一応は18禁シーンも書く予定なので、お楽しみに。
「・・・」
ここ最近、イータの実験で、様々な平行世界に飛ばされる事が多々ある。
平行世界には、様々なIFの世界があった。
たった1人しかおらず、他の七陰達はいない世界。
シドがそもそも転生しなかった世界。
そんな様々な世界に、飛ばされる事があった。
その体験談を聞いても、イータ自身が興味を引かれる事はあまりなかった。
俺自身も、もしもの彼女達の姿を見て、良かったのかと言うと、そうとも言えない。
だけど、まさか。
「・・・ここって、あれだよな、現代だよな」
まさかの現代へと戻ってきたのか。
俺はそうしながら、腕を組みながら、首を傾げる。
現代に戻ってきたらどうしようかなんて、これまであまり考えた事なかった。
少なくとも、そんな余裕は向こうの世界にはなかったから。
「にしても、これからどうするか。というよりも、元の世界に帰れるのか?」
俺はそう考えていると。
「あっ、いたいたエロゲ!」
「んっ?」
俺を呼ぶ声に、思わず反応して、振り返る。
そこにいたのはゼータだった。
見覚えのある顔に、俺の事を知っている事を含めても、どうやらこの世界にも俺はいるらしい。
というよりも、こっちでもエロゲって。
「ゼータか」
「あれ、いつもの突っ込みはなし?俺はエロゲじゃない!とか叫ぶの」
どうやら、こっちの世界の俺のエロゲという名前はあだ名のような物らしい。
だとしても、エロゲというあだ名はさすがに
「エロゲ?」
「んっ」
すると、ゼータに釣られて、こちらを呼ぶ声に俺は目を向ける。
そこに立っていたのは、ゼータと同じくアルファがそこに立っていた。
まさか、この世界にはアルファとセータの2人がいるとは思わなかった。
しかも、見れば、その格好は学生服。
いや、年齢を考えれば、可笑しくないけど。
「どうかしたの?今日はぼーっとして」
「いえ、そのなんでもないの。ただエロゲって、あだ名だったかしら?」
「アルファ、幾ら天然でもあまり揶揄っちゃ駄目だよ。ねぇ、エロゲ」
「うぉっと」
そう、ゼータはそのまま俺と肩を組んだ。
普段のゼータとは違う態度に対して、少しだけ違和感を感じてしまうが。
「・・・」
「んっ、どうしたの、アルファ?」
「いえ、その、なんだか違和感があるようなないような」
何やら、アルファもまた違和感を感じている様子だった。
「それで、エロゲは今日どうするつもり?どうせ暇だから一緒に帰らない?」
「まぁ、そうだな、暇なのは、暇だし」
未だに帰る方法が見つからない以上、下手な行動をしない方が良い。
そう考えた俺はアルファとゼータと共に行動する事にした。
そうして、ゼータが色々と、この世界での俺やアルファの話をしていた。
この世界の住人ではないというのは、今は言わないでおこう。
そう考えていた時だった。
「ちょっと待って」
「どうしたの?」
ゼータが何やら俺達を止めた。
その視線の先には薄暗い裏路地だった。
「気になる、ちょっと寄っていこう!」
「えっ、ちょっちょっと!」
「えぇ」
何やら、漫画で見られそうな出来事を前にしながら、俺とアルファはゼータの後ろをついて、路地裏に入る。
路地裏に入ると、音を立てて揺れているのは、コンテナ型のゴミ箱。
「多分、この中から音がしてる」
「うーん、気味が悪いわね」
「あぁ、嫌な予感がする」
「まぁ、確かに、凄い揺れているし、何か入っていると思うから、見てみない」
「ゼータ、何か楽しそうじゃない?私は近寄らない方が良いと思うわ」
「まぁ、ヤバかったら逃げれば、大丈夫だから」
「いや、どうなんだろう」
ゼータには悪いが、嫌な予感がする。
なんというか、慣れているような感じの。
そう考えている間にも、ゼータがゴミ箱の蓋を開けたその瞬間。
「ふぎゃぁ!?」「がふっ」
ゼータの隣にいたアルファがゴミ箱から飛びだした何かに押されるように倒れた。
そして、俺はそんなアルファに押した倒されてしまう。
「えっ、アルファ!それにエロゲ!?」
「急に何かが乗ってきたような、というよりも何かに乗っているような」
「それは多分、俺だから、早く退いて欲しい」
そう呟きながら、俺はアルファの上に乗っている奴を見る。
「いやぁ、助かったよぉ、運悪く出られないなっちゃってね」
「・・・」
その声と共に、俺はそいつを見つめる。
とりあえず、俺はその存在を見て、ため息を吐くと同時に。
「てめぇが元凶か!」
「えぇ、何、いきなり怒りだしたの、この人は!?」
俺はそのまま、シドの声をした奴に向かって、手を伸ばす。
だけど。
「きゃっ」
「あっ?」
どうやら、俺が鷲掴みにしたのは、シドの奴ではなく、アルファの豊満な部分だったらしい。
「うわぁ、エロゲ。さすがにいきなりはどうかと思うよ」
「いや、これはその!?」
この世界のゼータがかなりジト目でこちらを見ている。
「いやぁ、いきなり元凶とか叫ぶとは、とんでもない人間がいたもんだねぇ」
そうしながら、俺達の目の前に浮かんでいるのは。
「犬?」「・・・えぇ」
まさか、シドの声を出していたのは、全く別人?であった。
というよりも人間ではなく、変な犬だった。
「その、アルファ?」
「何かしら?」
「エロゲに胸、揉まれているの、言わないの」
「あっ」
同時に、俺はアルファの胸を揉んでいた事に、今思い出した。
俺はすぐに離して。
「ごめん!わざとじゃないから!」
すぐに土下座をしてしまう。
これは、現代ではかなりの問題だ。
「・・・わざとじゃないのは、少し嫌かも」
「えっ?」「んっ?」「おぉ」
アルファがふと、呟いた一言に、俺達は三者、別々の反応をしてしまった。