※この作品はR-18です。

二次創作短編集   作:檀崎 不浄

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触手∶媚薬風呂に入れられた幽香

 油断などしていない、はずだった。優雅で美しい花の妖怪・風見幽香は暗闇の中、終わった戦いの反芻をしていた。

 幻想郷の少女たちが互いの美しさを競って繰り広げる戦い、通称弾幕ごっこ。人間、妖怪、神が存在の境界を越えて交わるそれは文字通り十人十色千差万別の、華やかなの殴り合いである。

 命のやり取りを遊びらしく取り繕ったものだが、なかなかどうして、ままならないものだ。美しさを競うとは、逆にいえば知性や美的センスに欠けた存在が不適合であるともいえる。弾幕ごっこは戦いでこそあれ、突き詰めれば遊びの一つなのだ。遊び心の無いものが斯様な趣を理解できるはずも、ましてや参加しようなどと、思う訳が無かったのだ。

 甘ったるい空気の溜まった、悍ましい空間。天井から伸びた桃色のそれは幽香の両腕にねっとりと絡み付き、それでいて力強い。愛用の日傘は掃き捨てられ、自慢の衣服も負傷の所為でボロボロだ。肌が無傷なのは噂に違わぬ実力とすべきだろうが、その隙間からは艶めかしくもツヤのある柔肌が覗き、幽香が女である事を否応なく主張していた。

 肩まで伸びた緑色のセミロングヘアーは戦闘中の砂埃をまぶされ、捕縛される過程で化け物の体液でべとべとに汚れている。悪趣味なコーティングだ、女の命というべきものに為す所業ではなかろう。

 当然、顔はおろか、衣服も、その下の玉肌まで同様である。お気に入りのブーツに至っては片方が行方不明ときた。あるとすれば妖怪の胃袋か、見つかっても恐らく廃棄は免れなかろう。

 できることならばもう片方も──否、自ら靴を手放すという屈辱と、汚らわしいものを履いていられないという拒否感の板挟みに、眉間のシワはより歪なものとなっていた。

 

(こんな、下賤な生き物に……)

 

 美しさはおろか、風情すらわからない化け物の体内。善戦も虚しく、幽香はその純然たるフィジカルの下に下されたのである。

 件の化け物は、巨大な肉の塊だった。幻想郷の少女たちが戯れに相手どる個性豊かな者たちとは異なり、圧倒的な質量と生命力を以て幻想郷の暗部に潜んでいた。その領域に踏み込んでしまったのは、まさしく不幸としか言い様が無い。

 その巨躯は羆や虎の比ではない、二階建ての家屋がそのまま生き物になったようなものだ。美意識やしきたりに囚われないスタイルに、純粋なフィジカル。それが幽香や他の妖怪たちと同じような能力や膂力を行使するとなれば、それは暴力と呼ぶ他あるまい。

 

(こんなやつ……すぐに、目に物見せてやるわ……!)

 

 化け物の体内は常に湿っており、ぬめった粘膜と体液が幽香を取り囲んでいる。天井から伸びた触手が彼女の両腕を束ねており、立ち上がれないよう上から抑え付けていた。

 破れた衣服の隙間から覗かせる腋、腹部の柔肌、そしてスカートから伸びる肉付きのよい太腿。ファッションを汚され、跪かせられるという屈辱、幽香の眼差しの何と鋭利なことか。

 

(全身べとべとで気持ち悪いったらありゃしない)

 

 とはいえ、状況は圧倒的に不利だ。囚われの敗者で拘束されていてはそれも当然だろう。ナイフの一振りでもあればまだマシだろうが、即座に取り上げられるのがオチだろう。何とかほどけないかと幽香が頻りに腕を動かすが、拘束が緩む様子はまるで見られない。

 女を捕らえて満足か。ならば隙はあるはず。頃合いを見て一矢報いるべく、幽香は薔薇の棘よりも長く鋭い敵意で肉壁を睨み付けた。

 しかし幽香は予想だにしていなかった。彼女を取り巻くこの化け物の目的と、それを果たさんとする醜悪なる手段、その悍ましさを──

 

「離し、なさ──うぐっ……!」

 

 捲れ上がり、形成される肉の壁。それはちょうど幽香の首辺りの高さになるよう盛り上がり、一切の隙間も無く彼女を包囲する。ただでさえ汚らしい体液や脈動が女の五感を刺激しているというのに、さらに狭苦しい箱に押し込めるようというのか。

 無駄な構造を作り出す程、化け物は間抜けでも、凝らそうという気概を持つような生態でもない。

 幽香の腕を絡め取る触手とは別に、新たなものが伸びる。それは蛇腹状のホースになっており、ほぼ粘膜しか無いようなものだが、口のような穴からはたらりと体液が垂れていた。降りている最中にも床に着かない辺り、粘度は相当なものだろう。

 

「な、何よそれ……っ……きゃあっ!?」

 

 ホースが向かう先は幽香の顔面。

 直後、どぷっと音を立て、汚らしい粘液の塊が美しいご尊顔へとぶちまけられた。

 突飛な行動に、幽香は不快感を隠すこともできない。液体は目や口にこそ入らなかったものの、たちまち顔と髪をべたべたに汚し、不快感を増大させる。

 ホースから放出される粘液は無色透明だが、酷く生臭いのが鼻につく。腐臭とも形容できるそれが何なのか、幽香はまだ判断できないでいた。

 ここから、化け物は畳み掛ける。上から放たれた液体と同じものが周囲の肉壁からも滲み出、湧き出して、幽香の足元を徐々に満たしていく。

 高い粘度を持つ液体が注がれ、幽香の足元を侵略していく。足元に溜まるそれは彼女のブーツやソックスを沈め、遂には胸元にまで到達してしまった。

 幽香が暴れる度にちゃぷ、ちゃぷ、と波立てる。

 

「ん……っ! この……くふっ……!」

 

 ふざけているのか。不可解さへの怒りが煮え滾るのも束の間、粘液に触れてから数分、幽香の身体に異変が起き始める。

 全身を襲う、ぴりぴりと痺れる感覚。液体や触手はおろか、衣服すら、肌に擦れるだけで幽香の神経に訴えかける。液体に濡れた箇所は、まるで火で炙られているかのように熱いのだ。生臭さや腐臭のはずが、何処か甘さすら感じられるような錯覚さえ起きる程に、毒液はその女体を侵食してしまった。

 浸っていては拙い。その判断も、時既に遅し。その熱は徐々に強まり、やがて耐え難いものへと変わるだろうことは想像に難くない。

 

「何なの……っ! この……! うぶっ!?」

 

 逃げねばと考える彼女の口に、先程の肉ホースが侵入するや否や、即座に粘液を吐き出した。口内に広がる不快な味と臭いを吐き出すことも許されず、喉を鳴らして飲み込むのみ。

 肌に触れただけでこれなのだ、飲んでしまえばどうなるかなど、想像に難くない。

 必死に抵抗する幽香の元に向かうのは二本の舌。人間の掌に近いそれは彼女の両の腋に近寄ると、ずりゅっと一息に舐り上げた。

 嫌悪感すら凌駕する、あまりにも鋭い刺激。電撃が如く、されど熱くも甘い一瞬に幽香の瞳は波紋を打ち、揺らいでしまった。普段触らない部分とはいえ、本来ならば声を出すものではない。今、幽香の身体に染み込み、飲まされているものは媚毒なのだと、彼女は直感的に理解した。

 理解しようとも、触手が適量と断ぜぬ限り開放の余地は無い。その内部を通る毒液が幽香の食道をも通過し、無遠慮に胃へと侵入する。

 

「んぐ……っ! んんーっ!!」

 

 媚毒が、幽香の肉体を蝕む。皮膚からも消化器官からも侵入して来たそれは彼女の全身を駆け巡り、毛穴一つ残さないまでに占領するだろう。全身を性感帯にされてしまう。

 このままではいけないと幽香は触手に歯を立てる。当然、筋肉の塊を噛み切れる訳など無く、秒にも満たない僅かな抵抗。安堵すら得られない堰は質量によって容易く突破され、媚毒が再び流入して行った。

 時間稼ぎにもならなかったとはいえ、化け物も気に入らなかったか、段階を進めるためか、淫らな湯船の壁から幽香目掛けて触手が伸びる。突起物も模様も無いシンプルな外見ながら、皮膚らしい独特な抵抗と靭やかさを以て幽香の肢体に絡み付く。豊満な乳房と太腿、整った腹部と足、そして腋と唇。それらを執拗に弄び始める触手に幽香は身悶える他ない。

 

「うぐ……っ、むうぅーっ……!」

 

 全身を撫でる刺激が彼女の抵抗力を奪い去るのも時間の問題か。肉厚な触手が柔肌を擦る度に、幽香はくぐもった悲鳴を上げる。

 媚毒に塗れた身体は少しの刺激でも過剰反応し、性感帯となってしまう。それこそ自らが媚毒に起こした波紋ですら、今の幽香には耐え難い刺激となるのだ。

 しかしそれらは責めの一手ですらない。幽香の反応による物理的な作用でしかないからだ。触手は幽香の肌を舐めるように蠢く。豊かな乳房も、細い腰も、肉付きの良い太腿や腋に至るまで。

 丹念に丹念に、媚毒を塗り込んでいく。満足に声を出せないとはいえ、既に変化が如実に表れていた。蕩けた眼差し、硬くなった乳首、汗ばみ始めた肌。それらは触手の愛撫が幽香に快感を与えている証左に他ならないのだ。

 

(こい……つっ……! 私の身体を、好き勝手、にぃ……!)

 

 媚毒は着実に彼女の身体を蝕んでいく。その効果は絶大なものであり、一撫で毎に幽香の抵抗力は奪われていった。

 身体が熱い、息が荒い。胸や腋を擦る触手に嫌悪感こそあれど、体から力が抜けていく。しかしその癖、腰や喉が女の反応を示さずにはいられない。

 媚毒は女の身体を狂わせる。幽香がどれだけ孤高で強靭な精神を持とうと、所詮女の身体である以上抗えない。

 塗り込む触手に合わせて乳肉が踊る。根元を巻き付いて固定されながらも、その張りと柔らかさを誇示するかのような動きだ。

 触手は乳房に絡み付くのみならず、先端の口をもって幽香の乳首を啄む。人間の唇とも違う独特の感触を以て突起を責め立てられるが、今の彼女にできるのは唇を噛んで堪えることだけだ。

 

「んふっ、んっ……くぅ……っ! むぐ……っ!」

 

 乳輪をなぞり、先端に吸い付く。唇の口吻は乳房にも及び、柔肉を甘く食みながら媚毒液を流し込む。その刺激でさえも幽香にとっては耐え難いものだというのだから堪らないだろう。

 汚らしい吸引で乳頭が引っ張られる。忌避感と快楽の入り交じった眼差しが肉の空に放たれるも、天に唾を吐いたことにすらならない。

 あまりにも弱々しく、されど淫らな肉奴隷乳。彼女の目尻には、涙さえ浮かんでいた。

 

「んむ……っ! あ、はぁっ……!」

 

 ようやく適量に達したか、幽香の口に差し込んでいたものが乱暴に抜かれる。

 これ以上注がれることは無い。つまり逆に言えば幽香の肉体はもう投薬を完了したということだ。事実、その心はいつでも化け物を刺しにかかるが、その声や表情、生理的反応に至るまで、媚毒に屈してしまっているのである。

 肉壁に四肢を封じられ、肉体を弄ばれる幽香の眼には抵抗の意思など無いに等しいだろう。その証左に彼女は触手が服の下に侵入しても何の抵抗も示さなかったのだから。

 ショーツごと幽香の股を擦り上げるのは新しく形成された太ましい一本。肉壁から生える触手は、彼女の秘裂を狙い澄ましていた。女の弱点に触れられた瞬間、幽香の腰がびくんと跳ねるが、それは抵抗ではない。寧ろその逆だ。

 

「こん……なっ、下らないことが……目的なんて……! あ、ばからし…、はぁっ……!」

 

 激しく往復し、まるでタワシのように触手が幽香の陰唇を擦り上げる。

 女としての喜びを感じてしまうのは当然幽香にとっては不本意極まりないが、肉体は快楽に正直だ。彼女の意志とは裏腹に媚毒を塗りたくられた秘所は雌の蜜を垂らし始めてしまう。

 乳も腋も足も、そして女陰までもが触手の開拓地だ。触手の愛撫に幽香が反射的に動いてしまい、より絡み合いを助長する。

 乳頭の吸引を止めたかと思えば、巻き付けては締め付ける。圧力で強調されたそれを、触手の先端がグリグリと押し込んだ。硬くなった乳首、触手の固定によって逃げ場が無い。

 

「や……めっ……! うぁっ……!」

 

 快楽で真っ白になりつつある幽香の脳裏を過ったのは、考えられる中で最悪のシナリオ。それは命ある限り続けられる快楽地獄、そして化け物の苗床というものだ。

 股を抉らんばかりに往復する触手。媚毒の染み込んだ下着は、その繊維一本一本が女体を狂わす。肉厚なそれは陰唇を擦りながら前後に動き、幽香の神経を否応なしに暴走させていく。

 どんどん思考回路が掻き回され、幽香の口は言葉を紡ぐことすら困難になっていった。やがて敵を罵ることも、拒絶を表明することもできなくなるだろう。

 両足を這い回る触手に思わず艷やかな声を漏らす。肉壁に四肢を封じられ、股に触手が絡み付くという屈辱的な状況下だとはいえ、幽香は女としての反応を抑えきれないのだ。

 

「ひぁ……っ! あぅ、んっ!」

 

 触手が一際強く、秘裂を擦り上げる。その衝撃に幽香は腰を浮かせて反応してしまっていた。下着越しにでもわかる程に目立つ肉豆を見逃す触手ではない。

 股を擦る動きは止めぬまま、巻き付きを解いた一本が幽香の陰核へと伸びたのだ。媚毒塗れな弱点を的確に捉えて離さない。粘液を擦り込むように往復し、快楽神経の塊を責め立てるのだから堪らないだろう。

 ピークに達するまでそう時間はいらない。幽香の肉体は、快楽に屈する時を今か今かと待ちわびていたのだから。下着越しとはいえ敏感になった陰核が触手によって嬲られていく。

 激しさを増す責めに、幽香は天を仰いで涙を流す。陰核と肉壁が擦れ合う音と幽香の嬌声だけが響く中、触手は責めを加速させる。彼女が少しの快楽も逃さないようその腰と両足を締め付け、ラストスパートをかけた。

 

「やめ、なさ……っ! あぅっ……! んぁっ!」

 

 陰核が押し潰される度に腰は跳ね上がろうとするものの、触手が膝から下を肉の湯船に抑え付けている。

 跪き、涙する女。かのケダモノにさえ遭遇しなければ今もなお強者として在っただろうに。

 今やその肌は毒を取り込み、どちらの体液かも区別できなかろう。前後の最中、毒の泉に女の蜜が混じっていく。毒を塗り込むと共に、雌の狂喜をも叩き込む。

 陰核が一際強く押し潰され、幽香の腰がびくんと跳ねた瞬間だった。触手は彼女の肉豆に食らい付き、そのまま吸い上げたのだのだ。媚毒を染み込ませるかのように執拗に吸い付くと、彼女はひとたまりもない。

 数センチとすら動けない中、幽香は艶やかに泣き叫ぶ。

 

「あ、あぁっ! やだっ……いやっ……!  ああぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 触手が瞬間、幽香の秘裂から潮と小水が噴出した。水中に差し込む濁った拡散、それらが泉に溶け込むのに時間は必要無かった。

 狭き毒沼に粗相をしてしまう幽香。果てさせられた屈辱も、股を濡らした羞恥も、真っ白に染まる。荒い呼吸で外気と肺に化け物の悪臭を循環させてしまうが、女らしい華奢な双肩は一向に落ち着かなかった。

 

「はぁ、はぁ……ひぅっ、うう……」

 

 びくびくと小鹿のように震える幽香。その両足にはまるで力が入っておらず、まるで触手に支えられているかのような体勢だ。俯けば目の前には毒の水面、絶頂ですっかりだらしなくなった己の顔がそこに映る。

 触手に嬲られているにも拘らず淫らによがる姿に、彼女自身も絶望したことだろう。涙し、涎を垂らし、されど何処か後暗い心地よさ。否定しようにも、脳を侵食するそれを振り払えていない今の姿では。

 

(腟内が、疼いて……っ……!)

 

 雄を求めて泣いている。幽香の子袋が、触手の種を求めてしまっている。毒沼に浸された肉体は媚毒に蝕まれているとはいえ、その精神までは屈してはいないはずだというのに。彼女の意思を裏切り続ける身体は既に下卑た快楽を求め始めていたのだ。

 恥辱で頭がどうにかなりそうな幽香の肉豆に、触手が再度吸い付く。先程は陰核を虐めるだけだったというのにだ。

 媚毒による発情と絶頂で敏感になった女芯を吸われて平気な筈が無い。殺意の籠もった眼光は鳴りを潜め、すっかりただの女として快楽に悶える。

 

「ひ……っ! もう、やめぇ……!」

 

 媚毒で精一杯のところを手加減するはずも無く、化け物は次の段階へ移行する。彼女の股を擦っていた一本に加え、真下から同じものが合流する。さらに細いものが擦り寄ると、幽香のショーツをずらした。

 晒し上げられる、できあがった女陰。もの欲しそうにひくつき、涎を垂らすそれは今にも雄を受容したいらしい。媚毒で蕩けた女陰はひくつきが止まらず、肉壁の愛撫に反応して痙攣しているかのようだ。幽香の意思とは正反対の淫らな身体に彼女は絶望する他ない。

 それを、化け物はさらなる絶望で押し上げんとしていた。二本の触手は幽香の穴を捉える。片や女陰を、それは情事となれば当然のものだ。それに加えて、残った方は菊一輪に狙いを定めた。

 

「そ、そこは……っ! 同時になんて、いやぁっ!」

 

 幽香は絶叫する。ぐぐぐ、と二つの門が押し広げられ、媚毒の染み込んだ触手の先端が彼女の体内に入り込もうとする。

 何とか抵抗しようとする幽香だが、今さら敵の膂力に逆らえる訳が無い。

 次の瞬間、彼女は体内が押し広げられる感覚を味わう。ずりゅ、と侵入してきたそれは幽香のを掻き分けながら奥へ奥へと進もうとするのだ。

 

「お゙、ぐっ……あ……っ! や、め……っぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!」

 

 抵抗らしい抵抗もできぬままに、挿入。痛みの代わりに訪れるのは強烈な圧迫感と異物感だ。内壁を抉る触手に幽香の口から苦悶の声が溢れる。敏感になったことで、穴を占める異物の形が嫌という程にわかってしまう。

 媚毒に塗れた触手は彼女の内部を押し広げ、余すところ無く擦り上げていく。襞の一枚一枚を愛撫されてしまえば、快楽が脳天を突き抜けるというものだろう。挿入されてからというもの、幽香は言葉すらまともに発せなくなっていた。

 

「い、いぁ゙、あっ! んっ、んゔぅ゙っ!」

 

 触手は幽香の体内を蹂躙する。襞という襞を擦り上げ、媚毒をペンキのように塗り付けていく。彼女の膣内に隙間など無く、皮膚や肉、全ての部位が快楽神経の塊となってしまっているかのようだ。一突きごとに増幅された刺激が子宮を痺れさせ、脳へと駆け巡る。

 彼女の穴という穴が触手に征服されていく中、ただ挿入されただけではなかった。二本は交互のリズムをとり始めており、膣内で擦れ合う刺激を強めると同時に、絶え間無い快楽を幽香に叩き込み続ける。

 二穴と同時に、腋や乳頭などの性感帯を弄ぶ触手。艶めかしき全身を舐め、撫で回し、擦り上げる。

 

「はぁっ……あああ……っ! んぅっ……!」

 

 そこへ躙り寄る二本の触手。先端がカカオのように膨らんだそれは乳房の前で止まったかに見えた。直後、それは三叉に展開し、内部に形成された数多の突起物を曝け出すと、魅惑の果実に食らい付いた。

幽香の乳房は触手に揉まれ、絞られる度に形を変えていく。突起物が乳頭を圧迫し、グリグリと締め付ける。

 

(乳首……そんなにされたら……っ!)

 

 ただでさえ鋭敏な箇所に強烈な刺激。当然、幽香の肉体はそれに反応してしまうのだが、触手がそれで責めを緩めるはずも無い。乳房を揉まれれば揉む程に強く乳頭が擦られるのだから堪らない。

 極めつけは吸引力だ。出ないはずのものを飲み干さんとする強欲さ、本来ならば痛みのみであろうそれは幽香にとっては快楽でしかない。乳房がその形を変える度に搾乳を試みるように力量を調整する。

 触手が這い回る上に自らはそれに焚き付けられている。何と無様な姿だろうか。

 腹部や太腿に食い込み、その肉を盛り上げる挙動すら、今の幽香には悦楽にしかならない。

 そして、そんな状況下でも彼女の肉体は貪欲に快楽を求めていた。膣内の触手が擦れる度に腰を震わせて反応してしまうのだ。

 

「動いちゃ、やぁっ……っ! ん゙、あ゙ぁぁっ!!」

 

 その反応は当然敵に筒抜けだ。膣内の触手が動き始めると幽香に為す術は無い。

 ここで、化け物はラストスパートを仕掛けた。より速く、より強く子宮を打ち込み、同時に乳頭を吸い上げる。

 媚毒漬けにされた肉体が微細な振動すらも反応を示す以上、幽香は快楽を享受するほかない。その感度たるや、粘液が通過しするだけでも腰が引きつく程だ。子宮口を小突かれただけで絶頂しかねないというのに、触手は多方面への刺激も怠らない。

 一突きごとに絶頂する幽香の肉体。怪物の一挙手一投足に膣道は締まりを増していく。触手にとっては願ってもないことだ。

 媚毒を染み込ませた体液を大量に分泌し、それを潤滑油にしてピストン運動を続けると彼女の反応もより強くなっていく。進退の一瞬一瞬に、湯船の毒が膣道へ入っては内部に染み込む。あまりにも急速な薬漬けで、幽香の神経は焼き切れんばかりだ。

 

「あ゙っ! あ、あっ……! あぁぁ……ッ!」

 

 もう何発も達しているというのに触手の責め苦が止む様子は無い。交互に子宮を叩く二つの亀頭が幽香の理性を崩壊させていく。

 膣内にも満遍無く媚毒が染み込んでいるため、子宮のみならず肉襞に至るまで、その全てが快楽神経の塊と化しているのだ。体内を穿つ触手は無論、乳肉をねぶる蠢きも、蕾を襲う吸引も、全てが快楽に変換される。

 拒むことなどできまい。彼女は最初から、立つことも、両腕の肉枷を取り払うこともできないのだから。

 

「あ……ぁ、やぁっ……! ああぁっ!!」

 

 幽香は快楽に悶え、肉体は容易く跳ね上げさせる。涙しようと、心が拒もうと、その腟は物欲しそうに触手をしゃぶり続ける。

 膣内の触手が膨張し、絶頂が近いことを悟るも幽香に為す術など無いのだ。子宮口が抉じ開けられた瞬間にはその肉体を大きく跳ねさせ、肉欲を噴き出す肉茎を迎え入れてしまったのだから。

 そしてその時が来る。ボコッと音を立てて触手の根元が人間の拳大に膨張した。それが触手の中を通って幽香の陰門を通過する。当然、膨らんだだけ元の触手よりも太くなる訳だが、推進力が彼女の抵抗力を凌駕し、訳も無く突き進んだ。

 辿り着いたのは噴出孔──もとい、幽香の子宮。化け物の汚らわしい欲望が彼女の中で爆ぜた。

 

「ぉ゙っ、ん゙ゥぅぅぅぅっッ!!」

 

 赤子が宿るであろう場所へ、媚薬が入り混じった精液が勢いよく噴出されるのだ。子宮口を押し開き、肉壺に直接射精されるという常軌を逸した行為。あまりにも痛ましく無遠慮な侵入も、今の幽香にはさぞ蕩ける思いだっただろう。その快楽たるや筆舌に尽くし難く、幽香は赤子が宿るであろう場所へ、喉を潰さん限りの声と共に絶頂する。

 ただでさえ太ましい触手が一瞬膨張する程の質量が、彼女の子宮を一瞬にして埋め尽くした。

 媚毒に漬け込まれていたとはいえ、その量は人間の比では無い。収まり切らなかった白濁は結合部から溢れ出し、触手を伝って湯船へと漏れ出していく。

 濁った湯水に混じる白濁。それは漂うようにして混ざり合いながら、淫らさを醸し出す。しかしそれは愛する者同士の憩いなどではなく、ケダモノによる侵略に他ならない。

 

(あ……熱いぃ……こんな量、無理ぃっ……!)

 

 既にキャパシティを超えているというのに、白の濁流は留まることを知らない。精液がどれだけ二つの穴から漏れ出そうが関係無いとばかりに、触手は欲望を注ぎ続ける。

 子宮のみならず腸にも侵攻する故に、遺伝子の刺客は容赦無く幽香の腹を満たす。媚毒に汚染された精液は彼女の消化器官すら犯し、遂に妊婦と遜色無い腹部へと変貌させた。

 一気に幽香の内部を満たした白濁液。その圧迫感に彼女は呼吸すらままならず、その視界は神経を焼き切る快楽で激しく点滅する。

 しかし子宮を支配する狂気の獣欲、そして蝕み続ける魔性により気を失うこともできない。

 一滴すら余すことなく受け入れきったというのに、白濁を溢す穴は未だそれを貪るように開閉を繰り返す。

 

「は……ぁ、っ……あ、ぁ……っ!」

 

 触手が引き抜かれた頃には、幽香は見るも無惨な姿だ。全身を毒に犯されながらの連続絶頂で心身共に疲労困憊し、精液を溜め込んだ腹を抱えてぐったりと項垂れる。

 しかし精液とは注いでばかりで受精するものではない。触手は幽香の中に突き刺さったままその硬度を維持し、決して動きはしなかった。

 膣内の一切を許さぬ程の圧迫。即ち、それはイチモツでありながら、精液を胎内に留めておくための蓋であるということだ。

 本気で孕ませる気だと、幽香はここでようやく実感した。

 

「嫌っ……子供なん、てっ……! 出さないとっ……!」

 

 望まぬ子を孕む。それは女にとって最大の恐怖だろうに、彼女はそれに屈する訳には行かなかったのだ。

 快楽で蕩けた思考回路を働かせて抵抗の意を示すが、そんなものは些細な問題に過ぎないとばかりに触手の挙動に変化は無い。慌てて藻掻く幽香だが、母体は丁重に扱うのが筋だ。触手は先程と変わらずその両腕を捉え、少し膝を上げることすらも許さない。

 とはいえ、孕み袋には無抵抗でいた方が好都合なのだろう。反抗的と見るや先程の肉のホースを再び幽香の前に伸ばす。自らを陥れた代物に戦慄するも、化け物はリアクションを待たぬままにそれを彼女の口許へと運び、捻じ込んだ。

 

「あがっ、うぶっ……! はっ……あ゙ぇっ……!」

 

 絶望の連続で、彼女の顔は見るも無惨な顔だ。目は半開きで上を向いており、今にも泣き叫びそうな表情を強制的嚥下によって押し潰されている。触手が突き進むままに口を開けるそれはあまりにも悲痛なものだ。

 食道までを埋め尽くす質量には吐き気を催す幽香。件の毒液を注がれる一方であり、吐き出すことは許されない。

 子宮に漂う化け物の欠片と、喉を通過する新たな媚毒。思わずビクリと飛び跳ねると同時に極太の屹立までも締め付けられたことで触手も硬さと太さを双する勢いで漲らせていた。

 幽香の精神は最悪の状況にあるというほかないだろう。体内で波打つ精液の鼓動が自身を責め苛み、それだけでも精神を削ぐというのに、そこへ口内を貫くを味わうことを余儀なくされているのだから。

 化け物の目的は、幽香の思考力を奪うこと。その肉体が快楽のみを受け取るよう毒で改造し、痛みや苦しみも引っ括めて全て快楽として享受させる。絶望と絶頂の板挟みの末に幽香に限界を迎えさせた末に、自らの子を為すための苗床とするのだ。

 抵抗力を奪われて無力化した先は妖怪の寿命を酷使する、果てしない生殖。身篭っては産み落とす、生き地獄がここに築き上げられようとしていた。

 

「ふっ、ぶっ……! んん゙ぅぅっ! っ、ゔっ……ぉえっ……!」

 

 幽香の喉に突き刺さりながら脈動する触手。吐き気を催すその味は媚毒と混ざり合って彼女の脳を溶かす。

 化け物が何を望んでいるかなど最早彼女に知る由は無い。前後の穴は塞がれ、両腕は触手に掴み上げられてしまっている。咥内に栓をされた彼女は嗚咽を繰り返し、涎を溢れさせてただ酸素不足に陥りながら屈する他に無かった。

 やがて触手が引き抜かれると、塞がれていた気道が開き、そこでようやく呼吸が可能となる。しかしその頃には敵意で研がれた眼差しも、殺意も、彼女からは微塵も感じられない。

 虚ろな眼差しで俯き、ただ涙しながら呼吸するばかりだった。そうして、幽香の卵子へ無数の遺伝子が襲いかかる。

 人間ならば死に至る程の大量射精。我先にと彼女の卵子へ殺到し、着床せんとする。その末に、一つの精子が卵巣から排卵された幽香の子宮へと至ろうとしていた。

 蛇に飲まれた蛙が如く、幽香はただ、その身を委ねるのみ。快楽に次ぐ快楽、それによって引き起こされるであろう、神経の融解。そしていずれ、この化け物の子を孕まされるという絶望に。

 いつかこの絶望すらも、ただの暗闇に溶けていくのだろう。恐らくその時にはもう──

 

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