「うあっ、ああっ」
張須賀たちが嘲笑しながら、逆さ吊りの沙那の股間に長芋を抽送しながら汁をすり込んでいく。
股間に力を入れて拒もうとするが、それによりむしろ快感を拾うことになり、沙那は恥ずかしい水音とともに、淫らな喘ぎ声を止めることができなくなってしまう。
とりあえず、必死にせめて口を必死に閉じようとするが、この十日以上の宝玄仙から仕込まれた調教により、自分でもわかるほどに身体が敏感になっている。
我慢することができない。
「言っておくが、ただの長芋じゃねえぞ。拷問用に通常の十倍は痒くなっているものだ。せいぜい、愉しんでくれ」
張須賀が指示して、長芋を股間に挿入したまま、別の長芋で乳首に汁を塗っていく。しかも、左右同時にだ。
「うああっ、あんっ」
沙那は背中で括られている両手に力を入れて耐える。
だが、身体は反応してしまい。逆さ吊りの裸身が上下左右に跳ねて揺れ続ける。
「特別にここにも仕込んでやるぜ」
そして、さらに別の皮を剥いた長芋が容器から取り出された。
今度は背中側から股に向かってくる。
「な、なにするのよ──。そ、そこはやめて──。いやああっ」
沙那はびっくりして思わず悲鳴をあげた。
長芋の先端がお尻の穴の入口を擦り始めたのだ。
必死に腰を振って拒もうとした。
「暴れるな。お前ら、押さえておけ。おっ、どうやら、後ろの穴も軽々済みか。あの玄奘という男にどこまで許したんだあ?」
張須賀が後ろにまわっていた兵から長芋を受け取り、ずぶずぶとお尻の中に沈めていく。長芋の汁を潤滑油にして、沙那はお尻の穴深くにも長芋を埋められてしまった。
「お、男じゃないわよ。い、いい加減にして……」
「男じゃない?」
そのとき、沙那が思わず口走った言葉に、張須賀が長芋を操る手を止めて、きょとんとなる。
沙那ははっとした。
宝玄仙の正体を喋るつもりはなかったのだが、容赦のない官能責めに、沙那は墜言葉を洩らしてしまったのだ。
「おい、別宅に閉じこもっている客人が男じゃないというのはどういうことだ? そういえば、どうにも、黒風斎殿の物言いも不自然だったな。お前、なにを知ってやがる」
張須賀が訊ねた。
沙那は小さく舌打ちした。
「くっ、し、知らないわよ」
歯を喰いしばり気味に小さく答えた。
そういえば、黒風斎の名を出されて思い出したが、沙那の股間に装着されていた革帯の貞操帯の刻印が黒風斎の法術で簡単に解除されて外れたとき、なにかを納得するように、あの黒風斎は部屋を出ていった。
もしかしたら、あの宝玄仙の法術を無力化するための手段を確認したということかもしれない。
考えてみれば、あれほどの術者の宝玄仙だが、どうやら皇都でなんらかの仕打ちを受け、反撃はしたものの、いまだに淫紋の呪術を刻まれたままであり、それが宝玄仙の発揮を阻止しているのだろうというのは明らかだ。
もしかして、宝玄仙の危機なのだろうか。
だが、思念はそこまでだ。
ただでさえ宝玄仙に仕掛けられていた媚薬の痒みに加え、いよいよ長芋の汁の掻痒感が沙那に襲いかかってきたのだ。
「あああっ、痒いいい──」
沙那は後手の拳を握りしめ、逆さ吊りの身体を激しくもがかせた。
「いよいよだな。じっとしてられないかい」
張須賀が前後に挿入されている長芋を兵たちに抜かせる。
だが、すっかりと粘膜に染み込んでしまった汁はそのままだ。
沙那は知らず、腰を淫らに振ってしまっていた。
「ひ、卑怯よ──、ああっ、痒い──。痒いわあっ」
沙那は泣き叫んだ。
「そうだろうな。よし、持ってこい」
張須賀が命じて、沙那の首に金属の環を装着する。
ざわりと、得体の知れないものが身体に流れるのを感じる。ぞっとした。
これはおそらく、隷属の呪術をかけるための「隷属環」だろう。隷属の呪術は、奴隷環を掛けられたものが、心の底から屈服したときに術が完成してしまう。
もしも、ここで沙那が屈して、さらに隷属を受け入れる言葉を無意識にでも口にしてしまえばその瞬間に沙那は、相手に逆らえない奴隷になってしまう。
もちろん、取り調べの場で容疑者を奴隷化するのは御法度ではあるものの、奴隷になってしまえば、抗議する手段も訴える方法もなくなってしまう。
あとは絶対に心を屈しさせないことだが、だが、この痒みは……。
「沙那よ、痒みをなんとかして欲しければ、心の底から俺に頼むことだ。お願いだから、性奴隷にしてくれってな」
張須賀が大笑いした。
「こ、このひ、卑怯者──」
沙那は絶叫した。
「ははは、鬼の女将校様の尻振り踊りだ。最高だな」
張須賀が呷ると、周りの兵たちもどっと笑い声をあげた。
しかし、沙那にはもうそれを気にする余裕もなくなっていた。
「痒い──。ああっ、痒いわ──。ああああっ」
沙那は悲痛な声を振り絞り、逆さ吊りの身体を引き千切らんばかりに身悶えさせた。
いつの間にか全身に噴き出している大量の脂汗が四周に飛び散る。
「なんとかして欲しければ、奴隷の誓いをしろ。そうすれば、痒みを癒やしてやろう」
張須賀が沙那の髪の毛を掴んで、顔をぐいと持ちあげる、
「くっ、で、奴隷の誓いなんて、で、できるわけないでしょう──。そ、それよりも犯して──。嬲って──。どうぞ、わたしを犯して──」
沙那はあられもなく腰を揺すりながら声をあげた。
もう犯されることはいい──。
それよりも、怖いのはこのまま放置されて、ついつい屈服の言葉を発してしまうことだ。そして、それに心のからの感情を乗せてしまうことだけは避けなければならない。
「まあいい。このまま放っておいてもいいが、まあいいだろう。嬲ってやろう」
すると、張須賀がいつの間にか手にしていた筆を沙那の股間に近づけ、柔らかな穂先で、ねっとりと濡れている秘部をすっと掃く。
しかも、屹立している肉芽を軽く掠めていった。
「あふうううっ」
まるで電撃でも浴びたかのように、沙那は全身を緊張させて限界まで弓なりにさせた。
「溜まらないだろう? もっと強く刺激して欲しいか・ だったら、屈服の言葉を口にしろ。嘘でもいい。心から誓わなくてもいいから、屈服したと言うんだ。そうしたら、掻いてやる」
張須賀が嬲るように笑う。
沙那は懸命に首を横に振る。
嘘であれば感情は言葉に乗らない。だが、それを繰り返すうちにいつしか、ついに心からの屈服をしてしまうかもしれない。
それに乗ってはだめだ──。
わかっている。
わかっているけど……。
「どうだ? 気が狂うほどに痒いだろう? ほら、嘘でもいいんだ。屈服したと言うんだ。それだけでいい」
張須賀が再び股間に筆を走らせた。
さわさわと肉襞を掃き、肉芽を掠めてまた引きあげる。
「ああっ、いやああっ、屈服する──。屈服するから、もっと強く掻いて──」
沙那は思わず叫んでいた。