固有能力は【洗脳】 ~エロ目的に使うしかねえ!~ 作:レイジー
「開拓兵登録をしに来たんだけど、受け付けってここで合ってる?」
「あ~、はいはい、キミが今日来た異邦人
「期待に応えられず申し訳ない。他の奴らとは別れたんだ、つまり俺1人で来た」
「
ふむ。
とってつけたような『にゃ』語尾じゃなくて『な』が『にゃ』になるのは種族的滑舌か。それとも個人の問題か。ソーキュート。
「ういうい。……お姉さんって昔開拓兵だったりした?」
「……
「所作がキレイだから。一般人なら普通の指先なんかのブレがなくて動きが最小限でキレイだと感じた。あとは眼とか呼吸とか、そういう細かい部分かな?」
「キミ、本当に異邦人?」
黒髪黒目は珍しいし(それぞれ片方だけならいるらしい)、そもそも魔力探知に転移したての異世界人は引っかからないって話だからわかると思うんだけど。
流石にチャラすぎたってことか?
「意図はわからんが正真正銘異世界人だぜ? 『俺は異世界人だ』」
「あ~、うん、本当みたいだね」
転移してオートで備わった異世界人の翻訳能力。
スキルとか、固有能力とかの類ではなく、純粋に意識的な部分での能力。ざっくりいえば脳への強制インプットでの言語習得。
その翻訳を切って、日本語ではなすと受付嬢の猫獣人は少し不快そうに表情を歪めた。
「あ~、翻訳できても書いたことない文字だから書きづらいなぁもう」
「
ふぅッ、冷たいね。
うィしッ、なんとか書けた! 文字の練習しよ。
これで良い?
「はぁい。……ところでお姉さん彼氏いる?」
「……今この流れで口説くのか? い
可愛いのにね。
実は性格悪い?
大丈夫、耐性はある。よほどのクズかバカじゃなきゃ基本オールオッケーじゃい!
「無類の女好きでして。じゃあ俺が――」
「残念
「つまり稼げば良いんだな?」
「期待せずに待ってるね~。それと、奢りで
「ある程度稼げるようになったら誘うよ」
稼ぎ。稼ぎかぁ……。
あの歳で引退してる理由はわからんが、かなり強そうだしそれをやめて
金はどのみち必要だし、いっぱい稼ぐゾウ。
――――――――――
「おっ、いたいた。ラノベで高確率で出るゴブリンくんじゃありませんか! お会いしとうございました【洗脳】っと」
ギルド情報によれば。醜悪な見た目、膝ほどの身の丈、緑あるいは土色の肌、頭部はハゲあるいは灰にくすんだ僅かな白髪、汚い腰蓑を纏い、棍棒を主に扱い人間から奪った武器や投石も用い、棲み処は洞窟あるいは木の
今回出会ったのは緑の肌色をした棍棒持ちのハゲゴブリン。
「ん~、実験したいけどいちいち探すのは面倒だし。呼び水的に使うか。『仲間を10体程度集めてあそこに誘導しろ』」
【洗脳】したゴブリンにそう命じて実験体を集めさせる。
その間に俺は本来の依頼である『森の調査』を行う。
曰く、見習い開拓兵育成のためのギルドからの依頼、だそうだ。
なんつーか、この国色々整備整いすぎじゃない?
子どもの育成のために無料どころか参加したらちょっとだけお金を貰える講習会があるって話だし、開拓兵として一定の成果を上げて一般開拓兵に昇格したら旅先で宿とかが値引きされるって話だし、無関係のはずの異世界人に初期物品とか資金与えて……。
でもそういうモンなのか?
国がほとんど滅んで残ってるのはこのルートヴィヒって国だけ。
一つにならなきゃ生き残れないから全体が協力してる。
……マトモな社会ってあるモンなんだなぁ。
「え~っと、この辺りをざっと調べて調査書にまとめる、と……」
調査書作成のためのサンプルまでご丁寧について、まぁ。
至れり尽くせりって感じ。
ま、そんな国で好き勝手するあたり踏んだり蹴ったりって感じ!
「ンフッ」
いけないいけない、いつゴブリンが仲間を連れてきても対応できるように気を緩めるのはダメだな。
「ま、こんなもんだろ。……そろそろか? まだか?」
調査書をまとめ終え、ワクワクしながら待つこと――10分。
実に待ちくたびれた。
「ヒャッハー! ご馳走焦らされてお腹がペコちゃんだぜぇッ! 【洗脳ッゥ】!」
もうね、待ってる間に色々考えすぎて悶々としましたよ、と。
「ほう、全部で12体。1人相手に過剰戦力ね。まあ俺がそう命じたんだけど!」
じゃあ、3グループに分けましょ、そうしましょ。
「お前ら『行動系』な。お前らは『認識系』。お前らは『記憶系』」
それぞれの分類。
行動系は、相手に動作的【洗脳】指示を与えてその影響を調べる。
認識系は、今の認識を書き換える形の【洗脳】を施してその影響を調べる。
記憶系は、記憶の封印【洗脳】をしてその影響を調べる。
簡単にいえばそれぞれ『書き加え』『書き換え』『消去』だ。
まあ最後の消去に関しては正確には消去ではなく、その記憶を一時的に使えなくする封印だけど。
「え~まずお前ら。お前らは……そうだな順番にそれぞれ――――――――だ。よし、じゃあお前ら解散!」
洗脳を施したゴブリンたち。
まず行動系を解散させる。
行動系の目的は、それぞれに難易度の違う行動を指示してどれくらい達成できるか、そしてその【洗脳】がどれくらいの時間持続するか。
認識系の目的は、それぞれに異変度の違う認識変化を加えてそれによる自我への影響、そして同じく持続時間の調査。
記憶系の目的は、それぞれに重要度の違う記憶封印を加えてそれによる脳への負荷、そして同じく持続時間の調査。
能力検証たぁのしいぃ!
保育園のころ、ひたすらどうやったらキレイな泥団子作れるかとかの実験してたの思い出すわぁ。
……あのころが人生で一番楽しかったっけ。
辛うじて友達もいたし。
……ま! その友達も俺の親がクソなせいでそいつらの親が俺と付き合うのやめろって止めてその頃からボッチになったんだけど! HAHAHA!
「クソがヨォ……」
むしゃくしゃするわ!
思い出すだけでも腹立つ!
「ん~、もうッ! 生命平等パンチ!」
説明しよう!
生命平等パンチとは、幼少期に大人から言われる謎の言葉『命は平等』を都合よく解釈したことによって引き起こるステキな技だ。
使用者は言葉通りに種族的生命の価値に関しては平等になる!
使用者が大切に思っている対象に関しては例外だゾ。
「ふぅ、
今晩、シャリーに愛でも囁くか。
――――――――――
「おかえり、どうだった?」
「つかれたぁ。森の中って歩き回るのかなりツレーわ。はいこれ、調査書ね。文字デカいのは許して、小さいとわからんくなる。あ、それとこれ魔石、買い取って」
「はいはい、お疲れさま。……多い
「金欲しいからね~、殺してきた。見習いの間でも大丈夫よな?」
「うん、大丈夫。はい、これ報酬と買取のお金」
うひぃ、賤銅貨ばっか。
やっぱ稼ぎ少ねえな、命懸けの仕事とはいえ最弱相手だとこんなモンか。
「ありがとさん。そういえば他の異世――異邦人って来た?」
「来たよ。かなり数が多くてうるさかった!」
「ははは! そうだろうな! 行動の遅い奴らで主体性もなさそうだったし」
「実際ヒイラギが来てから時間空いてたし」
あれ? 名前……って、ああ、登録の時に見たらわかるか。
「単独行動で正解だったわ。いくら初期資金あるとはいっても限りある上に常識も何もわからない状態で時間はムダにできんし」
「そうそう」
「ところでさ、名前教えてよ」
「
「よろしく、フェーニャン」
ふむ?
シャルロッテがドイツ語……でもキュリアスは英語よな。
で、フェードロヴァがロシア語。フェードロヴァ、フェードロフ? ……フョードロフ? なんだっけ、昔本で読んだんだけどなぁ。Fyedorova、Fedorova? ダメだ、キリル文字は流石にわからん。
英語覚えるために語源調べる一環で軽く読んだだけだったからなぁ。
ま、良いや。一番イメージが近い言語に訳されてるって認識にしましょ。そうしましょ。
「疲れたし帰るわ。また明日ね~」
「また明日」
実際疲れた。
検証で頭使ったし、自分がどれくらい戦えるか確かめるために死なない程度のガチ戦闘したからなぁ。
……メシ作んのメンドくせぇ。
――って、こっちでなら普通に買い食いすればいいのか?
でも自炊の方が安く済みそう……自炊環境ねえや。
ああもう、メンドクセー。宿の飯にすっか?
「って、そうだ! どうせこの世界で生きるなら食道楽も良いな! 戦って稼いで、旅して観光して、飯食って! うひょー、ワクワクしてきた」
自由になった状態で自分の生活基盤をコツコツ形成するのはイイネ。
久々に1人の人間として生きてる感じがする。
「たでーまー――あ? ……そーいや夜に来るって話だっけか」
「こ、こんばんは……」
部屋に戻るとそこにはシャリーがいた。
ちょっと意識から抜けてたわ。
「おう、こんばんは~、っと。帰ってすぐだからさ、メシ食いたいんだわ。もうちょい待っててくんない?」
「あ、あの! でしたら、その……これ食べてください!」
「ンぁ? 何、作って来てくれたの?」
「はい……お口に合えば良いんですけど……」
ん~、命じてないのにわざわざ作ってきたのか。
俺って好意面に関しては手ぇ付けてないよ? どゆこと?
【洗脳】自体はまだ残ってる手応えはある。願望が入った? いや、検証と食い違うからそれはない。
本人の気質か?
「うぉ、ウメェ……」
「よかったです。その、家族以外に料理を作るのって初めてなので」
「そうなんだ、普通に不満出ないくらいウマいよ、運動後だから味付け濃いめは嬉しいし」
よしよししてやろう。
よ~しよしよしよし! グッドガール。
「悪いね、金はこれで足りるか?」
「私が好きでしたことなので、お金は結構です」
「普段に影響でない程度の負荷ならこれからも頼むわ。ってこと」
それに金渡さんと逆にメンドクセー。
1回2回程度なら気にしないんだが何度も、ってなると流石に親が一緒にいる状況なら出費とかで怪しまれるだろ。
この国基準で成人男性1人分の食費。流石に3食全部じゃないにしろ運動するしで回数ごとの食事量が多いだろうし。
「あ、不満はあったわ。量少ねぇ、もっとくれ」
「次からはそうしますね。倍くらいが良いですか?」
「ま、とりあえず様子見でそうするか。余れば次の日のメシってことで」
ふぃぃぃぃ、食った食った。
昼飯食いそびれてたし、かなりの運動量だったから満腹中枢バグってて腹何分かわわからんが。
てかこの世界と元の世界、数時間くらいズレてんだよなぁ。
今日のお昼はやけに長かったぜぃ。
「どーゆープレイにすっかなぁ~」
「衣類は机においておきますね」
「うん」
普通のセックスはもうしたし。といっても飽きてはないけど。
どうせなら色々試したいんだよなぁ、能力も使いつつ。
「よし――『今からお前は元の意識を取り戻すが、なぜか助けを求めることはできないしなぜか俺に応じてしまう』はい、はじめ~」
【洗脳】の上書き。
能力による命令を待機させて、行使。
シャリーの身体が一瞬ピクリと動いた。
「あ、アレ? ここは……?」
「じゃ、しゃぶってもらおうかな」
「い、ィャッ! ゃめてっ……んっ、じゅっ」
その
イヤだけど、ちんこを舐めちゃう。その困惑と嫌悪に板挟みになった絶望の顔。
あぁ、ちんこにクる。
「ほらほら、もっと工夫を凝らしなよ。しゃぶれって言ってんだ、誰が咥えるだけで良いっつったよ」
「
「ああ? こういうことに興味があったから? キミを選んだのは単純に見た目が好みだったからだよ――シャリー」
「んんっ」
昼も思ったが、耳が弱いのか軽く指で撫でただけで声が漏れている。
あるいは行為中に名前を呼ばれることに興奮を覚えたのか。
「……そんな刺激じゃ朝までしゃぶってもイけねぇぞッ! っとぉ」
「んぐッ――――!?」
不意打ちの一振り。
吐かれても困るから軽く短く腰を振っただけだったが、シャリーは酷く苦しそうで涙を漏らし、それが俺の加虐心を沸かせる。
「わ、わかりましたからっ。わかりましたから、やめてください……」
「退屈させねえようにお前が頑張るんだよ」
「
俺が奪うまで処女だったとはいえ興味があったからか興奮させるポイントというものを理解している。
わざとらしくなりすぎない程度に意図的に出した水音。
そういうアピールなのか、それとも実際にそうなのかはわからないが片手で股を弄っている。
しゃぶる水音に合わせるように指を動かしているが少しズレているせいで見なくともわかるし、その指が徐々に加速していた。
「ま、ま
「中から吸い出すみたいに頑張りなよ」
「早くっ、イッ
「へぇ、そんなに精液欲しいなんて、結構ノリ気だねぇ」
「
あっ、イキそ。
「んんッ、んっ……お昼に
「シャリーの反応が可愛いから、かな? ほら、口開いて、口の中見せてよ」
「んぁ~……」
小さな口が大きく開かれる。
中には俺が出した精液と、シャリーの粘度の高い唾液が入り混じっていた。
今日が初めてということで金玉が張りきっているのか、それとも上玉の女を相手にするというバフがかかっているのか、シャリーの言うように昼に出したのに量が多く、そして濃い。
唾液で薄れてなお、塊が見える。
「じゃ、飲んでよ。俺の精液」
「っ……んっ、ぁっ……」
どうにか抑えようと、小さく飲み下そうとしていたらしいシャリー。
けれど意に反して喉は大きく、強く鳴った。
「聞こえるくらい飲むだなんて、やっぱり欲しかったんじゃない?」
「そ、そんなわけないじゃない、ですか……。た、ただ偶然ですっ、そう、たまたまですよっ」
「でもさぁ、興奮はしてるワケでしょ? 我慢できずにしゃぶってる間もずっと1人でシてたよね」
「きっ、気のせい、です!」
「気づいてるって。ほら、ここ、こんなに濡れてるよ?」
そっと、シャリーの意識の外から股を指先でスッ、と撫でる。
ただそれだけで
ぬちゅ――と粘着質の水音を部屋に広がらせた。
俺の精液のようにネバついた愛液を彼女に見せると、彼女はカァと頬を赤らめ目を背ける。
「1人でしてなかったって?」
「……っ」
「じゃ、これは何もせずに勝手に溢れちゃったんだね。ふふっ、やっぱりいやらしい」
「っっっ――そうです! 1人でシてました! そうですよっ、私はいやらしい女なんですよ!」
「じゃ、シよっか?」
羞恥に負けて叫ぶシャリーの耳元でそっと、誘う。
彼女の腰を片手で、彼女の腕を片手で。
抵抗は、しない。
「なんっ、なんで
何もしていない彼女の口が、回らない。
「なん
「……キミなら愛せるかもしれない。そう思ったから」
「ひ
「ちッ、うるせぇ女だなァ。黙って愛されてろ」
ベッドに押し倒したシャリーの腰から、頭へと手を移す。
拒絶できないように、強く抱いて、キスをする。
「精液飲んだ口、ですよ。ちんちん舐めた口、ですよ」
「はッ、関係ねぇな。お前は大人しく受け入れてれば良いんだよ」
「いや、ですよ……。こんな無理矢理、イヤに決まってますよ……」
そう言葉では拒めても、シャリーは拒むことができない。
俺にとっては【洗脳】で、彼女にとっては『なぜか』。
でもそのおかしさには気づいているだろう。
気づいていてなお、拒めない。
なぜか、受け入れてしまう。
「こんなっ、歪んだ愛なんて、欲しくないですッ……」
「ああ、俺は歪んでるさ。だから、お前も歪ませる」
深くキスをして、ゆっくりと身体を密着させる。
立てていた膝を少しずつ伸ばし、シャリーに
胸と胸が触れあい、押し潰れる彼女の胸。
近づき、近づき。
そして
くちゅ――と触れ合う。
「んっ……」
「なぁ、シャリー」
「……」
「歪めよ」
「いや、です……」
ゆっくり、腰を動かす。
けれど、
シャリーを、自分を焦らすように、表面を擦りつける。
「歪め」
「い、イヤ、です」
「したかったんだろ? 欲しかったんだろ?」
「……」
「シャリー。これはお前自身が望んでたこと、だろ?」
「そんな、わけ……ない……」
深く擦りつけ。
下腹部にチンコを乗せる。
そうわからせるようにゆっくり、腰を押し付ける。
シャリーの柔らかなお腹にチンコが食い込む。
「なあ。俺をくれてやるからさ。シャリー、お前をくれよ」
「い……や……」
耳をチロと舐める。
ただそれだけで彼女は全身を震わせ、快感に目を閉じた。
「惰性の拒絶なんてやめちまえよ、シャリー」
「そんな、はずが……」
静かに、言葉をシャリーの中に溶かす。
言葉のゲシュタルト崩壊というべきか、同じことを、拒絶を続けているうちに本心がわからなくなる。
本来ならそんなことはないが、拒絶できないという『なぜか』を前提に、彼女の本心を俺が否定するだけで。ただそれだけで。
シャリーは自分自身の本心がわからなくなる。
シャリーの自我がぽろぽろと崩れ、揺らいだ。
「欲しいんだろ? ずっと、欲しかったんだろ?」
彼女の本心。
「欲しいから、拒絶しないんだろ?」
俺の与えた、嘘。
「欲しいなら、俺が与えるよ」
植え付けた偽りを、肯定する。
シャリーの本心であると。
俺の嘘を、彼女の本心で包み隠す。
「本当にイヤなら。『跳ねのけて良いから』、さ」
【洗脳】を部分的に解除する。
けれどシャリーは拒絶しない。
できるけれども、拒絶しない。
それはずっと拒絶しようとしても、なぜかできなかったからか。
それとも嘘が沁み込んだからなのか。
「わかるか? 俺のことが」
ぬぷ――と、わずかな水音だけを発して1つになる。
「は、
「シャリー」
「な、なんですか?」
「気持ちいいよ」
「そ、そう、ですか」
「シャリーは、どうかな?」
「……気持ち、良い、です」
根元まで入れ、動かずに身体を密着させ続ける。
するとシャリーが強く抱き着いてくる。
腕も、脚も。
強く。
「搾り取ろうと、いやらしく
「ッッ。い、言わないで、ください……」
軽く、優しく、子宮口を押す。
そして、腰を引いて。
また緩く押す。
「っ……んっ」
「もう、感じてる? もう、我慢できない?」
「そんな、はずがっ……んんっ」
少しずつ、腰のストローク幅を広げる。
ゆっくり腰を引いて、ゆっくり腰を押し付けて。
決して急かず、焦らしているのかと思うほどゆっくり、丁寧に。
「良いよ。好きなだけ『叫んで良いよ』」
この瞬間に俺がシャリーに施した【洗脳】は完全に消えた。
「んっ、あっ、んっ、んっ――」
けれどシャリーは離れない。
施した【洗脳】は消えても。
結んだ『
歪んだ愛が、重ねた指先のように結び、絡み。
「声ッ、出しちゃえよっ!」
「ぃ、ゃ……恥ずかしい……」
「これまで我慢してたんだろッ? ついさっきっ、我慢やめたんだろっ? ならっ、自分をさらけ出せよ! 俺が受け止めてやっから!」
「本当、ですかッ――んっ。本当にっ、私の全て、受け止めてくれますっ、かッ? んんっっ――」
「ああ。シャリーは俺の女で。俺は、シャリーの男だからな!」
シャリーの
それと同時に、強く抱き寄せられていた両腕が緩む。
「顔、見せてっ。ヒイラギさんの顔っ、見せてっ。キスっ、させてっ!」
「ああ――いくらでもして良いぞ」
緩んだ両腕。
口が耳元から離れ。
キスをされる。
深く、永く。
愛欲を煮詰めたような淫靡なキスを重ね。
唾液が吸われる。
軽く吸い返すも、不満げな顔で強く吸われる。
「んっ、んちゅ。ぷぁっ――んっ、あっ、んんっ、あっ――ズ、ズルい……」
無意識に。
自然と強くなる腰にシャリーが思わず喘ぎ、キスが途絶える。
けれど彼女はそれを精一杯こらえて、またキスをしてきた。
何度も何度もキスを重ね。
今度はキスをせがんでくる。
仕方ないなと笑い、応じて舌を絡める。
「
にぃ、と笑うシャリーの姿に強く興奮し。
射精感が高まる。
それが悟られたのか、我慢しようと強張った一瞬を狙って彼女の脚が俺を強く引き寄せた。
ガッチリとホールドされ、もっと長く続けようと思っていたセックスはそこで途絶え、煮詰まった白濁液が彼女の中に大量に放出された。
「逃がしませんから」
「逃げる気はさらさらないけどな」
「私色に、染まっちゃえっ」
俺が洗脳したように。
シャリーも俺に洗脳をするらしい。
【洗脳】はヒイラギだけのモノかもしれない
けれど
洗脳は万人が可能なモノだ
それは教育というかもしれないし、愛というかもしれない