2話連続投稿です。前話からお楽しみください。
興奮が収まるどころか膨らむ一方の二人はサポート科用に誂られた入浴場に場所を移した。風呂椅子に間飛が座り、その上に向き合うようにして発目が跨っている。パッと見はもう繋がっているようにしか見えない。
「他のサポート科の人達は……ふうっ♡全員来てないんですよ……っ♡」
「そもそも今日は土曜だしな。たまたま俺も来てたってだけで……あぐっ」
「ひゃんっ!?♡く、首筋噛まないでください!」
制服もゴーグルも、作業服も下着さえも脱ぎ捨てた二人は真正面から抱き合うように密着し、ひたすらに互いの肌を擦り付けていた。
どこを気持ちよくしたいとか特定の場所だけを触りたいのではない、とにかく相手の体温が欲しい。発目/間飛の感触を覚えていたいというように、汗ばんだ二人はピタリとくっついている。
ゼロ距離の異性は発情していた己の理性など容易く打ち砕き、自分すら予想出来ない行動を取ってしまう。
一晩中機械を弄り続けた発目の身体からはむせ返る程に『女』を意識させる。決して完全にいい匂いとは言い難い、人によっては不快感を覚える者もいるかもしれない匂い。間飛には興奮を促すスパイスとなるらしい。
普段は……いやそもそもしたいとも思わない噛み付くという行為。皮膚を食い破るような強さではなく、歯をあてがい押し付けているような甘噛みと吸い付き。あぐあぐ咀嚼する度不思議な感触からか、噛む側も噛まれる側も妙な背徳感が走る。
唾液の糸を引いて離れると、一晩経てば消えてしまうだろうという程度の噛み跡がついていた。マーキングされた……?そう思うと赤くなっただけの肌がやけに愛おしい。
「執拗に匂いを嗅がれると、さすがの私も恥ずかしいんですからね……?」
「お前が言うのかよ、それ」
名残惜しみながらようやく密着をやめると、発目はそうするのが当然とばかりに間飛から降りて股間へと顔を埋めた。どうも自分は口での奉仕を好んでいるらしい。
早速口に咥え──ようとして、鼻先を擦り付け始めた。犬が匂いを確かめている光景を思い浮かべるが、実際はもっと淫靡な状況だ。
整った顔立ちを匂いつけでもしてるのかヌリュヌリュと擦り付け、間飛に聞こえるくらいに鼻先をスンスンと鳴らしている。
「ふふ……間飛さんのおちんちんは大きいんですね……♡♡」
「咥えがいがあっていいだろ?」
「それはもう!では……はむっ♡♡」
わざとらしく空気を巻き込みながら肉棒を口に含む。強引に突っ込まれた時には分からなかったが、口の中には半分より少し長いくらいしか入らない。
モゴモゴと口の中で舌を絡める。もちろんこんな事は未経験者で、何をすれば気持ちいいのかも分からない。
(……あ。こうすると気持ちいいんですね♡)
しかし分析ならばお手の物だ。内頬に擦れる度にピクリと跳ねる感覚が伝われば、何をすれば良いのかなんて見えてくる。
口いっぱいに頬張っていた肉棒が唾液に塗れると、首を傾げて内頬で刺激を与える。鼻から抜ける生臭い空気が、自分の口の中を染め上げられてる気がして嬉しくなってしまう。
「あ……!それ、ヤバい……!」
「
「咥えたまま喋られると、舌が……っ」
むちゅううう〜っ♡♡と吸い付いた瞬間、一際大きく肉棒が跳ねた。次いで舌の上、のど奥に向けて遠慮なしにぶちまけられる精子。
「んむぅっ!?♡♡♡」
「うっ……ふっ、ううっ……」
「〜〜〜っ♡♡」
「おあ゙っ!?も、もう射精てるって……っ!?」
無意識に発目の口が窄められ、一滴も逃すまいとジュルジュル音を立てて吸い付く。根こそぎ何かを奪われていく感覚に間飛の腰が小刻みに震えた。
「っくはぁ……やりすぎだって……」
「むぐ……♡」
「あーもー出せ出せ。喉に詰まらせるぞ」
「───んくっ」
「……は?」
ちゅぽんっ、と口を離してくれたのも束の間。濃い精液の処理に困っているのかと思われた発目が、涙目になりながらも喉を鳴らして飲み込んだ。
吸った分の息を吐き、舌をダラりと垂らして口内を見せつける。
「ほ
「…………!」
「うひゃっ!?ななな、何ですかいきなり!?」
「次は俺の番な?」
「へ───ひいっ!?♡♡」
意図していない挑発。もしも彼女が俗に言う“メスガキ”的な属性を持っていたのならば、口を見せつけた後には『ざぁこ♡ざぁこ♡』とでも口にしてそうな光景だった。
しかし彼女は至って真面目。貴方の射精した精液はみんな飲み干せました♡という報告をしただけなのだが、それが却って間飛に火をつけた。
もう一度発目を抱き寄せて椅子に腰掛けた己の上に座らせると、足を絡ませて無理やり開脚させて固定。隠したい陰部が湯けむりにも負けず晒される。
そして間飛の上に腰掛けた為、発目の陰裂の前には先ほどまで奉仕していた陰茎がテラテラと艶やかに反り返っている。
「ちょ、これはさすがに……っ!?♡♡」
「どうした?まだ周りを触ってるだけだぞ?」
「っ、イジワルですね……♡」
最初に咥えた時から少しずつ湿度を増していた己の秘部。隠しようもなく自分の性器が濡れそぼって居ることを突きつけられる。
陰唇の近くを人差し指でつうっとなぞられる。たまに軽く引っ掻いたりつつかれたり……すると僅かにトロリとした液体が溢れてきた。
どうにも堪え性のない膣が刺激を求めているのか愛液を大量に分泌しているらしい。ゆっくり落ちていく潤滑性の液体は間飛の指には絡め取られ、ヌルヌルとした感触を快感として発目に返してくる。
まだ中を触ってくれないのか。なんて油断したのが悪かった。
つぷっ……♡
「んひっ!?♡♡」
「うわ……もうトロットロじゃん」
「あっ……♡もう、いきなりはやめ……っ!!?♡♡そこっ!!♡イッ……グッ!?♡♡」
中指と人差し指を腟内の入り口に突き込まれる。最初から指を二本も、と抗議しようとも思ったけれど、自分の腟内は既に間飛の指を受け入れて吸盤のように吸い付こうとしている。
じゃあまずは軽く解しておこう。第二関節まで入れた指を曲げて腹側の膣壁をトントンと叩くように指を動かす。特に経験がある訳でもなくイメージでやった事だったけれど、幸運なことに発目を絶頂させるトリガーだったらしい。
プシッと水しぶきのような潮を吹かされ、突然のオーガズムがただでさえ徹夜明けで体力のない発目の身体を弛緩させる。抵抗する気もなかったが、どこか強ばっていた全身をふにゃりと崩して間飛に預ける。
「……発目、いいんだな?」
「…………いいですよ。でも」
「何だ?」
「………………“明”って呼んでくれなきゃ嫌です」
するのは構わないけど“初めて”を捧げるんだから、せめて下の名前で呼んで欲しい。たったそれだけの乙女心による主張。気恥ずかしくてすぐに取り下げてしまいたくなるけれど───
「っ───明っ!!」
ズチュンッ!!♡♡
「───あ……へ…………?♡♡♡」
羞恥心からの行動は愛おしさには勝てない。胸の奥から湧き上がる衝動のまま、間飛はなりふり構わず肉棒を発目の陰裂へと捩じ込んだ。
まず感じたのはほんの僅かな抵抗。これ以上は入らないという押し出す感覚が、一息に突き破られる。プチっ、と軽い音が発目の頭に響いた。
次に温度。人肌とは違う、愛液に塗れた腟内は口内と似ていながらも決して異なるものだ。
そして、快感。情けない話だが挿入してすぐに間飛は動きを止めた。まずは馴染ませたいという意図もありはすれど、それ以上に動けば射精してしまいかねない。
発目もまた同じ。膜を喪失した感覚と腹の奥の異物感、加えて処理しきれない程の快楽。思考もままならず身体が反射的に肉棒を刺激しようときゅうきゅう締め付けている。
「う、ごくぞ……っ!」
「はひ……♡ご、ご自由に
片や早々と果ててなるものかと食いしばるように耐えながら。片や我慢することも叶わず蕩けた顔で全てを受け止めながら。互いを貪るような性交が始まった。
向きを変えて再び向かい合うと怯え腰はどこへやら、発目も間飛も一心不乱に快楽を貪らんと腰を振り始める。
「はっ♡♡あ゙あ゙っ!♡“移”さんの!!♡♡移さんのおちんちん気持ちいいですっ!!♡♡太くてっ……♡♡奥も♡全部気持ちいい
艶かしい水音が響く。パチュンパチュンと腰を打ち付けては性器を刺激し合い、自然と顔を引き寄せてねっとりと口付けを交わす。勝手も知らないまま舌を絡ませ、歯茎や奥歯までも舐め回す。
間飛の首に腕を回し、倒れてしまわない事に精一杯ながらも必死に腰を振る。カリ首がゾリゾリと膣壁を削る感覚を、亀頭が子宮口をコツコツつつく感覚が欲しいと。
ジュプッ、ズプッ、とピストン毎に増える愛液が飽和し次から次へと溢れ出てくる。結合部付近までもがヌラヌラと光っており、如何にフラストレーションが溜まっていたのかが伺える。
「あっ♡♡はっ♡セックスって……♡♡こんなに気持ちいいんですね!♡♡♡あは♡目の前がチカチカしてきました!♡♡」
「もっと、チカチカさせてやる……よ!」
「はいっ!♡♡もっとく
ただのピストンだけじゃ足りない。そう判断した彼は左腕だけで発目を支えながら、空いた右手を結合部へと持っていくと発目の陰核───クリトリスに触れる。
ピンと勃ったソレはピンク色に染まっており、発目の興奮を現すように主張している。
人差し指と親指の腹で優しく摘み、クリクリと転がすように刺激する。それだけで効果は劇的だ。
「あ───あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!?♡♡♡らめっ!♡♡♡らめれすっ!!?♡♡♡わらひ、そこ弱いんれすっ!♡♡♡」
「そりゃいい事を聞いたな」
「んひいいい゙い゙い゙い゙!?♡♡♡激しくしにゃいれくらさいい゙い゙い゙い゙い゙!!?♡♡♡またイグっ!?♡♡お゙っ!?♡♡♡」
弱点、と言うやつだろうか。コリコリと刺激されるだけで腟はうねり震え、強請るように吸い付いてくる。ピストンを止めたというのに刺激が一向に収まらない。
弱いところを責められた発目は耐えられずに絶叫のように喘ぐ。今の数秒で何回イッただろうか。もう自分でも分からなくなってきた。
とうとう腕で自分を支えることも出来ず、ふらりと背中からタイルの床に倒れ込む。アチコチがビクビクと跳ねており、自分の意思で止めることも出来ない。
「大丈夫か!?」
「う、移しゃん……♡♡」
「頭とか打って───」
「もっと……♡♡もっとください♡♡♡」
でも、止めるつもりもない。
自分は動けないけど、彼は動けるから。だから私を気持ちよくしてくださいと、蕩けた顔で懇願する。この身体をどうとでもしてくれ、と。
そこまで言われてはもう間飛も我慢する理由はない。ヒーロー科故に有り余っていた体力を遺憾無く発揮する。
発目の両足首をかかと側から掴み、身体を“く”の字に曲げさせて陰部を突き出させる──所謂“種付けプレス”と言われる体勢にさせると、勢いよく挿入した。
「射精してやる……!絶対腟内に射精してやるからな!」
「お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙っ!!?♡♡♡くら゙はいっ!!♡♡♡一番奥に!!♡♡♡移さんのせーしくらざいっ!!♡♡♡♡」
抵抗しようのない体勢に固められ、発目の身体には快楽の逃げ場がない。ゴチュゴチュと乱暴な腰使いで与えられる快感を真正面から受け止め、頭の奥がパチパチとスパークしてるような錯覚が起こる。
「イグううゔゔゔゔゔ!!♡♡♡またイ゙キまひたっ!!♡♡♡すごいれすすごいれすぅっ!!?♡♡♡♡セックスすごいいっ!!?♡♡♡」
落ちる、堕ちる。堕ちていく。抗いようのない快楽の波に呑まれ、アクメを享受し続ける。気持ちいいという感情だけが脳内を埋めつくしていく。
ビュルルッ!!♡♡ビュッ!♡♡♡
「お゙…………♡♡♡あ゙……は…………ぁ♡♡♡♡き、たぁ……♡♡♡ベイビーの素♡♡」
「っおお……あ……っ、はあっ…………」
ドク、ドク……と注がれるザーメンの感触。積み上げてきた知識も技術も、何もかもがコレには変え難いとさえ思える幸福感。
腟内で脈打つ肉棒、ザーメンを飲み込む子宮。今この瞬間に発目は戻れなくなった。だって知ってしまった。“好きな人”とのセックスがこんなにも心地よいものだと理解してしまったから。
(これ、は……責任、取ってドッ可愛いベイビー作らなきゃです、ね……♡♡♡)
勢いのままに始めただけのセックスは、発目にメスとしての快楽を刻み込んだ。
「動けそうか?」
「……ちょっと、難しいですね」
「ノリと勢いでするもんじゃねえな……せめてお前が万全の状態で……」
「違います」
「?」
「お前、じゃなくて“明”です」
「…………お前、いや明さぁ」
「?何ですか」
「……またシたくなるだろうが」
「………………いいですよ」
「えっ」
「今すぐじゃないですけど……また、シてもいいですよ」
「……」
「……ねっ?“移”さん♡」
Hルート
END④【ドッ可愛いベイビー】