ある露出好き達の転生(旧題 性癖詰め合わせ) 作:u21es
ミカエルの右足首を貫いた黒く尖ったものの繋がる先には、直径2M程に成長した2本の太い脚で立った黒い球体『卵だったもの』の棘の1本だった。
『卵だったもの』は球体の上部から周囲を見回すかのように赤い光を発しながら、2本の足の他にも地面に黒いものを数本垂らしていた。
地面に垂らしている黒いもののうちの数本の先端は見えなかったが、見えているものの数本は床で何か蠢き、うち1本は床に溜まっていた血を吸収しているようだった。
ミカエルは痛みに耐えながら黒い刺を切断してから、貫通している棘を抜かずに治療魔法でさっと止血だけをし、レオンにの方を向き直してから、問いかけた。
「レオン、お前の造ったものが今直径2M程にの大きさになっているのだが、あれはあんなに大きかったか」
「いや、私が最後に魔力を送って操作しようとしたときは、まだ1.5Mほどの大きさだったな」
レオンも息を整えるため、ミカエルへ向けていた剣を一度下して床に触れさせた。
「そういえばさっきから風の流れが変わったのかこの部屋の血の匂いがあまりしていないような」
レオンが思い出したようにそう言った。
「待て、レオンそれは本当か」
ミカエルは慌てて『玉座の間』の室内を見渡すと、室内にあったはずの兵士やクーデター派などの死体は少年の兄の全身と、『卵だったもの』が刺で繋がっている元クーデター派の8人の男性の下半身のみを残してすべてが血の跡も含めて消えていた。
「は、室内の死体が全てないぞ」
「そんなはずはないぞ。いやまてまさか。ミカエル、残っている死体の状況はどうなっている」
ミカエルはレオンの言葉にはっとなり、レオンを横目に見て警戒を続けつつ、少年の兄の死体を見た。
唯一全身が残っていた少年の兄の死体には、陰茎を切断された後の尿道口から黒いものが生えていて地面に刺さっており、その巨体は肌と髪の毛が真っ白になっていた。
そして次の瞬間、砕け散って粉となり、粉は黒いものに吸収されて消えた。
「なぁレオン、『卵だったもの』は地下から刺を伸ばせたか」
「いや、出来なかったはずだが、あれは成長するから出来るようになったのかもしれんな」
レオンはそう言いつつ、ミカエルに再び剣を向けた。
「あれが生きた人間を吸収しようとするとは思えんが、お前を気付付けたのは、どうしてだ。私を助けようとしたのかそれと生きたものを捕食する兆候なのかもしれんな」
「あれに2人ともが捕食される前に決着をつけて、父上も殺して国王の座を頂こうではないか」
「そうわさせないぞ」
ミカエルは痛む足に顔を歪めながらミカエルへと再び剣を構えた。