固有能力は【洗脳】 ~エロ目的に使うしかねえ!~ 作:レイジー
UAもあと1000くらいで10000になるし、ヤッタネ
「寝起きちんちん」
「――おはよ~」
「チンコ舐められる感触で起きる気分って知ってるか? 思ったより不快感が勝つ」
あ~、昨日の記憶が出しづれぇ。
酔ってたせいで記憶の引き出しが錆びついてら。
「っぁ……ごちそうさま~」
「何やってんだか……」
俺の意思とは関係なく行われた行為。
興奮していないから気が乗らず、特に我慢することなく、むしろ早めに射精しておいた。
「ご飯食べよ~」
「既にあるってことは今のが目覚ましかよ……クソ最悪だな」
「気にしない気にしない」
もう一回思い知らせてやろうか?
「ンふっ」
「キメェ……水ぬりぃ……」
俺、水はある程度温かいか冷たいかじゃないと気が乗らないんだよなぁ。
冷やすべ。
氷創る魔術はまだ知らないから……え~、熱を減らすから、分子の運動を抑える方向性で――水操作しつつ流れを止めて……よし。
「ふぅ。……パン焼きたて?」
「うん、そうだよ~」
「……美味いな」
品種改良されてない……正確にはされてるけれども以前食べていたモノほどではない品種によるパン。
そもそも小麦なのか別のモノかもわからないが、知っている味とは少し違って穀物の香りや唾液と絡んだ時の食感が違和感をもたらすが、慣れれば美味いと感じる。
「ヒイラギは今日も試験だっけ~?」
「ああ、試験が一日で終わるかよ」
ムハ~、パンが美味い!
素材か? 素材が良いのか?
流石は商業都市、良いモンが集まるんだなぁ。
……くっ、昨日街を見て回ろうと思ってたの思い出した。
酒飲みまくったせいでぇっ。
「……よし、出かけてくる~!」
この時間だしまだ店はそこまで賑わってないだろうけど、軽く見るくらいはできるっしょ。
散策散策~。
――――――――――
「これまであまり意識してなかったけど、魔的に濃いな……」
胸が軽く押されるような感覚。
それは地底から、
一説では龍の魔力というが、龍が姿を消して現存を怪しまれている現代ではありえないとされているらしい。
漂う魔力はただの魔力である、と。
「実際、
色々謎があるんだよなぁ。
体内の魔力を使えば大気中の魔素を心臓魔石で魔力に変換して――っていうのは良い。
飯を食ってエネルギーを得るみたいなモンだ。
けど魔術とモンスターがイマイチ信じられない。
現実にある以上は信じるしかないけど、それでも旧感覚だとおかしいと思うんだよなぁ。
そう感じる点はこれまでに複数あった。
たとえばモンスター。
モンスターは死ねば魔石と、その一部を稀に残す。
虫であれば甲殻、魚であれば鱗。
モンスターはどこからともなく現れるという。
降星歴以前はモンスターが存在せず、龍が姿を消すのと同時期に突然に出現した不自然な存在。
繁殖によって生まれないのが大半。
つまりモンスターが生まれれば生まれるほど物体が増える。
同様に、魔術。
魔術には水や土を生成する魔術がある。
それらは一時的に生み出し、いずれ消えるものと、持続するモノがある。
その違いを決めるのは想子だとか、存在力と呼ばれるがそこは重要ではなく。
持続するモノを生み出し続ければ世界はモノで溢れるのだ。
「そもそも、失った腕が生えるってなんだよ……」
最たる例はそこだった。
炭になって崩れ落ちた腕であろうと、回復魔術をかければ新たな腕が生える。
脳が損傷したから仮死状態になって、それを治したから蘇るなどではない。
なくなったモノが新たに生まれるのだ。炭の腕は地に落ちたままで。
「ワケ、わかんねー」
だが人類が魔術を手に入れてから200年経てども異常は報告されない。
少なくとも調べた範囲では目立った気温上昇もない。
考えても無駄なんだろうけどさぁ……。
人生最高地点で夢オチでした~、とかはヤメロよな。
「っぁ~、ヤメヤメ、前向きに行きましょー、そうしましょー」
俺ぁ科学者じゃねーんだ。
そういう物理法則、で納得してりゃいいってな。
「オジサンそれ2つくれ」
「おう」
「あんがと。――うむ、全体的に美味い」
良いね、生地が穀物の香り高いし肉も適度な柔らかさと歯ごたえがって、ソースも絶妙なピリ辛甘い感じで、そして何よりも野菜が美味い!
この街は街壁がなかったし、農地もそこそこあったから平和なのかな?
まあこの街で作られたであろう野菜はウメーなぁ。
……ちょっと全体的に値は張るけど。
物価たけぇよ。
「そだ。この街でどの辺にどういうモンが売ってるとかわかる?」
「ん? 知りたいのか。地図はあるか?」
「ああ。ええと……あったあった」
「そうだな、え~と……ここが――こっちが――ここは――」
「ほほう。教えてくれてありがとな。また来るよ」
「おう、待ってるぜ」
昼か、夕方、あるいは明日に回ろうと商業区の大まかな分布を尋ねる。
その領域は『商業都市』というだけあって広大だ。
これにプラスで
流石国土でおおよそ中心地、運河で東西にも移動しやすい流通の要だな。
――――――――――
「まずはヒイラギさんの先導で戦ってみてください」
「自分の能力の範疇で戦えば良いってこと?」
「はい。まずは単独での能力を見せていただきたいのです。マズいと判断すればこちらで補助いたします」
「あいよ。存分に御覧じろ」
腰で交差する2本の武器。
うち1本、短剣を抜く。
ここで出るのはアリとミミズ。
ミミズは数がそこまで多くなくて、メインはアリ。
たしか種類は2だっけか。
注意するのは大きな牙と。個体によってまれに持つらしい毒針。
アリは頭部・有翅体節・腹柄・腹部の4つに分かれているからその間部分の3か所が弱点。
どっちも装甲が硬いから弱点以外から攻めるのは体力的にも魔力的にも無駄。
冷気で動きが鈍りはするけど非効率的。
――よし、やるか。
「気を付けてください」
「あいあい」
地面に空いた穴。
その入り口で手を叩き、外に出る。
少し待つと響く揺れが足に伝わり、強くなり、穴から大量のアリが姿を現した。
数は12。
黒殻蟻が9で鉄蟻が3。
瞬間的な瞬発力はわからないけど感じるオーラはそこまで強くない。
ゴブリンよりは強いから注意は必要か。
「隠れてて、ドーゾ。――ふッ!」
視覚か、聴覚か。
俺のことを探知したアリが一斉に俺へと突撃してくる。
獲物と勘違いして痛い目見やがれ!
俺も正面から近づき、挟もうとする牙を剣で跳ね上げ首へと近づき、その下へと潜った。
アリの下へと侵入して、下から剣を突き立てる。
傷口から透明な液が噴き出すように滴り、顔に掛かるが無視して首を刎ね、次のアリへ襲い掛かる。
手応えは硬いけど殺せはする。
硬いってのも多分隙間に合わせて正確に刃を流せばもっと楽にイケるはずだ。
「――はッ! 技術高めるのに適してんなぁッ!! じゃんじゃん掛かって来い!!」
そんな気迫とは真逆に、魔力を急激に抑える。
練度を高め、身体強化をより高精度にするのと同時にアリたちが感じる俺の魔力を減らし、侮らせるため。
そうすれば向こうはアリ一体で精一杯のザコと誤認し、一気にまとめて掛かって来てくれるからだ。
あぁ……。
「ザコが群れやがってよォ。そのくせチマチマ来てさぁっ。巣ごとまとめて来いやッ!」
楽しくて仕方がない。
余裕をアウトプットしているが、その実そこまで実力の開きはない。
一対一ならおおよそ俺が負けることはないが、多数を前提としたアリを相手にするなら負けの目は増える。
全身を包む緊張感。
判断をミスすれば一気に崩壊し、人生が積むとわかる。
ああ――メイソンよぉ……お前もこういう気持ちなんだなッ!?
命懸けの高揚感!
自分にとって最上の――尊いハズの命を無意味にオールインする。
そんな命の浪費! 冒涜!!
そりゃあ――楽しくもなるさァッ!!
「アハハハハハハハハッ!」
無駄こそが人生だという感覚。
体力を温存するべき、多数の穴に火球を投げて爆破し無数のアリを誘き出して、底の見えない状況で。
すべてを冒涜的に扱う、持つすべてを安く扱う。
これは――何よりも気持ちがイイ……。
目的を達さずに死にたくないという生存本能。
すべてを費やし、快楽を得たいという理性。
相反する方向性の欲望が合わさる。
サウナでいうところの『整う』が永続するような。
至福。
「――なんだ、もう終わりか」
残るは5体。
脚を折られて逃げられないアリたちに近づき、死に抗って毒針を刺そうとしてくるが、斬り砕き。首を、胴を、踏み潰す。
そこに感情は生まれなかった。
地を這う数ミリのアリを指先で押し潰すような、子どもの無邪気さで淡々と潰すだけ。
「……結構素材が残ったな」
「ヒイラギさんは戦う時に理性がトぶのですね」
「ん? 別に理性消えてはないぞ? 冷静な指針とは別に、その場の快楽を優先する指針を用意してそっちに動いてるだけ。アレだよ、食器洗ってるときに次の献立考えてるみたいな並列処理」
「もはや別人では?」
「そうか? 俺はいつだって俺だぞ?」
俺は『俺』として理性を確立したときからそうだ。
別人格なんて生まれる余地がない。
「ふぃぃ、回収かんりょー」
「では。今度は私が主導となりますので、補助をお願いします」
「補助ね、りょーかーい。適当に合わせるわ」
その後、今度はギルド職員がメインとして俺は遠くから援護。
そういう形で戦うことになった。
直接戦えないのは少しつまらないが、戦いを俯瞰して外から介入することは楽しかった。
意図的に抑えられた実力は放置すれば戦況が負に進む一方。
そこを自分の力で正へと流す。
何よりも楽しかったのは補助を続けるうちに上手いやり方がわかって少ない労力で戦況を改善することだった。
――――――――――
早めに終わって良かったな~。
自由に店を見て回れる。
「らっしゃ~い! 見ってって~!」
「アリウム万屋~! 他では見れない珍しい商品が山盛りぃ~!」
「アルブスの特産品を仕入れたよ~、グラムテカ産のもあるよ~」
「ツィッタ産の酒はいかが~? 他とは土が違うから風味が力強いよぉッ!」
おぉ……店がいっぱい。
路地にひしめく無数の店。
特定の店舗を持たず、その日ごとの場所の奪い合いで店の位置が変わる。
高身長の種族のために高めの位置に広げられた
光は魔の濃度の違いによって宙で煌めき、幻想的だった。
「兄さん兄さん、酒はどうだい?」
「酒か~、酒は今はいいや」
「兄ちゃん、なら果物はどうだい?」
「今は食べ物系の目的じゃないんだよ~。ごめんな~」
流石商人の街、客引き熱心だねぇ。
商品は種類が多くて目を引くし、歩く人々も人種性別問わないから目移りしちゃう。
ぬは~、街歩きは楽しいですのぅ。
「おっ、これは何?」
「これかい? これはオレの作った魔道具だ。魔力を流すと――速度に応じて形状が変わる」
「……何に使うの?」
「さあ、知らねえな!」
「うわ、ゴミじゃん」
「良いだろう目的じゃなく機能研究目的で作っても。オォレこれ好きなんだァ」
「利用価値ないモン売るなよ!? ちゃんとしろよバーさん!?」
好きはいいけどさぁ。
やるにしたって十徳ナイフを1つの金属塊として持ち運べます、形状変化で常に1つの道具として扱えるから強度が上げれます。みたいなので良いじゃん!
夜営の時に鍋にできます、包丁にできます、複数組み合わせれば夜営の時に屋根代わりにできます。とかで良いじゃん!
なんでさ……。
「他見よ……」
ちゃんと目的があるやつ……。
「おねーさん、これは?」
「ん? これか? ここにあるのは全部ただのオシャレだよ。髪飾り、耳飾り、指輪――全部見栄えのためのモンだよ」
「へぇ~」
「ま、使った素材の効果で多少疲れが取れやすかったりはするかもしれないけど、気休めだから効果はナシだね」
アクセサリか。
可愛いのとか、シンプルなのとか、カッコいいのとか色々あるね。
「この輪っかって? 指輪にしては大きくない?」
ふと目についたのは大きな金属環。
白く、独特な意匠が施され、穴の大きさは親指を入れてもなお大きなゆとりがあるほど。
「これは髪留めだよ。魔力を流して大きくして髪を通す、魔力を流して小さくして髪を束ねる。そのままでも固定できるし、上から髪紐を重ねても良い」
「今度シャリーに会った時に渡すか。――お、こっちは耳飾りか?」
あったのは赤い金属の耳飾り。
耳たぶではなく、耳介――耳の横の部分につけるイヤーカフス。
植物の意匠が施されていて、これが似合う友人が1人心当たった。
「これはサイカだな。――おっ、これはフェーニャンだな」
見つけたのは髪留め。
平たい髪留めに緑の石が装飾されている。
その石は星状の光を――スター効果を有して表面で3本の光が交差したモノ。
なんとなく彼女に合うと思った。
「他は~、こっちの髪留めはイヴォンヌに渡そうかな。あと最後に……この耳飾りをメイソンにするか」
髪留めはシャリーに渡そうとしていたモノと似たヘアカフス。
色は違って赤。
これならイヴォンヌの深い緑の髪に映えると思ったし、瞳の色とも合うと思った。
耳飾りは緑がかった灰色のピアス。
メイソンだし適当で良いだろうと思った。
「ハーレム? 金あるんだね」
「金はそこまで!」
「なんだ。金があるなら私も入れてもらおうかと思ったんだけど」
「おぉう……素直だねぇ。ま、面は嫌いじゃないしそういう素直なところはむしろ好きだ。今度この街に来た時に俺が金持っててアンタが独り身で俺が憶えてたら求婚の1つでもしに来るよ」
「稼いで来い金づる~」
ホント素直だな!?
メイソンは適当(色とかはちょっと考えてる)
あ、スター効果はスターサファイアとかのアレね
ファンタジーの効果じゃないよ、現実にある効果
最近だと『推しの子』の星野アイの目とでもいえば良いのかな?
……この作品、主人公がそこまで娯楽を知らないから漫画アニメネタとかネットスラングが出せないのが難点
ちなみにヒイラギが頑ななほど女性の股間をマンコ呼びしないのはそういうのもある
作者がエロ知識まともに知ったのって高校に入ってからだからさ、他者との交流皆無のヒイラギはそのあたりの性知識はほぼ知らないだろうな、って
教室で勝手に聞こえてくるエロ知識くらいを知識想定でやってる
エロ話は聞こえないところでやれ猿ガギどもが、と思って不快感マックスだった私が今エロ小説を書いてる。不思議だね!