【Rー18版】クラス転移した俺のスキルが、【マスター◯ーション】だった件 作:スイーツ阿修羅
二回戦は騎乗位をして、さすがに体力の限界を迎えた俺たちは、お互い全裸のまま仲良く寝袋のなかへと潜り込もうとした。
しかし……
「うわ……びしょ濡れだね……」
「ほとんど直穂のお漏らしだろうけどね」
「うぅ、止めてって言ったのに手マン止めなかった行宗が悪いっ!」
「……そりゃ止めるわけないだろう? 女の子のおしっことか興奮するし」
「……へんたいっ」
結局、風魔法で水気だけ飛ばして、二人仲良く寝袋に入った。
乾かすだけで、匂いは残しておいたのだ。
なぜかって? それは俺が変態だからだ。
「……しちゃったね」
「うん」
「……あーあ。
「普通に言えばいいだろ?」
「ナマでシたなんて言ったら、きっと怒られちゃうよ」
「しかたないだろ。持ってないんだから。
それに、もしできたとしても、ちゃんと一生面倒見る覚悟だからな。俺は」
「そうだね…… うん、楽しみだなぁ……」
「ん………」
二人で並んで、夜空を見上げて、
心地よい疲労感とともに、おだやかな眠気にいざなわれる。
「……おやすみ、行宗」
「……おやすみ、直穂」
二人して、仲良く目を閉じた。
今日という日が、終わっていく。
明日は、どんな1日になるだろうか?
まだ見ぬ明日を約束して、
俺は、俺達は、
ゆっくりと意識を手放していった。
―新崎直穂視点―
それは静かな夜だった。
浮かれた熱が冷めなくて、お腹のなかがあったかくて、眠りにつけない夜だった。
どうしてだろう? 身体はもうヘトヘトなのに。
生死をかけた死闘の後の、愛する彼とのはじめての交尾。
私の胎内に精液を注いでくれた彼は、よほど疲れていたのか、横になってすぐ、泥のように眠りに落ちた。
今も私の隣で、あなどけない顔で寝息を漏らしていた。
(………行宗の寝顔って、幼くて可愛らしいのよね……)
私は彼の顔を眺めながら、普段とのギャップに萌えていた。
またっく、好きな人の寝顔というものは、どうしていくら眺めても飽きないのだろうか?
眺めているだけで私は、胸のなかいっぱいに温かい幸福感で満たされていた。
(………あぁ、私、すごく幸せだなぁ……)
ついさっきまで貫かれていた、お腹のなかの感触を確かめながら、私は満足感を覚えていた。
正直、少し気持ち悪い。
処女を失ったばかりで、まだ異物感というか、なにかが入っている違和感には慣れないけれど……
でも、そういう感覚も含めて、すごく嬉しいのだ。
これから、こんな日がずっと続くのだろうか?
行宗と朝のキスをして、行宗とセックスをして、一緒にご飯を食べて、一緒に出かけて、一緒にお風呂に入って、
またセックスして、一緒に寝る……
(幸せすぎかよ……)
私は口をニヤけさせて、悶えていた。
これからの未来のこと、いろんな幸せな想像が、頭のなかを駆け巡る。
あぁ、こんなことしてたら、一向に寝られないや……
私は妄想を自重して、頭のなかを空っぽにすることを試みた。
でも……
……できないよ……
完全に深夜テンションの脳みそだった。
さきほどの情事の思い出が、これから先のピンク色の妄想が、次から次へととどまることをしらない。
……今は、何時だろうか?
温泉を出発したのが午前0時、その直後にギルアと戦い、ここまで逃げて、セックスして……
少なくとも、3時間以上くらいは経っている……
今が6月、現実世界と同様に夜が短いことを考慮すると、もう夜明けは近いのではないか?
……あ、おしっこしたくなっちゃった……
長く布団に入っていたからだろうか、私は尿意を感じはじめていた。
先ほど行宗の手でイかされて、この寝袋の上で派手にお漏らしをしたばかりなのだが……
……トイレ……は無いから、せめて草むらで……
私は寝袋から静かに出ると、そこは静かな初夏の夜だった。
肌に滲んだ汗が、夜の冷気に冷やされて、私は思わず身震いをした。
……さすがに下着くらいは着ようかな?
脱ぎ捨てていた下着を、軽く風魔法で乾かして、太ももを通して身につける。
あぁ、やっぱり服を着ると落ち着くな……
興奮しっぱなしで眠れなかった理由は、素っ裸だったからなのかも……
服を着たほうが眠れるだろうか?
でも行宗が裸で寝ている隣で、私だけ着衣というのも申し訳ない……
……とりあえず、おしっこしてから考えよう。
私はそう判断して、草むらのほうへ、一歩を踏み出した。
その直後だった。
…………!?
すぐ近くで、気配がした。
「誰……??」
全身に鳥肌が立った。
身体じゅうの細胞が、危険信号を訴えていた。
私は意識は一瞬のうちに覚醒して、瞬時に腰を落とし、
着替えと共に置いてあった小型ナイフを手に取った。
そして次に……行宗を起こ……!
「…………動くな。喋るな」
私は行宗のほうを振り向いて、視界に入った光景に絶句していた。
「……変な真似をすれば、大好きな彼氏の首が飛ぶぜ?」
寝息を立てる行宗の首筋にナイフを当てながら、ソイツは歪んだ笑みを私に向けていた。
見覚えのあるソイツの姿に、私は目を疑った。
………なんで…………? どうやってっ!?
……そもそも、どうやって私たちの場所を知ったのよ?
混乱と恐怖で発狂しそうになるなかで、私は必死で頭を使った。
……今、一番大切なことは何か?
こいつの目的は何なのか?
私はどうするべきなのか?
……………
私は覚悟を決めて、右手でナイフを強く握り、
自分の首筋に、ナイフあてがった。
………………
……………
……
【あとがき】
ここまで読んでくれてありがとうございます。
楽しんでいただけたでしょうか?
最後、少しシーン先出ししてしまいましたが……
そう遠くないうちに、本編にてちゃんと書く予定です。
お楽しみに!