固有能力は【洗脳】 ~エロ目的に使うしかねえ!~ 作:レイジー
もう3週間経っちゃうな~、ってことで頑張って書いた
エロ小説なのにしばらくエロ書いてねえ!!
し、下地作りだから(震え声)
「やぁやあ、数日ぶりだな
「あァ? お前か……なンの用だァ?」
「ヒドーイ、俺との約束忘れちゃったのぉ?」
「キモッ」
うん、今のは我ながらキモイと思った。
流石にふざけすぎたね~、あはは!
「で? 要件はなンだよ」
「ほら~、前言ったじゃん? 市場価値のないモンスターの素材を持ってきてくれ~、って。それよ、それ」
「ほォ。見せてみろ」
御覧じろ、エアレーの死体の数々!
「……オマエ、これどこで手に入れた?」
「山の向こう! 詳細は俺も知らんがちょいとコレ関連で面倒があってな、その調査でしこたま手に入れた」
通常ならありえないほど――少なくとも俺の経験では経験がないほど大量に現れたエアレーの数々。
生まれが特殊だからか素材の残留確率が異常に高く、また一般的なモンスターではないために市場価値もゼロ。
本来なら研究用に持っていかれるのだろうが、数が多くて全て提出することはなかった。
「こっちのはどォいうのだ?」
「燃やして殺した特殊エアレーの母体と、それに寄生してエアレーを大量に生み出させてたトリフィッデントの素材。角1本と右後ろ脚をくすねてきた! 木の方はくすねるまでもなく大量に残ったから普通に貰って来た」
「……まァ、なンだ。やり方には注意しろよ?」
「あ~いあい」
全身を残した母体のエアレー。
燃やし殺したため一部が消滅し、俺は好機として切り取って断面を焼き崩しておいた。
幸い、トリフィッデントが意識に作用する能力を持っていたから偵察の時同様に俺が先に、ということで楽に手に入れられたのである。
研究もしてるっぽいし、研究情報は多い方がいいだろ。
まあ、問題はその研究結果をどうやってもらうのか、なんだけど。
支給品の収納環とここで買った収納環を比べると魔力効率とか容量とか全然違うし、自作としたら研究者として有能だろうからできればこいつに調べてほしいんだよなぁ。
「で、調査で手に入れたって言ったじゃん?」
「……あァ。研究結果を寄越せ、ってか?」
「話が早いね。まあそゆこと」
「いいぜ? ただし異世界人、てめェの身体を調べさせろ」
「――まあ、変なことしなかったらいいよ?」
どうせしばらくはヒマだし。
後遺症とかそういうのがなかったら別に、構わんでしょ。
そこの研究結果は――ま、いらんか。
異世界人の肉体を調べて元の世界に帰れます、とかなっても興味ないし。つかムリっしょ。
色々調べてわかったこととしては、過去に色々異世界人が来てて、帰る方法を模索したけど無理でこっちで生涯を終えたってこと。残ってる研究結果はどれも手掛かり1つ得られてない。
調べて収納環の容量アップします、転移技術発展で旅が楽になります、とかもないだろうしなぁ。
「ついでだ、そっちもおもしれェことがありゃ教えてやるよ」
「面白かったら聞くわ~」
「あァ。次持ってくる時な、ちゃんと親玉のも用意しろよなァ」
「ああ。……ああ?!」
待て待て待て。
親玉だと?
今エアレーを生み出してたのがいて、そいつの素材をくすねてきたって言ったよな?
ちゃんと説明したよな? 気のせいじゃないよな?!
その上で、親玉だと?
「なンだ、まだギルドは調べてねェのか。調べりゃわかンだがよォ、この3つは全部人工物だぜ?」
「――マジで言ってる?」
「おゥ。魔力が不自然でな、その不自然な部分が共通してるしモンスターとしちゃ普通はありえねェ構造なンだよ。一番よえーのに関しては単に2体からの引継ぎってだけだろォがよォ、こっち2体に関しては誰かに創られてっぞ?」
「あ゙ぁ゙ぁ゙ァ゙ァ゙ッ゙! もう面倒くせェッ!!」
クソがァ……誰だよンなことしやがったのッ!
こちとら観光客したいだけだってのによぉ……俺の行動領域壊そうとしてんじゃねぇよ。
「オイオイ、真面目かァ? 他の奴らに任せれば良いだろ。面倒ならよォ」
「一度首突っ込んだ問題なんだよ、簡単に手ェ引けっか。あと面倒事はさっさと片づける方が楽だろ常考」
「はッ、ヘンに真面目なヤツだ。ならついでだ、モンスターからの魔力吸収は妨げるが外付けの魔力貯蔵に使える腕輪と容量増加の収納環をくれてやる」
「ヘイヘイ、しっかりその分の働きはしまっせ。異世界人としての研究材料業もしっかり、な」
ホンット、メンドクセェ。
――――――――――
「『――』てことで、報告ヨロ~」
適当なギルド職員を【洗脳】して調査報告書に『モンスターが人工物』という記述がなければ挿し込むように命じた。
以前までなら通じなかった相手だろうが、変異トリフィッデントにヴラスタさんという類似能力を知って、体感したからか俺の能力が一気に成長した。
正確には『異なる性質の類似能力を体感したことで別ベクトルの経験値を得た』だ。
「ま、正直余計なお世話か」
俺が余計なことをせずともこの国の人間なら速度はともかく確実に気づける。
俺はただの保険を打っただけだ。
「何が余計なお世話なんですか?」
「うおっ!? ビックリした。なんだベルタか……。大したことではないよ、少し調査のことでな。それより訓練はいいのか?」
「一応自主訓練は……」
「よしよし。その調子その調子」
「こ、子ども扱いはやめてください……」
「おお、すまんな」
無意識に頭に伸ばしていた手を下ろす。
妹がいたらこんな、なんてくだらないことを考えながら後ろ首を掻く。
「あんま頑張りすぎるなよ」
「? はいっ」
俺には眩しいなぁ……。
「飯、食ったか?」
「これからです」
「俺も一緒に、良いか?」
「はい、ぜひっ」
この街にいる間くらいなら本気で鍛えてやっても、良いかもな。
「ベルタはお金あまりないんだっけ?」
「はい。装備がいきなり壊れてしまいまして……。今回調査に加わったのも報酬の良さにつられてといいますか……」
「そっか。でも食うの我慢は成長できないからな、奢るから好きなだけ食えよ」
「けっ、結構です!? そこまでしていただくわけには……」
「気にすんな。普通の飯で痛むほどの懐事情でもねぇし、特訓引き受けたんだから環境を軽く整えるくらいはするさね」
装備のために開拓兵は金を貯める。
希少素材、高度な技術、膨大な時間、かき集められる人手。
ゆえに莫大な財が必要となる。
そしてそれに対してごく普通の食事など微々たるモノ。
「じゃ、じゃあお言葉に甘えて……」
「おう、甘えろ甘えろ」
流石に何もせずにこれを続けていれば1年はもたないが、暇つぶしに地下に軽く潜る程度はするつもりだから問題はない。
そういえばこっちの地下ってどんな感じなんだろ。
流石に離れてるし違いはあるよな。
勉強……そうだ、やる気出ないんだった。
「それで。訓練の調子はどうだ? わからない部分は聞けよ、教えられるとは限らんが」
「えっと……言われていた判断能力を鍛えるためにモンスターと戦ってみたんですけどやり方があってるのかがはわからなくて……」
「うん。じゃあまずは『判断能力』ってなんだと思う?」
教える方法なんてロクに知らないけど、少なくとも答えをそのまま伝えるのが間違っているのはわかる。
考えさせて、それを外に出力させる。合ってる間違ってるは関係ない。
思考力を磨くのが最優先、合っていればそのまま続けて鍛え、間違っているのなら矯正すればいい。
「えっと……その場に応じた最適な答えを導く思考力? ですか?」
「その場に応じた最適な答えって?」
「ええっと……斬り方とか、防ぎ方とか、力加減、とか」
「うんうん、そこに付け加えるのなら次に繋げるための行動の取捨選択もそうだし。そもそも俺との訓練のせいで意識が一対一になってるかもだけどモンスター相手ならどの位置で戦って、どの敵と戦うかも意識しないとだよな?」
「どの敵と?」
「例えばだけど、ある位置のモンスターを狩ることで死ぬまでの間そこに障害物ができて動きを阻めたり、逆にそこに穴を開けることでかえって動きを阻害できることもある。街を歩いてて経験ないかな~、変な位置に道があるせいで逆に渋滞が起こるみたいなこと」
「あ、あります」
始点終点を同じくする二本の道、形状イメージは菱形だろうか◇。
左から右の進行方向として、そのままの道なら妨げるモノがないから渋滞は起こらない。
けれど上下の対角線を引いて道にすると曲がることによる減速での後続も減速し、合流する際もそのために正規の道の者も減速することが起こる。
渋滞を防止するためにそこに道を引いたとして、それが逆に渋滞を引き起こすことになるのだ。
似たような交通改善のための行動が逆効果になるモノとしてはブライスのパラドックスがある。
全員が最短経路を行こうとした結果逆に遅くなる、という話だ。
「強くなりたいなら前衛知識も入れておけ。例え後衛になる未来だとしてもその知識の有無で連携の幅も速度も変わってくる。まあそもそも前衛向きのスペックではあるけど……」
「は、はいっ」
「ま、成長目指してガンバ~」
――――――――――
俺は今、地下にいる。
つまりは
モンドドラゴンということもあってグラーベンシュタットのところとは雰囲気も違う。
「ふむ? ……うん。なるほど?」
光のない地下。
探知で地形を探ると、不自然に地面が不明瞭だった。
例えるならフルHDで映像を見ていたら唐突にモノクロ低解像度映像が現れたような感覚。
異常極まりなく、調べるためにつま先で地面を叩けばその理由がわかった。
地面には草のような無数の低い突起があったが、少しの衝撃で1本全体が崩壊し、移動による気流によって舞い上がる。
それは魔を阻害していた。
「チャフみたいなモンか」
チャフ。
電波を反射させる素材を宙にバラ撒くことでレーダー探知を妨害するデコイ。
仕組みなんかは色々違うが、妨害という点では同じだった。
「完全に調整するのはムリだな」
感度の調整で強引に探知をすることはできるが、それでも解像度は中程度。
「ま、しゃーないか」
感覚からして阻害の内容は多次元屈折。
魔力による探知は、人間の知覚次元が魔術回路を除いて3次元という理由から同様に3次元で行われる。
例えばそれが低次元に屈折すれば3次元なら√3の距離が2次元なら√2だし1次元なら1になる。
逆に高次元になれば知覚次元の限度によって情報がズレるか、もしくは消滅するのだ。
だから恐らくは原理的に情報ロスゼロにする、というのは不可能だ。
ハナから高次元の感覚で生きていたら別だろうが、人生の大半を3次元で生きている人間ではムリだろう。ベルタのように種族的特殊感覚でも難しい。
「あ~ン? ……はいはい、そういうね」
色々試していて気づいたことが1つ。
それは『高濃度の魔力を浴びせれば突破できる』ということ。
物質としての処理限界か何かだろう。
つまりは力技。
問題があるとすれば、周囲全ての粉塵を突破できるほどの魔力は持っていないということだろうか。
「は~、やめだやめだ。どうせ調査目的だったし帰るぞ~」
やる気のない俺はベルタの訓練のための下調べ以外の興味は現状なく、モンスターとは交戦せずすぐに地上へと帰還した。
探知阻害の粉塵、見えないけど色は灰色
その突破方法は多分ほぼほぼ人力は不可。ヒイラギの言うように魔力がもたないから
突破方法は主に2つ、かなぁ?
1つはヒイラギのいうように粉塵のキャパオーバー
もう1つは強制的に物性を破壊する方法
後者に関しては磁石でいうキュリー温度みたいなモン
魔力を浴びせると魔力脆化って現象が起こるから、それで物性破壊すれば一時的に素通りすればいい
どっちも同じゴリ押しだけどそれぞれ魔力に与えたり与えなかったりする性質の違いで原理が違う
どっちにしろ魔力がナイナイ