異能幸運レアドロップでイキ抜く♡学校最後の男子ピネスと眼帯プラチナ女校長の不気味なダンジョン冒険記 作:山下敬雄
⬜︎タコイカ学習帳
光角灯:
学ぶ正義のショートソード★★★★★
敵を倒すほどに威力 極微成長
シールド硬度 大
探偵帽★★★
歩くほどに魔力量 極微成長
5Fごとに魔法威力 小成長
突撃の淡火のホワイトグローブ★★★★★★★★
炎+4
物理威力 大
物理威力 小
お日様のチェック柄のコボルトソックス★★★★★★★★★
炎+3
スピード 小
シールド値 小
攻撃命中時 シールド値魔力量回復 小
忍ぶ枯葉色のエンジェルブーツ★★★★★★★★
魔力量40%以下のとき魔力消費量 中減
隠密+2
登別海:
霧中の巻き戻りのねじれナイフ★★★★★★★★★★
投擲威力 中
投擲威力 中
命中時 霧となり手元へと帰る
水+5
月影の水面のスリムロングソード★★★★★★★★★★★★
魔力を込めると伸びる
一撃目威力 大
チャージ 中
光+1
闇+4
水+3
探知+3
漆黒の天体スカート★★★★★★
丈の伸縮可能
おしゃれに光る
光+2
光闇耐性+4
ビームなボーンなBSゴーストマント★★★★★★★★
パージ可能
骨パーツに魔力を通すとマントになる
浮遊+2
魔法耐性 中
雷+5
そよ風の頑丈なイーグルブーツ★★★★★★★
シールド硬度 中
蹴り+7
空中威力 大
【剣と風紀と積み重ね】
トモル:やはり風紀委員といえば剣ですね!
ピネス:やはりといえばはわかんねぇけど、あぁー、まぁ無難でスタンダードだしな
トモル:エッチアイと同じはくぬぬぅですが…エッチアイはなんでなんのために剣を振るのです?
ピネス:なんのために? ってぇいわれてもぶっこ……じゃなくて倒しやすいからかな?
登別海:他に使ったりはしないの浦木くん? なんでも使えそうに見えるけど? わたしは校長にたのんで色々と試遊させてもらったわ
ピネス:あぁー、それは俺も一通り校長にいわれて試遊させてもらったけどさぁ、うーーーーん、べつに使わないわけでもしっくり来ないわけでもなく…やっぱさアレだゲン担ぎってヤツ! あんまりコロコロ変えるとクリティカルの幸運が逃げちゃう気がしてさ?
登別海:なるほどたしかに験担ぎと幸運は密接といえるわ。験は積み重ねた修練というし、せっかく担いだ積み重ねを崩すのは躊躇われるわね
ピネス:へぇーゲンは積み重ねか……あ、愛着は積み重ね?
登別海:そうね。それも積み重ねた崩れにくいものね
トモル:そうっ日頃のおこないの積み重ねですよエッチアイ! 生活態度をあらためて精進っっみだりに校舎内を徘徊して風紀を乱してはいけないの!
ピネス:おっおぅ? まとまった…のか?
【ぅーーなるほどっ!】
ピネス:こりゃぁ、活きのいいランタンだな? あ、わかった異能ランタンだ
トモル:なんですかそのひねりのないのは! 真面目に考えてくださいエッチアイ!
ピネス:いやいや至って俺って真面目、そのガタガタなってるランタン緒方さんの異能冷蔵庫と同じタイプじゃね? 活きがいい、生きてる?
登別海:異能冷蔵庫、冷蔵庫が意志を持つように独立して動く異能のことね。その可能性もあると思う、古くから火は神の爆発する怒りや肌をあたためる慈愛のエネルギー、常勝無敗の武の炎神はそのチカラを気まぐれで才ある者に授けるときいたことがあるわ。ダンジョンを照らす神秘に揺らぐ火に何かが宿るのはおかしくはないのかも。もう少し光角部長がそのランタンの扱いに慣れれば、その中の火がもっと成長し神の使いかなにかが示現する可能性はあると思う?
ピネス:ぅーーーーー…あぁー、なるほどな!
トモル:なっ!? なるほどです!
《不黒ダンジョン17F~30F》
ピネスと登別海はトモルの異能の正体を分析していく。イニシエランタンに灯る火は柔和に……やがて豪豪と焚べられていった彼らの行く先々の戦いの様相に盛っていった。
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▼30Fビッグウリボーミコシの大部屋▼にて
既に予想と予定どおりにはじまった階層ボス含むモンスターたちとの小競り合い。
奇声、剣音、爆発音、落下音。
ドタバタと大部屋のあちこちでブク高の生徒たちとモンスターはたちは火花と魔力を散らし合っている。
揺れる探偵帽はゴブリンナイトの剣を受け止めた。
「くぬぬぅぅ! 風紀委員部部長っっぽっと出のゴブ田よりパワーは上なのですよ! ていっ!!!」
光角灯は発言通りの膂力でゴブリンの剣を押し返し後方へと弾き飛ばした。
尻餅をついたゴブ田はめげずに起き上がった。黄色い鬼の眼で睨みつけたピンク髪のその子をまた目指して────
されどアタックはかなわず、優雅な墨色の尾はナイトの鎧ごとをビンタする。
突如部長の見つめる先に現れた燃え泳ぐ魚はゴブ田を弾き飛ばし燃やしながら滅した。
「おっおさかなが?? なっなんです!?? わわっおさかなモンスターがちかづいて!?」
ゆらゆらとこちらに泳ぎ向かってくるおさかなモンスターにあわてて灯は剣を構えた。
「モンスターじゃないわ部長うしろに置いているランタンをもって。それはおそらく神の使い。おもしろそうな戦いをみてきて火が成長してついに示現したのね、【チョキ】の鋏」
部長へと魚のことを教え伝えた登別海は一直線に向かってきたゴブリンライダーへと3枚の手札にあった【チョキ】のカードを起動。
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登別海考案【チョキ】
①チョキのポーズと行動を強化する(斬撃)
②チョキで囲うことに成功したモノを任意でチョキ属性にする(重複可能)
③それ自体に攻撃能力を有さない透明チョキの鋏で引いた切れ目は様々な能力のカット効果を生む
⬜︎
チョキの透明鋏はちょきちょきと…ダンジョンのステージ床に50cm程の線を一本引き、その線を走り超えたゴブリンライダーの乗るウリボーだけのスピードをカットする。
そして冷静に勢いを失った前脚を踏ん張る姿勢のウリボーの額へとナイフをスロー。
さらに地にずっこけ伏していたゴブリンナイトに帯剣していたロングソードを突き立て迷いなく計算通りに刺した。
2体を効率よく滅してもなお、横から槍を構えて突撃してきたゴブリンナイト。油断しているように見えた登別の脇腹をぷすりと突き刺さんと駆ける。
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登別海考案【パー】
①パーのポーズと行動を強化する(包む広げる守る)
②パーで触れることに成功したモノを任意でパー属性にする(重複可能)
③パーで包むことに成功したモノをパー属性へと転移させる
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起動【パー】カード。
鮮やかに翻した漆黒の天体スカートはあられもなくひらり……しかしミエナイ。
突然ゴブリンナイトの視界を覆いひろがる夜空星空のスカートのなかの世界は────天へと。
気付けば痛々しい鎧音がドンガシャと響き渡る。
「ビルドと異能、今はこれがかぎりなくマイルール。──たのしめたかしら?」
マジックの種は天に突き刺さったまま事前準備されていたパーのカード。
パーっとひろげ翻したスカートから天井のカードへと敵を転移させて、そのまま痛々しく落下させたのであった。
鮮やかなチョキパーカード術、登別の異能はボス戦実戦でも上手く機能している。
しかしいくら100点の遊びを披露しても、敵は感心して待ってはくれない。眠る巨大な猪の上、神輿の上で、乗り合わせたゴブリンたちが上からでたらめに矢を放ちつづけるお祭り要塞には──
登別海考案【グー】
①グーのポーズと行動を強化する(握る殴打)
②グーで触れることに成功したモノを任意でグー属性にする(重複可能)
③石や土などの地や壁をグー拳を模してして隆起させる
──グーパンチ。
ここはダンジョンでたらめにはデタラメを。
「出さなきゃ、負け。──言わないけど」
側面壁の上部から真横へと隆起した石拳は、神輿で番えて踊るゴブリンアーチャーたちをバックアタック。勢い鋭いゲンコツが神輿を射抜くように貫いた。
ゲンコツを背後から浴びた緑の兵隊たちがあれあれと巨大猪の上から飛び散っていく。
依然鼻息をぶーすか…ぶーすか……とたてて眠る巨大猪は、寝ぼけた寝言ながらに失った兵隊の補充を開始。
しかし巨敵ビッグウリボーミコシはゴブリン、ウリボーたちの召喚行動に失敗。
なにもおこらず────
「さいしょの【イエローカード】の忠告が効いたようだわ浦木くん、しばらくは召喚を使えないはず。今からチョキで猪を囲うから描いたトライアングルの中で思いっきり決めてみて」
赤き爆炎を巻き起こす一太刀はゴブリン衆を紙クズのように払いのけた。
相変わらずクリティカルをコツコツと昂る熱に積み上げた男は既に準備が出来ている。
「あぁ登別さん、じゃぁ、っておぉ!? なっ、なんだこいつ? おさかな?(燃えてる?)」
「こらっっおさかな!! 勝手に風紀を乱してはダメなの!! 燃えながらダンジョン内を徘徊するのはゆるしませんっっ!!!」
ピンク髪はランタンを片手に逃げたおさかなを追いかける。
いきなり現れたのはモンスターではなくおさかな。ピネスの周りをぐるりと何周か元気に泳ぎ、右肩の上でぷかぷかと燃えながら佇んだ。
「ぅーー…まぁいいか……あぁー、そこの赤白黒な雅なちょっと暑苦しいおさかなさん? 巻き込まれてもしらねぇぞ? ──え? はは────【バーンファイア】!!!」
離れるように忠告をしたが──離れず、縦にくるりと尾をゆらし一回転。
ピネスにはそれは元気に頷いたように見えた。
燃えるおさかなさんの同意は得た。
眠るおおきな猪のまわりには既にちょきちょきと三角の切れ目が施されていく。
これ以上の下準備はいらない。
赤く灯るショートソードを一度番えるようにじわり…引き構えて、ツギハギブレザー背は走り出した。
墨色の尾ひれはひらひらと共に突き進む。
幾重にも施された実戦ながらの実験──ブク高の引率リーダーの手から巨大ターゲットへと突き刺さる刃は、
赤く爆ぜるイチゲキ────!!!
引き起こす耳をつんざく爆音は、30F大部屋での戦闘の終了を彼らに告げた。