固有能力は【洗脳】 ~エロ目的に使うしかねえ!~ 作:レイジー
ちなみにキャラ絵が貯まったら専用の話として纏める予定
フェードロヴァ
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アデル
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イヴォンヌ
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メイソン
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……苦しい。
目覚めると隣でメイソンが寝ていた。
それ自体は記憶があるから良い。
だが、心底幸せそうな顔で抱き着いて来ていた。
「……散々ヤったあとすぐ寝たのは失敗だったな」
依然として濡れたままの乾いていないベッド。
姿勢も万全な状態ではなかったから妙に疲れが残っている。
邪魔。
――抱き着く力強いな、おい。
がっしりと抱き着かれて離れない。
多少苦戦しつつも抱擁を解き、身体を起き上がらせて首を横に振り鳴らす。
「ま、利用できそうだしいいか」
横で寝ているメイソンに目を向け、胸に手を伸ばす。
うん、柔らかい。
柔らかくて良いねぇ――ん?
「ん?」
胸から視線が少し右へ――顔の方へ向かい、昨日の記憶を少し思い出した。
そういや、角へし折ったんだっけか?
……角ってそこまで重量ないんだなぁ。
「ぅぉっ!? よく見りゃ何本も転がってるし、折って治して折ってって繰り返したのかぁ……」
床に転がった複数の角。
そこに向けてベッドに転がっていた角も投げ捨てる。
かちゃっ、と音が鳴り、俺はメイソンに目を向けながら折れた角の断面を指先でなぞった。
「んんっ……おはよ~」
「おはよ」
俺の姿を見ても依然として幸せそうにして、再び抱き着いて来るメイソン。
白くも、白すぎない程度にはほどよく焼けた肌。
陽の光に照らされ、焼けと白の輪郭が明確になる。
そんな彼女の角に俺は指を向け、角の断面の中心を爪で強く引っかいた。
「ッッギュ――!?」
「起きろ」
「よ、容赦ないな~」
そういうが、メイソンの表情は隠しきれない喜びに染まり。
瞳孔は開いていた。
「旅のあとのこれで気持ちワリィってのに、幸せそうな面で寝やがってよ」
「だったら公衆浴場行く?」
「そーいやそういうモンもあったっけか」
公衆浴場か。現代ヨーロッパだとないんだっけか?
病気の蔓延とか宗教関連での迷信とか、色々あったしなぁ。
ま、こっちの国は普通に宗教色薄めだし病気の大流行もなかったって話で公衆浴場は残ってるけど。
「んじゃ、行くか。試験までまだ時間あるし」
昔は宗教はそこそこ盛んだったらしいが、狩竜時代に信じていた神が救いをもたらさなかったとかでこの国の紀元が降星歴に変わったあたりで以前の宗教はことごとく潰れたという。
代わりに星を神聖視してあがめている『神星教』なる宗教が一番人気だったりする。
単純に現存している中で一番歴史のある宗教はルートヴィヒ国内で主に北西部に残っている『龍神教』だという。
なぜ敵対している存在を神と崇めるのかはわからないが、恐らくは荒ぶる御霊を生贄で鎮めようといったニュアンスの思考なのだろう。
とはいえ根底となる歴史が違うのだ、そうだと断定するのはやめておこう。
「うん」
「角治しておけよ」
「はいは~い」
病気の蔓延がなかったことに関しては今現在、人類史が存続していることから逆算して考えれば必然だ。
この世界の人間はかなりの綱渡りで生き残ったのだ。
竜や龍との戦い。
それに加えて病気があれば人類は滅びていた。
なぜ病気が蔓延しなかったか自体は知らない。幸運か、上手く技術や学問が発展して公衆衛生が素早く整ったということなのだろう。
――――――――――
「あ~、さっぱりした~」
リフレッシュできてサイコー。
思った以上にばーさんじーさんが多くて悲しかったけど。
まあ、風呂に来て女の裸見て興奮できるかって言われたらノーなんだけど……。
正直風呂は風呂として楽しみに来てるから一切興奮しねーし。
ただ、ちょくちょく良さそうな女はいたから手ぇ出したい気にはなったが!
「じゃ、俺ぁ試験受けてくらぁ」
一般開拓兵への昇格試験。
それは筆記及び実技で判断される。
といっても落ちる奴はほとんどいないという。
「試験を受けに来た。ヒイラギだ」
「登録した街はぁ、どこですかぁ?」
「ルートヴィヒ」
「え~っとぉ、ルートヴィヒのヒイラギルートヴィヒのヒイラギぃ……はいぃ、これですねぇ。少々お待ちくださいぃ」
「……あい」
大丈夫か? この根暗そうなねーちゃん。
いや、根暗ではないか。
単に変人ってだけか。
「え~ぇ、これを持って奥へどうぞぉ。あちらですねぇ」
「はい、どーも」
指示された方へ向かう。
そこにはギルド職員が立っていて、俺に気づくと俺を部屋に案内してくれた。
「机に筆記試験が用意されてありますのでそちらを解いてください。時間になりましたら回収しに来ます」
そうとだけ言われ、扉が閉められる。
「そういうね」
ま、ええやろ。
気楽に気楽に――なぁにこれ。
量多いな。
軽く全体に目を通すと、問題数100。
多くが知識問題で、一部に自分なりの考えを記述する問題が挟み込まれている。
ん~、これ流石に全部はムリっぽいな。
全体に目を通した中で可能性があるのを優先的に解くか。
あくまでも俺の感覚的なモノだが、恐らくこの問題は全問正解を想定していない。
全体を見て感じたのは、難易度に幅がありすぎること。
単純なモンスターの環境における生態変化や歴史などの知識問題は簡単だから俺でも解けた。
けれど。
特定環境下における魔道具使用として不適当なモノを選択肢から選べ。
また選択肢全てに対してなぜそれが適当なのか、不適当なのかを理由を述べよ。
公式を用いた場合その公式も記述すること。
といった計算前提、公式を憶えているのが前提で、公式に用いる関数一覧を暗記しているのが大前提となる問題が随所に見られる。
たとえるなら、三角関数表を用意されていない状態でsin73°を用いた計算をするようなモノ。
ちょっとしか三角関数表憶えてねぇ……、こっちの公式とか魔術関連基礎の基礎状態なのに憶えてるワケないし……。
俺が今憶えてる魔術系統の公式とか定数・関数って算術でいう四則演算とか因数分解の領域だぞ。
問題としてあるゴブリンの環境における変化や、特定モンスターの適切な対処法。
また、環境に関する問題としてこの世界特有の植物のように光合成をして植物の特性を持つが、動物のように筋繊維も有する『ミマラマザ』と呼ばれる生物の知識なども尋ねられる。
「あ~、この文明観なめてた……。結構勉強することあるわぁ……」
わかってはいたが、それ以上に認識が甘かった。
魔術以外にも学ぶことはある。
……アデルには戦う前から戦うことで思い知らされて。
試験で学力を思い知らされて……。
自信なくすわぁ。
自信がなくなっても。
それでも歩み続けなければならない。
自信など関係ない。
俺はそういう生き方を選んだのだから。
求めた自由とはそういうモノだ。
機械のごとく前へ歩み続け、人の心で生きる。
自由の対価に不安が与えられるのなら、俺はそれを受け入れる。
そしてその上で、歩み続けて一分の不安が介入する隙がないほどに鍛えて。
生きて。
死ぬ
よしッ、わからなくて飛ばしたところに取り掛かるか!
――――――――――
「あ゙~……ぶっ続けで面接して疲れた~!」
筆記試験ののち、面接を。
多少の休憩はあったが短く、にもかかわらず気づけば昼を過ぎておおよそ午後3時すぎほど。
「ようにーちゃん、面接ってことは試験か?」
「……おう、見習いから一般に上がるためのな。なんだぁ? 試験のコツでも教えてくれんのかよ」
「ははは! そりゃお断りだ! 俺ぁ面白そうなのがいたから飯に誘おうと思ってな!」
「はは! 流石に本気では言ってねーよ。飯は今からか? 俺は良いぞ」
俺の冗談に景気よくノリよく返してくれる男。
体格が良く、短く切り揃えられた髪から視線を少し降ろすと右眼近く、こめかみのあたりに古傷が刻まれていた。
ほ~、歴戦感があって良いねぇ。
「いつでもいいが――どうした、人の顔見て……って、ああコレか。見習いの時に遠征の手伝いに行ってな、その時に呪い持ちのモンスターにやられたってだけよ」
「呪い、か」
基本的に病気も怪我も魔術で治すことのできるこの世界。
けれど例外的に治せないモノはいくつかあり。
それは古傷であったり、呪いであったり。
呪いにも種類はあるが有名なのは魔術的な効果を防ぐという呪い。
モンスター側としては自分も魔術を使えなくなる代わりに外部からの魔術も防ぐ『乱魔』の力だが、それを受けることで傷口で魔術が乱され、効果を失う。
そうなれば治癒魔術も再生魔術も回復魔術も効かず、
時間経過で乱魔の力は失われるが、それまでに傷口が塞がれば関係はなく、傷口が深ければ死ぬ危険性が高いのだ。
「お~、怖い怖い。ま、それじゃ美味い飯でも教えてくれよオッサン」
「俺ぁウォルターだ」
「俺はヒイラギ。よろしくな、ウォルター」
「おう」
そういって握手をし、ウォルターのおススメの料理をいくつか頼む。
「この街って稼ぐとしてどうなんだ?」
「ここか? ん~、そうだな。上でやるなら日銭程度、下でやるなら実力次第で稼ぎナシから一週間分の稼ぎまで、って感じだな。やろうと思えばもっと稼げるが」
「上とか下ってなんだ?」
「あ~、見た感じ異世界人っぽいし知識ねーのか。上ってのはグラーベンシュタット北部、橋を渡った先にある平原のことだ。ミミズとかアリとかがいてな、脅威自体は低いから初心者でも戦える。まあ初心者が手を出す部類としては難易度高いけどな」
あ~、北部か。
橋渡るって認識があるせいでなんとなく領域的にはグラーベンシュタットっていうかグラムテカの方に意識が行くんだよなぁ。
「下は
「ほ~、全体的に難易度高そうだな。ゴブリンと盗賊くらいしか戦ってない俺としちゃちと不安だ」
「ははは、気負うな気負うな。ここじゃ必要なのは力よりも経験値だ」
「そうか。なら気楽に行くかね」
「油断して死ぬなよ~?」
「死ぬかよ」
酒が良く回る。
笑いが滑るように口から出る。
「なあ。異世界人からしてこの国はどうだ?」
「この街か? つっても俺ぁ異世界人としても特殊だから参考にはしねーで欲しいんだが……悪かねぇな。まだ浅いから感想も浅いが、楽しいぜ? 飯も美味いし、人も付き合いやすいしな」
力のお陰で女ともヤれるし!
「そうか! そりゃよかったぜ!」
「愛国心ってヤツか?」
「それもあるし、お前があまりこの国に危害を加える奴じゃなさそうってわかってな! 良い国と思ってくれてるなら安心だよ!」
「へへっ」
その眼球、洗浄したら?
もしくは外してから回復魔術かけるか。
「実際良いトコだろ。俺のいた国よか犯罪率も少なそうだしな」
「ん~……いやぁ、アホやらかす奴ってのはどこにでもいるぜ? 最近は犯罪組織とかいうのがうろついてるらしいからな。あ、俺も詳しいことは知らねえから聞くなよ」
「知らねーのかい。役に立たね~」
「おいっ、自分のこと棚に上げんなよっ」
「ボクぅ、この世界に来て10日くらいだからぁ」
「うわ、キモ、キツ」
「ギャハハハハッッ!!」
「ゥワハハハハッッ!!」
存分に酔い、テンションがおかしくなっていた。
俺が飲んでいたお酒はあとで知ったが、甘いが度数の高い酒だったらしい。
飲みなれているウォルターはともかく酒を飲み始めて日の浅い俺にとってはかなりキツいモノである。
「ウォルターはノリが良いなぁッ!」
「オマエも中々わかってんじゃねえか!」
「ハハハハハ――」
「ブヮハハハ――」
――――――――――
「たらいまぁ~」
「ヒイラギ? ――うわ、酒くさ~」
「……メイソン?」
「なんで疑問形なの?」
はぁ……試験とかどうだったか聞こうと思ってたのにな~。
てか、コイツもこんなんになるんだ~。
「んへっ、んへへへへっ!」
「ちょッ?!」
ムードとか全然気にせずいきなりキスぅ?!
せめて少し向き合うとか……。
「メイソンは可愛いなぁ」
「そんなこと言ったって流石に――んっ」
またキスして……。
も~、イヤ~っ。
なんで私はこんなんで濡らしてるんだか……。
「首筋が弱くて、おっぱいも撫でるだけで反応して、へへへっ」
「んっ」
全部引き出されちゃったからかな~。
コイツの前じゃ全然抑えられないや。
……惚れた弱みってヤツ~?
私が?
「今日も泣くほど――んぇ……」
「――――? あれ?」
寝てる~?!
ウソでしょ~?
……サイテー。
ホンット! サイテー!
最悪最適のクズ男に沼るマゾ女っていう
それはそれとして、自分が優位と思ってる奴の自信とか精神が折れるのって見てて楽しいよね、男女問わず
けどこのクズ、メンタル折れる気しないなぁ