※この作品はR-18です。

【Rー18版】クラス転移した俺のスキルが、【マスター◯ーション】だった件   作:スイーツ阿修羅

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④君の寝顔

 

 二回戦は騎乗位をして、さすがに体力の限界を迎えた俺たちは、お互い全裸のまま仲良く寝袋のなかへと潜り込もうとした。

 しかし……

 

「うわ……びしょ濡れだね……」

 

「ほとんど直穂のお漏らしだろうけどね」

 

「うぅ、止めてって言ったのに手マン止めなかった行宗が悪いっ!」

 

「……そりゃ止めるわけないだろう? 女の子のおしっことか興奮するし」

 

「……へんたいっ」

 

 結局、風魔法で水気だけ飛ばして、二人仲良く寝袋に入った。

 乾かすだけで、匂いは残しておいたのだ。

 なぜかって? それは俺が変態だからだ。

 

「……しちゃったね」

 

「うん」

 

「……あーあ。和奈(かずな)になんて言おうかなー」

 

「普通に言えばいいだろ?」

 

「ナマでシたなんて言ったら、きっと怒られちゃうよ」

 

「しかたないだろ。持ってないんだから。

 それに、もしできたとしても、ちゃんと一生面倒見る覚悟だからな。俺は」

 

「そうだね…… うん、楽しみだなぁ……」

 

「ん………」

 

 二人で並んで、夜空を見上げて、

 心地よい疲労感とともに、おだやかな眠気にいざなわれる。

 

「……おやすみ、行宗」

 

「……おやすみ、直穂」

 

 二人して、仲良く目を閉じた。

 今日という日が、終わっていく。

 

 明日は、どんな1日になるだろうか? 

 

 まだ見ぬ明日を約束して、

 俺は、俺達は、

 ゆっくりと意識を手放していった。

 

 

 

 

―新崎直穂視点―

 

 それは静かな夜だった。

 浮かれた熱が冷めなくて、お腹のなかがあったかくて、眠りにつけない夜だった。

 どうしてだろう? 身体はもうヘトヘトなのに。

 生死をかけた死闘の後の、愛する彼とのはじめての交尾。

 

 私の胎内に精液を注いでくれた彼は、よほど疲れていたのか、横になってすぐ、泥のように眠りに落ちた。

 今も私の隣で、あなどけない顔で寝息を漏らしていた。

 

(………行宗の寝顔って、幼くて可愛らしいのよね……)

 

 私は彼の顔を眺めながら、普段とのギャップに萌えていた。

 またっく、好きな人の寝顔というものは、どうしていくら眺めても飽きないのだろうか?

 眺めているだけで私は、胸のなかいっぱいに温かい幸福感で満たされていた。

 

(………あぁ、私、すごく幸せだなぁ……)

 

 ついさっきまで貫かれていた、お腹のなかの感触を確かめながら、私は満足感を覚えていた。

 正直、少し気持ち悪い。

 処女を失ったばかりで、まだ異物感というか、なにかが入っている違和感には慣れないけれど……

 でも、そういう感覚も含めて、すごく嬉しいのだ。

 

 これから、こんな日がずっと続くのだろうか?

 

 行宗と朝のキスをして、行宗とセックスをして、一緒にご飯を食べて、一緒に出かけて、一緒にお風呂に入って、

 またセックスして、一緒に寝る……

 

(幸せすぎかよ……)

 

 私は口をニヤけさせて、悶えていた。

 これからの未来のこと、いろんな幸せな想像が、頭のなかを駆け巡る。

 あぁ、こんなことしてたら、一向に寝られないや……

 

 私は妄想を自重して、頭のなかを空っぽにすることを試みた。

 でも……

 ……できないよ……

 

 完全に深夜テンションの脳みそだった。

 さきほどの情事の思い出が、これから先のピンク色の妄想が、次から次へととどまることをしらない。

 

 ……今は、何時だろうか?

 

 温泉を出発したのが午前0時、その直後にギルアと戦い、ここまで逃げて、セックスして……

 少なくとも、3時間以上くらいは経っている……

 今が6月、現実世界と同様に夜が短いことを考慮すると、もう夜明けは近いのではないか?

 

 ……あ、おしっこしたくなっちゃった……

 

 長く布団に入っていたからだろうか、私は尿意を感じはじめていた。

 先ほど行宗の手でイかされて、この寝袋の上で派手にお漏らしをしたばかりなのだが……

 

 ……トイレ……は無いから、せめて草むらで……

 

 私は寝袋から静かに出ると、そこは静かな初夏の夜だった。

 肌に滲んだ汗が、夜の冷気に冷やされて、私は思わず身震いをした。

 

 ……さすがに下着くらいは着ようかな?

 

 脱ぎ捨てていた下着を、軽く風魔法で乾かして、太ももを通して身につける。

 

 あぁ、やっぱり服を着ると落ち着くな……

 興奮しっぱなしで眠れなかった理由は、素っ裸だったからなのかも……

 服を着たほうが眠れるだろうか?

 でも行宗が裸で寝ている隣で、私だけ着衣というのも申し訳ない……

 

 ……とりあえず、おしっこしてから考えよう。

 

 私はそう判断して、草むらのほうへ、一歩を踏み出した。

 

 その直後だった。

 

 …………!?

 

 すぐ近くで、気配がした。

 

「誰……??」

 

 全身に鳥肌が立った。

 身体じゅうの細胞が、危険信号を訴えていた。

 私は意識は一瞬のうちに覚醒して、瞬時に腰を落とし、

 着替えと共に置いてあった小型ナイフを手に取った。

 そして次に……行宗を起こ……!

 

「…………動くな。喋るな」

 

 私は行宗のほうを振り向いて、視界に入った光景に絶句していた。

 

「……変な真似をすれば、大好きな彼氏の首が飛ぶぜ?」

 

 寝息を立てる行宗の首筋にナイフを当てながら、ソイツは歪んだ笑みを私に向けていた。

 見覚えのあるソイツの姿に、私は目を疑った。

 

 ………なんで…………? どうやってっ!?

 ……そもそも、どうやって私たちの場所を知ったのよ?

 

 混乱と恐怖で発狂しそうになるなかで、私は必死で頭を使った。

 

 ……今、一番大切なことは何か?

 こいつの目的は何なのか?

 私はどうするべきなのか?

 

 ……………

 

 私は覚悟を決めて、右手でナイフを強く握り、

 自分の首筋に、ナイフあてがった。

 

 ………………

 

 ……………

 

 ……

 




【あとがき】
 ここまで読んでくれてありがとうございます。
 楽しんでいただけたでしょうか?
 
 最後、少しシーン先出ししてしまいましたが……
 そう遠くないうちに、本編にてちゃんと書く予定です。
 お楽しみに!
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