何かを言いたいのだけれど何も言えない唇は開いては閉じてを繰り返し、男の唇がにやりと弧を描いたの見て心の悲鳴が口から出そうになったところを塞がれた。
「んん~~~~~~っ♡ ぷはっ! あっ、やっ、んっ♡ あっ♡ あっ、ちゅっ、んむぅ…………♡」
貪るように強く吸われて舌を吸い出される。抵抗せずに舌を伸ばして絡め取られ、フリーレンからも動かした。
口の中でくちゅくちゅと水音が鳴れば、フリーレンの股からもくちくちと小さく鳴っている。
男はフリーレンの股を掴むように伸ばした手を更に進めて、人差し指と薬指で肉芽の根を扱けば、中指は包皮が剥かれた肉芽に触れる。
包皮と変わらない柔らかさだったクリトリスが勃起して膨らんできた。指で押せば押し返す弾力がある。
「あんっ♡ あっ、こえでちゃ、うぅんっ♡ あっ、それ、こんなぁ……♡」
「構いませんよ。もっと聞かせてくれませんか?」
「エッチなこというなよぉ……! あっ、んっ♡」
塞がれた口が自由になれば、可愛い声で鳴き出した。
今度は顔を隠す余裕がなく、両手は男の体にしがみつく。
もっと触れたくなって、動かせる方の脚を上げた。フリーレンの右脚が男の脚に絡まれば、フリーレンの股の隙間も大きくなる。
細い太ももに挟まれて小さくしか動かせなかった男の手が、好きなだけ動けるようになった。
「あっ!? あっ、あっ、あんっ♡ あんっ、らめぇ……! エッチなこえきくなぁあっ♡」
「ダメですよ。もっと聞かせていただきます」
「ばかぁ……♡ あぁんっ♡」
三本の指でクリトリスを愛撫しているのに、手のひらは陰唇に押し当て奥を揺するように動かしている。まだ閉じていようと割れ目の奥から透明な汁が染み出して、男の手のひらをべったりと濡らしていく。
手のひらがフリーレンの股から離れるとにちゃりと粘着質な音を響かせながら幾本もの糸を引いて、千切れる前に再び押し当てられる。
何度も何度も繰り返し、フリーレンの声が高くなった。
「あっ………………!」
フリーレンは、勝手に出てくる声がエッチな声だとわかっていた。それが今度はわからない。口からではなく体の奥から込み上げて来た。
ほんの一瞬、どこにいるかわからなくなった。浮遊感すらあって視界が白い。
自分の体すら定かではないのに、抱き締められている事だけはわかっている。
婚約した男と裸同士で抱き合って、股の間をずっと撫でられ圧されて熱くなって、とろりと何かが出てきた気がすれば、自分の中で何かが弾けたような気もする。
乳首を摘ままれた時と同じようで、それよりも遠いところ。
一瞬の空白から戻れば、男の顔が少しだけ離れていた。
「なに……? ……………………いれる?」
枕に頭を乗せているのは自分だけ。男の体が自分の体に覆い被さっている。小さな体全てを包んでしまえる大きな体。抱き締められて包まれるのは安心出来た。
昨夜はフェルンの初夜を覗いていたのだから、一通りの流れを知っている。大きくさせて、濡れてきたのだから、次はと思った。
男は柔らかい微笑を浮かべた。
「それにはもう少し段階を踏みませんと」
「それじゃ、なに?」
「フリーレン様にお許し頂けなかったことをしようと存じます」
「……そんなのないけど」
「こちらですよ」
「んっ…………。あっ♡」
結婚の約束をしてキスをして色々なところを触られて、次は入れられると思った。許してないところはない。
許さなかったつもりはなくても、されなかったところはあった。
フリーレンの唇にそっと重なった唇は、小さな体を下がっていった。
顎を食み、首筋に小さく鬱血した痕を付け、舌を這わせながら尚も下がり、立たされてから戻れなくなったピンクの乳首に辿り着いた。
「さわるだけじゃ、ないのかよぉ♡」
なだらかなフリーレンが仰向けになると膨らみの視認が困難になる。それは言ってはいけない事であると搾精人形から叩き込まれた男は賢くも口を噤む。
しかしながら尖った乳首はこれでもかと訴えている。乳房が少々薄かろうと、乳首の愛らしさは全く減じない。
さっきはフリーレンが強張ったのを感じて控えたが、今度は遠慮なく口に含んだ。
「少しだけ訂正いたしましょう。触れるのは手指だけでなく、唇と舌でもでございますよ」
「そんなの後出しだろ? あっ♡」
「フリーレン様にも口でして頂きましたから」
「それはぁ……。あんっ♡ うぅ……、ちょっとくすぐったい……。ひゃんっ!?」
男の逸物を口に含んで立たせたフリーレンだ。それと、乳首を舐められるのは比べられるものではない。
尖った乳首に吸い付かれ、口の中で舐められている。先端をねぶられコロコロと遊ぶように転がされ、くすぐったいと感じた直後に鋭い刺激。
場所が場所だったら歯型が残りそうな、けども痛みを感じる直前に離れて優しく包まれる。
痛みを覚悟したのに与えられるのは快感だけ。落差で体が勝手に緩んでしまう。
「あっ!? そんな痕つけるなよ! そんなの見られたら……。あんっ♡ だからぁ……!」
乳首から離れた唇は薄くとも柔らかな乳肉を食み、首筋と同じ鬱血した痕を残した。
南方の夏だったら虫に刺されたと誤魔化せるが、北方の冬にそんなものはない。
乳房に付けられたキスマークが想像を誘うのは、フリーレンにだってわかっている。
「明日の夜までは残りませんよ。消す方法もございますからご心配なく」
「本当だろうな?」
「本当ですよ。私としては残しておきたく思いますが」
「だからって……。うぅ…………!」
反対の乳房へも同じように。下がっていく唇は留まる度に似たような痕を付ける。
へその上へは軽く触れるだけで尚も下へ。
ここまで来たら、フリーレンでもどこを目指しているか気が付いた。体のあちこちを這っていた男の手で、太ももを開かされたのだから。
「フリーレン様には先にして頂きましたから」
「そう、だけど…………!」
「フリーレン様の体の隅々まで、手指と口で触れると申し上げましたよ?」
「うあっ!?」
男はへそのやや下へ長い口付けを送ってから、顔を上げた。口角がいやらしく上がっていた。
そんな顔で見られるのは恥ずかしくも嬉しくてわけがわからない。けども、続いて見られたところは純粋に恥ずかしい。
開かされた太ももをぐいと押されて尻が浮く。
それは苦しくも何ともなかったが、男の指が股の間に伸びて散々弄られたところにもう一度触れてきた。今度は片手ではなく右と左の両方から。
感じた事がないところに外気を感じた。
「……フリーレン様はここもお綺麗ですよ」
「エッチなこというなよぉ……!」
「本当ですよ?」
「だからぁああんっ!? みるなさわるなひろげるなぁ……♡ んぅ……、あっ……、あぁんっ♡」
下着を脱がした直後は無垢な一本筋だった。
今や時間を掛けてほぐした甲斐あって、ふわりとした陰唇がピンク色に染まってきた。大きく股を開かせれば割れ目は薄く開いて内側の色を覗かせる。男は覗くだけにとどまらず、そっと開いた。
無垢な少女に見えようとも、そこは大人の女になろうとして、艶やかに濡れていた。
愛撫の最中は完全に剥いていたクリトリスは、手指が離れたので包皮を半分だけ被ってしまった。それでも愛らしく膨らんだままでいる。軽く撫でながら少し下へ。
男が思わず嘆息したのは淫靡な肉に埋もれた小さな穴。
フリーレンは千年以上生きているらしいが無理な運動や大きな外傷を避けて来たのか、あるいは回復魔法の効果なのかはわからないが、膣口には処女膜が残っていた。これについては同等に生きているらしいソリテールにも残っていたのでそう云うものだと思う事にして、処女膜である。
処女膜は膣口にある薄い肉ひだで、膜と云っても完全に塞いでいる事は稀であり、入り口を狭めるように付いている。処女膜の付き方は一部が裂けていたり半月状の穴があったりと個人差が激しい。いずれ失くなるものなので拘るようなものではない。
そこでフリーレンの処女膜は、完全な円形をしていた。
様々な処女膜を見てきた男であるが、ここまで整った形を見るのは初めてだった。破いてしまうのが惜しくなる完璧さである。
しかし、ずっと鑑賞しているわけにはいかない。フリーレンから真っ赤な顔で睨まれている。
「フリーレン様は風呂を使われた後なのでしょう? どこも汚れてはおりませんよ」
「そんなこと言ってないだろ!?」
乙女の大切なところが汚れているとか言われでもしたら、フリーレンだって恥ずかしいのだ。
言いたいのはこれからされそうな事について。しかし、最初に自分からした事でもある。
何と言えば良いかわからないし、敏感な部分を撫でられる度に言葉も意思も溶けてしまう。
撫でられて腰を震わせ、自分が知らないところからとろりと溢れ、感じる外気が温かくなっていた。
「あっ……」
温かいのは吐息だから。
そうと気付く前に、口付けられた。
「あっ? そんな……、そこ…………あっ。……あぁっ♡」
見下ろせば、股の間に男の頭。
たっぷり弄られていやらしい声を出させられたところを舐められている。
へそから下が溶けてしまった。溶けたところに何かを混ぜられ体中を駆け巡る。
「あっ♡ らめ、らってぇ……♡ あっ、やっ、んっ、あっ♡ あっ♡ あんっ♡」
片手で枕を握り、片手は男の頭に伸びた。
男の頭を剥がすのではなく、自分の股に押し付けるようだった。
男は唇で肉芽の包皮を剥いて舌の腹を押し付ける。
時に吸って時に舐めて、フリーレンの反応を伺いながら色々と試している。一番反応が良かったのは、唇をすぼめて吸い出してから舌先でつついた時。
頭を押さえられてる手に力が入るし、声も高くなってきた。
体の反応はもっと正直で、小さな穴から溢れている。割れ目の内側全てを潤わせ、男の舌にもフリーレンの味が乗った。
そちらにも口を付けて吸ってしまおうかと思ったが、それよりも先にすべき事があった。
「んあっ♡」
内側をれろりと舐めてから顔を上げる。
同時にしても良いのだが、真の主の不興を買った記憶は未だに鮮やかである。やり過ぎてはいけないのだ。
左手はフリーレンの下腹に置いて優しく撫で回し、右手は手首を返して中指だけ立てる。吸っていたところの少し下にあてがって、つぷりと潜った。
第二関節を越えたところで、フリーレンはされている事を自覚した。
「そこ…………。なか?」
「わかりますか?」
「……うん。おまんこの穴……だよね?」
「その通りです」
「おちんちんが入るところ?」
「……そうなります。ですから入念にほぐす必要があるのですよ」
「うん……。んっ♡ ……ちゃんと、はいるとこ、あるんだ?」
「フリーレン様のお体におかしなところはございませんよ」
おかしいどころか想像よりも熟れていた。
フリーレンは小陰唇も肉芽も全てが内側に隠れ、無傷の処女膜がある正真正銘の処女である。
男は段階を踏んで丁寧にほぐしていったから、未通の膣でも指が入っていく。そうなって貰わなければ困る。が、指の挿入が思ったよりもスムーズだった。
侵入を拒んで押し返される事がなければ、どこかに引っかかる事もない。なめらかな媚肉に包まれぬるりと入ってしまう。
けっして緩いわけではない。締まるときは全方位からキュッときつく咥え込まれて処女の固さを思わせる。
「痛みはないと思いますが、違和感などはございますか?」
「全然ないよ。入ってるのがわかる。いやじゃない。それに……。んっ……♡」
長い指は抵抗らしい抵抗もなく根元まで受け入れられた。中で軽く曲げて膣壁を掻く。フリーレンが小さく鳴けば、肉ひだは男の指を締め付ける。
来た道を戻ろうとすれば、一層固く締まってきた。
「あんっ……。そこも、する? それ……すき……♡ あっ♡ あぁ……♡」
狭い中を無理に動かすのは却下である。入ったのだから、出られるはずだ。フリーレン自身に緩めてもらう必要がある。
右手の中指は抜き差しせずに捻ったり曲げたりと内側から愛撫して、下腹を撫でていた左手の親指を伸ばした。太い指が触れたのは割れ目の上端。フリーレンがもっととねだったクリトリス。
「フリーレン様は楽に為さっていてください」
「うん♡ んっ♡ んっ♡ あっ♡ なかでもぉ……♡」
白い美貌が愛欲に緩んで、可憐な唇からは蕩けた声が零れ続ける。
時々枕を両手でぎゅっと握り、つま先が折れ曲がってシーツを掻く。それと同期して、男の指が閉じ込められて動かせなくなる。狭い中を更に狭めるものだから、指に絡みついていた愛液がとろりと押し出されて外へ溢れた。
小さなクリトリスは隠れられずに真っ赤に腫れて痛々しい。
始めは包皮を剥いて直に撫でたが、敏感な部分であるしフリーレンは初めてだ。フリーレンがまとうぬめる汁を挟んで撫で回す。直に触れないので刺激は弱くても、愛液が止め処なく絡みつくようなもの。
フリーレンの意思に依らずに腰が浮く。強く圧されて裏側からも擦られて、フリーレンは甲高い声で何度も鳴いた。
「あぁ……はぁ…………。んっ……。んっ!」
股に貼り付いた手が離れず、下半身は溶けて痺れてぐちょぐちょになってしまっていても、落ち着ける時はある。何度目かに落ち着けた時、フリーレンは両手を伸ばした。
それがわからない男ではない。
フリーレンの秘部を愛撫している間は獣欲にも嗜虐にも囚われる事無く真剣そのものでいたが、如何にも甘えたがりな仕草に苦笑をこぼした。
右手の中指と薬指はフリーレンの中に囚われたまま、左手はベッドについて体を倒す。
フリーレンの手が届く距離になるなり抱き締められた。
「おまんこ気持ち良くなってる……」
顔を合わせず耳元で囁くのは、恥ずかしいのではなく深く触れ合いたいから。
「フリーレン様に悦んでいただくのが私の喜びですよ」
「む…………。でも、お前も……。ずっと立ってる」
舐められている時は見えなかったが、手指でされてる時の男は体を起こしていた。
枕から頭を少し上げるだけで、男の股まで見えた。ただでさえ大きいのが、反り返って立っているのだから。
抱き寄せれば太ももに熱いものが触れてくる。
「フリーレン様!?」
「ほら……、こんなになってる……」
そろりと手を伸ばして触れているものを強く握れば、口に含んだ時と変わらない熱さと硬さ。
両手で包み、動かせる範囲で上下に振った。
男の声が上擦ったのが、不思議と気分が良い。
「……わたしのおまんこに、入れるんだろ?」
確認と云う形の希望である。
こんな事になるとは思わなかったが、心も体も溶かされて、入る場所を準備されて、今は二本入っているけど苦しくもきつくもない。
ここまでとても気持ち良くて、それなのにもっと上があるのを知っている。昨夜のフェルンはそうだった。
ほんのちょっとだけ手を伸ばせば得られるのだから、しない道理はどこにもない。
いつか結婚する男なのだから問題はどこにもない。
男の方もそのために大きくしたままでいる。
そうならない方がおかしかった。
「いえ、ですが……。フリーレン様と婚約いたしましたが成婚にまで至っておりませんから」
「婚約しただろ? それにお前の親は結婚してないって言ったじゃないか」
「……仰る通りです。ですが、急ぐ必要はありませんよ。私はしばらくここにおりますし、フリーレン様とお会いする機会はこれから幾らでもございますから」
「……私とセックスしたくない?」
吊り気味だった目が萎れてしまった。
ですがですがと断られれば、乗り気でないのが伝わってくる。
自分はそのつもりなのに向こうは違う。
そんな事は今まで無数にあった。なのに今は、全身が鉛になったように重くなった。指一本動かせない。
胸が詰まって苦しくなり、目には涙が滲んで、
「それは全く違います。フリーレン様と愛し合いたい気持ちはもちろんあります。そうでなければこうなりませんから」
零れる前に、力強く否定された。
手で握っているものも熱く脈打つ。
「ですが、フリーレン様は華奢でございます。指は問題なく入りましたが、こちらもとなれば負担になるでしょう。何度も申し上げているように、フリーレン様に痛い思いをして欲しくありません」
大切で貴重な見込み客であり、子供判定したフリーレンである。
それ以前に最初から最後までするつもりはなかった。フリーレンには性的な快感を味わってもらうだけで良かったのだ。
「そっ…………か」
その気持ちはあってもそのつもりでないのは、大切に思ってくれているから。
求められて、且つ大切にされるのはとても心地よい。かつて味わった事のない安心感と幸福感が湧いてくる。
強張った体から力が抜けた。男の頬に頬擦りをして、触れていた逸物を改めて握ってやってから気が付いた。
「でも大きくなってる。男のおちんちんって……えっと……。出す? んだよね?」
「え、ええ……そうですね。ですがいずれ落ち着きますから」
「いずれ? ……おまんこに入れなくても手や口でも……。フェルンもやってた」
「それは、確かにその通りです」
「それなら私も……。もう一回口でする?」
「そう仰っていただけるのは……」
「む…………」
男の言葉は歯切れが悪い。いつものフリーレンなら気に留めなかった。
何かあると思いはしても、感情の機微を読むのは不得手だし、常識が云々とフェルンに説かれるくらいに見当違いな事を考えたりする。
しかし、今は違った。
男に呼び起こされた女の本能が、全力で警鐘を鳴らした。
この男は何か疚しい事を隠している。
それが何であるかはわからなくても、絶対に許してはいけない事だ。
「おっと。フリーレン様?」
男はフリーレンに押しのけられた。
フリーレンの細腕にそんな力があるわけではないが、抵抗する場面ではない。
「お前はしたくても我慢して、でも私はしたいと思ってる」
「フリーレン様……」
男はベッドに尻もちをついて、長い脚を投げ出している。
フリーレンは男の脚を跨ぎ、その場に両膝をついた。
「それなら痛みを消すために――」
「必要ない」
フリーレンと最後までするつもりはなかったのだから、赤い回復薬は服のポケットに収まったまま。
「指は二本入ったんだろ? だったら……」
その倍以上太くて倍以上長い。
厳しかった顔に少しだけ怖気を混じらせ、股下に伸ばした手が目当てのものを掴んだ時は期待と緊張が複雑に入り混じる。
「それに……」
フェルンを獣に変えるくらいに凄いのだ。好奇心もあるし、期待もある。
なによりも、ソリテールの事。千年以上を生きた無名の大魔族。間違いなく無数の人類を殺めてきた。そのソリテールに人殺しを止めさせるほどの何かがある。それを知りたいとも思う。
知ってしまったら戻れない気もしている。けども知らないではいられない。飢えたかのように渇望している。
「だって……、結婚、するんだから……」
「……ええ、仰る通りです」
フリーレンの推察通りに疚しい事を考えていた男である。
フリーレンの体に負担が掛かる事は望まず、さりとてこの日は六度も放っているので拙い手や口では難しい。
明らかな嘘は時間経過で落ち着く事で、一度立ったら簡単には萎えない体にされている。
よってフリーレンが眠ったら、隣室に戻ろうと思っていた。ゾルトラークの的にしても許される所業である。
本人としては口にしなかったのだから相応のデリカシーを発揮しているつもりでいるが、考えた時点でダメなのは言うまでもない。
フリーレンは男の予定を知らず、男も予定を破棄した。
「んっ」
膝をゆっくり折って腰を落とし、そそり立った先端が股に届いた。
男はフリーレンだけに任せない。細い腰を抱いて支え、反り返る逸物を前後に動かし薄く開いた割れ目に潜らせる。
「ここです。フリーレン様の良い様に。無理は為さらないでください。少しずつです。一度に入れる必要はありませんから」
「わかってる……。んっ…………、んぅ!」
何度も割れ目を潜って、亀頭がフリーレンの愛液に濡れてくる。
腰の動きはフリーレン任せだから深く沈んだわけではないけれど、位置を完全に把握している男だ。割れ目の中で尻側に滑らせて、完璧な処女膜の真下で止めた。
フリーレンは男の両肩を掴んで、男の顔と股下へ交互に視線を動かして、男の顔で定まった。
「んっ……ちゅっ……、あむ…………。ちゅるる……、んぅ……あぅ……!」
男の唇を啄みながら腰を沈め、体の真ん中が強く圧される。
指は知らない内に入ってきたのに、今度は入口が消えたかのよう。触れて圧されるのは感じていても、それ以上進んで来ない。フリーレンが腰を落とさないから入っていないわけだが、フリーレンの主観では違うのだ。
押しては引いて、押しては引いて、男の肩を掴む手に力が入る。
焦燥を滲ませてきたフリーレンに、男はいやらしい笑みを浮かべた。
「あっ!?」
焦れたわけではなかったが、初めてのフリーレンに任せるのは酷と云うもの。
フリーレンがしっかり掴まってくれているので腰の支えを前に回す。白い下腹を撫でつつ指先を下に向けて、繋がろうとするところへ滑らせた。フリーレンのお気に入りになったところを撫でてやった。
「あんっ♡ こっ、こらぁ……! うごけなくなるだろ!? ひゃぁんっ♡」
自分が入れるのだから余計な事を、と。
険しい顔を作れたのは一秒の半分にも満たない。下腹から甘い痺れが駆け上がってくる。
容赦なく摘まれた時は腰が跳ねた。知らず知らずに入った力が抜けて、掴まっていなければ倒れていた。
「あっ?」
足腰からも力が抜けて、浮かせていた尻が降りていく。
触れた。と思った時には入ってきていた。
「あっ…………くぅ…………!」
閉じていて入り口が緩んだところをこじ開けられ、フリーレン自身すら知らない完璧な処女膜が破られた。
フリーレンの処女が破瓜の血を流しても落ちゆく腰を止められず、男の体が未通の道を抉っていく。指が届いたところも越えて更に深く。
血と愛液に塗れた逸物がフリーレンの膣を満たしていき、フリーレンの尻が落ち切った。
「うぅ…………。ばかぁ…………」
最初に抱き合ったと同じ形で、フリーレンは男を強く抱き締めた。
ぐすぐすしているけども、貫かれる痛みは快感の余韻を消すまでは至らない。自分がしようと思っていたのに、手助けされたのが悔しくて嬉しくて繋がれた充足感は言葉に出来ない。
「痛むでしょうから、しばらくはこのままで」
「うん……。おまんこにおちんちん入っちゃった。すごくきつくて、中で押されてる感じする……」
「私もフリーレン様に包まれているのを感じますよ」
「……そっちは痛くない?」
「強く締め付けられていますが、痛みはありません」
「こっちはちょっと痛いのに……」
「ちょっとですか?」
「……? うん。ちょっとだけ。痛くないわけじゃないからな?」
「わかっておりますよ」
フリーレンは華奢で小柄だ。対して、男の逸物は太ければ長さもある。入念にほぐしはしても痛みは避けられないと思っていた男だが、フリーレンの反応は予想と違った。
フリーレンが寝る前に泣き叫ぶまでやらされた開脚の効果だと、どちらも気付かないでいる。
それに幼く見えようとも歴戦の魔法使いだ。少々の痛みはへっちゃらである。
男の予想外だったのはもう一つ。
フリーレンの腰は最後まで下りて、尻が男の太ももに触れている。長い逸物は、フリーレンの中に全て収まってしまった。先端は奥の壁に届いているが、膣が深いと言わざるを得ない。
男の知るエルフは誰もが深かった。彼女らとこの地のエルフとでは差異があって当然と予測していたのだが、フリーレンも深かった。すると、同様に深いソリテールが思い出される。
魔族はエルフを模倣しているとは邪推のつもりであったが、内部まで似通っているとなるとそうとも言い切れない。
男がそんな事を思っていたら、突然フリーレンが顔を輝かせた。
「あっ! もしかしておちんちん全部入ってる?」
「ええ。根元まで。フリーレン様に受け入れて頂きました」
「そっか。…………ふふ♡」
「フリーレン様?」
「なんでもないよ♡」
昨夜のフェルンは全部入りきらなくて、赤い薬を使ってやり直していた。詳しいところは見えなかったが、フェルンの声が大きくて聞こえてしまったのだ。
覗いてしまったのはソリテールのせいで、聞いてしまったのはフェルンの声が大きかったから。自分は全く悪くないけれど、もしもフェルンに怒られたらちゃんと謝るつもりでいる。フェルンに知られていない今はその心配は要らない。
そのフェルンは全部入らなかった。自分は全て受け入れている。
細やかな優越感が湧いてくるのは師匠の面目躍如だからだろうか。
へにゃりと笑み崩れて男の体に抱き着いた。
「お腹の中がいっぱいでちょっと苦しい感じするけど。セックスってこんななんだ……」
「挿入したばかりですから。直に馴染んできますよ」
「じきっていつ?」
「私たち次第です」
「……うん♡」
甘えた声で返事をした。
裸で抱き合うだけでも温かさを感じられて気持ち良い。今は文字通りに繋がって一つになっている。
大きいから圧迫感は消えなくても、異物感は薄れていく。男が言ったように、入っているのが当然と思うくらいに馴染んでくる。
ただただ締め付けるだけだったのが、ざわめくようになってきた。
「……入れてるだけじゃないんだよね?」
「それはもちろん」
「それって……どんな?」
安心感と充足感があって、こうしているだけで幸せだ。それなのに何が足りないのか。
中に入っているものに炙られているようだ。下腹の奥が熱くなって、何かを欲しがっている。
昨夜のフェルンも幸せそうだったが、これより先が確かにあった。
「フリーレン様に合わせてゆっくり始めておりますよ。ご希望があれば伺いますよ?」
「もう始めてる? それに希望って言われても……」
フリーレンには具体的な知識がない。希望と言われても困る。
ちょっとだけ浮かんで自ら打ち消したのは、昨夜のフェルンみたいにされること。
あれはとても気持ちよさそうだった。思わず見入ってしまうくらいに。
「私にお任せ下さい。フリーレン様にもわからないフリーレン様を知っておりますから」
「私も知らない私ってなんだよ?」
千年生きた自負がある。自分の事はよく知っているのに、自分が知らない自分と言われるのはちょっとだけ気に入らない。
唇を尖らせるフリーレンを見て、男はふっと笑った。
フリーレンが両手を男の肩に乗せてしがみついていれば、男はフリーレンの細い腰を抱き、小尻を掴んでいた。
両手は大人しくしていても、絶妙にフリーレンの体を揺すっていた。
中に入っている逸物も全く動かせないではない。亀頭で奥の壁を擦るくらいには動けている。挿入直後は固い肉壁にぎっちり咥え込まれていたが、指を入れていた時と同じで緩む瞬間が現れてきた。
「私のちんこがフリーレン様のおまんこに入っています。中の具合がわかりますよ。強く掴まれているようだったのが包まれるようになってきました」
「え…………う…………」
「中の具合をフリーレン様はお知りではないでしょう? 私だけが知っている事です」
「そう、だけど……。でも……そんなこと……。あっ!?」
膣内の具合を目の前の男に知られている。入れられているのだから当然かも知れないが、言葉にされると堪らない。
安らいでいた心と体が熱くなって、一瞬の緊張が強く締め付けた。奥まで入っているのをまざまざと感じ取り、男の逸物に押し広げられているのを自覚する。
「フリーレン様が仰る通り、入れているだけではありませんよ? フリーレン様の中を入り口から一番奥まで何度も往復してかき混ぜますから」
「な……なんども?」
「何度も、です。そうして愛し合って一つに溶け合うのですよ」
「あいしあう……。とけあう……。…………んぁっ」
呆然と呟くフリーレンの体を少し浮かせてから元の位置に。
同じ距離を逸物も往復する。絡みつく媚肉ごと引きずり出すようにして。
「少しだけ動きました。あれをもっと激しく何度でも」
「もっと……はげしく?」
「ええ。私の言葉がおわかりになりましたか?」
「…………おちんちんで、おまんこの中をかき混ぜる?」
「その通りです。痛みましたらすぐに仰ってくださいね」
「んっ……、あっ……、あっ……。……へいき。おちんちん、いたくないから……♡」
細い腰を抱えた手も小尻を掴んだ。
ぺたんと両膝をつくフリーレンは、男に尻を抱え持たれて体を上下に揺すられる。
奥まで入っていた逸物がぬるりと姿を現して、すぐにフリーレンの中に帰っていく。
締め付けるだけだった膣壁が、男の動きに合わせて緩んでくる。フリーレン自身も男に持ち上げられるのに合わせて腰を上げるようになってきた。
破瓜の血が愛液で流されて、シーツに滲んだ染みを作っていく。
ストロークは段々と長くなって、逸物の裏筋が見えるところまで引き抜かれてからフリーレンが腰を落とす。
肉が肉を叩く乾いた音に、粘りのある汁が弾ける音。それよりもずっと大きいのが、フリーレンが喘ぎ声。
「あんっ♡ あんっ♡ なんでぇ……♡ なんでこんなにぃ……。やぁんっ♡」
「なんで? どうなさいましたか?」
「おまんこきもちぃよぉ……♡ おちんちんはいって、じゅぽじゅぽしてぇ……♡ あっ♡」
「私も、ですよ」
「ほんと? おちんちんきもちくなってる?」
「ええ、こんな事で嘘は言えません」
「えへへ♡ もっといっしょに……♡ ん~~~~~~~、ちゅっ♡ んんっ♡」
フリーレンは蕩けた顔で抱き着いて、両手で男の頬を包んだら唇を押し付けた。舌を絡めてたっぷり唾液を交換して、飲み切れずに唇からたらりと零した。
本当にフリーレンが上位であるならキスをしながらの抽挿は出来ないだろうが、経験者である男がリードしている。フリーレンの尻を掴んで上下に振らせ、狭い穴を往復する。
「あっ♡ あっ♡ あ゛っ♡♡ あんっ♡ ……おまんこきもちぃからぁ♡ もっとして? おちんちんできもちよくして?」
続けていれば学びが深まる。
エッチだと思った言葉を言えば、中に入っている逸物が大きくなるような気がした。
触り方も動き方も激しくなって、心と体が染まってくる。幸せだとか嬉しいだとか、言葉では表しきれない。
全部ひとまとめにして、気持ちいいと言ってしまう。
「もちろんですとも」
「あはっ♡ おちんちんも、きもちくなれるんだよな♡ おまんこにいっぱいはいって、いっぱいきもちく……♡ んっ♡」
フリーレンは初めてなのだから、丹念にほぐして馴染んできても固さが取りきれないでいる。体格だってもちろん関係する。ソリテールのように優しく包んでくれるようになるには、どうしても回数が必要だ。
なのだけれど、リズムが良かった。
奥まで入ったのを抜く時は、強く肉ひだが絡みついてフリーレンの中ごと引きずり出すように感じられ、少しだけ不安にさせられる。
反対に入れる時は小さく開いて、僅かな弾力を感じるだけで一番奥まで迎えられる。奥に届くときゅうと締まった。
フリーレンが意識して出来るわけがないのだから、無意識に体が反応していると思われる。
稀な大器、もとい名器の予感を思わせた。
男が己の経験に照らし合わせれば、今や人妻となった大将軍が初めからこうだった。処女だったのに一晩で三度も絞られたのを覚えている。
フリーレンも同じである。体の成熟具合を思えば、彼の大将軍よりも上と言って良い。
フリーレンだからこうなのか、それともこの地のエルフはこのようなものなのか。
この地のエルフは性欲が薄いと聞いているが、こんなにも素晴らしいものを隠しているとは。
生殖しないために性欲が薄いどころか皆無である魔族のアウラとソリテールも淫らに乱れた。それも魔族はエルフの模倣と考えれば頷ける。
男の中で、魔族はエルフの模倣説が確定した。
「あっ♡ あっ♡ ずっときもちぃ♡ ぜんぶきもちいから♡ もっと……♡ んっ……、あぁーーーーーーーーっ♡」
逸物を包む膣壁がひくひくと痙攣して、フリーレンの尻も小さく震える。
キスをしてない瞬間だったから、耐えきれずに決壊した顔を間近で見せてしまった。
新緑の目は霞んだように焦点が合わず、だらしなく開いた口からは涎が垂れて顎を伝い、ぽたりと男の体へ滴った。
震えが終われば、浅い絶頂で狭い中が僅かに緩む。男はフリーレンの尻を掴んで持ち上げ、抜けきる前に力を抜いた。
「ひゃぁっ!? あっ? らめ…………。いま、らめらから……」
「痛みはもうないのでしょう?」
「ないけど……、でも、あっ……、やっ……、あっ、あっ……。あぁっ!?」
フリーレンは大いに楽しんでいても、男はまだだ。
自身の快楽よりフリーレンを優先して、好みのリズムで好むであろう所を責めていた。
如何に名器を予感させていても、気を遣いながらでは没入は難しい。本日七度目なので尚更である。
「今度はフリーレン様に動いて頂かなくても大丈夫ですから」
「わわっ!?」
フリーレンの初体験は、対面座位の共同作業だった。奇しくもソリテールが一番好きな体位である。
そのまま男は体を倒した。フリーレンを抱き締めて深く挿入を果たしたままで。
騎乗位の形ではあるが、フリーレンが上になって動けるわけがない。互いの体が密着しているのも本来の騎乗位とは少し違う。見た目通りの密着騎乗位である。
「フリーレン様はそのまま膝を立てていてください」
「こ……こう?」
「ええ」
今は駄目と言いつつも、言われた通りに股を開く。
フリーレンが男の股間を跨いで膝立ちになったので、体は密着しても股間は離れた。先端だけが潜っている。
男がフリーレンの腰を抱くのは、これまでと違って逃がさないため。
「あ゛っ!?」
下から突き上げた。
抜けそうだった逸物が媚肉を抉り、亀頭が子宮口を叩いた。フリーレンに合わせていたこれまでよりも速くて力強くて、容赦がない。
股間同士が隙間なく密着する。奥まで届いて尚も押し込み、快感で下りつつあった子宮を押し上げた。
「あ…………?」
フリーレンの視界に火花が散った。
奥の奥まで入られて、結合部からじんわりと淫液が滲み出てくる。
「いきますよ?」
「え? あっ、いまの……、もっと? あっ!?」
子供判定したので失念していたが、フリーレンは千年以上を生きて魔族と戦い続けた大魔法使いなのだ。
見た目通りに扱うのは優しすぎたようで、何度もおねだりをされてしまった。
淫らな囁きは興奮させられたが、先回りすべきであった。射精に至るまではもう少し足りないと思っていたので、丁度良いとも言えた。
奥まで入った逸物をゆるゆると抜いて同じ速さで奥まで戻り、フリーレンが甲高い声で鳴いて、部屋のドアがバーンと開かれた。
「旦那様の言った通りだったわ! 気が付いたら枕元に鍵が置いてあったの。これでいつまでも旦那様に会いに行けるのね♡」
「!??!?!!」
満面に笑みを浮かべたソリテールが、全裸で乱入してきた。
フリーレンの脳は、何が起こったか処理しきれなかった。
終わらなかった。
あと10k追加するのは長すぎると思われたので。
一体何が悪いのか。
次の次で帰還するはず、たぶん、おそらく。
涼しくなってきたので次話まで一カ月かかる事はもうないです。