ヒーロー科の授業ってのは割りと不安定だったりする。
実技訓練をしようと思っていたら前の授業でやりすぎたので補修工事中とか、戦闘訓練中に重傷者が出たので一時中断しますなんてこともザラにあるのだ。
それらと比べても今回はかなり異例の事態だろう。何せ2年生か3年生か知らんが、ヒーロー科の人の個性が暴走して学校全体の電線がイカれたらしい。
ハイテク技術に塗れた雄英高校の機能のほとんどが停止しちまったとか。幸い入寮前という事で生徒達には全く影響が無いが、ほんの少し一人暮らしが伸びている。
「……まあ、お陰でトガちが遊びに来れたんだが」
「ギリギリセーフです……!せめて、せめて最後に移くん吸いを……!!」
「はいはい」
今俺の肩にアグアグと甘噛みを繰り返しているのは渡我被身子。俺の2個上の同中の人なんだが……個性の影響なのか人の血液を吸いたくなるという【吸血欲求】が出ていた。
かつては本当に俺から血を飲んでいたが、心理的なストレスが激減すると欲求が落ち着いてきた……のはよかった。
まさかそれが転じた結果、幼児返りなのか人の指やら首筋なんかを甘噛みしたり吸い付いたりと吸血するフリをしたがるようになった。
さすがにそんな頼み事ができる相手はそうそういるはずもなく、吸血を受け入れてくれたからという事でこちらに相談されたから『じゃあどうぞ』と首筋を差し出している。
「毎回思うんだが、何故前から?」
「後ろからだと意外とやりにくいんですよね。前からの方がやりやすくてそれに……」
「それに?」
「……移くんにすっぽり包まれるから好きです」
「ハハーン誘ってんな?」
この子はもう!本当にもう!?
トガちはそういう所がある。何かあるとすぐに誘惑してきてなし崩しにドロドロエッチをしたがるんだから!
今だって胡座をかいて座る俺の足に腰を落としているのに、スリスリと身体を擦り付けてくる。やわっこくて温かいところを押し付けてはチラチラとこちらを見ている。何だこの可愛い生き物。
「だって……寮に入ったらしばらくは出来ないじゃないですか」
「……ヤる?」
「したいです」
言うが早いか、トガちはすぐに口を塞いできた。啄むような短いキスを何度も何度も繰り返す。
やがてキス1回あたりの時間が長くなり、とうとう舌先が唇を割って口内へと入ってくる。
「レロ……♡」
「…………っふう」
「ふふ、もう硬くなってます」
「トガちがエロいからしゃーない」
息継ぎが荒くなるほど長いディープなキスが終わった頃には、すっかりトガちはその気になっていた。ハッ、ハッ、と息を荒くしてトロンとした目でこちらを見つめている。
トガちの手は既にズボンの上から俺のチンポをスリスリと摩っており、それだけで更にムクムクと性欲に持ち上げられてしまう。
シャツもズボンも脱ぎ捨てて俺達はベッドへと移動した。
◇
ベッドの上に辿り着いた二人。それでは早速、と彼らが取った行動は前戯でも挿入でも無い。一糸まとわぬ生まれたままの姿で抱き合い、互いの匂いを擦り付け合うように抱き合っていた。
これは二人がセックスを行う前に当たり前のように挟まれる行為。
マーキングなのか単なる好みなのか、はたまたフェロモンを混ぜあっているのか。人間には特に何の意味もない行為のはずが、肌と肌を密着させる事で興奮と安心という矛盾した感情が同時に生まれている。
「んっ……♡移くんまた筋肉つきましたね」
「そういうトガちはおっぱい大きくなったか?」
「……誰かさんが揉むからじゃないですか」
「さあな。でも……トガちのお尻の方が好きだし」
「ひゃんっ!?♡い、いきなり穴の近くまでいかないでくださいっ!!」
少しだけ弱められた空調では彼らの昂りに対抗出来ず、徐々に触れ合いに湿度が生じる。サラりと撫でることの出来た肌はじっとりと汗ばみ始め、益々淫靡な気配が漂ってくる。
やがて湿度は汗という液体となり、雫が一つベッドへと落ちる。その頃には獣の本能にも似た肉欲が顔を出してくるのだ。
膨張した竿の裏筋と滴る陰唇が触れる。カウパーと愛液が混じり合い、三擦り半としないうちに水っぽい音が聞こえてくるようになった。
ぐちゅ……♡くちっ♡
「……っ、ふうっ♡」
「やべぇ……もう射精そう」
「んあっ♡私も、イっちゃいそうです……♡」
ゆっくりと、しかし確実に蓄積していた昂りは僅かな刺激すら絶頂に繋げてしまう。ヌルヌルにされた互いの性器はヒクついており、表情よりも口よりも雄弁に欲望を語っている。
やがて擦り合わせていた竿の頭……亀頭がニュルリとトガの膣へと入り込む。
「っあ……!ふうっ……ぅ……」
「あ、はああ……♡き、来ましたぁ……」
「すっげえ濡れてるな」
「言わないでくださいよぅ……ずっとお預けされてたんですからあ♡」
暴発しないように慎重に、ズリズリと膣壁を刺激しながら奥へと突き込まれていく。その間もトガは腹の中から与えられる小さくて多くの快楽に身体を震わせている。
ズリッ……ズリ……ッ♡
トンッ♡♡
「お、奥まで来ましたね……♡」
「ぐううっ……マジでイきそう……っ!」
「必死で耐えてる移くん……かぁいいです♡」
子宮の入口まで到達した亀頭が次から次へと溢れる愛液と膣壁に包まれ、早くも射精しそうになる。それを何とか堪えようとする間飛を見ると、トガは腹の奥と胸の内側からキュンキュン♡と抑えきれないトキメキと快感を受け取ってしまう。
横向きで向かい合っていたはずがいつの間にか間飛が覆い被さる形になっており、彼の身体は白く細い手足に抱き留められている。
強くギュッとトガに抱き締められている以上、間飛には腟内への射精から逃げる術は無い。ただ彼女の中できゅうきゅうと締め付けられている感覚を味わう事しか出来ない。
暴発しない為にも呼吸を整えようと、間飛が息を吸うその時。
「……んッ♡」
「ッ!?ん、ンンンッ!!?」
トガが間飛の顔に手を添えると、そっと引き寄せて口付けをする。息継ぎの合間に口を塞がれた事で酸素が不足。咄嗟に彼の口は何とか酸素を取り込もうとトガの口を吸う形になり、鼻から抜ける匂いはトガの香りが充満していた。
クラクラしてしまいそうになるがそれだけではない。トガは口付けと同時に両足で更に強く間飛を抱きすくめた。
ギュゥッ……と締め付ける足は間飛の腰をより強くトガに押し付ける事になり、子宮口で止まっていたペニスが更に深く突き込まれる。
ドチュン!!と音を立て、子宮の形を変えるほどの突き込みは2人へのトドメとなった。
ビュルルッ!!♡♡ビュッ♡ビュ〜ッッ!!♡♡
「あ……っあ……!」
「ひゃうっ!!♡♡」
「ぐ、うあっ!?し、搾られ……」
「ま、まだ出てる……♡♡」
子宮の中に直接ザーメンを注がれる。脈動するペニスからドクドクと吐き出された白濁を逃がすまいと受け止め、子宮の中で留める。
長く感じられた射精が終わった頃にはトプン……♡と聞こえてきそうな程に腹の中を満たされていた。
「お腹の中……あったかいです♡」
「っはぁ……めっちゃ射精たわ」
「まだイケますよね……?」
「ん、当たり前だろ」
チュポンと抜かれたペニスは粘液に塗れてヌラヌラと妖しく光を反射し、未だ萎える様子は見られない。トガが欲求不満だったように間飛も飢えていたのだ。
ついさっきまで自分の腹の中に収められていたペニスに口付けを落とす。柔らかな唇が亀頭と触れ合うだけでもビクビクと反応しており、それを愛おしそうに見つめ……口に咥えた。
「んむっ♡むっ♡♡んっ♡♡」
お預けを食らっていた犬のように、彼女の口内はドロドロになるほど唾液が分泌されていた。そこに少し高めの体温が合わさり、火傷するのではと思うくらいの熱を感じる。
「トガの口ン中気持ちよすぎ……」
「んむ♡♡っ♡むうっ♡♡♡」
ジュズズッ♡ジュルジュルッ♡♡
レロォッ……♡♡
舌が唾液を塗りつけては舐めとり、頬の内側に擦り付けたり強く吸ったり……気持ちよくなって欲しい一心で間飛のペニスへとしゃぶりつく。
そうしていると彼女の鼻から抜けるのは生臭い男性器特有の匂い。自身の唾液と混じりあったカウパーも相まってそれだけでトガの秘部からも雫が滴り落ちてしまう。
グポッ♡グポッ♡♡と口だけでなく頭全体を動かし、口内と喉の近くまでを使って刺激を与える。亀頭が何度も喉を擦り、竿全体がビクビクと跳ね始める。
「トガ……射精るっ……!!」
「〜〜〜ッッッ!?♡♡♡♡」
すると突然、射精寸前で間飛がトガの頭を両手で掴み、ペニスを喉奥まで押し込んできた。
ただでさえ喉の入口を擦っていた亀頭は更に奥へ。呼吸もままならない領域まで突き込まれ──快感が弾けた。
ドクドクと注がれる熱さ。今体のどこを精液が通っているのか分かる。息苦しさで涙を流しながらも、喉奥に直接精液を流し込まれたトガもまた絶頂していた。
プシッ♡♡プシュウッ!!♡♡
チョロロロ……♡♡
触れてもいなかった陰裂から潮を吹き、みっともなく小便すら漏らした。
──ご奉仕できた♡気持ちよくなって貰えた♡
愛する人に奉仕できる喜びか、それとも喉奥で快感を得られるように調教されてしまったのか。本人にはどちらでも良かったのだろう。口からペニスを引き抜かれ、ようやく呼吸が出来た彼女の口はニンマリと笑っていた。