「さあて、次は相対遊びといくかい。そろそろ、孫空女も男役を覚えてもらった方がいいしね」
沙那を離して、沙那の脚のあいだに胡座をかいた宝玄仙がからからと笑った。
湿った夜気が、
孫空女は寝台の縁に腰を下ろしたまま、首の後ろに引き寄せられた腕輪の重みを感じていた。
緊箍児の拘束が、まだ熱を帯びた肌にひやりと張りついていて、胸の奥にはまだまだ気怠さが残っている。
孫空女はそれを押し込みながら、宝玄仙と沙那が絡み合うのを眺めていたところだ。
いつもの百合の性交の営みである。
三人とも裸であり、やはり、いつものように、孫空女と沙那だけが拘束をされている。
宝玄仙による孫空女たちへの前戯から始まり、ふたりがかりの宝玄仙への舌奉仕によって数回果てさせ、さらに、孫空女、沙那の順番で宝玄仙の相手をした。
淫紋の呪術を受けている宝玄仙は、性欲を発散しないと法術が凍結されてしまう呪術を受けており、宝玄仙の性の相手をするのは、孫空女と沙那の大事な役目のひとつだ。
少なくとも、宝玄仙からはそう言われている。
営みを始めてからかなり時間も過ぎており、夜も深いのだが、宝玄仙はまだ終わりにするつもりはないみたいだ。
これも、いつものことだ。
「ま、まだ、やるんですか……?」
仰向けに倒れた沙那は、後ろ手を縄で縛られたまま、荒い息を吐きながら言った。
乱れた髪が寝台に広がり、瞳だけが妙に冴えている。全身は汗に濡れ、股間からはしとどに愛液が濡れ流れている。
たったいま達したばかりの股間を隠したい素振りのようだが、宝玄仙がその脚のあいだに陣取っているので閉じられず、身体をもじつかせている。
しかし、諦めたのだろう。
たったいま、開脚のまま脚を脱力させた。
その傍らで、胡座をかく宝玄仙だけが、まるで疲れを知らぬかのように元気だった。
「当たり前だよ。お前たちがなんのためにいると思ってるんだい。このわたしの糞ったれな呪術を解決するためだ。受けであろうと、責めであろうと、覚えてもらうからね」
宝玄仙が宙からなにかを取り出した。
収容術という法術らしく、宝玄仙はさまざまなものを時空の隙間を使って収納し、自由に取り出すことができる。それで出したのだ。
「双対って……それ?」
孫空女はそれを見て、自分の顔が赤くなるのを感じた。
宝玄仙が出したのは、両端が男根のかたちをした張形だった。
だが、ただの張形ではない。
尖端から根元にかけてたくさんの小さな突起のいぼがあり、かなりの迫力があった。
材質も見たことがないもので、光沢のようなものがある。色もそれっぽくて、いぼがある以外は本物に酷似していた。
さすがに鼻白むものがあった。
「おっ、物知らずのくせに、双頭の張形は知っているのかい。どこで覚えたんだ?」
宝玄仙が孫空女に視線を向けた。
「どこって……」
「なら、相対責めも教えなくてもわかるね。だけど、この双頭張形は、この宝玄仙仕様の逸品だよ。見てみな」
宝玄仙が嬉しそうに、孫空女に向かって、双頭の張形の片側を押したり捻ったりする。すると、宝玄仙が片側を握る力に合わせて、反対側の張形部分の形状といぼが連動して動いているのがわかる。
しかも、いぼ部分は微細に震え、まるで意思を持つかのように脈動している。
これを股間に迎え入れるのだと思った瞬間、孫空女の背に冷たいものが走った。
「す、すごいね……」
孫空女はそれだけを言った。
「そうだろう? 挿入されている部分を締めつけて動かせば、その動きが反対側の張形の形状を変化させる仕組みだ」
宝玄仙が嬉しそうに笑う。
「そう……なんだね」
「ああ、だから、今夜はお前たちは、これで愛し合ってみな」
「えっ、沙那と?」
孫空女は思わず声を上げた。
「なんだい。文句あるのかい、赤毛猿?」
「う、ううん。文句はないけど……。ほんとに、沙那と……?」
仲間になってから、毎夜欠かさず、淫らなことを一緒にさせられる間柄ではある。
だが、互いを相手に犯し合うようなことは、これまで一度もなかった。
宝玄仙の性奴隷になると誓った以上、拒むつもりはない。それでも、さすがに照れが先に立つ。
「そんなことよりも……ご主人様。さっきのことですけど……」
沙那が、汗ばんだ額に前髪を貼りつかせたまま、宝玄仙に顔を向けた。
「そんなこと?」
心無しか、宝玄仙の声が低くなった気がした。
「ご主人様、沙那が真面目な話がありそうだよ。さっきのことだって」
孫空女は口を挟む。
「さっきのことって、なんだい?」
宝玄仙が怪訝そうに言った。
「明日は、とりあえず、わたしだけが水関を越えようと思います。そのあいだ、孫女とこっちにいてください。いいですよね?」
「ああ? お前だけ? なんで、そんなことするんだい?」
宝玄仙が眉をひそめた。
その瞬間、沙那の表情が、目に見えて険しくなった。
この
しかし、孫空女は、宝玄仙がその話を、半分も聞いていなかったことに気づいていた。
同時に、説明している最中に宝玄仙が真面目に耳を傾けていないことに、沙那が内心で苛立っていたことにも、はっきりと気づいていた。
「鷹愁澗の水関の説明、覚えてます?
「水鏡って、なんだい?」
宝玄仙がきょとんとした声を出す。
「……いま、水鏡ってなんだって、言いました……?」
沙那がぎりりと歯を鳴らすのが聞こえた。
「あっ、ほら、ご主人様、水関を通過するときに、法術とか使っていると、それを見破る法具があるって話だよ。ねっ、沙那?」
孫空女は慌てて割り込む。
「ああ? 心配ないよ。この辺りにあるような田舎の法術具が、この宝玄仙に通用するわけがないだろう。気にする必要はないよ」
宝玄仙がけらけらと笑う。
孫空女は、即座に沙那に視線を向けた、その顔に青筋がたったように見えた。
「沙那?」
孫空女は咄嗟に声を掛けた。すると、沙那は一度軽く眼をつぶり、大きく息を吸い、深呼吸するような仕草をした。とりあえず、ほっとした。
眼を開いた沙那が口を開く。
「ご主人様、蛇盤の街の地方官のことをお伝えしたことは覚えておられますか。確か、ご主人様も知っていると言ってましたよ」
「知ってる?」
沙那の言葉に、宝玄仙は眉をひそめた。
「……
孫空女がすかさず横から伝えると、宝玄仙はやっと思い出したという表情になった。
「ああ、あの白龍のことかい。覚えている、覚えてる──。ここに左遷されてたんだねえ。ちっとも知らなかったよ」
「ええ、その白龍です」
沙那が仰向けのまま頷く。
「それで、相変わらず、女癖が悪くて、ここでも好きかってしていると、お前が教えてくれたんだったね」
宝玄仙がけらけらと笑う。
「その李白龍は、この蛇盤の地方官です。皇帝の三男ということで、この辺りでは大変な権勢だそうですよ」
沙那が付け足す。
「皇家の三男といっても、放蕩で父親の怒りを買って地方追放になった男だよ。五年も前さ。そういえば、そろそろ三十になるんじゃないかい。相変わらず、あの青二才も下半身はだらしなんだねえ」
「えっ、三十が青二才って、ご主人様って、何歳なのさ?」
孫空女は思わず訊ねた。
考えてみれば、宝玄仙の年齢なんて聞いたことはない。
肌も若いし、見た目だけなら二十代前半でも通用するだろう。しかし、この性格と多淫癖、法術の実力を考慮すれば、三十歳に近いのかなあくらいに思っていた。
だが、いまの物言いだと、三十歳くらいの白龍よりもずっと年上っぽい。
「何歳だっていいだろう。少なくとも、お前の倍は生きてるよ」
宝玄仙は軽く言った。
「えっ、嘘だよね?」
孫空女はびっくりした。孫空女は自分の年齢はよく知らないが、二十歳くらいではないかと思っている。倍となると四十以上になる。
すると、大きな咳払いがした。
視線を向けると、沙那がすごい形相で、孫空女を睨んでいる。
「……話を戻していい、孫女?」
「ご、ごめん」
孫空女は慌てて口をつぐむ。
「李白龍は、ここでも女癖がよくないという評判です。鷹愁澗の水関では、女はやたらに改めが長く、男は比較的あっさりという評判ですね」
「なんとも、公私混同が激しいじゃないかい。さすがは、皇家の血だよ」
宝玄仙が笑う。
だが、沙那は全く表情を崩さず、宝玄仙の笑い声を遮るように話を続ける。
「容貌のいい女だと、理由をつけて関門に留めて体を要求するという話もあります。だから、今回は男を装って、まずは、わたしが通り抜けたいと思います」
「お前が男? 無理だろう。あっ、いや、丁度いいじゃないかい。これを装着していきな。珍棒が生えてれば、まさか女だとは思わないだろう」
宝玄仙が手に持っていた双頭の張形を沙那の股間に伸ばした。
「ひあっ、は、話は最後まで聞いて──」
沙那は慌てて腰を引こうとするが、宝玄仙が沙那の太腿をがっしり掴んでしまった。
脚のあいだに宝玄仙に座られている沙那は脚を閉じることもできない。
宝玄仙が沙那の薄い繊毛をかき分けて、道具を含ませていく素振りをする。沙那は後手拘束の身体を捻って逃げようともがきながら悲鳴をあげた。
「わっ、わっ、ご主人様、最後まで話を聞こうよ。ねっ、ねっ」
孫空女はとりあえず、拘束されたまま身体を宝玄仙の前に差し込む。
「あっ、なんだい? お前がこれを嵌めるのかい?」
宝玄仙が孫空女を見る。
「う、うん、わかった。嵌めるよ。……でも後でね。沙那の話を先に聞こうって」
孫空女はなだめた。
「先にって。沙那の話はまどろっこしいんだよ。最後から喋りな」
宝玄仙が張形を手元に戻しながら一喝した。
「わ、わかりました……」
余程に焦ったのだろう。沙那は肩で息をしていた。
「……では、結論から……。水関はわたしが男に扮して、ひとりで抜けます。ご主人様と孫女は、関抜けしてください」
「関抜け?」
沙那がそう言った瞬間、孫空女は思わず声を上げた。
「さっきは、ご主人様の法術で、鷹愁澗の対岸まで跳躍できないかという相談をしました。でも、それは無理だと伺いました」
沙那は宝玄仙に視線を向ける。
「そう言えば、言ったね。だんだんと思い出したよ……。そのときのお前の話だと、鷹愁澗は対岸が見えないほどの広い峡谷を、移動の法術具で転送するやり方で渡す場所だったかね」
「そうです。峡谷の下は大河が流れていて、やはり向こう岸は見えないそうです」
「悪いけど、峡谷にしても、河にしても、対岸が見えないと難しいね。跳躍先がわからないと、どうにもならない」
宝玄仙は軽く言った。
「だから、わたしが、ご主人様の法術紋を刻んだ石かなにかを持って、先に渡ります。ご主人様と孫女は、夜になるのを待って、向こう側の法術紋を目掛けて跳躍してください。向こうで合流しましょう」
「なるほどね」
宝玄仙は、少し考える素振りを見せてから続けた。
「ご主人様、それなら、大丈夫なの?」
孫空女は宝玄仙を見る。
「まあ、それなら問題ないね、移動先にわたしの紋様があれば、むしろ簡単だよ。だけど、どうして、そんな面倒なやり方をするんだい? さっさと三人で通過すればいいじゃないかい」
宝玄仙が馬鹿にするようにわざとらしく大袈裟に肩を竦める。
沙那が、またむっとなりかけるが、なだめるように、接している脚をそっと絡めた。沙那の身体から力が少し抜けるのがわかる。
「もちろん、水関で捕まらないためです。わたしや孫女は、なんとか大丈夫だと思います。でも、ご主人様が男に化けるのは無理です。色香がありすぎます」
沙那の視線が、ちらりと宝玄仙の裸身に向けられたのが、孫空女にもわかった。
「いや、問題ないよ。
宝玄仙が笑う。
「だから、今回は駄目なんです。さっきも言ったじゃないですか。水鏡という法具で、法術は見破られます。そうなれば、その時点で捕まります」
「捕まったって、いいだろう」
宝玄仙は気にも留めない様子で言った。
「よくないでしょう──。どうして、そんな発想になるんですか」
沙那が即座に言い返す。
「捕まったって、せいぜい女好きの白龍の相手をするだけじゃないか。別に、取って喰うわけじゃないんだろう?」
「なにを言っているんですか。わたしや孫女は、それで終わるかもしれませんけど、ご主人様は、天教の手配を受けているんですよ。捕まって、帝都に護送されたいんですか?」
沙那の声が、はっきりと強まった。
「お前は、用心深すぎるんだよ。白龍みたいな小者に、捕まるわたしじゃないよ」
宝玄仙は大笑いした。
「とにかく、石に法術紋を刻んで、関破りするのに問題がなければ、言う通りにしてください──」
沙那が大声をあげた。
「ああ? お前、このわたしが優しいからって、最近、調子に乗ってんじゃないのかい……?」
すると、宝玄仙の声が冷たく響いた。
明らかに、その口調には怒気が混じっている。
孫空女は焦った。
「ま、まあ、いいじゃないか、ご主人様。別に沙那の策で問題ないなら……。言う通りにしようよ……。それよりも、その双頭の張形の話だったよね」
孫空女は身体をさらに寄せて、完全に宝玄仙と沙那のあいだに身体を差し入れる。
宝玄仙はむっとしているし、背中側の沙那は不機嫌だ。
しかし、宝玄仙が急に表情を和らげた。
もっとも、悪戯を思いついたような顔になった。身体を横にずらして孫空女と沙那を両方一度に見てくる。
「なるほど、そういうことなら、沙那の言う通りにしてやるよ……」
宝玄仙は言った
「本当かい──。よかったね、沙那……」
「ただし──条件がある──」
孫空女が破顔して沙那に振り返ろうとすると、すかさず、宝玄仙がそれを遮る。
「条件?」
沙那だ。しかし、その口調は険しい。
多分、かなり苛立っているのだろう。
「ああ、条件だ。お前と孫空女──。ふたりで、相対責めで愛し合いな。先に果てた方が負けだ。孫空女よりも、お前が頑張れば、今回は従ってやる」
「な、なんで、そんな勝負になるんですか。関係ないじゃないですか──」
沙那が絶叫した。
「だったら知らないね。わたしは好きなようにさせてもらうよ」
「好きなようにって……。これも、それも、ご主人様が天教を敵に回しているから苦労しているんですよ。わたしと孫女だけなら、ずっと楽な旅なんです」
「はあ──? お前、言うに事欠いて、わたしを邪魔者扱いかい──」
宝玄仙が顔を真っ赤にした。
「うわあ、わっ、わかった。わかったよ……。ねっ、沙那。やろう。勝負をしようよ。沙那が勝てばいいだけじゃないか」
孫空女は沙那をなだめた。
「だって」
孫空女が顔を近づけると、沙那は不満そうに顔を真っ赤にしている。
しかし、孫空女が「大丈夫、あたしがすぐに負けるようにするから」と耳元でささやくと、やっと沙那が渋々という感じで絡めたような表情になった。
孫空女は嘆息した。
「覚悟は決まったかい、沙那? それで、どっちが男役になるんだい? ……仰向けになっている沙那が受けでいいかい。まあ、どっちでも同じだけどね」
宝玄仙が相当の張形を手で振りながら笑う。
「やりますけど、女淫輪の悪戯はなしですよ──。ご主人様はなにもしないって約束してください」
沙那が真っ赤な顔で言った。
「わかった、わかった……。じゃあ、孫空女、脚を広げな」
宝玄仙が孫空女の肩に手を掛けた。
孫空女は、寝台にお尻をつけたまま、膝を立てて大きく股を開く。
宝玄仙がすぐに孫空女の股間に張形を潜り込ませてきた。
「くっ、ああ……」
孫空女は思わず喘ぎ声をあげた。
宝玄仙の操る双頭の張形は、すでに濡れていた愛汁を潤滑油にして、あっという間に深くまで貫いてきた。
孫空女の股間は、本当に男根が生えているとしか思えない感じになる。
だが、孫空女の膣の収縮に合わせて、外に出ている部分の張形が蠕動をしながらわずかに膨らんだり縮んだりを繰り返していた。表面のいぼも生きもののように動いている。
「ぴったりだろう、赤毛猿? これが宝玄仙仕様の淫具だ。そんじょそこらの法師には真似できない逸品だよ」
宝玄仙が外に出ている部分を無造作に握った。
「ひああっ、あああっ」
孫空女は股間から全身に響き渡った刺激に、思わず全身を硬直させた。
宝玄仙が外を握ったことで、内側に嵌まっている部分が膣のなかで連動して動いたのだ。孫空女は悲鳴とともに、身体を弓なりにした。
「ははは、いい感じだね。じゃあ、挿入しな」
宝玄仙が手を離して、軽くぽんと張形を叩いた。
「ひぎゃっ──」
激痛が走り、孫空女は声をあげた。
「さすがに、そのままじゃあ、やりにくいかい。孫空女の拘束は解いてやるか」
すると、ぱちんと首の後ろで金属音のような法術の弾ける音が響き、両手が自由になる。
孫空女は脱力するとともに、挿入されただけで追い詰められている自分を感じていた。
だが、それは必要なことだった。
沙那のなかに外に出ている張形を挿入したら、一瞬でも早く達してしまおう。
それだけを思った。
「い、いくね、沙那……」
孫空女は覚悟を決めて、仰向けになっている沙那の上に覆い被さる。
沙那の股間はいままでの百合遊びによりすっかりと濡れて、股間はねらねらと粘性の糸を噴きながら、真っ赤になって収縮していた。
女陰輪を嵌められている陰核も、赤くなって膨らんでいる。
なるべく、当たらないように気をつけながら、孫空女は沙那の股間に尖端をあてがうと、ゆっくりと腰を押して出していった。
「えっ? なに? なにこれ……あっ、ああ……だ、だめえ……これなに、あっ、あああっ、だめえええ──」
挿入が進むに連れて、沙那の反応が大きくなる。
しかも、緊縛されている身体を小刻みに震わせだし、喘ぎ声も完全に余裕のないものに変化した。
だが、孫空女もどうしていいかわからない。
「さ、沙那、ちょっと待って──。とりあえず、頑張って──」
とにかく最後で挿入しようと、一気に最奥まで貫いた。
「ひあああっ、だめよおお、孫女──」
沙那の身体が弓なりになり、腰を大きく突き出した。
その動きが孫空女の股間に響くように刺激を伝えてくる。膣のなかの張形が暴れ出す。身体の下の沙那を抱き締める。
「ひああっ、沙那──」
孫空女も思わず腰を揺さぶった。
「いやああ、いぐううっ」
すると、沙那はあっという間に達してしまった。
孫空女は焦ったが、どうしようもない。あまりにも、沙那が達するのが早くて、孫空女が極める余裕がなかったのだ。
「ははは、一度、堰が切れれば、身体の制御ができなくなる沙那が、勝てるわけないと思ったよ。とにかく、仲のよさそうなお前たちだけど、これでさらに親密になれたろう。遠慮はいらないよ。気絶するまで愛し合いな」
宝玄仙が大きな声で哄笑した。