魔物を色気で騙す訓練 作:由兎
ボクの名前はアルル。一人前の魔導師を目指す女の子だよ。
そんな中、ルベルクラクという珍しい宝石があるということを知った。
よぉし、それを手に入れれば一人前になれる気がする!ボクは旅をすることにした。
ここは森の中。空中を見ると、大きなモモンガが飛んでいる。所謂、駅の乗り物だ。
この世界で言うとドラゴンのような存在だよ。
普通のモモンガと違って、大きさが倍。子供どころか大人が乗れる大きさだよ。ボクも幼稚園の頃に課題の為にあちこちを旅をしたもんだ。
「あれに乗っていけば、次の町まであっという間なのになー」
お母さんったら、修行の為に歩いていけ!!なんて言われて、ボクは乗り物を使うのを諦めた。お母さんは昔、名のある魔導師で実力があったらしい。
おばあちゃんほどではないけれど。
草木を分けるように歩いていくと、道が見えてきた!
立札に『この先、近道→』と書かれていて、下にはゼリー状のモンスター、ぷよぷよが何匹か寝ていた。
モンスターがいるとなると、この辺りは気を付けないと。ボクは近道と書かれた看板を進むのだった。
進んでいくと音楽が流れてきた。
「らっしゃーい」
さそりの商人、さそりまんがいる。名前はさそりだけど、赤いし、丸いからまるでダルマみたいな見た目だけどね。出店だ。
もももチェーンさそり支店と書かれていた。
「ねぇさん、ええモンおまっせ!!」
さそりまんは商品と思われる上下に分かれている水着を持ってきて。
「ほんま、べっぴんさんは何着てもよう似合うわ」
「え?そうかな♡」
思わず、ボクはポーズをする。
さそりまんはいくつか水着を持ってきて。
「上下に分れていて、水玉模様。ハートの飾りがある水着なら欲しいかも」
「そうでっか!それなら、ありまっせ」
さそりまんは在庫からボクの言っていた水着とほぼ同じものを持ってきた。
さそりまんの口車に乗ってしまって、つい買ってしまった。けど、こんな森の中でなんで水着を売っていたんだろう?まあいっか。
暫く道を歩いていると、立ちはだかれた。
銀髪碧眼のクリスタルの剣を持った男がいた。当然、知らない人だ。
「フッ、待っていたぞ」
「キミは?」
「闇の魔導師。シェゾ・ウィグィィ。おまえ…が欲しい!」
「きゃあっヘンタイ!?」
ボクはシェゾと名乗った男から離れる。
「ま…待てッ」
ボクは木に身を潜めては走る。その繰り返し。まるで忍者みたいだけど、魔導師の見習いだよ!シェゾから逃げることに成功。
けど、地図もなしに進んだから、ここがどこかわからない。
気が付けば、湖だった。ハスらしき植物の上におおきなカエルがいる。
「どーかしたか、お嬢さん?」
「ボク、迷子になっちゃったみたい」
カエルは腕を伸ばして、左を指した。
「その道を進めば行けるじゃろ」
「本当ッ!?」
「落とし穴のある場所にじゃな」
「きゃあ!」
ボクは落とし穴にまんまと引っかかってしまって落ちていく。そこから記憶がない。
…。
……。
………。
「う~ん」
目覚めるとそこは石畳と鉄格子が見えた。明らかに森の中じゃない。牢屋だ。
幸いにも怪我はしていないみたいだ。
近くから声がする。
「人は見かけに寄らんな。あんなお嬢ちゃんに協力な魔力の素質があるとは」
「シェゾさまも大喜びだわさ」
「さっそく、力を吸収をする儀式の準備をしているよさ」
会話をしている。どうやら見張りは2人いるらしい。あのカエルもおそらくはシェゾの配下だったのだろう。
なんですって!?一人前の魔導師を目指しているというのに、ここで力を奪われてたまるかっ!
それにしても、蒸し暑いなーっ。ボクは服を少し引っ張る。そうだ!さそりまんの店で買った水着に着替えよう。
もうタオルも何も持っていないから、見られたら丸裸だ。覗かれないようにこっそり。そうだ!水着に似合うように髪型を変えよう。ボクはハーフアップから髪型をお団子にした。いつもと違ってうなじが見える髪型だ。髪を留めているものも、リボンにした。
「この水着、ちょっとダイタンかな?」
「え?」
そこにはミイラ男とホネ男が座って、見張りをしていた。さっきの声の持ち主なのだろう。
そして、鉄格子から足を出す。そして、自分の手を胸に置いたあと、鉄格子を片手で持ちポールダンスのように踊り始める。
「おおっ♡」
「ボクの動きを見て見て!」
ボクは右足をあげて、降ろす。けど、これは鉄格子だから昇ることはできても、廻ることができない。それでも。
「おお!!」
2人のモンスターはこっちに釘付けになっている。
「次はこんなポーズだよ♪」
ボクが水着のまま両手を腰に当てて、片足を曲げて見せた。
「ぐふぅ!!」
「へ?」
2人とも鉄格子にもたれるように倒れた。何でだろう?ボクは首を傾げて、ふと胸元を見ると、紐がほどけてお胸が見える!
うわわわっ!!急いで隠すけど手遅れだ。2人がこっちを見る。
ああ……ボクの水着があ♡ 今度は膝から下を高く上げてみる。お尻も丸見えだよぉ♡
「おほっ♡」
「な、なんてハレンチな!!」
ボクは水着を着直す。
「もっと見せるよさ!!胸と胸の間にポールを挟んで!」
「え?」
「それで上下に動かして」
なんだか知らないけど、リクエストをもらったぞ!
「こう?」
ボクは言われた通りにポールを胸を挟んで動かした。鉄格子自体は冷たいけど、固いから胸が痛いかも。
「はぁ…はぁ…」
ミイラ男の下半身の部分が膨れていた。
「俺も性器があればな」
ホネ男は悔しそうに泣いていた。
「へ?」
ボクは首を傾げた。けど、これでモンスターを倒せそうだ!!
「もっと見せろ!」
「そうだ!」
「え?」
ボクは鉄格子に上って体操選手のように足を開く。中々恥ずかしいポーズだ。
「もっとだ!!」
今度は足を開いたまま前屈みになって、胸を前に出す。そして、お尻を突き出すポーズもとる。
ミイラ男とホネ男は立ち上がり鉄格子の前まで来る。ボクは水着の紐がほどけているのにも気づかずに、2人に見せつけた。
下半身は膨れて今にもはち切れそうになっている。
「はぁ……はぁ」
「ねぇ、この鉄格子を外してくれない?そしたら、もっと過激なポーズをしちゃうぞ!」
「本当だな!よし!!」
ミイラ男は躊躇わずに。鍵の束を持って、鍵の穴の中に鍵を入れた。カチッ、よし外れた音がした。エッチなモンスターで助かった!
今だっ!
「ファイヤー!!」
ボクは炎の魔導を唱える。
「ギャア!!」
アンデットだからよく燃える!2人揃ってばたんきゅ~だ。
って、ボクの水着の紐がほどけているよ!!ボクはいつもの髪型と服装に着替えて、牢屋から脱出を試みた。
ボクの色気も中々のもんかしら♪
おそらくはマイナーな設定だと思います。
マミーとスケルトンTが見張りという設定はゲームブック版のみ。