我が一文字家の居間で、俺は憑依怪人を名乗る影と向き合い座っていた。
「ええっと……君は憑依怪人でいいんだよね ? 本当にあの鍋で生まれたの ? 」
「その通りです。私は怪人錬成鍋で作り出された怪人です」
ううむ……あの鍋本物だったのか。これ、何かの犯罪組織の道具じゃないよな ? 大体たけっちグループなんて聞いた事もないぞ。
「ご主人様、私は生まれたばかりで何もわかりません。これからご指導よろしくお願いします」
ぺこり、と頭を下げてきた。怪人なのになんて礼儀正しいんだ。
「あー、あのさ、怪人だっていうけど、なにか君や制作会社が犯罪に関わっているということはないよね ? 」
これはとても大事なことだ。警察に逮捕されるなんてゴメンだからな。
「まだ制作会社は犯罪に関わってはいません。警察に捕まる事も現段階ではないかと思います」
現段階か……怖いな。これからは関わるかもしれないって事だよな。どうする、たけっちグループの連絡先を聞き出してクーリングオフするか ?
「ご主人様……私はどうすれば……」
影がしょんぼりしている。なんとなくだがわかる。だがしかし、これからの事を考えると簡単には頷けないが、こいつ俺が作ってしまったんだよな……よし !
「まあとりあえずだ、夕食にしよう。君の歓迎会もかねてさ ! 二人しかいないけど、誰にも邪魔されないからさ」
「……ありがとうございます、ご主人様……捨てられるのかと思いました」
こいつ、俺の心を読んでるんじゃないのか ? ところでこいつ憑依怪人と言っていたが、何ができるか後で聞いておかないと。
「そういえば、お前、名前は無いの ? 憑依怪人だと呼びにくいんだけど」
「……名前はありません。お好きなようにお呼びください」
さすがにそれはなぁ、何か考えよう……だけど俺、そんなにネーミングセンスないんだよね。憑依だから、怪人っぽく……
「ポゼッシャー……なんてどうだろう ? 」
「ポゼッシャー……ポゼッシャー……ありがとうございます。私は憑依怪人ポゼッシャーです」
喜んでいるんだよな……大丈夫だよな ? 自信ないんだけど、影だから何だかわかりずらい。
「まあいい、これからよろしくなポゼッシャー ! 」
「はい、よろしくお願いします」
こうして俺とポゼッシャーとの共同生活が始まった。
話し相手が欲しかった俺にとって、表情が読めないとしてもポゼッシャーはとてもありがたい存在だと言える。
ポゼッシャーの特殊能力は本人もよくわからないそうで、なんとなくだがその時が来ればわかる……ような感じがすると本人が言っていた。
俺にとっては気軽に話しができる相手ができただけで十分だ。
俺が他者と話さなくなったのは俺自身がコミュニケーションを取るのが苦手だった事もあるが、他にも宝くじを当てた事もある。
周りが当選金を狙っている、そう考えてしまうのだ。だから当選金は現金払いにしてもらったし、今も銀行に預けていない。自宅に隠してある。
危険だとは思うが、銀行に預けた方が危ないような気がするのだ。だから自己責任という事で残している。
*
翌日、俺は会社に出勤する。ポゼッシャーに留守番するかどうか聞いたら、一緒に付いていくと答えた。
ポゼッシャーは無意識のうちに特殊能力の一つである、影隠れができるようになっていたらしい。
対象物の影に潜むというもので、今は俺の影に隠れている。
「おはようございます」
俺が話すのなんて同僚への挨拶と業務報告だけだ。または……
「一文字君、ちょっと」
来たよ……あいつが
「一文字君、取引先への物品の提出期限過ぎてるわよ、どうなってるの ! ? 」
「えっと、先方へは東条係長が対応していたと……」
「私は知らないわ。すぐに対応して」
「で、ですが……」
「早くしなさい ! 」
引継ぎもしてないし時間も無いし間に合うわけないだろ ! ? 東条の奴無茶ぶりしやがって…… !
あの女は東条麗衣(とうじょう れい)
長身黒髪の長髪スタイル抜群と、間違いなく美人だ。黙っていればだが……あの女は出世欲が強くていつも無茶な要求をしてくる。
今回みたいな出来事はしょっちゅうであり、上司に身体を売って今の地位まで来た。そんな噂まで流れている。
昨日休みが取れたのは奇跡みたいなものであり、休めなかったらもう何連勤か考えたくもない。
手柄は全て自分の物にし、ミスは部下に押し付ける。典型的なダメ上司だ。
仕事辞めてやろうかと何度も考えたが、結局辞められず今に至る。
本当にあの女いつか天罰下ってくれないかな……
『ご主人様、あの女嫌いですか ? 』
うおッ ! ? 影の中にいたポゼッシャーが声をかけてきた。そうだよな、今君がいたんだよな。
(いや、まあ……うん。大嫌いだね。ひどい目に遭ってほしいなと思うね)
心の中で強く念じればポゼッシャーとは通じ合えた。どうもこれもポゼッシャーの能力の一つらしい。
『わかりました。ご主人様、明日戻ります』
「えっ ?」
思わず声を出してしまった。今は東条と話している途中だったのに。
「は ? あなた聞いてなかったの ? 」
「い、いえ、そういうわけでは……」
「だったらさっさと仕事をしなさい ! 」
「す、すいません ! 」
ちくしょう ! なんでこんなことで怒られないといけないんだよ ! くそっ !
ポゼッシャーがいなくなっていた事に気が付いたのは俺の頭が冷えた後だった。
そして俺はポゼッシャーとのやり取りをその後しばらく後悔した……
私は憑依怪人。ご主人様からポゼッシャーという名前を頂いた。
ご主人様への説明が一部不足していたが、私の特殊能力は"一番大事な所以外は理解している"のだ。
憑依という名前から、もし私の能力を説明していたらご主人様は私を避けていたと思うから……
以外にも私の能力を使う機会はすぐに訪れた。
ご主人様に理不尽な叱責をしていた女。こいつを依り代にすることにしよう。
ご主人様に一言伝え、あの女の影に乗り移る。
幸いな事にご主人様と女の影は重なっていた。これで憑依である私の能力を使う事ができる……
*
「はあ、全く使えない連中ね」
仕事から帰った私はさっそくお風呂を沸かし入浴する。私のルーティーンだ。温かいお風呂に入り一日の疲れを癒す。そしてお風呂上りにビールを飲む……私の至福の時だ。
今日もやばかった、思わず一文字にミス押し付けたけどバレたら私のキャリアに傷がつくところだった。
一文字が一番仕事を押し付けやすいから今の職場は非常に実績を積みやすい。このままあいつを踏み台にして上に行ってやる。このまま……
『影は掌握した……次は』
! ? 今誰かの声が……気のせい ? 周りに誰もいない。疲れてるのかな……もう寝よう。
ビールはやめて早めにベッドへ入る。よっぽど疲れていたのか、すぐに私は眠りについた……
『……支配完了』
*
……私はふわふわ浮かぶ感覚を感じながら目が覚めた。何かがおかしい……身体を動かそうとしても動かせないのだ……。
「はあぁ……ふん ! 」
私は自分の部屋で、テレビで見たことがあるような構えを取っていた……え ?
「ふん、ふん ! せやぁ ! ! 」
パンチを繰り出して、その後ハイキック……ちょ、ちょっと待って ? なんで私こんな事をしているの ?
「ふぅぅ……弱い、弱すぎる……なんなのだこの身体は……まるで使い物にならない……」
私は自分の身体をけなしている……じゃない ! なんで ? なんで私の身体が自由に動かせないの ! ?
さっきから私は奇妙な動きを止めようと全身に力を込める。でも全然言う事を聞いてくれない。
「む ? 東条麗衣か……目が覚めたようだな。私は怪人ポゼッシャー、貴様の部下に仕方なくなってやっている一文字一様の忠実な僕である」
い、一文字ぃ ! ? なんなの、あいつが私に何かしたの ! ?
「あいつ……だと ? 口を慎め馬鹿者 ! ! 偉大なるご主人様に向かって何たる暴言か ! 」
私の身体が……あいつを褒めたたえる ? 私の口があいつをご主人様と呼ぶ ? ……はは、冗談でしょ ? はいはい夢なら早く覚めてよね。
「その態度……気に入らんな。ビール瓶か……よし、ふん ! 」
痛 ! ? あいつがビール瓶を素手で砕いた ! 夢の筈なのに、どうして痛いの ! ?
「これは夢ではない、現実だ。貴様の良い所は、こんな見掛け倒しの身体がご主人様に気に入られている所だ。長身黒髪の長髪でスタイル抜群、黙っていれば美人。喜べ、ご主人様が貴様如きにここまでの賛辞を贈ってくださったぞ」
あの野郎……そんなセクハラじみたことを考えていたのか……元に戻ったらクビにしてやる。
「そんな事より、貴様は残り少ない命を楽しむことだな。この身体は私が存分に使ってやろう」
残り少ないってどういうこと ! ? 私の身体を返しなさいよ !
「この身体は泣いている……もっと丁寧に使え、不摂生をやめろ、もっと健康に気を遣え、そう叫んでいるぞ。こんな身体でも基本能力は高いから私が使えば……」
こいつが鏡の前へ移動する……。
「ご主人様のお役にたてる……ああ、今から楽しみで仕方がない……」
キモっ……なにがご主人様よ、あいつはそんな器じゃないでしょ。
「すぐにわかる……さて、出社の時間か……」
噓でしょ……このまま出社するの……。
*
東条麗衣……私が出社し職場の男連中が頭を下げて挨拶する。
「おはようございます ! 」
「ええ、おはよう」
普段ならばいい気分なのに、何故かポゼッシャーとかいう奴に身体を動かされている。みんな今の私が別人だという事に気が付いていない……どいつもこいつも目ちゃんと付いてるのかしら ?
「あ……おはようございます」
一文字一……こいつが諸悪の根源ね。元に戻ったら社会的に抹殺してやるわ。
そう考えていたら、ピタっとこいつが止まった……待って、こいつお辞儀しようとしてない ?
「おはようございます。ご主人様」
! ? こいつお辞儀しただけでなく、ご、ご主人様ぁ ! ? 周りに誰もいないからいいけど、なんでこんな奴に私が……。
「へぁ ! ? あ、あの、東条係長……どうしたんですか ! ? 」
こいつ滅茶苦茶焦ってるわ、こいつの差し金じゃないの ?
「ご主人様、私は憑依怪人ポゼッシャーでございます。表向きは東条麗衣として皆の目を誤魔化します。夜になったらご主人様の家に戻りますので、しばしお待ちください」
はあ ! ? こいつの家に行くってこと ! ? ふざけんじゃないわよ ! ? 私にだって生活が……。
「なあ……ポゼッシャー ? さすがにそれはまずいんじゃあ……お前のいう事が本当だったとしよう。だけど東条係長にだって一応生活があるんだし、これ以上は……」
ナイス一文字 ! そうよ、だからさっさと私の身体を返しなさい !
「ご主人様、それはお勧めできません。この女は私の事を知りすぎていますし、こいつは『元に戻ったら社会的に抹殺してやるわ。あいつは人間のゴミくずよ、私に搾取されるのが運命の捨て駒、ゴミくず野郎よ ! 』と言っていました」
ちょっ ! 私そこまで言ってないわ、前半だけよ言ったの !
「あの女、やっぱりそんな風に考えてたのか……ポゼッシャー、お前の憑依能力でどこまでやれるんだ ? この女になにか仕返しをしたい」
あんたも簡単に信じるんじゃないわよ !
「なんでもできます。この女の服を脱ぎ捨て裸踊りでもしてきましょうか ? それともビルの屋上から飛び降りでもしましょうか ? 」
え、ちょ、ちょっとやめてよ……残り少ない命ってそういう事 ! ?
「い、いや、さすがにそこまでは……せいぜい降格処分くらいかなあと……」
それでも十分にヤバイっつーの !
「むぅ、ではご主人様こうしましょう。この女の子宮をご主人様の子種で満たしてやりましょう。さすがにここでするのは危険なので、夜にご主人様の家で行うという事で」
「本当か ! だがこんな女でも彼氏くらいいるんじゃ……」
なに人の予定勝手に決めてるのよ ! 彼氏なんていないけど……
「ご主人様。この女に男がいるかどうかなど、どうでもよいことです」
どうでもいいことぉ ! ? こいつ私のことなんだと。
「ご主人様……もはやこの女に身体の主導権が戻る事などありえません。私がこの肉体を手にいれた以上、絶対にありえないのです……そういう能力なのです。東条麗衣はもう、ご主人様の所有物なのです……」
……マジ ?
「そ、そうなの ? お前は一体…… ? 」
「……私は『たけっちグループ』製作、怪人NO.1 憑依怪人、名前はポゼッシャーです。私は……怪人ですから……首領であるご主人様に忠誠を誓い、ご主人様に仇名す者を排除します。ですから、この女も排除したのです」
そ、そんなの、私だけじゃない……こいつになにかしたのは私だけじゃ……
「私をどうするかは夜、お決めください」
こいつはそうして一文字と別れた……私、このまま ? 身体奪われて……このままなの…… ?
あれから仕事を開始した俺は、いつも通り東条麗衣から叱責を受けていた。だれも中身がポゼッシャーだとはわかっていない。俺でさえさっき廊下で説明されなかったら憑依されているなんて信じなかっただろう。
最初はすぐにバレるんじゃないかと思っていたが、ポゼッシャーの演技はほぼ完璧だった。違うのは上司に媚びをあまり売らなくなった事くらいだった。
仕事が早く終わり、俺は家に帰宅する。終業時間に帰れるなど今までほとんど無かった。
ピンポーン。
自宅の呼び鈴が鳴り、俺が出るまでもなく東条麗衣が……ポゼッシャーが我が家に入ってくる。美女が俺の家に上がり込んでくる……本来であれば喜ぶべき所だが今回は事情が違う。
なにしろ俺が生み出したとはいえ本物の怪人……最初は自覚が無かったけど特殊な能力を持つ怪人。焦るな……主導権は俺が握っているんだ。
「末永くよろしくお願いします」
いきなり俺は先制パンチをくらった。
「な、なんだお前その恰好は ! ? 」
ポゼッシャーは東条麗衣の自宅で着替えてきたらしい。
あいつは胸の上部と腋から下が露出しているタートルネック、パンツが見えかねない程のミニスカートを着用していた。
そしてスラリとした生足……爪もうっすらとネイルされている。非常に俺好みの恰好をしていやがる ! ?
「東条麗衣の自宅からご主人様の好みに合いそうな衣服を選んできました……あの……」
あいつは俺の近くによって前かがみになり……。
「似合うでしょうか ? ご主人様のお気に召しましたでしょうか ? 私、不安で……」
「バ……バッチリでございます……」
でかい胸がギュムッと押しつぶされる。寄せてあげているのだ。男の夢が目の前に……。
「ご主人様……私は全てをあなたに捧げます。この女の身体は私が使いこなしてみせます。ですから……シましょう…… ? 」
俺には拒否権などなかった……。
*
「ご主人様、まずは私の胸の付け根を撫でてください。そこがこの身体の弱点です」
「こ、こうか…… ? 」
俺はポゼッシャーの言う通りに胸を撫でる。弾力性のあるオッパイが俺の手の中にある。思わず力が入りそうになる。
「焦ってはいけません。逃げませんから……そう、その調子です」
俺の手は汗でベタベタだ。それでもポゼッシャーは嫌な顔一つせず性技をレクチャーしてくれる。普通の女なら間違いなく嫌がるだろう。
「ふ、ふぅ……どうですか ? 私の乳首がピンと立っているのがわかりますか ? この身体が興奮している証拠です。今度は胸を吸ってください」
え、吸うの ?
「そうです。心置きなく手加減無しでお願いします。同時に私のマンコを軽く擦ってください」
東条麗衣の胸が今度は俺の眼前にデンッと現れる。赤ん坊の時以来だが、俺は女の乳首に口をあて強く吸う。
「ふぁ ! そ、そうです……そのままです。手もお留守にしないでください。しっかり擦ってください」
身体は正直で、さっきからチンコの自己主張が激しい。ギンギンなんだが、まだ出番じゃないのか ?
「ま、まだです。もっと、もっと濡らしてください。擦って、もっとグチョグチョに ! 」
俺の手は東条麗衣のマン汁で既に濡れまくっている。思わずマンコの中に指を入れた。
「あ、ああ ! ク、クリトリスが ! もっと、もっといじめてください ! この身体に、ご主人様の所有物だという証をつけて ! 」
俺は段々と苛立ってきた……別にポゼッシャーに対してではない。東条麗衣に対してだ。中身はポゼッシャーだが身体は東条麗衣だ。俺は今までの鬱憤をぶつけたくなってきた。
ポゼッシャーも余裕がなくなってきている。俺も限界にきていた。
「おいポゼッシャー、今から『東条麗衣の真似』をしてくれないか ? 今までの憂さ晴らしをしたい」
「ああ ! ……え ? は、はい、わかりました……一文字 ! こんなことしてただで済むと思ってんの ! ? さっさとその手をどけなさい ! 」
「へえ……じゃあやめようかな」
俺は悪戯を全部やめてみた。
「え……あの、ご主人様 ? 」
「ポゼッシャー」
「あ……ま、まあやめてもいいけど ? どうせならまだヤラせてあげてもいいわよ ? 」
ポゼッシャーが一瞬本気で驚いていたけどすぐに演技を再開してくれた。うむ、お前はいい奴だ。
「口の利き方がなってないな。指でイケルのか ? 淫乱なお前が ? 」
俺の指が東条のクリトリスを弄り回す。
「ふああ ! ? あ、あんたこそ満足できるの ? 挿れたいんじゃないの ? 私にそのデカチンぶっこみたいんじゃないの ? 根性無しじゃないなら……ぶち込んでみなさいよ ! 」
演技なのはわかっているんだが、やっぱりイライラする。お望み通り、俺は正面から肉棒を突っ込んでやった。
「があぁッ ! ? わ、私の処女膜が……こんな男に……だったら私もあんたの精子、一滴残らず絞りとってやるわ ! 一文字 ! さっさと動きなさいよ ! はう ! ? 」
「うるせえ ! もう俺は我慢しねえ ! いつもいつも無茶な仕事押し付けやがって ! どうだ ! お前は格下だと思ってた男に肉棒突っ込まれて、お前はだらしない顔で楽しんでるんだ。お前は俺にイカされるんだよ ! 」
もう俺も言葉が変な感じになってるが、今考えられるのは、こいつを屈服させて射精したい、それだけだった。
「あ、ああ ! ごめんなさい ! 出世したかっただけだったんです ! 出世して男を顎で使って、愉悦に浸りたかっただけだったんです ! 心を入れ替えますから ! ポゼッシャー様にこの身体を差し出しますから ! ご主人様に忠誠を誓います ! イかせて、イかせてください ! 」
俺は腰を動かし何度も身体がぶつかり、パン、パンッと音がする。
俺の肉棒は発射体制になり、東条の膣は受け入れ態勢を万全に整えていた。
「射精すぞ、中に出すからな ! イケッ ! 東条 ! 」
「イきます ! ご主人様ぁッ ! ! 」
俺とポゼッシャーはほとんど同時に絶頂を迎えた。初めて女の中に精子をぶちまけた……こんなに気持ちいいものだったのか……実際は、あの東条麗衣を支配したという達成感もあったのだろうが。
「や、やべ……疲れた」
「はあ、はあ……身体の相性バツグンでしたね……さすが私が作り変えた事はありました……」
ポゼッシャーが聞き捨てならない事をいったような気がするが、俺は疲労感と達成感に包まれ、無念ながら眠りについてしまった。
わ、私の身体が……。
「どうだ ? 貴様の身体を掌握した時に体内の一部をご主人様好みに作り変えた。これでこの身体はご主人様専用の肉奴隷となったわけだ」
ふ、ふざけんじゃないわよ。こんな事が許されるわけ……
「許される ? この『東条麗衣』がいいって言ってるのよ ? いいに決まってんでしょ ?ホントグズな女ね」
こいつ、私の真似を ! ?
「今までは男を使って楽しもうと思ったけど、奴隷にされるのもいいわね……ああ、一文字一様ぁ……この東条麗衣、身も心もあなた様に差し出しますわ。もっと私を可愛がってください……」
や、やめて……あいつなんかに私の身体を好き勝手にさせるなんて……。
「その為にも、まずは『いらない部分』を消去しないとね」
な、なに……、い、いしきが……。
「私の能力は三つ、一つ目は憑依し身体を奪う、二つ目は肉体の最適化、最後は不純物の排除だ、この場合……貴様だ、東条麗衣……」
いや……かえして……からだ……きえたくない……。
「私は怪人、貴様の事など考慮しない。消えろ、消えてしまえ、この身体は私の物だ。東条麗衣は……いや、『一文字麗衣』はこの私だ」
い……や……。
私の身体から煙が出る。この女の残留思念が消えた証拠だ。
「今日は記念日だな……一文字麗衣の誕生記念日……怪人鍋の制作主も似たような事を考えていたのかな ? クク……どうでもよいか。ご主人様、私は、怪人ポゼッシャーは、あなた様の僕ですわ……」
怪人錬成鍋
No.1 憑依怪人ポゼッシャー
対象の肉体に憑依し、本来の持ち主の意識を完全に消し去る能力を持つ。ただし、この能力を使用後は肉体から脱出できず肉体と運命をともにしなければならない。
一度主人と決めた者に対する忠誠心は高く、一文字一にゾッコン。
また、肉体を若々しく作り変える事もでき、身体の記憶も奪い取る。その為、怪人の中でも身体能力や戦闘力は高く人間社会に溶け込みやすい。
お読みいただきありがとうございました。今回は憑依ですが次は別の怪人を出てきますのでよろしくお願いします。