※この作品はR-18です。

間飛移の女難   作:南亭骨帯

25 / 27


作者が書きたくて書いたシリーズです。
本編だと大した絡み無いのに……と思う方には向いてないかもしれませんがよろしくお願いします。






目撃IF…耳郎響香①

 

 

 

「うわぁ……えっ……?」

「…………」

 

「こんな所まで……うわ、そんな……マジ……?そんな風に見えてんの……?」

「…………」

 

「わぁー……わ、わぁ……ぇ……ぁ……」

(誰か俺を殺してください)

 

 とあるレポートを読む耳郎の前で正座しながら、間飛は静かに己の死を願っていた。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

 間飛は自室の鍵をあまりかけない癖がある。

 というのもクラスメイトにマンガを貸したりしているので人の出入りが多く、入って欲しくない時でもなければ基本的にはドアノブを捻れば入ることが出来る。

 

 溜まりに溜まった性欲を探知能力で獲得した異性の裸体をレポートにするというあまりにも馬鹿馬鹿しい形で発散しようとしていたのだが、衝動的に始めてしまった為に鍵を閉めることを忘れてしまっていた。

 とりあえず思いつく限りの情報を書き記したところでホッと一息をついていると、ガチャリ、とドアの音がした。

 

「ごめーん、さっき借りた本前読んだやつと同じ……何かしてた?」

 

 ドンガラガッシャン。文字に起こすならこれ以上なくピッタリな慌て方をして間飛はずっこけた。

 

 何度も言うが間飛は基本的に入って欲しくない時しか鍵をかけない。それは逆説的に『鍵がかかってなければ入っても問題ない』と思われるのだ。

 

 無論それでもノックしたり声をかけたりというマナーは大前提なのだが、今回に限っては間が悪かったとしか言いようがない。たまたま鍵をかけ忘れた所にたまたまノックしないまま耳郎が入ってきてしまった。それだけだ。

 

 いつもならすぐに立ち直ってレポートを回収して何でもなかった様に振る舞えるのだが、溜まりに溜まった欲望をどうにか押さえ込んだ後ではそう上手くはいかない。

 ヨロヨロと立ち上がった時には耳郎の手に例のレポートがあった。

 

「違っ……それは、訓練中の不可抗力で……!!?」

「…………ッッッ!!?!?」

 

 ボンッ!!と音がしそうな程の勢いで赤面する耳郎。彼女の視線の先にあったのはまさかのご本人の項目。

 

 

──────────

 

【耳郎響香】

総評:エッッッッ!!

 

 正直性癖ドンピシャかもしれない。ムチムチしてる人が多い中でスラリとしたスレンダーボディが凄くエッチ。全体のボディラインは勿論のこと、足を閉じた時太ももの付け根に出来る隙間だけで天下取れる。

 

──────────

 

 

 やっべ終わった。それが間飛の感想だった。

 そりゃそうだろう。これまでコツコツと何とか積み上げてきた『間飛はそういう事には使わないだろうし』という信頼が一気に崩れる行為なのだから。

 

 一時の欲望とテンションに任せてこんな事するんじゃなかった、と走馬灯が流れそうな間飛に対して耳郎は告げた。

 

 

「これ……ちょっと読んでもいい……?」

 

 

 

 

 

 

 そして冒頭部分に戻る。無駄に丁寧に纏められた分析内容と精密なスケッチ。人によっては博物館級のお宝にすらなり得るソレにじっくり目を通し、現時点で書き終えた部分までを読み終えた耳郎はチラッと間飛に視線を向けた。

 

「……コレ、何?」

「申し開きの仕様もございません……」

「いや、間飛が無駄にこういう事しそうにないからさ……何かあったのかなって」

 

 女神か。一瞬間飛に信仰心が芽生えかけた。

 

 しかし何かあったも何もないのだ。度重なる探知能力の果てに溜まった欲求不満をどうにかして晴らそうとしていただけであり、そこに一切の邪な感情がないなんてことはない。

 

 つまり誰がどう見ても死刑一直線(ギルティ)だ。

 

 ただここまでバレてしまったのならば隠す方が不誠実だ。無駄に正直者な間飛は探知能力によるアレコレを耳郎に語った。訓練中はどうしてもそうなってしまう事と、決してソレをやましい事に使おうとしていた訳では無い事を。

 

「……ってことは、コレをその……つ、使ったりはしてないの?」

「文字に起こしたら落ち着くかなって……そういう事をする時も絶対別のヤツ使ってたし」

「ふーん……」

 

 一応間飛なりにも頑張ってはいた。抜きたい時は決して探知能力で得たアレコレをオカズにすることはなく、PCに溜め込んだ二次元の方々を利用していた。

 しかし日常的に補給されるリアルなエロスから目を背けることは出来なかった。

 

 間飛からすれば探知中は常にエロ画像やAVを見せられているようなものだ。そりゃあ勃ちもするし睾丸がフル稼働もする。

 

「お見苦しいものをお見せしました……ちゃんと処分してから退学しますね……」

「た、退学!?何で!?」

「だって明らかに如何わしい使い方してたわけですし」

「それは……そう、だけど……」

 

 峰田が欲望を叫ぶ割に除籍されないのは行動に移さない……移したとしても被害が出ていないからだ。こうして実害が出ていると分かった今、間飛が退学になっても何もおかしくはない。

 

 自分が悪いのは分かってるし、と難儀な個性を抱えたことを自嘲しながら立ち上がろうとし……耳郎に止められる。

 

「だ、だったら……さ。溜め込んでたからこんなの作ったんだよね!?」

「え、あ……まあ……」

「じゃあ解消したらこんなの作らなくて済むんでしょ!?」

「……いやちょっと待って?何を言おうとしてらっしゃる?」

 

「だったら手伝ってあげればいいよね!?」

「耳郎さーん!?」

 

 お目目グルグルのドタバタ解決法提案に別の意味で頭を抱えた。違うそうじゃない。

 

 耳郎とてこんな形で友人が退学するのはあまりにも悲しい。かといってこのスケベなレポートが作られることは受け入れ難い。

 だったらこんなものを作らなくても大丈夫なようにしてあげればいいじゃない。パニック増し増しな頭でたどり着いた結論に間飛は悲鳴じみた声をあげようとして、また耳郎に止められた。

 

「だ、大丈夫だって!手とか口だけなら大丈夫……だよね?」

「不安ならやめよう?てかさせないからね?申し訳ないにも程があ───「退学された方が申し訳ないっての───!!?」躊躇ゼロ!?」

 

 スパーン!と勢いよく間飛のズボンがずり降ろされた。判断が早い。

 

 しかし一つ計算外を起こした。それはズボンだけを下ろすつもりでいたのに、勢いよくやったせいでパンツをも巻き込んでしまっていた。

 

 つまり間飛の下半身を覆い隠していた布が全て取り払われてしまった。

 

「痛ァ!?…………へ?」

「ッス───…………本当に、やめよう?」

 

 それと同時に耳郎の額にベチン!と何かが叩きつけられた。突然の痛みに目を閉じてしまったが、次に見開いた目に映ったのは───そびえ立つチンポだった。

 

 初めて目にする屹立した男性器は固く、太く、大きい物だった。血管が浮いて微かに脈打っているのが分かり、グロテスクなのに目を離せない存在感を主張していた。

 

 パニックのままに突き進んでしまった耳郎に冷静さが戻り、すぐさま別の情報によってパニックに至ってしまう。デカイ、聞いてない、知らないの単語ばかりがグルグルと脳内を駆け巡る。

 

 そして彼女の優秀(?)な頭脳が叩き出した答えは。

 

 

「……擦ればいいんだっけ?」

 

 細い指がそっと間飛のチンポに触れた。耳郎響香、まさかの続行を選択。てっきり止めるとばかり思っていた間飛は更に驚かされる。

 

 しかし始まってしまえば何かを言う気にもなれないのか、ぎこちない手つきで擦られる快感を何とかするのに必死になってしまった。

 

「うっわ……かったぁ……熱いし、太くない?」

「し、らねえよ……っ……!?」

「ち、チンポってこんな感じなんだ……」

 

 耳郎もまた間飛のソレに視線を釘付けにされている。普段はズボンとパンツの下に収められているソレの実物を目にしてまた冷静さを失っていた。

 

 最初は何とか動かしていた手つきも慣れ始めたのかスムーズな動作になり、やがて分泌された先走り汁が滑りを良くしていく。

 先程の声量はどこへやら。静まり返った室内にヌチッ、ヌチッ……と極小の水音が響く。

 

 時間にして数分。慣れてきた手コキによる快感に足の力が抜けた間飛がベッドに腰掛け、耳郎は股間を見つめるような膝立ちの姿勢で手を動かしていた。

 

「ぅっ……ぐっ……!!」

「ふー……♡ふっ……♡」

 

 そのうち射精が近くなった間飛は苦悶の声を漏らし、一切の快感を受け取っていないはずの耳郎までもが荒い呼吸をしていた。

 

 途中で手が疲れてしまった彼女は片手だけの手コキから両手を使った手コキへと変えており、継ぎ足されたカウパーで更にヌルヌルになってしまっている。

 

 何十分、何時間にも思える長い長い時間の後にその時は訪れた。

 

「っぐ……そろそろ……射精そう……っ!」

「……え?あ、ど、どうしよ……」

「ちょ、まず手を止め……っあ!?」

 

 本来の目的すら忘れかけた頃、限界に達した間飛のチンポから白濁の液体が吐き出された。吐き出されたソレらはいきなりの出来事に反応出来なかった耳郎へと降り注いでしまう。

 

「わひゃぁっ!?」

「ご、ごめーん!?」

「うええ……めっちゃかかった……」

 

 幸いと言うべきかほとんどは顔にかかり、後始末が面倒な髪の毛や服にはほんの数滴が付着するに留まった。

 

 それでも顔に精液をぶっかけられること自体が不快だろう。間飛は慌てて謝罪するも、耳郎は特に気にした風には見えなかった。むしろ強行したのは自分だし、とすら言ってくれた。

 

「うえ……苦……」

「口入った!?ペッしな!?」

「いやもう飲み込んじゃったよ……ほんのちょっとだし。ほ()

 

 ンベッ、と口を大きく開けて舌を見せつけながら大事だと言う。しかし糸を引く口内を見せられれば却って興奮しかねない。

 

「……って、アレ?」

「ん?ろひ(どし)た?」

「…………収まってら」

「ホント?」

 

 とりあえず今の一回で満足したのか、その日間飛のチンポが勃つことはなかった。

 

 そしてこの日から耳郎と間飛の奇妙な関係が始まった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。