ホワイト(意味深)クリスマスです。
本当は本編も更新したかったんですがとりあえずこっちだけ……。
渡我被身子はほんのり欲求不満だった。
別に吸血欲求が収まらないとかそっちの話ではない。むしろ吸血欲求は頗る満たされ切っていることの方が多い。
彼女の欲求不満の原因はただひとつ。間飛との性行為がイマイチ……こう、期待通りにいかないのだ。
相性が悪いわけでもなければ気持ちよくないわけでもない。ちゃんと絶頂する事は出来るし、中折れしたことも今のところない。
じゃあ何が気に入らないのかというと、間飛のトガの扱い方だ。
というのも、間飛はトガとのセックスにとても気を遣っているのが分かるのだ。
清潔さは勿論のこと、痛くないように苦しくないようにとひたすら丁寧に丁寧に扱う。それこそ壊れ物でも扱うように、優しさに溢れている。
しかしそれが何となく気に入らない。自分ばっかり気を遣ってもらっているというのもそれはそれで居心地が悪いし、せっかくのエッチで間飛にだけ我慢をさせるのも何か違うと思っている。
「で、実際どうなんです?気を遣ってたりするんです?」
「トガち?真昼間に聞くことじゃなくない?」
「私からすると移くんっていつも物足りないんじゃないかと思うんですよね。私がダウンしてる時も移くんのはガチガ──」
「渡我被身子さん!?もうすぐ他の方々もいらっしゃるのでしてよ!?」
なので直接本人に尋ねてみた。既に確信があるのだけれど、不本意なのに親切心を押し付けてもなあ……と。
始業前にする話じゃねえだろ、と間飛は会話を打ち切ろうとしたがトガはそれをキャンセル。言葉を選びつつ本心を探るために質問を重ねた。
「いや気になるじゃないですか。移くんのってずっとガチガチなので……その、満足させられないのかなあって」
「……一応言っとくとちゃんと気持ちよくしてもらってるし、不満って程じゃないぞ」
引き下がらない姿勢に気づいたのか話したがらなかった態度から一転し、トガに悪い点があった訳ではないと前置きした上で語り出した。
ぶっちゃけると間飛とトガだと体力差の問題で先にトガがダウンする。なので毎回物足りなさを感じていなかったかと聞かれると、答えはYES。まだシたいと思うことがほとんど。
かといってトガは公安所属ということもあり間飛より多忙。自分の性欲に付き合わせて翌日の仕事に響かせるのも悪いと思い、自力で解消していた。
加えてトガはサイドキックや同期のヒーローと比べても身体が細い。少し力加減を誤れば折れてしまうのではと思うほどに危うさを感じてしまう。
その二つの理由が合わさり、間飛はトガの身体を尊重していた。それを不満に思うなど独りよがりにも程があるだろうと自分を強く律して。
ただ、そんな事を知ったトガが黙って引き下がるかというとそうでもない。
「……じゃあ、今度の土曜シません?」
「お、おう?それは嬉しいけど……急にどした?」
「ちょっと申し訳ないのと……私もシたいので」
そう伝えると、顔を赤らめながらパピューン!と逃げて行った。その場に取り残された間飛は呆然としながら──
──ちょっとだけニヤけた顔を何とか戻そうとしていた。
◇
そんなお誘いからあっという間に時間は流れ、土曜日……それも仕事や夕飯が終わった後の夜になった。
先にベッドで待っていると言っていたトガ。何かしら思いつき、というかしたい事があるのだろう。首を傾げながらインナーだけの姿で寝室に向かうと、そこには同じく下着だけの姿でベッドに腰掛けたトガが待っていた。
「おー……やっぱトガちのボディラインエロいよな」
「……今からする事を思えば嬉しい評価なんですけどね。せめて綺麗って言ってくれません?」
「悪い。綺麗だしエロい」
「そこは譲れないんですね??」
まったく……と呟き、苦笑いを浮かべてひとつ咳払い。トガは間飛を隣に座らせて話し始めた。
「今回なんですけど、移くんの好きにヤっちゃってください」
「……?…………どゆこと?」
「私に気を遣わない……のは多分無理だと思うので、移くんが満足するまで付き合う!という事で」
「それ、は……いいの?」
トガの提案。というか宣言。間飛が満足するまでずっと付き合います、というもの。
トガの体力が切れようが先に満足しようが関係なく、間飛が満足するまで終わらない。何ならトガが気を失ってしまおうとも、身体を好きに使ってくれとすら宣言した。
そんな提案に喜べるかと言うと、困惑が強いといったふうな反応だった。
これまで何度も身体を重ねた二人だが、回数を重ねるに連れてトガの身体は色々と開発されつつある。その前から間飛との体力差があったのに、満足するまでともなれば確実に無茶を強いる事になる。
それでもいいの?と聞くがトガの主張は変わらない。
「だって、移くんにも満足して欲しくて……その…………ダメ、ですか?」
「…………ダメではないけど、本当に手加減しないよ?」
「ウェルカムです!移くんに満足してもらえるのなら!」
ここまで強く愛を示されてはどうしようもない。フンス!と控えめな胸を張るトガに腕を回し、少し強く抱き締めた。
「……ありがとね」
「ん、トガちゃんは出来る女なのです」
自分より僅かに高い体温。下着一枚向こう側の温もりを密に感じながらも既に満たされてしまいそうになっている。
……とは言っても性欲が満たされるかは別。かぁいいかぁいい恋人の好意に胸の内を満たされたとしても、溜まりに溜まった欲求は素直に身体に現れる。
筋肉質の身体と抱擁を交わしていても分かる、下腹部辺りに触れる硬い何か。今日という日を指定されて高まっていた期待もあってか、間飛は既に臨戦態勢に入っている。
性欲を隠しきれていない肉棒を少し申し訳なさそうにする間飛だが、トガからすれば彼が自分でこれだけ興奮してくれている証左だ。喜びこそすれ気分を害することはない。
ハグをやめたトガの手が下腹部へと伸びる。布切れ一枚越しの剛直にスリ…と指を這わせ、弄ぶようになぞる。
「ふふ……もうガチガチじゃないですか」
「っく……」
はち切れそうな程に勃起したソレを解放する。パンツから顔を出した肉棒は体温の差を覆すくらいに熱く、太く硬い。並大抵の女性なら怖がってしまいそうなソレを目にしながら、トガは愛おしそうに微笑む。
最早下着すら邪魔だと脱ぎ捨て、互いに一糸纏わぬ姿になる。シュルリ、と衣擦れの音を立てて理性の糸が解ける。
間飛の肉棒にヒタリ、と手のひらが触れた。中指の先から手のひらを縦断する熱の感触。この柔らかな接触すら刺激足りうるのか、ビクビクと小さく跳ねている。
「……移くん手でされるの好きですよね。少し触っただけなんですけど」
「トガちの手つきがエロいんだよ。なんか、こう……舐め取られるような感じがして」
「なんですかそれ」
蠱惑的に微笑みながらも手は止まらない。手全体で裏筋を舐めるように撫でていた手は肉棒に指を這わせ、軽く握るようにしてゆっくりと擦り始める。
潤滑液もない手淫はぎこちなく始まるけれど、すぐに先走りが溢れ出して滑りだす。細く艶かしい指がキュッと肉棒を締め上げ、ヌチヌチと音を立てる。
根元近くから亀頭までを往復し、時折人差し指と親指で亀頭を撫でる。潤滑剤が足りなくなれば先走りが補充され、それでも足りないとなればトガの唾液が落とされる。
時間にして数分。いじめ抜かれた肉棒は限界寸前に膨れ上がっていた。
「ふっ……ぐ……!そ、ろそろ……射精そう……っ!」
「……あれぇ?もう射精しちゃうんですか……♡よわよわオチンチンで気持ちよーく射精しちゃうんです?♡」
「ちょっ……そんなのどこで覚えて……っ!?」
耳元での嘲笑うような呟きが最後のダメ押しとなった。
手の中の剛直から精液が放たれる。驚いて顔を引いたトガ目掛けて迸る濃厚な白濁はべチャリと顔を汚し、糸を引いて数滴が落ちる。
ドク、ドク、と脈動する肉棒。限界に達したソレを更に絞り出すようにグチュグチュと手淫を止めず、バードキスのようにして唇を亀頭に当てた。
「んうっ……♡」
「ぐ、おっ!?吸われっ……!」
中に残った精液すら逃がさない。僅かに唇を尖らせて思い切り吸い付いた。射精直後の敏感になった亀頭にはあまりに強い刺激で、ガクガクと腰を震わせてしまう。
やがてチュポン、と音を立てながら唇を離した頃には射精直後とは思えぬ硬さの肉棒があった。ソレを嬉しそうに見つめて、ゆっくりと口を開く。
「いっぱい
「っ……エッロ……」
糸を引いて開かれた口の中では、粘っこい精液を舌の上に乗せてられていた。顔にかかった分と合わせても相当な量の精液を浴びていたらしい。
見せつけるように口を閉じると、音を鳴らして精液が飲み下される。喉の動きすら艶めかしく、再び口を開いた時にはそこに白濁など見られなかった。
「お口……使います?♡」
「……っ!」
つい先程まで精液を受け止めていた口内を見せびらかされ、ゾワゾワと昂っていた欲求を見透かされたような提案。いつもならやんわりとお願いする形で頼んでいた口淫に間飛は無言で肉棒を突き出す事で応える。
目にハートを浮かべたような視線を向けながら、ポッカリと開かれた口で肉棒を咥え込む。さすがにいきなり根元までを咥えるには口のサイズが足りず、半ば程までが限界だった。
しかし咥えられた方はそれどころじゃない。室内よりもずっと熱く、蒸れた口内はまるで性器に呑まれたようにも感じられた。
舌と頬の内側が肉棒を唾液に塗れさせ、トガの意思一つで吸い付いては擦り上げて……と、間飛の見えない空間で弄ばれる。
「ぅ……っ!?」
「んむ♡♡む♡んっ♡♡」
舌先が裏筋をなぞるように舐め、窄められた頬肉が竿を締め付ける。そのままグポッ、グポッ、と頭全体を動かしてピストンのように竿全体を刺激し始めた。
ただ咥えている時よりもずっと奥まで肉棒が届く。時折深くまで咥え過ぎて喉奥にまで到達し、えづきそうになりながらも口での奉仕を続けた。
時には角度をつけて頬肉に擦りつけるようにしながら、モゴモゴと唾液を浴びせ続ける。
「ぐ……ごめんっ!」
「ふごっ……!!?♡♡」
すると突然、間飛がトガの頭を両手で掴むと思い切り腰を突き出してきた。トガ主導だったはずの口淫がイラマチオへと変わる。
しかしそれも一瞬。口内を通り越して喉まで到達した肉棒はすぐに精液を吐き出した。
「んぐ!?♡ごぇ♡お゙ごっ……!?♡♡♡」
「っあ……っ!」
「っ〜〜〜!!?♡♡♡」
嘔吐反射なのか飲み込もうとしているのか。喉が激しく収縮し、それが却って間飛の射精を促進することになった。
食道を通る熱の塊。ソレが何であるかなど聞くまでもなく、最後の一滴までを直接注ぎ込まれた。
射精を終えた肉棒がズルリと引き抜かれる。唾液と先走りでヌラヌラと妖しく光を反射する肉棒には精液だけは付いておらず、本当に全てをトガの体内に残して来たらしい。
一方で強引に捩じ込まれたトガは苦しさから解放された。口を、喉を塞いでいた肉棒が消えたことで一気に酸素を補充しようとし、それ以上に込み上げる何かを吐き出した。
「ゲボッ…ォゲェエエェッ……ッ!」
「だ、大丈夫か……?」
「……っせ、精液の匂いが……逆流しました…っ♡」
想像以上に豪快なゲップ。やってしまったかと慌てたものの、トガは発情しきった顔で問題ないと答える。むしろ腹の中からせり上がってくる精液の匂いと未知の感覚が下腹部を疼かせていた。