固有能力は【洗脳】 ~エロ目的に使うしかねえ!~ 作:レイジー
主人公のちょびっと
言語習得を目指して色々頑張っている最中でちょっとだけ口語部分でやろうとしている(メタ視点)
ヒイラギの公用語知識が低いから翻訳の結果基本的に全部日本語翻訳されてる、っていう設定
だから地の文では外国語(カタカナ)部分があるけど、セリフでは日本組を除いて基本的にはカタカナを用いない
ヒイラギが使うのは内心か、メタが入る地の文
意識的にもヒイラギは現地人との会話ではカタカナ系を使わないようにしてる
セリフでカタカナが使われるようになったらヒイラギが細かいニュアンスを理解し始めたとでも思えば良いと思う
聴き取る方でのニュアンスの理解とか、話す時でのニュアンスの理解とか、そういう
まだ知識が浅いから堅苦しい喋り方をしてる(現地人的には古い喋りに聞こえる)
「――てことで、明後日から……もう明日か? 明日の朝から遠出するわ」
「わかりました。……戻ってくるんですか?」
「戻ってきてほしいなら戻ってくるけど。多分長居はしないね」
事後。
6回出したあたりで俺の体力が尽き、ピロートークへ移行していた。
そもそもここに留まり続ける理由って大してないし。
「……私はヒイラギさんの依存先になりたくても枷にはなりたくありません。なのでヒイラギさんはヒイラギさんのやりたいことをしてください」
「……わかった」
「ただ、その……寂しいのでたまには帰って来てくれると嬉しいです」
「ああ、たまにで良ければ帰ってくるよ」
素で都合のいい女ってマジかよ。
流石の俺でも髪の毛一束分くらいの罪悪感はあるんだぞ?
ま、シャリーのことは嫌いじゃねえし帰るのはイヤではないから良いが。
「あの、まだ……
「勃起はするけど体力キツいって……」
「だ、大丈夫です。私が動くので」
「まあ、それなら……」
それでもキツいんですけどぉッ!?
こちとら朝からゴブリン殺して昼前に盗賊の対処して、昼過ぎまで取り調べだので心身ともに疲れてるっていうか。
女の子――エーベルヴァインちゃんのお父さんのクレイオスさんがしつこいくらい礼を言ってきてそれはそれで疲れたし。……宿屋営んでるってことでタダ飯食らえたのはラッキーだったけど。
「ちなみにさ、これまで基本的に俺が動いてきたけど自分で動きたかったりする? というか好きな体位とか、ある?」
「そうっ、ですねっ……私はっ、これまでの中っ、だとっ。ふ~……好きなのは正常位です」
早くも1回イッてしまったのか動きが止まる。
経験がないからたまには受けに回るのも良いかとシャリーを待つ。
「顔が見れるので。……けどっ、1番気持ちいいのはっ、後背位ですねっ。それとっ、1番興奮するのはっ、対面座位ですっ、抱きしめ合ってっ、キスをしてっ、一体感があるのでっ」
「なるほどね。そういう感覚もあるんだ」
「基本的にはっ、動いて貰う方が好きですけどっ、たまには動きたいとは思いますねっ。ッ――!」
「じゃ、今度する時はそれ踏まえてやろうか」
憶えてたらだけど。
「ヒイラギさんはどういう体位が好きとか、ありますか?」
「俺? 俺は……なんだろ? 体力温存できて長時間できるから測位なり後測位?」
単純な好みなら寝バック? なんだけどなぁ。
アレって浅いし疲れやすいしで連続でやれないから快感は少ないんだよなぁ。
体力筋力つけたら解消できっか?
「やりますか?」
「疲れてるから勘弁して……。ヤり貯めには付き合うから……」
――――――――――
「おぉい、誰かいない~?」
小さな鍛冶屋。
武具店を兼ねた店に入るが店員の姿は見えない。
「ここだよ」
「うぉッ!? どっ、どこ!? ――ギェッ! 足元!?」
「五月蠅い小僧だね、迷惑だよ」
「うっせババアッ、足元で脅かすな! ゼッテーさっきまでいなかったろうが!?」
「ヒッヒッ、ま、そうかもしれんね」
そうでしかねーよ……。
「ナイフを研いで欲しいんだが」
「見せてみな」
「ほい」
「――ムリだね、使い方が下手過ぎる。一度曲がったのを無理に戻しただろう? 中が死んでるよ」
「……そっかぁ」
スゲーな。見ただけでそれがわかるのか。
「ナイフ、短剣なら売ってやれるけどね」
「どういうの?」
「……アンタにお似合いのショボい武器さ」
「……」
毒舌やねぇ。
事実だから腹立ちはしないけど。
「見繕ってやるから動きを見せてみな。これを使ってここから、あそこの的を攻撃するんだ」
隣の部屋。
足下に引かれたラインと、その先の丸太。
「強化はなし?」
「動きを見るんだ。当然なしだよ」
「あいよ――ふッ!」
ほんの僅かに足を上げ、滑るように床を蹴り一足で標的へたどり着き、斬りつけた。
「下手くそだね。ロクな足力もなしに一気に行こうとするんじゃないよ、無理な体勢で振るから入りが浅い。さっきのザマも当然だよ」
「えぇ……一気に行けっていう線じゃなかったの?」
「あくまでも距離を合わせるためのモノだよ。できるに越したことないけどやれとは言っていない。わたしゃここから初めてあそこに攻撃しろって言っただけだ」
「えぇ……」
「できないならできないで工夫して似せるモンさ」
「そっすか~」
「できる、ってのは使いこなせて初めて『できる』なのさ。ガワだけ取り繕ってもそりゃ素人の『できる』よりも大体が下手ってモンさ」
「なるほど」
俺が折れ曲がったナイフを戻しても戻しきれなかったのと同じか。
見た目戻ってもすぐ折れる。
外身はよくても中身がダメ。
「……ま、アンタの動き方はわかったよ。刃物の扱い方が下手だね、ナイフは包丁じゃないんだ、そういう使い方で武器が長持ちするワケがない」
「そっかぁ……」
「金はあるかい?」
「まあ、これくらい?」
「上々だ。そうさね……この辺りだね」
渡されたのはナイフと短剣。
ナイフは刃渡り18センチほどの片刃。
短剣は刃渡り30センチほどの両刃。
持つと以前使っていた初期装備のナイフとの違いが明確だった。
重く、けれど動く。
「アンタの体格を考えたら今はそれでいいだろうさ。雑魚に持たす上物はないんだ」
「ありがとうな、ばーさん」
「ふんっ、わたしゃこれが仕事なんだ。気にすることはないよ」
「くくっ、素直じゃねえな。2つでいくらだ?」
「そうさね……これくらいだね」
差し出した硬貨袋から、そう多くはない硬貨が抜き取られる。
「それでいいのか?」
「新人がこの店に来ることは基本ないからね。皆プロミネンス工房に行っちまう。だからババアからの感謝みたいなモンさ。若いのを見るのは歳には良いんだ」
「ふっ、そうかい。じゃあありがたく貰ってくぜ、ばーさん」
いや~、店探索するもんだなぁ。
ケケケ、儲け儲け。
「でも、そうか……強い技使える方が良いって思ってたけど、今使えるモンをベースにするってのは考えなかったな……」
付け焼刃じゃない戦い方。
……でもほぼほぼ初心者の俺ができることってなんだ?
俺の経験なんて小学校途中までの習い事だし。
それすら好きでやってたワケじゃないから最早内容忘れてるし。
今残ってるのなんて……多少の体運びくらいだなぁ。
「……腹減ったぁ」
思考が空腹に支配されるなぁ。
適当に屋台飯でも……。
「お姉さんそれ1つくださいな」
「ははは、お姉さんなんて歳じゃないけどね。――はい、どうぞ」
「どーも。――ウマウマ」
買い食いってのは良いモンだな。
商売として成り立たせるために品質は基本一定。立地とかを考えて選んだら基本外れはない。
そして何よりも、作る手間が省ける!
……このソースウマぁ。適度に辛くて適度に甘じょっぱい。
気軽に食うには最高じゃん。
「今度余裕があったら本屋なりでレシピでも探そうかなぁ……」
いっそ戻ってきたタイミングでクレイオスのオッサンに料理でも習うか?
娘助けた礼をさせろってうるさかったし、そことの引き換えすりゃ静かになるんじゃね?
「……うん?」
なんとなく、何かが引っかかった気がして首をかしげた。
けれどその正体がわからず、思考を巡らせることに。
なんか思いつきそうだったんだよな~。
引き換えで静かになる? うるさい? 娘助けた礼? 料理習う? クレイオスのオッサン? 戻ってきたタイミング?
反復する。
脳内の言葉を何度も繰り返し、手掛かりがどこにあったのかを探す。
あ~、俺には師匠的ポジションがいないから誰かの模倣を――。
うん。うん?
模倣? 誰かを?
……これ、ワンチャン……。
「理屈的にはできる……ハズ。上手く調整したらノーリスクで……」
天啓のごとき閃きが脳を支配していた。
それに伴い可能かもしれないという『仮定』を現実に『降ろす』ための思考が加速していた。
ゴブリンで試して得たデータ。
サンプルは揃っていて、あとは自分次第。
躊躇う余地はなかった。
俺はギルドの訓練所に訪れ――自分に【洗脳】を掛けた。
――は、はは……成功した。
自分を俯瞰するかのような感覚。
自分自身を駒と認識するその深度が一段階上がったような感覚。
「あ、あ、あ~、あ~。……よし」
意識は正常。
肉体の操作も可能。
そして意識をすれば――他者のコピーすら可能だった。
訓練所に来ている他の開拓兵――同郷組に教えている先輩冒険者ベアトリクスの動きを、再現。
流石に筋量や体格の違い、関節の柔軟性などから完全再現とまではいかないが、見紛う程度には。
「ふひッ……これは、使える」
自分を【洗脳】して、見ているあるいは記憶している動きを脳に、動作に直接叩き込む。
雑念のない、見たまま、感じたままの動き。
あぁ……最強だわ、これ――。
瞬時に蘇る、知る限りの真の最強。
慢心は即座に消し飛ばされた。
はい……アデル様にゃ敵いませんとも……。
こういうところですぐ冷静になっちゃうあたり、俺ってばリアリスト?
「ま、なんだっていっか。これをベースにどんどん強くなるか」
やるべきことは多い。
今回学び、自覚したのは単純な強くなる方法だけではなかった。
どう視点を変えるか。答えが1つしかないと思っていたモノにも別解がある。
例えば【洗脳】が他者にかけて快楽目的で支配するだけではないように。
――――――――――
「およ?」
あと少しで空が赤みを持ち始めるころ。
とある酒場で食事でも、そう思って頼み、酒を受け取ったところで見覚えのある後姿を見かけて酒を片手に近づいた。
「ようサイカ、調子はどう? 今1人?」
「ヒイラギくん、うん、1人だよ。調子はキミのお陰で良いよ、薬の効きを確かめる瞬間が唯一のイヤな時だけどね。君はどうだい?」
「楽にすごせてるなら良かったよ。俺はまあまあかな? 明日の朝から昇格試験でグラーベンシュタットに行く予定」
赤毛交じりの長い白髪。
黒の
薬屋のサイカがいた。
そんな彼女に俺は声を掛けつつ隣に腰を下ろす。
「ご飯何食べた? あ、隣座って良かった? 1人でいたいなら離れるけど」
「いてくれて構わないよ。食事はまだなんだ、最近あまり食事が喉を通らなくてね」
「大丈夫か? 少しで良いから飯食いな、奢るし、あまったら俺が食うから。あ、お姉さ~ん、えっと俺はこれで。サイカは何食べる?」
「私はいいよ」
「良いから良いから」
「じゃあ、これで」
「じゃ、これも追加。お金は、はいコレ」
食事が喉通らないかぁ。
俺も一時期あったっけか。
いつだったっけ? 小学校……中学年?
ストレスひどくて給食少なめに盛ってもらったうえで時間かかってたんよなぁ。
「食事がしづらい時ってあるよなぁ。だからって栄養不足はいかんぞ? 薬屋なんだし、せっかくの美人さんが台無しになっちゃうし」
「ははは……そうだね」
「……なんかイヤなことでもあったのか?」
「あった、というか。あり続けてる、だね」
「なるほどね。俺から聞いておいてなんだけど、俺にはわからない話だなぁ。サイカの苦しみをわかるだなんて口が裂けても言えないし、薬で治すにしても知識ないから何も話せないし」
「いいよ、話すだけでも気が楽になるからね」
苦しみは当人のモノでしかない。
受けた苦しみをどう感じるかは当人次第。
同じ力で殴られたとしても虚弱体質と筋肉質のそれぞれでは受けるダメージが違うのと同じだ。
サイカの苦しみはサイカの人生に基づくモノ。
俺は俺の人生を誰かに理解してほしいとは思わないし、真に理解できるのは俺含めて誰もいない。
だから俺は他者の感情に。少なくとも苦しみに『わかる』とは言おうとは思わない。
人間の根本に、軽薄で居られる気はしなかった。
「私はさ、頻繁に考えちゃうわけなんだ。これだけ探しても、10年以上探しても治療の目処が立たない
「あ~、ね。これまでの苦痛を思い返しての恐怖と、努力の報われないことへの億劫さかぁ。なるほど」
「世界は必ずしも可逆じゃない。病に侵されたら、戻らないかもしれない。……もういっそ諦めて短い人生と割り切って楽しんだ方が良いのかもしれない、そう思うんだ」
これはダメな思考パターンに突入してますわ。
経験あるなぁ、全部がマイナスに思える状況って。
――お、飯だ。
「サイカはさ、どうしたいの? 薬がないかもしれない、じゃなくて。どうなったら嬉しい?」
「そりゃあ、治るのが一番さ。子どもの頃からずっとそれを願い続けてきたんだ」
「じゃ、それで良くね? 今薬の材料が見つからないからってなんだ~! 俺を見てみろ、異世界人とかいう未知の塊だぞ~! こんなのが現実に存在するんだ、薬の材料なんて探せば見つかるって」
「……」
「能天気に行こうぜ? 前向きに生きてりゃ前向きな人生にたどり着けるって」
なんだかんだで、俺の結論は多分それだ。
色々イヤなことはあったし、あるだろうけど。
イヤなことは考えるのもイヤ!
「はは、そう生きられたらいいかもしれないね」
「そう生きるんだよ、サイカがさ。それに未開拓領域は探してないだろ。俺がちゃちゃっと強くなって色々探してきてやっからさ、それまでちょっとで良いから待ってろ」
「――アハハッ! 期待しないで待ってるよ」
「なんでだよ、期待しろよ」
ヒイラギはクズ
けど所詮は人生経験の浅いボーイだからね、大人のクズに比べるとどうしても見劣りする。これが成長してどういう方向に行くかは作者も知らん
人生どう転ぶかわからんのが普通だからいくつか不可避の歴史転換点以外はライブ感でやることにしてるんじゃ
このタイミングでならこのキャラはここにいるよな~、このキャラは今ここだな~、てことはこの街とここで出会う可能性があるけど関わるかな~、このタイミングでこのキャラがこっちに行ってるからこの絡みはないな~、だったらここのキャラ変化は起きないけどこっちの方で違う変化が起きるな~、みたいなそういう程度の予想しかせん
あと、今全部考えると途中でミスに気づいた時のチャート組み直しが辛いんじゃ