※この作品はR-18です。

二次創作短編集   作:檀崎 不浄

1 / 16
東方Project
触手:椛が妖怪の山で哨戒中に化け物に犯される


 妖怪の山で、行方不明者が出るようになった。数名程度と異変としては小規模だ。名も無い些末な妖怪だけならばまだしも、問題はそのリストに天狗も含まれていることだ。身内の被害があるとなっては、天狗社会としては黙っていられない。

 大天狗はこれに対し、行方不明者の捜索と事件の調査を白狼天狗及び烏天狗に命じたのだった。

 千里眼を持つ白狼天狗・犬走椛もその一人である。ミディアムの白髪と犬のような耳が特徴的だ。幼さの残った顔に小柄な背丈だが、たわわに実った乳房が一際視線を誘い、適度に鍛えられた太腿や脹脛は肉付きがよい。白い狩衣に身を包み、紅葉模様の黒いスカートを着用している。足には足袋と草履を着用、背には大きな鉈と紅葉印の白い盾を携えていた。

 彼女はひらけた岩場に佇み、千里眼で山の様子を監視していた。

 

(……何も見えない)

 

 山のあちこちを見渡すが、一向に変化が無い。河童の将棋や山姥の談笑を見かけたところで事件には何も関係が無い。

 岩の上に腰かけ、椛は素の眼で山の景色を眺めた。溜め息一つそよ風と消えて、秋も深まるばかり。行方不明者が出ている割には、山に血の臭いも戦った痕跡も見られない。となると、即座に抵抗力を奪って誘拐したという手法が有力だろうか。

 

(一体、何が起きている……)

 

 椛は竹製の水筒から一口茶を飲むと、それを腰にぶら下げる。

今朝から文の情報は一向に届かない件も心配だ。自宅で情報処理か何かをしているのならばよかったが、家にもいないことは既に確認済みだ。

 最悪の場合、既に敵の魔の手にかかっているかもしれない。僅かに湧き立つ焦燥感。そろそろ動くか、と椛が立ち上がろうとしたところだった。

 

「た……す……け……て……」

 

「誰だ!」

 

 その耳が微かな声を捉えた。椛は鉈と盾を構え、問いかける。それは揺れる木の葉にすら掻き消されそうな程にか細いものだった。椛は周囲に耳を傾けつつ警戒する。

 誘拐犯も近くにいるかもしれない。その可能性を考慮しながら椛は声の方へ走った。薄暗い木々の中、椛は足早に駆ける。近づいているかと思いきや、あのまだ声は小さい。周囲へ声を発し、現場に向かわねば──椛は急いだ。

 

「何処にいる! 返事をしろ!」

 

「タスケテ」

 

 それは背後からのものだ。その一言にアクセントもへったくれも無い。空洞を抜ける風にも似たその音は酷く奇妙だ。

 椛が振り返りざまに鉈を振るう。しかしそれは一閃よりも一歩早く、強い力で弾き飛ばされた。弾き飛ばされた鉈は、激しく回転しながら向こうの木に突き刺さる。

 他者の声を真似し、圧倒的な膂力で相手を無力化する何か。目も無く、地に着く大量の蔦のようなもの。椛にはそれが闇の塊に見えた。その正体は千里眼でも見切れなかった。

 

(みんな、こいつに……)

 

 そして、みずみずしい闇が彼女を包んだ。

 

◆◆◆

 

 粘着質な摩擦音が夥しく奏でられる。まるで水中で擦れ合う蛇の群れのような、何やら湿った感触と絶え間無い音に椛は目を覚ました。

 

「こ、ここ、は……?」

 

 寝惚けたように不明瞭な視界。椛が必死に目を凝らして数秒、闇に慣れた目がその悍ましい光景を認識した。

 そこは夥しい数の触手で満たされた空間だった。そこに明かりなどなく、ただただ体液で湿った粘膜が擦れ合い、ぐちゅぐちゅと水の音を立てている。

 さらに、椛自身は四肢に絡みつかれ、動こうにもびくともしない。湿っているのに全く外せない。この奇妙な状況に椛はヒッと声を上げた。

 

「な、何? ここ──え?」

 

 混乱する頭で周りを見渡すと、そこには彼女と同じように囚われた女性たちが何人もいた。皆、例外無く一糸纏わぬ姿にされ、その肢体を弄ばれていた。

 目を凝らすと、その中に知っている妖怪がいた。

 黒髪のショートヘアに赤い頭襟。整ったプロモーションが自慢だったが、今は無惨に白濁とした液体で汚れている。触手に囚われた漆黒の翼に見間違いなど無い。

 ──射命丸文だ。椛の上司にして、今回の行方不明事件の情報を探していたはずだった者だ。

 

「あ、文さん!?」

 

 驚愕し、その名を呼ぶ椛。

 しかし文の意識は虚ろで、反応が無い。ただただ触手に蹂躙されていた。口を触手を押し込まれ、両の乳房はぎゅうっと巻き付かれていた。股には触手が二本突き刺さり、本能のままにぐちゅりぐちゃりと音を立てながらその身体を揺さぶっている。それに対して文はただただ虚ろに、快楽に悶えるばかりだ。

 いつもならば軽口を叩く女だったはずが、今や見る影も無い。

 

(な、何が起こって……)

 

 目の前の光景に困惑した。妖怪といえども、四肢は絡め取られ、一歩も動けず、見える範囲には武器も無い。状況は極めて絶望的と言ってよいだろう。

 それでも椛は文を助けようと藻掻いた。

 

「文さん、今、行きますからっ……!」

 

 抵抗する彼女の前に頭上から一本の触手が伸びてきた。それは先端が花弁のような形をしており、その中心には槍状に伸びたストローのような器官が生えている。

 

「何を……! んぐぅっ!」

 

 鋭く睨む彼女に対して、触手は一切の容赦なく先端を彼女の口に突っ込んだ。口内は触手でいっぱいになっており、くぐもった音にしかならない。

 そのまま、触手の先端から生臭い液体が吐き出される。ねっとりとした液体はまるで糊のように粘っこい。吐き気を催すそれに椛は怯み、涙した。

 

「おごっ!? ん、んんん……」

 

 しかし触手が突っ込まれたままでは吐き出すこともできず、飲み込むのは危険だと椛の勘が警鐘を鳴らす。触手は追い詰めんとばかりに彼女の喉へ侵入していく。

 

「んぐっ、んんん!」

 

 吐き出さねばと思う椛を、化け物は許さない。

 吐き出そうとした液体は無理矢理押し込まれ、食道を越え、やがて胃に落ちた。ねっとりとしたものが胃へ落ちていく感覚は形容し難い。不快感のあまり、椛はえずいてしまう。

 椛の嚥下を確信したか、触手は彼女の口から引き抜かれた。

 

「けほっ……はぁ……」

 

 激しく咳き込みながらも椛は何とか呼吸を整えようとした、その時だった。ドクン、と一際強い鼓動がなったかと思うと、彼女の全身が熱くなったのだ。鼓動は速まり、周囲がいきなり高温になったかのような錯覚を覚えた。

 椛は不可解な感覚に困惑し、悶える。

 

「んっ……な、なんで……」

 

 突然の事態だが、疑問はすぐに明らかになる。触手に絡みつかれている部分に痺れたような感覚が走る。皮膚が舐められる度に強い感覚を刻まれ、両の乳首が固く勃ち、秘部は愛液に滴り始めていた。

 気づいた時にはもう遅かった。次に現れた触手は一対で、両者共に先端がヒトデのような形状となっていた。

 

「いや……いや……!」

 

 拒絶する椛の言葉には一切 耳を貸さず、その触手は彼女の乳房に吸い付いた。

 

「ふっ、うっ、はぁぁぁっ!」

 

 ねっとりと絡みつくような愛撫に、思わず悲鳴を上げる椛。触手は乳房全体を揉みしだきつつ乳首に吸い付き、強く引っ張る。その刺激に彼女は身を捩った。

 

「ひぃっ!」

 

 強く吸い上げられ、思わず声を上げる。まるで母乳を搾られているかのような感覚だった。触手は乳房全体を愛撫し続けつつ、先端で乳首を弾くように刺激する。

 幾ら藻掻こうと四肢はびくともしない。その快楽に彼女はただ喘ぐことしかできなかった。

 

「そんなに吸っても、出な……あっ、あああ!!」

 

 触手の愛撫に彼女は必死に耐える。しかし、その抵抗も虚しく、触手はまるでポンプのように何度も何度も強く吸い続けた。椛の身体は快楽に打ち震えるばかりだった。

 

「あっ……ああぁ……」

 

 容赦なく叩きつけられる快感の中、再び、先程の花弁のような触手が彼女の前に伸びてきた。

 それは先端を椛に向け、自らを彼女の乳房に挟んだ。そして、自らの茎を乳房で扱き始めたのだ。触手が前後に動く度にその先端が彼女の顔に近づいたり離れたりを繰り返す。乳房を触手で擦られるその感覚も椛には快楽として伝わっていた。

 

「ん……ふぅ……」

 

 大きく柔らかい乳房に挟まれる触手。激しく摩擦される感覚に彼女は身を委ねざるを得ない。触手の体液と彼女の汗によって滑りはより円滑になり、その熱を助長した。

 次第にその動きは早くなり、激しさを増す。紅潮させた椛を他所に触手はビクビクと震え始めた。

 

「あ、だめ……」

 

 触手が乳房に強く食い込んだ瞬間だった。恍惚な、しかし悲哀に歪んだ椛の表情。それを嘲笑うかのように、触手は再び先端を椛の口に突っ込んだ。

 瞬間、白濁とした液体がまるで破裂するような勢いで噴き出された。独特な悪臭と粘着性を持つそれは彼女の口内をねっとりと満たし、食道へ雪崩込む。

 

「んんん! んん、んんんんん!」

 

 飲み込むしか無かった。椛は必死に藻掻くが、残酷なことに、事態は決して好転しない。

 液体を流し込み切ってからようやくその触手は離れて行った。内外共に生臭い匂いが充満する中、彼女の異変は続く。興奮で赤くなる顔、昂る身体。それは発熱した時の状態にも似ていた。

 そんな彼女の前に現れたのは唇を持った触手だ。牙の代わりに太い舌を持ち、これから椛を貪らんばかりに舌舐めずりしている。

 幾ら恐怖しても、彼女は一歩足りとも動けない。今度はそれが彼女の唇を奪った。

 

「んぐっ!? んぅ……」

 

 触手は彼女の口を舌で抉じ開け、その内部へと侵入した。頬粘膜を、舌を、歯茎を舐め回す。まるで口淫でもされているかのような感覚だ。

 くぐもった声を発しながら、椛はされるがままに口内の侵攻を受ける。

 

(だめぇ……こんなの……)

 

 彼女の心の内は拒絶と不快感でいっぱいだ。しかしその身体は正直に反応してしまう。毒で無理矢理敏感にさせられ、情欲を掻き立てられている今、餓えた接吻で子宮が疼いてしまう。

 さらに椛の背後から、同じく唇を有しているものが二本現れ、椛の腋に舌を伸ばした。

 

「んぅっ!」

 

 突然の刺激に悲鳴を上げる。触手はお構いなしに彼女の腋を舐め続けた。腕と脇の狭間を貫き、閉じているはずのそこを味わうように舌で擦るのだ。普段ならば絶対に触られることの無い箇所だ。耐性の無い箇所を責められ、椛の疼きが加速する。

 そこへ、足に絡みつく触手が登り、太腿を撫で始めた。ヌルリとした粘液の感触に背筋がゾクリとする。触手はそのまま太腿に巻き付きながら内腿からゆっくりと上がっていき、ついに秘部の前に辿り着いた。

 足に絡みつくその動きから椛は目を見開いた。そこだけは駄目だ。彼女は訴えるために、顔を後ろに下げて何とか唇を引き剥がした。

 

「だめっ、そこだけは……んぐっ!」

 

 弱々しく拒絶する彼女だったが、触手は容赦なく彼女の口を塞いだ。一瞬とはいえ抜け出されたことに警戒したか、新たな触手が椛の首に巻き付き、固定した。これでもう彼女は首を動かせない。

 そして脚に絡みつく一対の触手が両側から陰核を舐めた。その瞬間、電気が流れたような衝撃が走る。

 

「んん、んんん!」

 

 椛の叫びは響かない。触手は椛の口と陰核を扱き始めた。吸い上げ、ねぶり、咥える。知性も愛情も無い、純粋なまでに理不尽なそれは、しかし彼女に途方もない快感を与えた。

 

(こんなの、化け物なんかに……!)

 

 しかしそんな思いとは裏腹に体は反応してしまう。秘部は愛液を垂れ流し、乳首も痛いくらいに勃っている。触手はそんな彼女の肢体を容赦なく責め立てる。

 そして遂にその時が来た。

 

「んっ! んんんーーーー!!」

 

 強いられた快楽に彼女の身体は大きく仰け反り、同時に秘部から大量の潮を噴き出した。体液を纏う触手をさらに上から塗らす。屈辱だ。毒を盛られたとはいえ、椛は何の抵抗もできないまま絶頂にまで追い詰められた。

 鼻での呼吸も荒くなる。絶頂の余韻の、痺れるような感覚で彼女は涙ながらに憎き空間を睨んだ。

 

「ふーっ、ふーっ……」

 

 いつまでこんなことをするのか、目的は何なのか。椛は考えたが、快感で淀んだ頭ではまとめられなかった。

 そこへ、下から遂に男根のような形状の触手が伸びた。それが現れるや否や、太ももに巻き付いていた触手が両側から秘部の割れ目を咥えて広げた。疾うにそこはできあがっている。お膳立ては十分だ。

 そこに、押し当てられる男根。呆然としていた椛だが、彼女は当てられたその形状を一瞬で把握した。

 塞がれた口では言葉にならない。暴れることも叫ぶことも何もさせてはもらえない。

 

(まさか……いやっ、いやああああ!!)

 

 その予感は的中した。今度は制止の言葉すら待たず、触手は一気に彼女の膣内に侵入した。

 

「んぐっ! んっ、んん、んんんんん!!」

 

 くぐもった喘ぎ声だけが響く。それを合図に触手はピストンを開始した。子宮を突かれる度に身体が跳ね上がりそうになるが、四肢の自由を奪われていては抵抗の術は無い。

 あまりの質量と硬さに彼女は悲鳴を上げるが、それもすぐに嬌声に変わる。触手は己の快楽を求めて激しくピストン運動を始めたのだ。子宮口を何度も突かれ、その度に彼女は達してしまう。

 

「んっ、んんっ!」

 

 必死に喘ぐその口を、触手は先程と同じように蹂躙する。

 口淫と同時に行われる激しいピストン運動。その度に愛液が飛び散る。口は塞がれ、叫ぶことすら許されない。触手は更にスピードを上げていく。

 

「ぅん、んぐっ、んーーー!!」

 

 絶頂に次ぐ絶頂。もはや思考すらままならない状態で椛は身体を弓なりに反らせた。膣壁の締め付けはさらに強まる。もはや彼女自身が己とその化け物を快楽へと導くのだ。

 そして限界が来た。口内と膣内、二本の触手は遂に最後の一突きを打つ。それぞれがブルブルと震え、膨張し、大量の白濁液を彼女の中に注ぎ込んだ。

 

「んん゙ーーーーーッ!!!」

 

 熱い液体を流し込まれたその瞬間、彼女は再び大きく仰け反った。どれ程の量が椛の胃に流し込まれたのか、もはやわからない。精液は食道を越えて椛の胃に到達するも、御せなかった分が逆流し、口淫の蓋を抜けて吐き出された。子宮も同様に、激しい射精で中を満たされ、残りが腟内を逆流した。

 触手は最後の一滴まで流し込むかのように脈動を繰り返し、出し終わってからようやく、ゆっくりと引き抜かれた。

 

「げほっ……はぁ、かはっ……」

 

 ようやく解放された彼女は咳き込みながらも呼吸を整えようとした。しかしまともに動ける状況ではなく、ただ身体を痙攣させていた。

 

(出され、た……中に……)

 

 彼女に絶望する暇は無い。またもや唇を持つ触手が現れ、強引に彼女の口を捉え、貪った。舌を絡ませ唾液を飲ませ、逆に口内のものを吸い取りねぶる。恋人ならばまだしも、目の前のそれは化け物なのだ。

 今の椛に抵抗などできるはずもなく、彼女はそれを容易く受け入れてしまう。

 

「ん……も、お……やめ、へぇ……」

 

 不意に、股の下から先程のものとは別の個体が現れ、また同じように秘部を捉える。今し方腟内を満たされたばかりなのに、次から次へと種付けを求めるものが現れるのだ。

 椛はその瞬間に理解した。幾ら時間が経とうと、何度でも陵辱が行われるのだと、文も、他の女たちも、椛が来る前からこんな地獄を味わわされたのだと。

 

「やっ、やめっ……んうう!!」

 

 触手は口と膣を同時に侵略した。容赦なく口内を犯し尽くす。歯茎や上顎をなぞり、舌を絡ませる。腟内の粘膜を力任せに搔き回し、力強く子宮口を叩く。

 それらと同時に、乳房への責めも再開された。触手は両の乳房を激しく揉みしだき、先端を強く吸い上げる。

 

(だめ……こんな……おかしくなるぅ……!)

 

 上と下から同時に襲い来る快楽。連続して叩き込まれる快楽に狂ってしまいそうだった。こうなってしまえば、たとえ椛の意識が途切れようと、責めを止めないだろう。

 何なら、この化け物は、今でさえ厳しい椛をさらに絶望の底へ突き落とさんとした。下からもう一本男根の触手が伸び、椛の肛門を捉えたのだ。

 

(もうやめ……許して……!)

 

 突然の異物に彼女は目を白黒させる。だが触手は間を置かず、唇の触手を使い、肛門をほじると、無理矢理広げた。

 血が出そうな程の痛みが走ると、触手は一切の容赦もせず、そこに侵入してきた。肛門が押し広げられる感覚に彼女は苦悶の表情を浮かべる。腟内をさらに圧迫させ、彼女自身は不本意な快楽を味わわされた。

 

「んっ! んーーーーー!!」

 

 両方の穴を同時に責められ、彼女は喘いだ。痛みも快楽もあるはずなのに、絶え間無い責めの所為で感覚神経がまともに機能していない。

 触手は容赦なく前後運動を繰り返す。腟内と腸内のそれらが互いを圧迫し、その中間の肉を挟む。その奇妙な感覚も椛の快楽を押し上げた。

 

「んっ! んんっ、んぶっ! んんん!!」

 

 触手の抽挿に合わせて彼女の口から嬌声が漏れる。限界など疾うに超えていた。膣と肛門をそれぞれ突き上げる触手。それらの擦れる感覚が椛の意識を焦がす。正気など保てまい。

 その時、接吻していた触手が椛の口から離れていく。疑問を抱かせる暇など与えない。彼女の背後から男根を持つ触手が伸び、口に突っ込んで来た。

 

「んん!!」

 

 その欲棒は一度喉奥にまで入り込むと、そのまま喉の圧迫感を味わいながらピストン運動を開始した。

 上下の口に加え、肛門までもが突かれる感覚。嫌悪感、吐き気、不快感。椛が抱くマイナスの感情を、それらが無理矢理快感に書き換えられていく。

 

(息が、できない……)

 

 既に身体は正直になっていた。乳首と陰核を摘まれる度に震え、乳房を搾られればまた絶頂へ突き動かされる。

 触手は更にペースを上げていく。もはや呼吸すらままならない状態で犯され、彼女の体は痙攣を起こしていた。それでも構わず情欲のままに臨む触手。やがて、それらの全てが震え始める。

 

(もう嫌……)

 

 次の瞬間、椛の内側を犯す全ての触手が同時に射精した。口も腸も膣も、表面の皮膚や髪の毛すら例外ではない。椛を取り抑える全てが己の欲望を彼女に文字通りぶつけたのだ。全身を白い斑模様に染め上げながら、椛の正気と理性を薙ぎ払った。

 そして腸内と口内に大量の液体が流れ込み、子宮からの逆流が彼女を襲う。内外を問わない悍ましい程の責めは肉欲という奈落に彼女の心身を引き摺り込んだ。

 

「んうううううう!!」

 

 そのあまりの量の多さに、飲み込み切れない。触手を引き抜かれた直後に精液が穴から溢れ出した。ぼたぼたと重々しくもねっとりと落ちる精液。椛は力無く口内のそれを吐き出した。

 できるだけ口の精液を吐き出し、不快感と理不尽な快感に揺さぶられながら、椛は悪臭と共に酸素を肺に取り込んだ。息切れは呼吸困難からか興奮からか、或いはその両方か。

 

「はぁー……はぁー……」

 

 一度や二度の射精をしたところで終わりではない。椛もわかっていた。まだまだ後が控えているのだ。我先にと夥しい欲棒の群れが椛に狙いを定めた。

 絶頂と恐怖に引き攣る表情。たとえ一度触手との子を孕んでも、また精液を注がれ、出産を繰り返すのだろう。彼女は無力感と絶望感に涙した。この怪物はせせら笑うようにまた、椛の秘部に性器を押し当てた。

 

「ああ──」

 

 膣のみならず喉も腸も犯され、椛は逃れる術は無いと椛は知った。終わりは無い。この怪物は彼女の身体を貪り尽くすまでは──否、彼女が壊れてもなお続けるだろう。

 

◆◆◆

 

「はぁ……ん……」

 

 触手に捕らわれた女たちは、その身体を犯されながら快楽に溺れていた。その表情からは正気など微塵も感じられない。彼女たちもまたこの怪物の餌として一生をここで過ごすのだ。

 椛と文もまたその一員だった。口も乳房も、腟内も腸内も好き放題に弄ばれている。その度に喘ぐ二人だが、既に無気力で目も虚ろになっている。

 与えられた快楽を今日もまた吟味させられるのだ。助けは来そうに無い──

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。