異能幸運レアドロップでイキ抜く♡学校最後の男子ピネスと眼帯プラチナ女校長の不気味なダンジョン冒険記 作:山下敬雄
校長室……怪しげな隠し部屋に何故風呂場があるのか…。忍び込んだ探偵帽は聞き耳をたてる。
『ふふふピネスくぅん♡そらそらそろそろぉ…ふぅーちゃんとるねーど♡♡』
『ぁがぁっっ♡♡♡』
『ぴゅっぴゅーーーー♡♡♡ふっふびくびくぅ~~♡♡♡またすぐぅーおっぱいにおちんちんきゅんきゅん甘えてぇかわいいなぁピネスくぅん♡?』
生徒と校長が風呂場で2人何をやっているのか……
〝ガタッ〟
足の小指が当たり立てかけられていた杖が倒れてしまう。
下手を打った探偵帽のピンク髪はあわててその場を退散した。
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なんの野暮用なのかそれとも不良なのか入ってはいけない屋上から彼が帰ってきた────。
さらに帽を深くかぶり彼女の大義あるストーキング行為はつづく。
この男は何をしたいのか、暇を持て余しているのかあちこち徘徊していて気味が悪い。そう思いながらも探偵帽はツギハギブレザーの背にモノカゲにうまくうまく隠れながらついていく。
「亭主、Fikaいかがです?」
「あぁー? じゃぁもらうか。ちょーどほっとしたいそんな気分だったわ、はは、たのめるか」
「フッ、至極ラーゴム、ならば緑茶かコーヒーなどカフェインの豊富な」
「えっ、コーヒーあんの?? 茶人ってぇ…コーヒーでんの??」
「フッ、Fikaの型は無形無限、ラーゴム」
華やかな着物を着た金髪の外国人と落ち合っている。
彼が茶室の中へと誘われていく。
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「ちょっと、ハーぬけスルー?」
「あ? 木浪か」
「は?」
「ちょとまてなんでブレザーを引っ張る」
「────引っ張りたいから」
「なっなんじゃそりゃ?」
今度はオレンジ髪のギャル、ミニスカートに腕まくりボタンもちゃんと留めてない肌の露出度が高い風紀の乱れをいくらでも指摘できそうな…。
また彼は連れられて部屋へと入っていく。
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▽
「うっ浦木くん! これやっ、しょっ、おっ、おっ、おにぎり!!」
「あぁー、おおおいつもさんきゅーな! 今度は何味──ってまた緒方さんいないなぁ? ──ん?」
緒方はいつもの風呂敷包みをピネスに急ぎ手渡し猛スピード2Fの廊下を去っていった。
彼の行動を隠れ見ていた探偵帽はツギハギブレザーの不思議色の背をみつめながら考え耽る。
(この人…手当たりしだいに…)
(あっこっちにきっっ見られて!?)
(なっなんでぇこっち睨んでぇ!?)
(そっそういえばむっ、校長とか、おっ、おっぱいのおおきいひとばかりを……!?)
(次はわっわたし狙われ!? なんでぇ!? わたしもおっおっ…はぉわわええええいや私は風紀委員部の部長!)
(ぜったいにさせない!)
(そんなエッチなこと! 風紀を乱すヤカラっっここでくいとめてみせる!)
「どうしたぁ? あぁー、なんか顔色わるいぞ?」
突き刺さる視線に気付き、顔色の悪い女生徒にピネスは心配そうに歩み寄り声をかけた。
「か、顔色!? ふ、フツウなの!! んーあなた!ちょっと! え、え」
「え、え?(探偵ぽい帽子に? ピンク髪? あぁー、だれだったっけ? たしかビーナ…いやちがうなぜんぜん)」
「エッチ!!!」
突然ばーーんっと勇ましく指を刺された。
探偵帽がピンクのアタマから吹き飛ぶほどに、勢いをもって、男に対して決してかるがるしく言ってはならない衝撃のひとことを大声で添えて。
「んーと、ええぇ…えっ、えっちぃ?? …なぜ」
「とっとにかくっあなたを部室まで連行しますっ!!!」
「だからなぜ…(部室、なんのぶ?)」
ピネスはとりあえず吹き飛んだ帽子をピンクの女子に拾ってあげ、拾った手をそのまま強く掴まれて──どこともしらないどこかへ連れられていってしまった。
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連れられた▽風紀委員部▽にて
⬜︎タコイカ学習帳
風紀委員部とは風紀委員の何故か存在しない…廃止されているブク高に、仕方なく
部員:
光角灯(部長)
⬜︎
「こっこの人っ、おっぱいばっかりみてるのです!!」
「いや、えぇ…みてないってぇ」
「んむむ、とにかくとにかくあなたみたいな〝エッチアイ〟をしている人をこれ以上放置するのは危険なの!」
「な、なんだエッチアイって…」
光角灯は、んむむむと前のめりの圧で、椅子に座らせたピネスを問い詰める。
そして机をばーんと両手でたたき、探偵帽子を跳ねさせ黒い目をメラメラと灯らせて結論に入る。
「と・に・か・く!」
「とにもかくにも俺ってそんなみてねぇぜ」
「と・に・か・く!!」
「まさかの二回? すごいゴリ押し力だ…ならこっちも、とにもかくにも」
「と・に・か・く!!!」
「つ、つよい…」
三度打ちの禁じ手、両手をとにかくばんばんと激しく机にたたき鳴らすピンク髪の少女の玩具。ピネスの言動をパワー技と勢いだけでねじ伏せていく、そういう人間をピネスが止めることは校長然り不可能だ。
とにかくピネスと灯の話は平行線──よりややピンクめに優勢。
そんなモノうるさくなってきた部室にひとりクールに本を読んでいた、背の高くすらりとした女子がもう1人。
登別海は本を片手に冷静に平静声でやっと口をひらいた。
「冤罪はよくないんじゃない、光角部長」
「登別さん!? どっちの味方を!」
すこし離れた席からぼそり、透明感のある声がミントグリーン色の長髪の持ち主から発せられる。淡い緑に背の高いなにやらミステリアスな雰囲気のある女性である。
「これといってどっちの味方でもないけど、なにか見てるっていう確たる証拠でもあれば」
「しょっ証拠ならもういくつも! うっぐっあっ──(あんなのいえるわけぇ)……と・に・か・く!」
「まだ出涸らしのそれ使うのか…いやいやそれこそ冤罪っ俺ってぇぜんぜんそんなつもりは」
「ほら見たぁー!!」
「いやいやまてまてみてないみてない」
「ほらほらほらっっ!!! エッチアイなんですよー!」
「だからそれなにー!?」
バンバンと両手をまたつき証拠のエッチアイを見つけ調子づき威嚇をはじめる光明灯。
バンバン、
ばんばん、
ばいんばいん、
その制服の上からも揺れるには十分な衝撃なのだ。
その揺れを追い、自分では気付かないピネスのもうひとつの異能エッチアイとやらを発動してしまっているのかもしれない。
「んー、たしかにちらちら胸元を見てるようにも…」
「ほらぁ!!!!」
「んぎっ、数で責められるのはきついぞ……それでも俺はっミテナイミテナイ…」
「ミテまぁすっっ!!!」
「みてるかも?」
疑いをかけられつづける。
『もはや見せつけているのでは?』そう思いもするピネスは相変わらず、手は痛くないのか? 机をバンバンしつづけるピンク髪に尋問威嚇され続けている。
顎に手を当て、首をすこし傾げたもう1人の女子からも横からのアングルで視線が刺さる。
彼の今日の行動記録アリバイをたどるとまったくの濡れ衣……ともいえない。
しかし、たとえおっぱいをバンバンと揺らし詰め寄られても一介の男子生徒はそんなに見ていないものは見ていないとはっきりと声に出し言わなければならない。
見知らぬピンク髪に目を穴があくほど見られている。目の行方を正面の光明灯、真横から佇む登別海に注視されている。
ニタイイチ、もはや逃げ出したくても逃げられない。
2-D帰宅部ダンジョン帰り浦木幸の風紀委員部の部室での取り調べはつづく。