固有能力は【洗脳】 ~エロ目的に使うしかねえ!~ 作:レイジー
「さて」
場所はギルド内図書室。
とはいえ今日は勉強をしに来たワケではない。
息抜きに勉強はするが、メインは違う。
「今後、どうするか……」
具体的な目標はまだ決まっていないし。
かといって今決めるには俺はこの世界のことをあまりにも知らなさすぎる。
長期目標を決めるために……勉強は絶対だな。
あとは短期目標……これは今の見習い開拓兵から一般開拓兵に昇格すること。
稼いで、実力つけて、旅をする。これが曖昧な目標として。
女遊びはしたいけど、どうするか。
「へぇ、昔は龍が実在して開拓兵の前身として『
【洗脳】で女を抱く。
……試して分かったけどこの能力も万能最強ってワケじゃない。
色々制約がある。
あくまでも【洗脳】は女と近づくためのキッカケ、絶対初手のアプローチを成功させる手段程度に考えた方が良いよな。
道筋はわかってる。
シャリーと同じ、【洗脳】で距離を近づけつつ記憶と認識の曖昧な部分を突いて話術で洗脳すればいい。
「元々、龍や竜が現れた土地で旅人がそれを倒すことで周囲の村は感謝として金銭や食糧などを提供していた。そんな中で価値のない死骸に金銭を払うことで討伐そのものに価値をつけた。その仕組みを作ったのは初代国王ルートヴィヒ。……へぇ、そうなのか。親玉的立ち位置の龍と支配下の竜、ふぅん」
いつ解けるかわからない能力じゃなくて、確実に俺の女にしたいならそれが一番。
として、必要なのは話術で、より具体的には『好感度』と『異性としての認識を持たせる』って2つ。
「一介の旅人であった初代国王はその旅の中で多くの金銭を得、道中での仲間たちとともに放棄された土地に村を形成した。強い旅人の集った村ということで庇護を求める者たちがそこへ加入し、発展し、戦力派遣や農耕などによって産業を形成、収入を得たことでより発展し、その収入を用いて狩竜行為に商業的意味を発生させたことで金を求めた
まず。
好感度に関しては……そもそも好感度ってなんだ?
一緒にいて楽しい、趣味が合う、利用価値がある?
違うな、思考を一般化させないと。
好感度、つまりは好く。
好くってことは、嬉しいって思ってるってこと。
されて嬉しい、して嬉しいこと?
自分を満たしてくれる?
話を聞いて面白いと思える『嬉しい』。
話を聞いてもらって良かったと思える『嬉しい』。
……リアクションか。
好感度で必要なのは『共有』だな。
「それが国家としての成立、ギルドの設立……」
話をするも、趣味が合うも『時間の共有』――快楽的共有。
他は……悩みを聞いてくれる、困ってることを手伝ってくれる『苦難の共有』――試練的共有。
苦楽の共有で『好感度』を得る。
そしてその好感度には大きくわけてベクトルが2つある。
『友人的意識』と『異性的意識』。
どうやってその方向にベクトルを向ければいい?
「その後他国の滅亡と残った亡国民の吸収などを経て降星歴紀元前200年ごろには既に人類唯一国家となっていたとされる。多文化の混合などによって当初は衝突が多く見られたが、龍との戦いがあったことで人類の直接的な戦いはなかったとされている。……人間の戦争には平和が必要ってことか」
たとえば、困難なことがあったとして、それを助けて解決したとして、異性として見られるのか。
多分違うよな。大体の場合は頼りになる個人でしかない。
スポーツ選手に対する好感度の高さと、アイドルに対する好感度の高さは違う。その違いは……距離感?
あとは好感度の種類か?
遠くで見るだけのスポーツと、客席やら握手会やらで近くに寄れるアイドル。親近感か?
で、プレイングでカッコいいと思うスポーツは『尊敬』で、アイドルは……なんだ? 歌が上手い、踊りが上手い……違うな、往々にして見た目か? 近づいたけど違うな。
……受動と能動か。
スポーツ選手に対するモノは大体が見てスゴイと思って、見たいで完結する『受動的』。
アイドルなんかに対するモノは受けたモノ以上を求めて近づく『能動的』。
つまり友人的意識――『中距離好感度』はあくまでも相手を他人として見ている自覚を持ちつつそこに自分との共通点やら自分を上回ったり自分を満たしてくれることへの感情変化。
それに対して異性的意識――『至近距離好感度』は自分との近さや共通項を前提として、そうじゃない部分に興味を持たせる?
「当時の対処としては避難民を出身ごとに異なる街に住まわせることで衝突を減らした。……」
異性として見られるためにはまず近づくことが重要。
相手を知って、俺との共通点を自覚してもらう。
自分と
親しみを持たせたうえでそうじゃない部分を意識させ、良いトコをみせることで異性として好感度を稼ぐ。
だから、え~っと……。
「避難民は前提として同じ街の出身者で旅をしてたどり着くため、それをまとめるのは容易だった。言語や根底意識に根付いた宗教観などによる衝突は少なくなかったが、既存の街、既に言語導入がされている街への移住ということで言語的問題は緩やかに減少した。宗教観は個人の常識に根付いたモノだったため問題の改善は難しかったが、彼らからすれば神を信じても救いはもたらされず、他の宗教――他の神は現実として国を残している。そういった違いから信仰心が薄れるのはそう難しくはなかった。ま、宗教なんて所詮は心の拠り所でしかないし……」
そうか。
前提が少しズレてたかもしれん。
好きってことは心を一部任せること。
心の体重を相手に預けること。
意識の近さは重心が出した脚に既に乗ってること。
逆に意識の遠さは出した脚に重心はかからずにまだ後ろに残ってる状態。
踏み出した先の足場がしっかりしてるかわからないから踏み出せない、重心をかけられない。
とすると、歩くことで例えれば良いのか。
相手を目的の場所に誘導するにはどうすればいいか。
「時間をかけて文化が統合、共存され、ルートヴィヒは国民性を強固にしたうえで発展していった」
まず、目的地の方向に視線を向けさせ、目的をしっかり意識させる。
次に、そこまでの足場が踏み出しても平気かを理解させ、安心させる。
そして、歩かせる。
目的イコール俺。
足場は自分の悩みだったりを打ち明けた時に受け入れてくれるか、それを一緒に考えてくれるかの信頼。
歩くってのはそれを望むこと。
「くくっ……」
そんで踏み出して俺のところにたどり着けば終わりだ。
他のところに行けないよう足場を切り離せばいい。
常時惚れさせる必要なんてないじゃん!
必要なのは瞬間的好感度!
一瞬でも惚れさせて近くに来させて、そんで離れたら人生詰むって思うレベルで依存させれば、そういう不安感抱かせれば問答無用じゃん!
弱み見つけて、解決して、離れたら再発するみたいなそういうのしたら良いじゃんよ!
「問題解決ぅ、帰るべ」
――――――――――
「ふッ、ふッ、はぁっ――」
「んっ、んっ、あっ、んっ――」
パン、パン――と広い間隔で腰がぶつかる。
下手で気持ちの良くないセックスではダメだ。
緩やかにこすり合って、お互いの反応を確かめる。
「シャリー、ここ弱いでしょっ」
「そんな、ことはっ、ないっ、ですよっ」
「真ん中すぎの上部分をゆっくり圧して、最後に強く突いてっ、同じ場所っ、素早く引っかくっ!」
「ンん゙ッ!! ちょっとっ、待ってっ! そこっ、弱いからぁッ!!?」
弱点を攻める。
「弱くないって、言ったでしょっ?」
「弱いっ、弱いです――っ! だから! もう少しっ、優しくッッ! んぉッ! んんっ――」
「はははッ、嘘吐いた罰だ!」
より強く圧し、快楽を昂らせる。
嗚咽と嬌声の混ざった声が俺の背筋をゾクゾクと刺激し、加虐心を昂らせる。
快楽から逃げようとする腰をホールドし、手で隠そうとする表情を無理矢理こじ開けた。
意識が弱く、視線がブレている。
表情も感情が抜け、快楽に染められていた。
ああ、カワイイなぁ。
「10回シャリーがイくか、俺がイったら弱めてあげるよ」
「嘘っ、ですっ! ヒイラギさんっ、はっ。そんなにっ、優しくないっ、ですっ――っ!」
「あと9回。――ホントだよ、加減してあげる」
「っ――だったらぁっ! ――」
あと8回。
そう言おうとした時、シャリーの手が俺へと伸びてきた。
両手が背と、頭に回って、引き寄せられる。
抵抗できたが抵抗せず、受け入れるとシャリーにディープなキスをされた。
「んむっ、ちゅッ、んぢゅっ――んるっ――ッァはぁ」
「情熱的だな。そんなに欲しかったのか?」
「ヒイラギ、さんはぁっ、気づいてないっ、かもしれませんけどォッホっ!? 貴方っ、舌がっ、弱いんですよっ! だからっ――んん゙ッ――! こうしてっ、キスしたらッんじゅるッ……すぐ、イっちゃいますよ?」
図星だった。
気づかなかったが、シャリーの言うようにキスをされた直後から射精感がこみ上げてきていた。
射精の前兆、精管が、周辺の筋肉が動く。
動きを止めなければ射精する。けれど止められなかった。
止める気もなかった。
「んっ、んぉっ、んふっ、ふぅっ――」
「うっ、んぐっ――」
「もうイっちゃうんですかっ? 良いっ、ですよっ! イってください!
「っ、うっ、わかっ、った」
たとえ止めたとしても余韻でイくのがわかった。
限界だった。
お互いに限界で。
シャリーはほとんど表情が作れず、それでも目を合わせてくれていた。
「イくぞ、孕め、俺の精子で孕んで赤ちゃん産め! 孕め孕め孕め――イっ、く!」
「んん~~――っ゙っ゙!! っぁ、あぁ、はぁ……んんっ――んっ、はぁ」
「すっげー、出る。一気に全部出すかってくらい、出る。精液で子宮口に蓋できるくらいドロッドロのが、出た……煮凝った肉欲精液とまんねぇ……」
「出てるの、わかりますよ。これまでとはっ――ん゙っ! 勢いが……違いますね……」
大量に吐き出した精液が全てシャリーに飲み込まれる。
溢れる気配はなく。
それどころかもっととせがむように膣が搾り取ろうと動いていた。
「っぁ~……俺の負けかぁ」
精液を出し切り、腰を押し付けたままシャリーに覆いかぶさるように力を抜く。
そのまま抱きしめ、向かい合った形で横になる。
「ふふっ、実はいっぱいイってましたよ。はじめのキスの時に軽く1回、話してるときに思いっきり1回と強いの1回、キスのあとに実はこっそり1回。その後またこっそり1回、話してる間にまた1回、孕めって言われて1回、射精の時に1回。前の2回と合わせて10回です」
「そうだったのか」
「でも、余韻を含めたらもっとイっちゃってましたね。ふふっ」
「――」
幸せそうに笑うシャリーに気づけばキスをしていた。
無意識に近づき、彼女もそれに応じて舌を入れて。
俺たちは呼吸すら忘れてキスをして、強く抱きしめあって、口を離したときの苦しさで笑いあった。
「もうっ、苦しいじゃないですか」
「そっちこそ離す気なかったくせに」
「ヒ、ヒイラギさんがはじめたせいですぅ~」
「シャリーが魅力的なのがダメなんですぅ~」
お互いにふざけあって、笑いあう。
もう身体を動かす力なんてほとんど残ってなくて、横になったまま見つめあって、キスをした。
「ヒイラギさん。……大好きです」
「ああ」
「ヒイラギさんは……どうですか?」
「……俺も、大好きだよ」
嘘を吐いた。
罪悪感があった。
愛なんて、俺にはわからなかった。
あるのはシャリーに嘘を吐いてしまった苦しさだけ。
「……いつか、本当に孕ませてくださいね。ヒイラギさん」
「……ああ、絶対に孕ませてやる」
もう一つあった。
シャリーと、彼女と一緒は幸せだった。
満たされているような。
そんな感覚がした。
別に心理学を学んでいるワケではないヒイラギによる好きとか愛とかの分析
愛をほとんど受けずに育ったから根底意識に欠如がある
物心つく前は多少の愛はあったと思う、けれど両親が拗れて愛は消えた
愛のサンプルは0。参考文献は偏りアリ
チュートリアル的チョロインのシャルロッテでレベリングしましょうね~